基山駅
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テンプレート:駅情報 基山駅(きやまえき)は、佐賀県三養基郡基山町大字小倉にある、九州旅客鉄道(JR九州)・甘木鉄道の駅である。両社の共同使用駅である。
JR九州の鹿児島本線と、甘木鉄道の甘木線の2路線が乗り入れている。甘木線は当駅が起点である。
駅構造
JR九州
単式ホーム1面1線・島式ホーム1面2線と橋上駅舎の設備を有する地上駅。全体は鉄路と共に並行する国道3号を跨ぐ形の自由通路となっている。
国鉄時代の橋上駅舎への改築以前は全体で3面5線のホームを有していた。4番5番を使用していた国鉄甘木線の甘木鉄道移管や駅舎の改築の過程で5番線は撤去され、現在は有料駐車場となっている。
改札が橋上にあるため、駅構内だけでなく外部から改札に上がるためのエレベーターが設置されている。かつては橋上の待合室にキヨスクが、直下の1階部分ではトランドールが営業していたが現在はともに撤退している。
JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅で、みどりの窓口が設置されている。
のりば
1 | テンプレート:Color鹿児島本線(上り) | 博多・赤間・小倉方面 |
2 | テンプレート:Color鹿児島本線 | 待避線 |
3 | テンプレート:Color鹿児島本線(下り) | 鳥栖・久留米・大牟田方面 |
甘木鉄道
単式ホーム1面1線を持つ地上駅。自由通路から階段を降りるとホームになっている。改札も自動券売機もないが待合室がある。エレベーターなどはない。
利用状況
- JR九州 - 2011年度の1日平均乗降人員は6,946人、1日平均乗車人員は3,482人である。佐賀県内の鹿児島本線の駅では鳥栖駅に次ぐ第2位である。
- 甘木鉄道 - 2011年度の1日平均乗車人員は663人である。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | JR九州 | 甘木鉄道 | |
---|---|---|---|
乗降人員 | 乗車人員 | 乗車人員 | |
1998年(平成10年) | 8,729 | 4,346 | |
1999年(平成11年) | 8,469 | 4,199 | |
2000年(平成12年) | 8,292 | 4,129 | 515 |
2001年(平成13年) | 8,209 | 4,087 | |
2002年(平成14年) | 8,166 | 4,075 | |
2003年(平成15年) | 8,127 | 4,049 | |
2004年(平成16年) | 7,706 | 3,846 | |
2005年(平成17年) | 7,691 | 3,838 | 522 |
2006年(平成18年) | 7,580 | 3,771 | 557 |
2007年(平成19年) | 7,530 | 3,764 | 545 |
2008年(平成20年) | 7,566 | 3,772 | 694 |
2009年(平成21年) | 7,152 | 3,574 | 645 |
2010年(平成22年) | 6,941 | 3,479 | 700 |
2011年(平成23年) | 6,946 | 3,482 | 663 |
駅周辺
国道3号が東側に通り、駅西側にはロータリーがある。
バス路線
- 基山町コミュニティバス:西鉄バス佐賀と基山タクシーが運行。町役場をはじめ町内各地に運行。
- 西鉄バス:通常は上記の基山町コミュニティバス以外に運行しないが、大興善寺のつつじともみじが見頃となる時期には西鉄バス佐賀が基山駅と大興善寺最寄りの小松バス停を結ぶ臨時バスを運行する。かつては飯塚 - 久留米間の特急や鳥栖・小郡・小松方面へのバス路線が存在したがすべて廃止された。
- 瀧光徳寺が基山駅より送迎バスを運行する。
歴史
- 1921年(大正10年)
- 1939年(昭和14年)4月28日 - 甘木線開通。
- 1986年(昭和61年)4月1日 - 甘木線が甘木鉄道に転換。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄駅は九州旅客鉄道が継承。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
駅名の由来
開業時の地名(三養基郡基山村)が由来。古くは「基山(きざん)」、「城山(きやま)」とも読まれ、「城のある山」と言う意味である。
664年に天智天皇によって駅の北西にある「基山(きざん」)に立てられた基肄城が由来で、大野城 (筑前国)と共に作られた日本最初の国防城郭である。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 鹿児島本線
- テンプレート:Color快速・テンプレート:Color準快速
- テンプレート:Color普通
- 甘木鉄道
- 甘木線
- 基山駅 - 立野駅