サンリブ
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株式会社サンリブは、福岡県北九州市小倉南区に本社を置き、北部九州地方や中国地方を中心にスーパーマーケットを展開しているスーパーマーケットチェーン。株式会社マルショクとともにサンリブ・マルショクグループを形成する。
また、「サンリブ」は、サンリブ・マルショクグループが展開するスーパーマーケットの店舗名でもある(株式会社サンリブだけでなく、株式会社マルショクにも「サンリブ」を冠する店舗があり、またその逆(株式会社サンリブにも「マルショク」を冠する店舗がある)も存在する)。
概要
サンリブ・マルショクグループの本部機能を担うとともに、北部九州及び中国地方の店舗を管轄する、グループの中心企業。非上場企業ながら売上高はグループで2,706億2,353万円(2009年2月期)に達し、西日本(中国・四国・九州)では有数の規模を誇るスーパーマーケットチェーンである。
昭和40年代後半のスーパーマーケット全盛期には、ユニード・壽屋・マルショクグループ(サンリブ)の三社が九州出身のスーパーとして繁盛していたが、ユニードと壽屋が消滅した現在では、九州出身のスーパーとしては最大手となった。現在でも、イオンやイズミなどが攻勢を強める中、地域密着型の店舗として気を吐いている。
サンリブ・マルショクグループを構成するマルショク社と、業態にかかわらず地域で管轄を分担しており、サンリブ社が管轄するエリアは福岡県、佐賀県、山口県、広島県と、現在は店舗がない長崎県である。熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県は、マルショク社が管轄する。なお、福岡県内であっても、行橋市・豊前市・みやこ町・うきは市・朝倉市にある店舗については、マルショク社の管轄エリアとなる。
沿革
- 1947年11月25日 - 大分県別府市に別府漬物佃煮有限会社を設立。
- 1949年 - 山口県下関市に関門食品株式会社を設立。
- 1950年 - 別府および下関市で、スーパーマーケットの前身となる製品の直売を兼ねた食料品店をスタートさせ、拡張を図る。
- 1951年 - 株式会社下関丸食を設立。
- 1952年 - 下関市1号店として幸町店をオープン。
- 1954年 - 別府市1号店として行合店をオープン。
- 1955年 - 株式会社北九州丸食を設立。
- 1960年 - 株式会社福岡丸食を設立。
- 1981年5月1日 - 北九州市八幡西区大浦に、折尾地区初の大規模小売店となるサンリブ折尾開店。
- 1982年 - 広島県府中町にサンリブ府中、熊本市にサンリブ水前寺、大分県宇佐市にサンリブ四日市、同県中津市にサンリブ中津がそれぞれ開店。
- 1983年12月13日 - 福岡県瀬高町(現みやま市瀬高町)にサンリブ瀬高開店。
- 1984年11月15日 - 日本のニュータウンとして開発された北九州市若松区高須地区にサンリブ高須開店。
- 1985年 - 折尾店に併設し折尾ホームセンター開店(現在はベスト電器が核テナント)。
- 1989年4月14日 - 北九州市八幡西区三ヶ森に、店舗面積10,490m²のサンリブ三ヶ森開店。
- 1990年11月21日 - 北九州市八幡西区木屋瀬にサンリブ木屋瀬開店。
- 1992年10月22日 - JR九州古賀駅前に、店舗総面積20,251m²のサンリブ古賀開店。
- 1993年10月29日 - 熊本市に、店舗面積26,632m²のサンリブシティくまなん開店。
- 1998年 - 株式会社丸食、株式会社福岡丸食、株式会社北九州丸食が合併し、株式会社サンリブとなる(同年、株式会社大分丸食、株式会社宮崎丸食が合併し、株式会社マルショクも設立されている)。
- 2000年11月15日 - 福岡県宗像市のショッピングモール「くりえいと宗像」の核店舗として、同モールセントラルゾーンにサンリブくりえいと宗像開店。
- 2002年7月11日 - 山口県山口市(当時は吉敷郡阿知須町)にある大型ショッピングセンター「サンパークあじす」の核店舗だった壽屋が同年2月に経営破綻で閉店。閉店後の新しい核店舗として、サンリブ阿知須をオープン。
- 2005年4月2日 - 福岡県北九州市小倉南区に大型ショッピングセンターサンリブシティ小倉をオープン。
- 2005年11月1日 - 佐賀県に初進出。鳥栖市にある大型ショッピングセンター「ジョイフルタウン鳥栖(現・フレスポ鳥栖)」の核店舗として、サンリブ鳥栖をオープン(以前は寿屋鳥栖店だったが、経営破綻で2002年2月で閉店。その後ジャスコ鳥栖店が開店したが、2005年9月末で閉店していた)。
- 2007年 - 創業60周年を迎える。
- 2007年10月 - 福岡県筑紫野市にある大型ショッピングセンター「ベレッサ筑紫野」(旧・筑紫野とうきゅう)の核店舗として、サンリブ筑紫野をオープン。但し運営期間が5年単位に設定されていたようで、2012年10月12日付で閉店(後継はかつて市内に店舗を構えていたルミエール)。
- 2008年10月30日 - 北九州市小倉北区にあったダイエー朝日ヶ丘店跡地に「サンリブ朝日ヶ丘」をオープン。
- 2010年-サンリブ・マルショクグループ本社機能を小倉北区金田から小倉南区上葛原のサンリブシティ小倉内に移転。
- 2010年11月19日 - 山口県下関市にある複合商業施設「シーモール下関」の核店舗だった「ダイエー下関店」跡地にオープンした「シーモールest」の地下1階フロアに「サンリブシーモールエスト」をオープン。
- 2011年4月15日 - 福岡県福岡市西区にある大型複合商業施設「木の葉モール橋本」の核店舗として、「サンリブ木の葉モール橋本」がオープン。
- 2012年10月11日 - 北九州市八幡西区に「サンリブ黒崎」をオープン。
- 2012年10月25日 - 北九州市小倉南区にあった「ダイエー徳力店」跡地に「サンリブもりつね」をオープン。
- 2013年9月26日 - 北九州市小倉南区に「マルショク曽根店」をオープン。
店舗の種類
- サンリブ(GMS)
- 生活提案型の店舗。食品・日用雑貨・家電・衣料などの売場、各種専門店のテナント、文化情報サービス設備を展開している。5,000m²以上規模の大規模店舗。
- マルショク(SM)
- 生活密着・地域密着を重視する店舗。食品、衣料品や日用雑貨、書籍などの生活必需品をそろえる。1,000 - 3,000m²規模の中規模店舗、商圏は半径2km内外。
- エル(EDLP)
- 「every day low price」を掲げたローコストオペレーション型の店舗。従来のディスカウントストアの安さと広さに、快適なショッピング環境とサービスを兼ね備える。店舗の規模の違いによってサンリブ・エルタイプとマルショク・エルタイプの展開をしている。
- サンク(MS)
- サンリブ社独自の形態である小型店舗(マルショク社エリアにはない)。生鮮三品(青果・精肉・鮮魚)と、日用雑貨もそろえる。商圏は半径1km程度、広さは1,000m²以下の小型店舗。
- FC展開も進めている。かつては「ポップコーン」もサンクから転換した店舗から始まったためサンリブFC部の監督下にあり店舗一覧にも載っていたが、現在はサンリブ・マルショクグループから独立している。
- サンリブシティ(SC)
- 地域再開発まで含めたゾーン型店舗。食品・日用雑貨・家電・衣料などの売場、各種専門店のテナントのほか、フィットネスクラブ、カルチャースクール、レストラン、ゲームセンターなどを併設。2万m²以上の規模で、半径20km程度の商圏を想定している。サンリブ社管轄のものとしてはサンリブシティ小倉(福岡県北九州市小倉南区)がある。
くらしらくカード・masaca!!
サンリブ社では、ポケットカード・富士通と提携したポイントカード(クレジット一体型、現金専用型)を発行している。クレジット一体型は「くらしらくカード」の名称でポケットカードが発行し、2013年11月29日からスタートした現金専用型は「masaca!!(マサカ)」の名称でサンリブが発行し、富士通が技術支援している。「masaca!!」のコールセンターは富士通ソリューションスクエア内にある。
「くらしらくカード」・「masaca!!」とも、サンリブ社管轄のサンリブ・マルショク各店での買い物の際、カードを提示またはカードで決済するとポイント(くらしらくポイント)が貯まる仕組みになっている。「くらしらくカード」には国際ブランドのマスターカードが付帯されており、サンリブグループの店舗だけではなく2000万店以上のマスターカード加盟店で利用できる。一方「masaca!!」は、クレジット機能が無い代わりに現金をチャージして買い物の支払いに利用できるプリペイドカード機能が付帯されているほか、高齢者限定の「masaca!!α」カードも用意されている。「α」は各種運用面で通常の「masaca!!」よりも優遇されている。
尚、サンリブ・マルショク以外の店舗(ポケットカード加盟店、マスターカード加盟店)でのショッピングは、一部入居テナントを除きくらしらくポイント付与の対象にはならない(ポケットカードポイントは付与される)。またカード事業はサンリブ社のみの事業であるため、マルショク社管轄のサンリブ・マルショク各店ではカード会員の募集は一切行っていない他、くらしらくポイント付与の対象にはならない。