ゾイド -ZOIDS-
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Other テンプレート:Infobox animanga/Footer 『ゾイド -ZOIDS-』は、トミー(現タカラトミー)の玩具「ゾイド」をモチーフにした日本のテレビアニメ。1999年9月4日から2000年12月23日までMBS・TBS系列(テレビ山口除く)で毎週土曜18時00分から18時30分(通称土6枠)に放送された。
目次
概要
ヘリック共和国とガイロス帝国の戦争が続く惑星Zi(ズィー)を舞台に、バンとフィーネの冒険と金属生命体ゾイドとの交流を描いた物語。バンの少年期を描いた無印とも呼ばれる第1部と、青年期を描いた第2部ガーディアンフォース(GF)編の二部構成となっている。
世界観や初期のメインキャラクターなどは漫画版の著者である上山道郎がほぼ原案を担当している。上山が「ゾイドの漫画を描いてみないか」と依頼された時点ですでにアニメシリーズの放送は決定していたが、ストーリー、メインスタッフ、キャラクターなどアニメの根本的な部分が未決定な状態であり、漫画化という形でその原案を委託されることとなった[1]。このような経緯から第1部は漫画版を踏襲した展開になっているが、GF編は完全にアニメ独自の展開となった。
登場ゾイドは、全てトゥーンレンダリングによる3DCGで描写されているのが特徴。
当初のは4クールの放送期間を予定していたが、玩具・番組の人気を受け、土6枠最長の16ヶ月全67話に延長となり、更に第2作『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の制作が決定した。
アメリカでは『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の放送後、2002年2月よりカートゥーン ネットワークにて『Zoids: Chaotic Century』のタイトルで放送が開始された。
2013年7月2日から、Blu-ray BOX発売を記念し、キッズステーションにてデジタルリマスターHD版がセレクション放送されている(火曜 24:00 - 24:30。リピート放送あり)。
オープニング主題歌は全67話を通してRAMARの『Wild Flowers』を起用している。物語の進行や登場人物の成長に合わせ、映像が細部変化している。
あらすじ
第一部(少年編)
父のようなゾイド乗りを目指す少年バンは、盗賊に追われ逃げ込んだ遺跡で、カプセルから誕生したオーガノイドのジークと遭遇する。ジークの力で辛くも危機を脱したバンは、同じくカプセルから生まれた少女フィーネと出会い、フィーネの失われた記憶を求め「ゾイドイヴ」探しの旅に出る。
盗賊のアーバインや運び屋ムンベイとの出会いや、帝国軍最強のゾイド乗りで黒いオーガノイド・シャドーを操る少年レイヴンとの死闘を経て、バンはゾイド乗りとして成長していくのだった…。
第二部(ガーディアンフォース編)
デスザウラーとの戦いから2年後。戦争は終結し、正式に和平を結んだ帝国と共和国は、共同で戦時中に仕使用されたスリーパーゾイド等の撤去を行っていた。
再びゾイドイヴ探しの旅を続けるバンとフィーネだったが、手がかりを得られず一度共和国に戻る[2]。そこでバンはクルーガー大佐の下で訓練を受け、フィーネはドクター・ディと共にゾイドイヴの調査を行うことになる。
やがて戦乱を招こうとする未知の敵が現れ、バンとフィーネは両国共同の特殊部隊「ガーディアンフォース」の一員として行動を開始する。
赤いオーガノイドを伴う青年ヒルツと青いオーガノイドと共にする少女リーゼの暗躍、復活したレイヴンとの激戦、そして彼らを操る謎の存在ダークカイザーの真の目的とは。
やがて明かされる「ゾイドイヴ」の正体とは…?
登場人物
主要人物
- バン・フライハイト
- 声 - 岸尾大輔
- 辺境の村ウィンドコロニーに住む少年。性格は明るく天真爛漫、思ったまま素直に行動する熱血少年。父親ダン・フライハイトのようなゾイド乗りになることを夢見る。両親はすでになく、面倒見のよい姉マリアとの二人暮らし。好物はパパオという木の実。
- 遊びに出た先で盗賊団に追われ、逃げ延びた砂漠の遺跡でオーガノイドのジークと、同じ型のカプセルから出てきた古代ゾイド人フィーネと出会い、彼女の過去を探るため旅に出ることになった。
- 遺跡近くで朽ち果てていたシールドライガーがジークの力によって復活し、愛機となる。このシールドライガーは一度レイヴンのジェノザウラーの荷電粒子砲を受け、ゾイドコアを破壊され死んでしまうが、ジークとフィーネの作り出した「エヴォリューション・コクーン」の力によってブレードライガーに進化し、以降それを愛機とする。
- デスザウラーを倒しプロイツェンの野望を阻止した後は、クルーガー大佐の下で訓練を受け、立派なゾイド乗りに成長。以前に比べ冷静かつ思慮深くなり、険しい表情を見せることが多くなった。軍人としての生活に多少不満を持ち、フィーネと再会した後は再びゾイドイヴを探す旅に出ることを決意、同時にダークカイザー一味の行動開始後、クルーガー大佐の推薦で特務のガーディアンフォースとして任命される。そして、最後にはライバルだったレイヴンやGFの仲間達との協力で、再びデスザウラーを撃破し、ヒルツの野望を阻止した。共和国軍での階級は少尉であるが、共和国・帝国共同設立のガーディアンフォースとしての階級は少佐。
- フィーネ・エレシーヌ・リネ
- 声 - 大本眞基子
- ジークと同じ遺跡で発見された少女。その正体はかつてデスザウラーによって滅ぼされた古代ゾイド人の生き残りで、ジークの中に記憶を封じ込めてカプセルの中で眠っていた。「フィーネ」という名前以外の一切の記憶を失っていた。旅の中で甦った記憶「ゾイドイヴ」という言葉を頼りに自分の過去を探し求め、その旅を続けることで、記憶を取り戻していく。性格はかなりの天然ボケ。コーヒーには砂糖ではなく大量の塩を入れるのが好き。遠くの水源を流れる水の音を聞くことやコックピット内から草むらにいる虫を見つけたりできるなど、普通の人間より優れた聴覚、視覚を持つ。
- プロイツェンの野望を阻止した後はバン達と別れ、ドクター・ディと共にゾイドイヴを探していたが、ウィンドコロニー付近でヒルツの手下の襲撃を受けた時にバンと再会。その後、彼と共にガーディアンフォースに任命され、バンをサポートする。主にナビゲートやオペレーターとして活躍。
- ジーク
- 声 - 鈴木琢磨、大本眞基子(第1話のみ)
- フィーネと同じ型のカプセルから生まれた銀色の恐竜型小型ゾイド。ジークは古代ゾイド人が作り上げた「オーガノイド」と呼ばれる特別なゾイドで、他のゾイドと合体することによりゾイドコアを活性化させ、石化したゾイドを復活・進化させたり、ゾイドの戦闘能力を極限まで引き出す能力を持つ。また人を体内に格納することもでき、ゾイドとの合体時にパイロットを格納し、ゾイドと分離することで脱出させることもできる。元々はフィーネのゾイドで、フィーネはカプセルに入る前にジークに自らの記憶を封じていたが、記憶復元に必要と思われる体内格納をフィーネよりも先にバンが行ってしまうことで復元が不完全な状態に終わる。
- 性格は無邪気で少し怖がり。チョウチョを追いかけたり、バンを驚かしたりするな子供のような一面がある。また、バンのトイレを覗く、トーマに(間違って)告白されて赤くなるなどの描写がある。
- アーバイン
- 声 - 藤原啓治、山本泰輔(幼少期)
- 賞金稼ぎで、ゾイド乗りとしての腕前は一流。悪ぶってはいるが、卑怯なことは嫌い。少年時代にガフキー・カハール熱という熱病により妹エレナ(声:高田由美[3])を亡くした過去があり、妹を救えなかったことがトラウマとなっている。
- オーガノイドを探して旅をしている中、ウインドコロニー近くの砂漠でバンたちと出会う。彼がオーガノイドのジークを連れていることを知り強奪しようと付け狙ううちに、バンのことを気に入り、旧友のムンベイと共に旅をする仲間として同行することになった。
- デスザウラー戦では、デスザウラーの動きを封じるために、共和国軍の黒いゴジュラスに乗って戦った。
- その後はバンと別れ、賞金稼ぎを続けていたが、ゾイド狩りでバンと再会。その後レイヴンの復活をきっかけにガーディアンフォースと行動を共にし、ジェノブレイカー、デススティンガーとの戦いの際もバン、トーマと共に戦いの中核をなすなど活躍するが、自分がガーディアンフォース扱いされることを嫌っている。
- 愛機は自ら改造した黒いコマンドウルフだったが、ジェノブレイカーとの戦いで破壊されてしまう。その後、ドクター・ディの提案で、コマンドウルフのメモリーバンクをライトニングサイクスに移植、以降はそちらを愛機とする。なお、彼のライトニングサイクスのみキャノピーの色がオレンジ(コマンドウルフのメモリーバンクを移植したため)である。
- ムンベイ
- 声 - 渡辺久美子
- 荒野の運び屋。どんな仕事でもこなしてみせると自負するほどの腕前だが、バン達のせいで1度帝国軍の弾薬輸送を失敗し、それ以降はバン達と行動を共にする。
- デスザウラーとの戦いの後はバンと別れ、運び屋を続けていたが、レイヴンとの戦いで重傷を負ったトーマを助けたのを機に、ガーディアンフォースと行動するようになる。
- 性格は明るく大らかな姉御肌だが、気ままで金にがめつい。アーバインとは旧友。資産家の好青年マクマーンを元恋人に持ち、ガイロス帝国の栄誉あるシンカーレース ガイロスグランプリでは「火の玉ムンベイ」の異名で鳴らしていたなど、その経歴には謎が多い。52話ではなぜか「行けぇ、グスタフEVO.!」や「ぶっちぎりだぜ!」と口走り(声優ネタ)、アーバインに「おいおい!なんかキャラが違うぞ!」とツッコミを入れられていた。 愛機は赤いグスタフ。内部回路のバイパスに独自の改良が施されており、通常機の数倍もの自己回復力を持つ。後にブレードライガーを庇ってジェノザウラーの集束荷電粒子砲の直撃を受けたため、前から2番目の装甲のみをノーマル機の白いものに交換。
- デススティンガーとの戦いで、彼女の腕前を見込んだハーマンに最後の希望ウルトラザウルスの操縦を任された。ウルトラザウルスを何度も「あたしのウルトラザウルス」と呼び、勝手に私物化した。
ヘリック共和国
- ロブ・ハーマン
- 声 - 堀川仁
- 共和国軍大尉。後に少佐へと昇進後、ウルトラザウルス内でクルーガーより大佐を任される。共和国大統領ルイーズ・テレサ・キャムフォードの息子であるが、「大統領の息子」という肩書きを持ち出されることを非常に嫌う。レッドリバーでバン一行と出逢い、その奇跡的な力に注目する。戦場では常に前線に赴き、部下からの信頼も厚い。また、バンのシールドライガーに同乗した際には、レイヴン(セイバータイガー)の癖を見抜き、バンの対レイヴン戦初勝利をアシストしている。
- ゴルドス、ゴジュラス、シールドライガー他、様々なゾイドを乗りこなす。プテラスに乗ることもあるが、5度乗り4度撃墜されるという不運な面もあった。
- ドクター・ディ
- 声 - 園部啓一
- 元共和国軍科学者。一見、スケベでいい加減な爺さんにしか見えないが、ルイーズ大統領を幼少時からよく知り、そのキャリアから今でも共和国には多大な影響力を持ち、共和国首都の博物館では肖像画が展示されているほど。当初は後述する雪を降らせる実験のために、人里離れた場所で一人暮らし(隠居生活)をしており、共和国の基地から材料になりそうなものをくすねながら生活していた。孫がおり、一緒に生活するよう促すために時折彼の下に訪れていた。
- 子供の頃一度だけ降った雪に感動し、もう1度降らせるための実験に失敗し氷漬けになっているところを尋ねて来たバン達によって助けられる。その後も度々バンの前に現れては豊富な知識や経験を生かした助言をする(ただし大抵は引っ掻き回しただけで終わる)。
- ムンベイがお気に入りで、彼女の尻を触っては、雑用を押し付けられたり殴られたりしている。フィーネが淹れた塩入りコーヒーが好物。
- ちなみに、劇中でのブレードライガーの名付け親は彼である。
- ルイーズ・テレサ・キャムフォード
- 声 - 高島雅羅
- 共和国大統領。彼女の夫(故人)は、共和国前大統領。帝国軍との本土決戦に際して、圧倒的な彼我の戦力差に絶望し、無条件降伏勧告を受け入れかけたが、ハーマンの説得で思い留まる。その後、バンやハーマンの作戦が成功すると、混乱する帝国軍に素早く停戦勧告を出すなど、高い外交手腕を持つ。
- クルーガー
- 声 - 家弓家正[4]
- 共和国軍大佐。引退していたが共和国軍の危機に再び復帰。かなりの戦略家で、重要防衛拠点である要塞を囮にして敵ごと吹き飛ばしてしまうなどの奇策を用いることもある。本土決戦の際に守備する要塞もろとも自決しようとしたが、フィーネの強硬的な制止で失敗。戦後はバンを引き取って彼をガーディアンフォースの一員として鍛え上げ、さらに帝国共和国共同の「最終決戦計画」の陣頭指揮を執るがヒルツの攻撃で負傷、ハーマンに後を託して戦線から離脱した。バンの父、ダン・フライハイトの親友でもあった。
- フォード
- 声 - 中博史
- 共和国軍中佐。シャドーとジークを勘違いしてバン達を捕まえようとしたことがある。クルーガーの部下。
- ニューヘリックシティでの戦い以降一度も登場しないが、ZOIDS SAGAシリーズに登場する。
- オコーネル
- 声 - 鈴木琢磨
- 共和国軍中尉(後に大尉)。ハーマンの副官的な存在。ガーディアンフォース設立後は、バンたちに任務を伝える役も。熱血漢的な一面を持つハーマンに比べると現実主義的で几帳面な、典型的な“副官”的存在であった。
- 劇中では主にゴドス、コマンドウルフ、プテラスに乗るが、他にも様々なゾイドをそつなく乗りこなす。
- ダン・フライハイト
- 声 - 梁田清之
- バンの父で共和国軍少佐。優秀で勇敢なゾイド乗りであり、ジークと愛称を付けたコマンドウルフを愛機とした(バンの相棒のオーガノイドの名前もここからきている)。
- 身寄りのないレイヴンを保護していた。オーガノイド研究に関与しており、黒いオーガノイド(シャドー)を保護しようとした所をプロイツェンの指揮する師団に囲まれる。当時部下であったレオンに「バンとマリアを頼む」と言い残し、全師団を撃破するも絶命した。
ガイロス帝国
- レイヴン
- 声 - 斎賀みつき
- 帝国最強と言われるゾイド乗り。黒いオーガノイド・シャドーを連れている。一人称は「僕」だが、ガーディアンフォース編からは「俺」。性格は極めて冷酷かつ好戦的。しかし後に惹かれ合うことになるリーゼに対しては、時折不器用な優しさをのぞかせるようになった。バンに「天才」と言わしめる操縦技術と戦闘センスを持つ。
- 9歳の頃、オーガノイドを研究していた両親をオーガノイド・アンビエントによって殺害され、自らも襲われ記憶を失ってしまう。両親がゾイド研究にかかりきりだったため、以前からゾイドを良く思っていなかったが、記憶を失ってからは両親を殺されたトラウマから残ったゾイドへの憎悪だけを強く抱き続ける。その後事件を捜査しに来たダン・フライハイトに引き取られることになるが、すぐに彼もオーガノイドを狙うプロイツェンにより目前で戦死。直後、プロイツェンの気まぐれから拾われ、「レイヴン」と名付けられる。以降5年にわたる厳しい訓練を受け、その後、プロイツェンの手引きにより、共和国軍に解放され野生化していたシャドーと出会い、服従させる。
- プロイツェンの部下として行動する中でバンと出会い、幾度となく戦うライバルとなる。当初はバンに対し圧倒的優位に戦ってきたが、共和国マウントオッサ火口にてセイバータイガーをバンのシールドライガーのEシールドにつっこませ大破させた。その後プロイツェンから与えられたジェノザウラーを駆り、一度はシールドライガーを破壊したが、復活を遂げたバンのブレードライガーと死闘を繰り広げた末、敗北。
- 初めての敗北と死線のショックで記憶と感情を失い、以後2年に渡りシャドーとともに各地を破壊しながら放浪していたが、ガーディアンフォースとなったバンと再会し復活。その後もダークカイザー(プロイツェン)の下で動く。彼から再び与えられたジェノザウラーがシャドーの力によりジェノブレイカーへ進化し、以降はそれを愛機とする。
- 自分に付き従うシャドーを特に忌み嫌っていたが、リーゼの手によって過去の記憶を取り戻して以降は孤独を恐れる一面を見せ、常に自分の傍らにいたシャドーの存在の大きさを知り、ゾイドへの憎しみも消えていった。また自分を永遠に縛りつけようとするダークカイザーには元々反感を抱いており、さらにヒルツの操るデススティンガーの無差別攻撃によりシャドーが倒れたことから彼と決別。リーゼ、スペキュラー、そしてゾイドイヴの力で復活を果たしたシャドーと共に、ダークカイザーらに反旗を翻す。最後の決戦ではバンと遂に共闘し、パワーアップしたデスザウラーのEシールドを破壊する活躍を見せた。
- シャドー
- 声 - 鈴木琢磨
- ジークと同じ型のカプセルから生まれた黒色のオーガノイド。対になっている古代ゾイド人は不明。
- オーガノイドの中でもその潜在能力は高く、通常のオーガノイドなら1分ともたないジェノブレイカーの制御を、3分と比較的長時間行える。また高い戦闘能力をも持っており、黒い翼を広げ飛行し、空中からの突撃は小型ゾイド程度の装甲なら容易に貫通する。
- ハルフォードの手によってカプセルから生まれた際はその場から逃走し、一度は完全に野生化するも、プロイツェンに捕獲されレイヴンと出会った以後は彼に忠誠を誓い、罵られても彼に付き従い続け、対ブレードライガー戦では燃え盛るジェノザウラーから彼を救出。その後は彼と共に2年間に渡って放浪の旅を続け、彼の復活後には愛機のジェノザウラーをジェノブレイカーに進化させる。しかしジェノブレイカーとの合体の負担に耐え切れず弱っていき、デススティンガーの無差別攻撃をきっかけに絶命。しかし石化する前にゾイドイヴの力でレアヘルツの谷へと転送され、終盤にてゾイドイヴの力で復活する。当初はダークカイザーに洗脳されていたためレイヴンに対して攻撃を加えたが、反撃せずシャドーを説得し続けたレイヴンの心を受けて洗脳が解けた事で再びレイヴンの元へ戻り、イヴポリスでの最終決戦においてレイヴンと共にダークカイザーそしてデスザウラーに立ち向かった。
- カール・リヒテン・シュバルツ
- 声 - 上田祐司
- 帝国軍少佐。後に大佐へと昇進。トーマの兄でもある。性格はいたって生真面目で、ルドルフへの忠義心も非常に篤い。
- 帝国軍人として名門の家系シュバルツ家に生まれ育ち、歴戦の指揮官として帝国兵から尊敬の意を受ける。帝国・ミレトス城で皇太子時代のルドルフの戦術シミュレーションの講師を務めていたこともある。プロイツェンの政策には最初から最後まで反感を抱いており、帝国と共和国を和解させようと願っていたが、戦争では自らが帝国軍の先頭に立つという皮肉なことに。最後にはバンや共和国軍と協力してデスザウラーと戦い、重要な役割を果たす。それ以後ハーマンとは盟友となり、共に酒を酌み交わす仲となっている。
- ガーディアンフォースにも積極的に協力し、ウルトラザウルスに乗り組んで以降は、グラビティカノンの射撃管制を担当。バン達と共にヒルツのデススティンガー、デスザウラーと戦った。
- 初登場時はレッドリバー戦線でダークホーンに搭乗していたが、実の愛機は専用にカスタマイズしたアイアンコングSSとセイバータイガーSS。カラーリングは赤と黒の組み合わせで、ガトリング砲を好む。GF編では、アイアンコングSSと同じカラーリングのアイアンコングMk-IIに搭乗していた(ガトリング砲を含む全武装がアイアンコングMk-II仕様になっている)。
- ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世
- 声 - 鶴野恭子
- ガイロス帝国皇帝。第1部の登場時は10歳で、皇太子だった。まだ幼いが責任感が強く、しっかりと国民のことを考えている。ルドルフが死亡した場合は皇帝の座にというルドルフの祖父の遺言を悪用し、帝国を乗っ取ろうとしたプロイツェンの刺客に暗殺されそうになったが、ロッソ、ヴィオーラに先に誘拐され結果的に暗殺者の手から逃れる。最初は2人に対し恐れと反発を抱くも、やがて暗殺者達から守ってくれた彼らを両親のように慕うようになる。ロッソ達がレイヴンに倒されてからはバン一行と行動を共にし、プロイツェンの野望を阻止しようと彼らと共に戦った。その後、正式に戴冠式を挙げて帝国皇帝として即位。第2部では12歳となり、バン達のゾイドイヴ探しやダークカイザー一味との戦いを全力でバックアップした。一方でバンとフィーネとともにお忍びで釣り遊びに出かけたりと個人的な付き合いも続けている。
- 理不尽な暴力に屈しないために強くなることを誓い、バンにゾイドの操縦を教わる。最初は無理だと言われていたが、短期間でかなりの技術を身につけ、皇帝専用に改造されたセイバータイガー「ロイヤルセイバー」を見事に操った。戴冠後も、皇帝専用のレドラーを自分で操縦したり、「アーラ・バローネ」の黄仮面としてストームソーダーのコ・パイロットを務めたりもしている。また、帝国で開かれる由緒あるシンカーレース・ガイロスグランプリには謎の新人「マスカレード」として出場し、名うてのレーサーであるムンベイを破って優勝を果たす。
- ホマレフ
- 声 - 宇垣秀成
- 帝国宰相。年若いルドルフを政治面で全面的に補佐する忠義心の篤い堅実な人間だが、ルドルフを呼び捨てにしたバンを怒ったり、GF編ではルドルフを守るために問題になるのを承知でルイーズ大統領が乗っている暴走ディバイソンへの攻撃を命令したりなど、ルドルフの事になると融通が効かなくなる所がある。
- ギュンター・プロイツェン
- 声 - 大塚芳忠
- ガイロス帝国軍元帥にして帝国摂政。「この星に国は二つも必要ない」が信念で、ヘリック共和国を国と認めず反乱軍と呼ぶなど独善的で支配欲の強い性格の持ち主。当初は共和国を一気に殲滅せんと圧倒的な帝国軍を率いて共和国本土に上陸したが、その矢先ルドルフ皇太子のお祖父帝であるツェッペリンII世が崩御、直後にルドルフ皇太子の停戦命令により失敗する。しかし、ツェッペリンII世の“ルドルフ亡き場合はプロイツェンを皇帝に”という遺言を得た事でルドルフを暗殺してガイロス帝国を乗っ取り、しいてはどこかでその存在を知ったデスザウラーの強大な力を使い、ガイロス帝国のみならず惑星Zi全土を支配しようと企むようになる。そのため幾度と無くルドルフの命を狙い、それと並行してガリル遺跡より回収したデスザウラーのゾイドコアをレイヴンに命じて集めさせた多量のゾイドコアを使って培養、やがてデスザウラーを見事甦らせることに成功した。だが彼の心は既にデスザウラーの邪悪な思念に取り込まれており、デスザウラーと共に国そのものを滅ぼそうとして帝都ガイガロスを焼き尽くし、帝国と共和国の連合軍も圧倒したが、バンのブレードライガーにデスザウラーを撃破され彼もその爆発の中に消えた。
- しかし、彼の身体はデスザウラーのゾイドコアとの融合を果たし、闇の支配者「ダークカイザー」として復活。ヒルツ、リーゼ、レイヴンを率いてゾイドイヴの力を利用し、真なるデスザウラーのボディと融合してデスザウラーそのものとなろうとした。しかし、実の所、彼はヒルツに言わせればデスザウラーにとってコアを守るための卵の殻に過ぎず、復活の直前に完全にコアに取り込まれる形で最期を遂げた。
- ハーディン
- 声 - 浅野まゆみ
- 帝国軍准将。プロイツェン直属の部下で、皇室親衛隊を率いる女性士官。プロイツェンも厚い信頼を寄せている。プロイツェンに心酔しており、時折彼からの信頼を失うのを恐れて、無理な行動にでることがある。
- ホマレフ宰相の城において、プロイツェンの戴冠式に乗り込もうとするルドルフたちを排除しようとしたが、ルドルフの応援に駆けつけたハーマンの部隊の攻撃を受け、壮絶な最期を遂げる。
- マルクス
- 声 - 坂口候一
- 帝国軍大尉。出世欲と手柄のことしか考えていない小役人タイプ。後に念願だった少佐への昇進を果たすも、元上司のシュバルツの配下に置かれ落胆。帝国の実権を握る摂政に何度もゴマをするが、名前すら覚えて貰えなかった様子。最後は名誉に狂い「死守せよ」との命令を受けたマウントオッサ火山基地の噴火に巻き込まれ最期を遂げる。
- 搭乗機はモルガ→ダークホーン→アイアンコング。
- ラルフ
- 声 - 三木眞一郎
- 帝国軍少佐。アイゼンベック部隊の指揮官で、エーベネ基地指揮官でもあった。腕のいいゾイド乗りで、その実力はシュバルツも認めるほどだったが、時流に乗るためにプロイツェンの思想に傾倒していく。エーベネ基地に接近したバンとルドルフを攻撃しようとしてアーラ・バローネのストームソーダーに撃墜され、追撃をかけようとしたがルドルフを救おうとするシュバルツに基地を破壊される。その後ガイガロス決戦にも参戦したが同様にロッソに撃墜される。
- 戦後は帝国と共和国の和平を認めずヒルツの口車に乗って帝国に譲渡予定だった3S(ストームソーダーステルスタイプ)を奪って共和国軍基地への攻撃を目論んだ。3Sのコマンドオプション奪取のため再度基地への攻撃を仕掛けた際、迎撃に現れたロッソの「ゾイドは心で操るもの」という言葉を理解できずに撃墜された。それ以降は登場せず生死不明。
- ミューラー
- 声 - 浜田賢二
- 帝国軍の中尉でラルフの部下。ラルフの相棒的存在で、ブラックレドラーを駆ってはバン達を幾度と無く付け狙うがその度にアーラ・バローネのストームソーダーに阻まれ続ける。
- 戦後はラルフとともに共和国軍へのテロ行為のため3Sを奪ったが、バン達の奇策で3Sのステルス機能を無効化され、さらにカタパルトで飛んできたブレードライガーの攻撃を受けて撃墜された。
- シーパース
- 声 - 内田直哉
- 帝国軍大尉。ガイロス領内でルドルフを送っていたバン達を見つけて追撃していたが、彼らがマクマーンの私有地に逃げ込んだため取り逃がす。その後マクマーンの邸宅を包囲してバン達を追い詰めるも、マクマーンの私兵隊やアーラ・バローネの攻撃を受けて部隊を失い、自身もバンに敗北した。
- GF編ではハルフォード中佐の指揮する対ジェノブレイカー戦で行方不明になっていたバン・フライハイトの捜索を帝国軍から言い渡されるも上記の件をいまだ根に持っていたため捜索しなかった。その上影で職権乱用で私腹を肥やしていた彼は突然現れたリーゼにそそのかされ、バンを探し出して殺害することを決める。ノーデンスの遺跡付近の村でバンを発見し、村ごと彼を殺そうとするが、応援で駆けつけたアーバインやトーマの攻撃を受け、今までの悪時も露呈し、部下もろとも逮捕された。逮捕の際、トーマに八つ当たりで大事なところを蹴られていた。
- 乗機はレッドホーン。
- ロカイ
- 声 - 櫻井孝宏
- ニューヘリックシティで帝国軍の捕虜として追われていたところをバンに助けられ、帝国に逃げ延びる。その後帝国で捕まったバンとルドルフたちを救出した。故郷に着いた時、すでに母親は亡くなっており、バンたちを救出した罪で帝国軍の兵に追われ、居場所がなくなってしまう。バンには名を名乗らずにいずこかへ逃げていった。生死は不明。
- 三銃士
- 帝国皇室に仕える皇帝銃士隊の中でも最強と称された3人のゾイド乗り。かつては勇者の谷で開かれていた帝国・共和国の一流ゾイド乗り達による決闘に参加し「伝説の三銃士」と呼ばれていた。現在は一線を退き、勇者の谷近くの森の中で隠遁生活を送っていたが、プロイツェンの勅命によりルドルフを護衛しガイガロスに向かっていたバン達と勝負することになる。一線を退いたとはいえ、旧式のセイバータイガーATで一個中隊を短時間で全滅させるほどの腕を持つ。
- グロスコフ
- 声 - 宝亀克寿
- 銀色のセイバータイガーATを駆る。一機でアイアンコング2機を瞬く間に撃破するなど、その実力は確かなもの。バンら一行との勝負では先鋒を務めアーバインのコマンドウルフと相討ちになる。
- ビーピー
- 声 - 八木光生
- 銀色のセイバータイガーATを駆る。バンら一行討伐の任にプロイツェンの陰謀を疑うが命令に従って出陣する。彼らとの勝負では2番手にバンと対戦し、負けはしたものの、ブースターを使えなくする健闘を見せる。
- ワグナー
- 声 - 堀勝之祐
- 金色のセイバータイガーATを駆る。三銃士のリーダー的存在。バンら一行との勝負では3番手に出撃し、「一切の手出しは無用」との約束を反故にし不意討ちを仕掛けようとしたアイゼンベック部隊のブラックレドラーを全機撃墜、最後は全ての火器を機体から排除した上で格闘戦でバンと戦った。バンを圧倒するが、視界に飛び込んだルドルフを見て動きが止まりバンに倒される。
その他の登場人物
- レオン
- 声 - 安井邦彦
- バン達の村にある教会の神父。村人の相談役もしている。元共和国軍軍医で、バンの父ダン・フライハイトとは戦友。
- マリア・フライハイト
- 声 - 岡村明美
- バンの姉。面倒見のよい性格で少々口うるさく、バンにとっては母親代わりの存在でもある。第2話で盗賊団デザルト・アルコバレーノに「オーガノイドと交換」との条件で人質にされてしまうが、バンによって助けられる。レオン神父のことを慕っている。
- ロッソ
- 声 - 中村大樹
- 盗賊団デザルト・アルコバレーノの隊長。元は帝国軍の小隊長だったが、停戦協定後は盗賊団として遊撃戦をしていた。ジークを献上して軍に復帰しようと、バン達を度々襲撃する。レッドリバー戦線において、盗賊団の仲間達まで捕まらせたくないと盗賊団を解散させ、自分1人で責任を負い投獄される。人間としてはできた人物で、脱獄後に帝国への恨み返しとしてルドルフを誘拐するも情が移り、結局は彼を守るために命をかけてジェノザウラーに挑んだが敗北、その後は共和国に救助されて謎のゾイド乗り「アーラ・バローネ」の赤仮面としてルドルフを陰から助けてきた。ルドルフの戴冠後はヴィオーラとともに皇帝直属の親衛隊となる。終盤ではイセリナ山のコロニーにてヒルツのデススティンガーと交戦するも荷電粒子砲によってコロニーは壊滅、生死不明となった。しかし最終回にて生存が確認され、エンディングに登場している。
- ちなみに、ストームソーダーに搭乗してからは一度も撃墜されていない。
- 乗機はレッドホーン→アイアンコング→ストームソーダー。
- アニメ完全オリジナルキャラ。デザインに上山は関わっていない。ちなみに彼の盗賊団のメンバーは、全員が色に関係した名前が付けられている。
- ヴィオーラ
- 声 - 深見梨加
- 盗賊団デザルト・アルコバレーノの副隊長で、ロッソの恋人でもある。イセリナ山内のコロニー出身で、ローザという妹がいる。飛行ゾイドの操縦を得意とするが、バン達にはよく撃墜された。帝国への恨み返しにロッソと共にルドルフを誘拐したものの、ロッソと共にルドルフの命を守ることになり、その後は「アーラ・バローネ」の紫仮面として登場。物語序盤ではレドラーを愛機としていたため、敵とはいえレドラーを撃墜することには多少の抵抗があるらしい。去り際に「Catch you later」というセリフの残すのだが、第45話のみ彼女が撃墜されたためルドルフが代わりに「Catch your later」と言っていた。さらに第60話ではヒルツがこの言葉を真似ている。
- 乗機は赤いレドラー→ストームソーダー。
- ローザ
- 声 - 出口佳代
- ヴィオーラの妹。純真で心優しい少女。姉が盗賊になっていることを知らず、彼女を軍人として尊敬している。GF編では故郷の村をデススティンガーに焼き払われる直前ヴィオーラに助けられる。
- パイルバンカーを装備したゴドスを所有している。
- スティンガー
- 声 - 矢尾一樹
- 「釣り人(フィッシャーマン)」の異名をとる、極悪非道の賞金稼ぎ。オネエ言葉で喋りながら人を食ったような態度を取るが、キレると口調が一変し凶悪な本性を露にする二重人格の持ち主。腕はいいが、目的のためなら手段を選ばない。獲物が苦しむところを観察するのが趣味。愛機はセイバータイガー・スティンガースペシャル。最初はメッテルニヒらと組んでルドルフを誘拐するが、ブレードライガーの最初の餌食となる。その後クロスボウ兄弟と組んで再びバンと戦ったがまたしても敗退。2年後、休暇で湖に来ていたルドルフとメリーアンを狙ったが、再びバンとトーマの前に敗退し、逮捕される。デススティンガーの騒ぎで脱獄したが、バンに感化され改心しており、同じく改心したクロスボウ兄弟と共に果敢にデススティンガーに挑むも、撃破されてしまった。生死は不明だったがPS2ゲーム、ゾイドタクティクスにて生存が確認され、ネオゼネバス帝国に雇われている。このときの搭乗ゾイドはデススティンガーZS。
- マクマーン
- 声 - 堀内賢雄
- ムンベイの元恋人。資産家の好青年で、別れた後もムンベイのことを大切に思っている。真顔でクサイ台詞を口にし、笑うと輝く白い歯がポイント。ガイロス領内に敷地を持ち、ルドルフと共にシーパース隊に追われていたバン達をムンベイの好みで匿った。邸宅の庭先に多数のダークホーン部隊を隠している。
ガーディアンフォース編
- トーマ・リヒャルト・シュバルツ
- 声 - 伊藤健太郎
- 帝国軍大佐カール・リヒテン・シュバルツの弟で、ガーディアンフォースの一員。帝国軍での階級は中尉。名家の生まれだけあってプライドが高く、ゾイドに関する知識やゾイド乗りとしての腕前には絶大な自信を持っている。
- 優秀な兄に対し、尊敬と同時にコンプレックスも感じており、彼よりも優れている点を見つけようと幼少時代からメカを研究。帝国軍の約7割以上もの最新兵器の開発を手がける帝国の技術機関『ヴァシコヤード・アカデミー』を卒業したエリートとなり、本人曰くオーガノイド以上の性能を持つという戦闘AI ビークを自ら開発し、搭乗ゾイド(主にディバイソン)に組み込んで活用している。
- エリートだが女性には免疫がなく、フィーネに一目惚れしてしまい、それに伴ってバンを一方的にライバル視するようになる。プライドの高さゆえ融通が効かず些細な事で感情的になったり、さらにバンとフィーネの関係に一喜一憂したりと三枚目な立場として描かれる事も多いが、GF編においては全編に渡って両軍のエースとして活躍した。
- 愛機は帝国・共和国の友好の印として共和国から送られたディバイソン。必殺技であるメガロマックスは同クラスのゾイドでは圧倒的な威力を持ち、ジェノザウラーの荷電粒子砲ともほぼ互角に撃ち合えたが、エネルギー供給用のパイプが耐えられず、結果的には撃ち負けている。
- ビーク
- トーマが作った戦闘用AI。主にトーマのディバイソンに搭載されて使用する。索敵や分析能力、さらに火器管制機能に優れており、トーマはその性能を「オーガノイド以上」と自負している(オーガノイドとは劇中では実際に競い合ったことがないため定かではないが、一度物語途中でヒルツのアンビエントによってディバイソンの制御を奪われている)。ディバイソンの操縦桿を兼ねた専用の機関銃を外部端末として使用可能で、トーマがケガで入院中、バンも一度だけ使ったことがある。完全に意志を持っており、トーマのボケに電子音でツッコミを入れたり、怒られておどおどしたりする可愛らしい一面もある。
- ヒルツ
- 声 - 櫻井孝宏
- ダークカイザーの下で動く古代ゾイド人の青年。赤いオーガノイド・アンビエントを連れている。7年以上前に復活し、レイヴンの両親をアンビエントに殺害させた張本人でもある。性格はレイヴン以上に冷酷かつ残忍で、古代ゾイド人以外の人間を虫ケラ扱いしているが、自分の手を直接汚すことはしない主義。口癖は「バイバイ」。
- 殺戮・破壊そのものを目的とし、当初はダークカイザーの部下として数々の潜入工作や破壊工作でバン達はおろかヘリック・ガイロス両国を翻弄した。そしてデススティンガーを手に入れた後はそれを自ら操縦して共和国の各主要施設や共和国首都ニューヘリックシティを壊滅させた。さらにバン達が今まで旅してきたルートの街を次々と襲うなどバン達のいままでを否定するような行為にまで及ぶ。その後、バン、アーバイン、トーマ達の決死の作戦でデススティンガーはGCを受けて行動不能に陥るが、アンビエントの力でデススティンガーを回復させた後に撤退。次にイヴポリスに向かうバンの前に立ちはだかるも、予想以上のバンとブレードライガーの力に圧されていくが、最終的にゾイドイヴのパワーで肥大化したデススティンガーのコアと一体化し、その直後にはイヴポリスに赴いてダークカイザーことデスザウラーのコアとも融合して自らがデスザウラーそのものとなる。そして破壊衝動の赴くまま惑星Ziを破滅させんと暴れまわるが、バンの決死の攻撃によりデスザウラーもろとも滅ぼされた。リーゼと違い、彼がいつ復活したのか、バン達と出会うまでどこで何の活動していたのか、何故世界を滅ぼそうとしたのか最後まで彼の具体的な過去が描かれる事はなかった(フィーネにデスザウラーに操られている事を指摘されていたが、自身はそれを否定している)。
- アンビエント
- 声 - 櫻井孝宏
- ヒルツのオーガノイドで、赤いボディにエッジの入った頭部が特徴。
- かつてカプセルはレイヴンの家族によって確保されていたが復活と同時にヒルツの指示でレイヴンの両親の命を奪っている。
- 合体したゾイドの形態を強化させる能力を持ち、ステルスバイパーと融合した際にはそのサイズを倍以上に伸ばし、さらにガンスナイパーと合体した時には全身に針状のミサイルが突き出した異形の姿(通称トゲスナイパー)へと変えた。そうでなくともディバイソンに取り付いて想うがまま操ったり、傷ついたデススティンガーのボディを自己修復したりと非常に多くの能力を有している。最後は肥大化するデススティンガーのコアにヒルツもろとも取り込まれてしまい、そのままヒルツと運命を共にした。
- リーゼ
- 声 - 日高のり子
- ダークカイザーの下で動く古代ゾイド人の少女。中性的な顔立ちで、一人称は「ボク」。青いオーガノイド・スペキュラーを連れている。大きさ10cm程度のダブルソーダに似た機械の昆虫型ゾイドを使い、人間の精神に直接介入して敵を操る精神攻撃を得意とする。その容姿と能力から「青い悪魔」の異名をとる(なおオコーネルからは男性と間違われており、「無垢な少年の姿をした青い瞳の悪魔」と称された)。
- 10年前、ノーデンスの遺跡で復活し、ニコルというゾイド好きの少年と出会い心を通わせたが、ニコルは古代ゾイド人狩りのために襲撃してきた共和国軍兵士から彼女を庇って射殺されてしまい、共和国軍に引き渡されたリーゼは長年監禁生活を強いられ人格が歪んでしまった。それゆえ似たような境遇でありながら絆を培ったバンとフィーネに激しい嫉妬を覚え、彼らを敵視し付け狙った。
- 初登場時はスペキュラーとの合体によって変異したダブルソーダに搭乗。その後、レイヴンのジェノブレイカーのゾイド因子を培養しサイコジェノザウラーを作り愛機とした。戦いの中ヒルツに裏切られ、その後は命を助けてくれたレイヴンとともにダークカイザーの野望の阻止に向かった。レイヴンとのふれ合いで少しずつ少女としての本来の顔を取り戻し、最終的に相思相愛の仲となった。
- スペキュラー
- 声 - 鈴木琢磨
- リーゼのオーガノイド。体色は青で、他のオーガノイドよりもかなり細身のボディを持つ。
- アンビエント同様に取り付いたゾイドの形態を変化させる能力持ち、ダブルソーダの身体をさらに巨大化させたりできる。本編ではあまりゾイドとは合体せずもっぱらリーゼの足として働いていた。
- カニンガム
- 声 - 高木渉
- 共和国軍中尉を名乗り、各地に埋没した爆薬の除去という名目で活動していた男。しかし、その狙いは砂漠に埋まっていた軍資金の金塊を掘り出して横領しようと企んでいた。
- いざ金塊の入ったコンテナを見つけた所でドーセットとバンの介入で率いていた部隊を全滅させられてしまうが、実はドーセットとはつながっており、他の仲間を切り捨てて二人だけで金塊を独占しようとしていた。だが、全ては最初から二人の目的に気づいていたバンに追い詰められた挙句、ドーセットとガンスナイパーも倒され、あっけなくバン達に拘束された。
- ドーセット
- 声 - 小野健一
- 共和国軍警察特別捜査官と名乗り、カニンガムを捕まえるためバンに彼の逮捕協力を依頼する。しかし、実はカニンガムとはグルであり、カニンガムの部下を共に駆逐したと見せかけ、その後、彼を追いかけるという名目でカニンガムと一緒に逃げようとしたが、そこにバンが現れたため戦う事となる。戦いではEシールドも数発で貫く特殊徹甲弾とガンスナイパーの射撃能力を用いてバンと互角の勝負を繰り広げるが、止めの一発を躱されて形成を逆転された。
- 乗機はガンスナイパー。
- メリーアン
- 声 - 千葉千恵巳
- 帝国屈指の名門貴族であるアウグスト・クラウゼヴィッツ侯の一人娘であり、ルドルフの婚約者。
- ルドルフとは対照的に陽気で口うるさい性格をしており、人目も憚らずルドルフにアタックする。トーマがフィーネに想いを寄せている事に気づいて彼に協力した。
- ファントム
- 声 - 永野広一
- 悪名高い殺し屋で、本名は不明。プロイツェン支持派残党の依頼を受けてルドルフを国営のシンカーレース「ガイロスグランプリ」当日に暗殺しようと企む。
- クライアントはすぐに逮捕されたものの、本人は依頼通りガイロスグランプリの当日に行動を開始し、離れた海域の船上から脚部を改造したガンスナイパーを用いて会場のルドルフを狙った。しかし、ひょんなことから自分の居場所がバレてしまい、計画を変更し直接会場に乗り込んでルドルフを殺害せんとしたが、会場に居たのは自分をおびき寄せるためのダミーであり、それにまんまと引っかかって逮捕された。
- キャロル
- 声 - 玉川紗己子
- 共和国軍情報部のエージェント。アーバインを兵器密売の容疑で逮捕し、彼を護送船に載せて運ぶ任務を負う。しかし、後にアーバインが船から逃亡し、それを止めようとした彼女も船から放り出され、それ以降はアーバインの無実を証明するため彼と行動を共にする事となる。後に武器密売の真犯人はガースだと突き止め、お互い変装してガースの館に潜入したが、実は彼女もガースの配下であり、ガースにアーバインを殺せと命令されるがそれを拒んで彼を逃し、自身はストームソーダーに乗ってアーバインに一対一の決闘を挑む。かつて妹を戦争で亡くしており、そのため今の平和を受け入れる事ができないとしてアーバインの説得にも耳を貸さなかったが、激しい高速戦の末ストームソーダーを撃墜され、脱出する事無くそのまま海の中へ消えた。
- 乗機は赤いストームソーダー。
- ガース
- 声 - 糸博
- 元共和国将軍。軍を退役後は両国の退役軍人を集めて戦災孤児救済を名目にZi基金という慈善団体を設立した。
- しかし、その実態はゾイド用の武器の製造と密売を行なっていた悪党で、偶然その事を知ってしまったアーバインにその罪をなすりつけ、彼のライトニングサイクスをも奪った。
- ライトニングサイクスを量産してそれを売りだそうと目論み、部下のキャロルに命じてアーバインを始末させようとしたがキャロルはそれを拒否、さらに別ルートでガースの事を突き止めたバン達を迎え撃とうと自らガンスナイパーWWに乗ってバン達の前に立ちはだかるも敗北した。生死は不明。
- ハインツ・ベルトー
- 声 - 森川智之
- 『ヴァシコヤード・アカデミー』でウェポンコーディネーターを務める男。「ゾイドにはパイロットは不要であり、コンピュータ制御のゾイドこそ無敵である」という理論の元、同僚のアレキサンダー(声:三宅健太)とクルト(声:大西健晴)と組んで「トリニティゴースト」を名乗り、アレキサンダーの考案した電子幻影システム「トリニティコリド」で生み出した三つ首の巨大セイバータイガー「ケルベロス」で帝国軍所属のゾイドを無差別に襲撃していた。トーマのディバイソンには勝利したが、次に狙ったバンにはトリニティコリドの原理を見破られてしまう。それでもプログラム操縦のセイバータイガー隊を差し向けてブレードライガーに挑むも、全く敵わなかった。しかし、プログラムを拒否しなおも闘志を捨てないセイバータイガー達を見て考えを改め、大人しく負けを認めて縛に付いた。後に刑務所に閉じ込められたままのスティンガーをドーセットと共に助けている。
- ハルフォード
- 声 - 立木文彦
- 共和国軍中佐で、対ジェノブレイカー戦術担当の指令官。非常に傲慢かつ頑迷な性格で、登場するやいきなりライトニングサイクスに乗るアーバインを「馬の骨」扱いした。ジェノブレイカー対策として、3方より敵を包囲して撃破する「デルタフォーメーション」を提唱、バン、アーバイン、トーマの3人を実戦部隊として実行に移す。コンピューターによりはじき出されたデータを絶対としており、作戦の成功確率が落ちるとして、出力調整によりスピードアップしたブレードライガーの速度の低下、荷電粒子砲対策としてライトニングサイクス、ディバイソンに取り付けた電磁振動フィールド発生装置の解除を命令したが、いずれも無視された。
- パイロットの身の安全よりも任務遂行が第一と考えており、ジェノブレイカー戦の主力と考えていたゴジュラスを含む共和国部隊が荷電粒子砲の直撃を受けて一瞬で消された(当初のシミュレーションでは完璧な結果を残していた)時も、残った3人で作戦の続行を決めるが、失敗に終わる。その後は登場せず以降の去就は不明となっている。
- 本職は古代の遺跡の調査部門であり、下心から、作戦終了後フィーネをガーディアンフォースの任から外し、ゾイドイヴ探しに行かないかと持ちかけたが、一蹴される。
- 過去にはレオンと共にバンの父ダン・フライハイト少佐の部下であった。しかし彼の勝手な行動が、ダンを死なせる原因となってしまう。
- ニコル
- 声 - くまいもとこ
- レイヴンのジェノブレイカーとの戦いに敗れたバンが流れ着いた山村で出会った少年。
- 絵を描く事とゾイドが好きで白いカラーのヘルキャット「チロル」を相棒としているが、本人はまだ未熟であり、うまく乗りこなせられなかったらしい。
- 戦いで負傷していたバンを救助し、ある洞窟遺跡に運び込んで介抱した。その後はバンと一緒にチロルに乗って遊んだりしたが、実は本人は10年前、古代遺跡で見つかった古代ゾイド人の少女(リーゼ)を侵攻してきた共和国兵士から庇って殺されており、チロルも昔に機能停止していた事が明らかとなる。
- そして彼とチロルの魂はバンが皆と合流した所を狙ったリーゼのサイコジェノザウラーの前に現れて彼女の攻撃の手を鈍らせた。
作中用語
- オーガノイド
- 全長2~3m程度の小型獣脚類型ゾイド。
- 古代ゾイド人によって作り出されたゾイドで、当時の古代ゾイド人のパートナーとして存在していた。
- 背中にブースターやウイングを搭載しており、それにより空を高速で飛行する事が可能で、胴体内には人を一人入れられるだけのスペースがある。
- 言葉は離さないが人間の言葉を理解できるほどの高い知能を有し、何より大型ゾイドと融合してコアに取りつくことでそのゾイドの基本性能を大幅に引き上げたり、さらには自己進化を促すなど現代技術の枠を超えた能力を発揮する。その他にも開いた胴体から伸ばしたチューブを人間につなげて体内に格納したり、ゾイドイヴにアクセスさせたりといった機能を持つ。
- その存在と機能は現代でも知られており、当時の両軍はこのオーガノイドを重要な研究対象として求めていた事から序盤のロッソ達は帝国軍への手土産にするためバンのジークを狙い、アーバインもその力に目を付けて幾度と無くバンからジークを奪おうとしていた。
- 劇中に登場したのはジーク、シャドー、アンビエント、スペキュラーの4体で、シャドー以外はパートナーとなる古代ゾイド人とともにカプセル内に封印されていた。
- 古代ゾイド人
- かつて惑星Ziを支配していた種族。
- 超古代の時点で現代以上の高度な文明と優れた技術力を誇り、ゾイドを生み出せるゾイドイヴや自らを補佐するオーガノイドなどを作り出した。
- しかし、歴史の中で大規模な戦争が勃発、それを終結させるためとして当時の技術の粋を集めて最強のゾイドであるデスザウラーを開発したが、自我を持ったデスザウラーは暴走して古代ゾイド人に牙を剥いたばかりか、惑星Ziそのものを滅ぼそうと暴れ狂い、その結果文明は崩壊し、古代ゾイド人もフィーネなどオーガノイドと共にカプセルで眠らせた一部の個体を除いて全滅した。
- 現代ではフィーネとジークの眠っていたウインドコロニー周辺の砂漠にあった遺跡の他、デスザウラーのコアが封印されていたガリル遺跡、デススティンガーの素体があった海底遺跡など世界各地にはこの古代ゾイド人が残した古代遺跡が多数現存している。
- スリーパーゾイド
- ヘリック、ガイロス両国が領土防衛用や奇襲用に大陸の各地に配備した無人稼働ゾイドの総称。
- 基本的に侵入者が特定のエリアに入ると自動的に起動してその侵入者を排除する事を目的としているが、場合によっては敵軍の物資やゾイドを感知するとそれを破壊するため戦術的な行動を取る事も可能。
- 戦後は用済みという事で回収作業が進められていたものの、ヒルツ率いる盗賊団にゾイドコア改造計画の実験台としてかなりの数が盗難されていた事が判明する。
- 劇中では主にガイサックやレブラプターなどが使用されていた。
- レアヘルツ
- ゾイドの機能を狂わせて凶暴化させる正体不明の電磁波。
- 原理も原因も不明で、発生源が常に移動している事から基本的に何時、何処で発生するかも定まっていないが、常にこのレアヘルツ現象が起こっているレアヘルツの谷と呼ばれる場所があり、その先にイヴポリスが眠っている。
- ゾイマグナイト
- ゾイドの自己治癒能力を高める事のできる青色の鉱物で、火山など限られた場所でしか産出しない。
- 14話でレイヴンの操るセイバータイガーとの戦いで負傷し機能停止したジークを回復させるためバンはマウントオッサ火山の火口に降りてこれを手に入れた。
- 『スラッシュゼロ』のホバーカーゴの内壁にはこれが多数組み込まれているとされている。
- ガーディアンフォース
- 終戦後、ヘリック共和国とガイロス帝国が共同で設立した超国家的治安維持特務部隊。
- 国家の垣根を越えてテロリストや犯罪組織を摘発、場合によっては駆逐掃討する組織であり、両軍の兵士の中でも屈指の実力者がその隊員に選出される。
- 所属隊員には独自の行動権限が与えられており、軍人としてだけでなく捜査官として事件の解決に当たり、時には両国の軍とも連携を取る事もある。
- 本編ではバン・フライハイトとトーマ・リヒャルト・シュバルツの二名のみが登場しただけなため、実際の規模や隊員の総数などは不明。
- エンブレムはヘリック共和国とガイロス帝国の紋章を重ね合わせたものである。
- グラヴィティカノン
- デススティンガー殲滅の切り札としてピレムデン諸島の秘密基地で開発された超巨大砲。
- ウルトラザウルスの左舷に装着される砲身部、右舷に装着されるパワージェネレーターおよびその上に立つ管制塔で構成される。
- 砲口だけでも大型ゾイドがすっぽり入るほどの大きさを持ち、15テラボルトもの大電力を用いてリニアカタパルトに近い要領でプラネタルサイト砲弾を撃ちだす。
- 全てのプラネタルサイト砲弾を撃ち尽くした後はデスザウラーに向けてブレードライガーそのものを弾丸として撃ち放つ事でデスザウラーを撃破した。
- プラネタルサイト砲弾
- 極めて大質量の内部重力を有するプラネタルサイトと呼ばれる物質を組み込んだ弾頭。
- 発射されて標的の上空に到達するとサボットが外れて作動、それと同時に物質内の超重力が崩壊現象を起こしてマイクロブラックホールが発生し、膨大な重力波が直下4kmに渡って展開される。
- その威力は海面を海底ごと抉り取り、デススティンガーの重装甲をも容易く押し潰すほどの凄まじさを誇るが、プラネタルサイト自体が極めて希少な物質なためテスト用を含めて三発しか用意できず、その内一発目はテストで消費、実戦で使われた二発目はデススティンガーの荷電粒子砲に防がれ、最後の三発目でようやくデススティンガーに命中させる事に成功したものの常識外れな生命力を持つデススティンガーを仕留め切る事はできなかった。
- その後、ウルトラザウルス内で四発目が急造されて復活したデスザウラーに向けて放たれたが、デスザウラーには重力波そのものを押し返されてしまった。
- イヴポリス
- 古代ゾイド人達が住んでいた首都。レアヘルツの谷の奥地にある。
- 数百メートルの高層ビル群が立ち並ぶ大都市であったが、デスザウラーの暴走によって古代ゾイド人が滅んだ後、長い年月の果てに地中に埋まっていた。
- その中央部にゾイドイヴが存在し、そしてデスザウラーのオリジナルボディが封印されている。
- ゾイドイヴ
- 古代ゾイド人が製作した全てのゾイドを作り出し、そのエネルギーの供給源となっている巨大な女神像。
- このゾイドイヴが放つ波動はオーガノイドと同様にゾイドのゾイドコアを活性化させてその性能や再生能力を大幅に向上させる。
- 目覚めたフィーネの記憶に唯一残っていた言葉であり、彼女の過去の手がかりとしてバン達はゾイドイヴを探す旅に出る事となった。
- 現在ではデスザウラーの暴走を止める為にその力のほとんどを封印しており、僅かに漏れ出したエネルギーが惑星Ziの全ゾイドを生かしている。
- しかし、中途半端に力が漏れ出している状態なためイヴポリス近辺には不用意に近づくとゾイドを狂暴化させてしまうというレアヘルツの谷が形成されてしまっている。
- フィーネとジークのみがアクセスする事ができ、全機能を停止させる事が出来るが、停止させれば古代ゾイド人の生き残り全員と惑星Ziの全ゾイドが死滅する事になる。
- 復活したデスザウラーに対してフィーネはこのゾイドイヴを完全に停止しようとしたが、その前にデスザウラーは倒され、最終的にイヴポリスの崩壊と共に再び地中に埋没した。
スタッフ
- 企画 - 丸谷嘉彦、久保雅一、吉田紀之
- 原作 - タカラトミー
- 監督 - 加戸誉夫
- 助監督 - 羽原信義
- シリーズ構成 - 隅沢克之
- キャラクターデザイン - 坂崎忠
- プロップデザイン - 尾形雄二
- デジタルディレクター - 林成輝
- アニメーションディレクター - 平野崇之
- VFXディレクター - 佐藤公一
- 3DCGIテクニカルディレクター - 中一太志
- 3DCGキャラクターテクニカルディレクター - 海谷陽一
- 3DCGモデリングディレクター - 長谷川歩
- 美術監督 - 朝倉千登勢
- 色彩設計 - 伴夏代、青木弘美・金丸ゆう子(第1話 - 第34話)
- 撮影監督 - 広瀬勝利
- 編集 - 山森重之
- 音楽 - Robert Etoll、杉内信介
- 音響監督 - 明田川仁
- デジタルプロデューサー - 広津晋司
- アニメーションプロデューサー - 下地志直、佐藤徹、千野孝敏→平松巨規
- プロデューサー - 諸冨洋史、中沢利洋
- サブプロデューサー(営業) - 竹田青滋[5]
- アニメーション制作 - XEBEC
- 製作 - 毎日放送、小学館プロダクション
主題歌
- オープニングテーマ
- 「Wild Flowers」
- 作詞 - 酒井悠介 / 作曲 - 丸山哲央 / 編曲 - RAMAR & 笹路正徳 / 歌 - RAMAR
- 第1話 - 第67話(最終話)。ストーリーの進行に合わせて、アニメーションが細部変更されている。
- エンディングテーマ
- 「Song for...」
- 作詞 - MAHIRO / 作曲 - Yasu / 編曲 - Dear、西脇辰弥 / 歌 - Dear
- 第1話 - 第20話。
- 「CHASE」
- 作詞 - 野口純平 / 作曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 編曲 - ディベロップ・フレーム & 大山正篤 / 歌 - DEVELOP=FRAME
- 第21話 - 第37話。
- 第25話より、シールドライガーが疾走しているシーンがブレードライガーに変更されている。
- 「イントゥユアセルフ【INTO YOURSELF】」
- 作詞 - TAKA / 作曲 - MASATO / 編曲 - トランスティック・ナーヴ & 岡野ハジメ / 歌 - トランスティック・ナーヴ
- 第38話 - 第55話。
- 「Your song」
- 作詞・作曲・編曲 - T2ya / 歌 - EARTH
- 第56話 - 第67話(最終話)。最終話では、本編終盤に挿入される形で使用された。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 惑星Ziの少年 | 隅沢克之 | 加戸誉夫 | 坂﨑忠 | 1999年 9月4日 | |
2 | 謎の美少女フィーネ | 阪口和久 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 9月11日 |
3 | 記憶 | 荒木憲一 | 井上修 | 古池敏也 | 9月18日 | |
4 | ふたりの用心棒 | 長谷川圭一 | 村山靖 | 杉谷光一 | 高橋晃 | 9月25日 |
5 | スリーパー・トラップ | 小出克彦 | 金津賀浩 | 日下直義 | 池上太郎 | 10月2日 |
6 | とべ! ジーク | 隅沢克之 | 藤本義孝 | 坂﨑忠 | 10月9日 | |
7 | レッドリバーの戦い | 土蛇我現 | 日下直義 | 池上太郎 亀井治 |
10月16日 | |
8 | 共和国への道 | 阪口和久 | 藤本義孝 | 山口美浩 | 石井和彦 | 10月23日 |
9 | 魔物のすむ谷 | 小出克彦 | 井上修 | 古池敏也 | 10月30日 | |
10 | 夢の降る山 | 荒木憲一 | 土蛇我現 | 日下直義 | 池上太郎 亀井治 |
11月6日 |
11 | イセリナの霧の中で | 長谷川圭一 | 藤本義孝 | 高橋晃 | 11月13日 | |
12 | 黒のオーガノイド | 阪口和久 | 金津賀浩 | 日下直義 | 池上太郎 亀井治 |
11月27日 |
13 | 激戦! クロノス砦 | 小出克彦 | 加戸誉夫 | 須藤隆 | 松田剛吏 加藤初重 |
12月4日 |
14 | めざめろジーク! | 隅沢克之 | 土蛇我現 枝松箕乃武 |
日下直義 | 池上太郎 亀井治 |
12月11日 |
15 | ZG発動! | 長谷川圭一 | 井上修 | 古池敏也 | 12月18日 | |
16 | ニューヘリックシティ | 荒木憲一 | 藤本義孝 | 高橋晃 | 12月25日 | |
17 | 共和国の一番長い夜 | 隅沢克之 | 土蛇我現 枝松箕乃武 |
日下直義 | 池上太郎 亀井治 |
2000年 1月8日 |
18 | 首都攻防 | 藤本義孝 | 坂﨑忠 | 1月15日 | ||
19 | プロイツェンの陰謀 | 小出克彦 | 土蛇我現 枝松箕乃武 |
日下直義 | 池上太郎 亀井治 |
1月22日 |
20 | 蘇る魔獣 | 阪口和久 | 杉谷光一 | 高橋晃 | 1月29日 | |
21 | 荷電粒子砲 | 長谷川圭一 | 井上修 | 古池敏也 | 2月5日 | |
22 | 相棒の死!? | 荒木憲一 | 箕ノ口克己 | 上條修 | 高見明男 | 2月12日 |
23 | 皇帝の指輪 | 小出克彦 | 星合貴彦 | 佐藤修 | 松田剛吏 加藤初重 |
2月19日 |
24 | 遠い呼び声 | 長谷川圭一 | 土蛇我現 | 日下直義 | 池上太郎 亀井治 |
2月26日 |
25 | 新(ニュー)ライガー | 藤本義孝 | 高橋晃 | 3月4日 | ||
26 | Ziの記憶 | 隅沢克之 | 土蛇我現 | 日下直義 | 池上太郎 | 3月11日 |
27 | 助けた男 | 荒木憲一 | 井上修 | 古池敏也 | 3月18日 | |
28 | 走れウルフ | 阪口和久 | 藤本義孝 | 坂﨑忠 永田正美 |
3月25日 | |
29 | 大空の勇者 | 隅沢克之 | 加戸誉夫 | 星合貴彦 | 高見明男 | 4月1日 |
30 | 君(ムンベイ)のワルツ | 小出克彦 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 4月8日 |
31 | 三人の騎士 | 長谷川圭一 | 杉谷光一 | 高橋晃 | 4月15日 | |
32 | 破滅の魔獣 | 隅沢克之 | 星合貴彦 | 上條修 | 高見明男 | 4月22日 |
33 | 宿命の対決 | 井上修 | 古池敏也 | 4月29日 | ||
34 | 帝都炎上 | 藤本義孝 | 松田剛吏 加藤初重 |
5月6日 | ||
ガーディアンフォース編 | ||||||
35 | 極秘指令 | 荒木憲一 | 加戸誉夫 | 大槻敦史 | 坂﨑忠 | 2000年 5月13日 |
36 | スナイパー | 小出克彦 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 5月20日 |
37 | 青い悪魔 | 長谷川圭一 | 星合貴彦 | 高橋晃 | 5月27日 | |
38 | 鋼鉄の野牛 | 阪口和久 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 6月3日 |
39 | 見えざる敵 | 小出克彦 | 井上修 | 古池敏也 | 6月10日 | |
40 | ゾイド狩り | 荒木憲一 | はばらのぶよし | 大塚健 千葉道徳 |
6月17日 | |
41 | 悪魔の迷宮 | 長谷川圭一 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 6月24日 |
42 | レイヴン | 小出克彦 | 藤本義孝 | 高橋晃 | 7月1日 | |
43 | 皇帝の休日 | 阪口和久 | 大槻敦史 | 加藤初重 | 7月8日 | |
44 | 機獣大激突 | 荒木憲一 | 藤本義孝 | 坂﨑忠 | 7月15日 | |
45 | 漆黒の翼 | 隅沢克之 | 加戸誉夫 | 南康宏 | 古池敏也 | 7月22日 |
46 | 海底の悪魔 | 長谷川圭一 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 池上太郎 坂﨑忠 |
7月29日 |
47 | 魔獣新生 | 小出克彦 | 藤本義孝 | 高橋晃 | 8月5日 | |
48 | 黒い稲妻 | 荒木憲一 | 加戸誉夫 | 高見明男 | 8月12日 | |
49 | 遠い星空 | 隅沢克之 | 大槻敦史 | 坂﨑忠 | 8月19日 | |
50 | G(ジェノブレイカー)包囲網 | 星合貴彦 | 高橋晃 | 8月26日 | ||
51 | 遺跡の少年 | 長谷川圭一 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 9月2日 |
52 | バンの力 | 小出克彦 | 南康宏 | 古池敏也 | 9月9日 | |
53 | ファントム | 藤本義孝 | 加藤初重 | 9月16日 | ||
54 | Gファイル | 隅沢克之 | 加戸誉夫 | 坂﨑忠 | 9月23日 | |
55 | 音速の決闘 | 荒木憲一 | 星合貴彦 | 高橋晃 | 9月30日 | |
56 | ケルベロス | 長谷川圭一 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 10月7日 |
57 | 悪夢 | 隅沢克之 | 藤本義孝 | 植田実 | 10月14日 | |
58 | 翼竜迎撃 | 小出克彦 | 大槻敦史 | 坂﨑忠 | 10月21日 | |
59 | 首都崩壊 | 星合貴彦 | 高橋晃 | 10月28日 | ||
60 | 超巨大要塞 | 長谷川圭一 | 藤本義孝 | 加藤初重 | 11月4日 | |
61 | 巨竜大海戦 | 荒木憲一 | 土蛇我現 | 日下直義 | 亀井治 | 11月11日 |
62 | 重力砲(グラビティカノン) | 小出克彦 | 河野利幸 加戸誉夫 |
河野利幸 | 高見明男 | 11月18日 |
63 | 大決戦! | 長谷川圭一 | 大槻敦史 | 高橋晃 | 11月25日 | |
64 | 古代の記憶 | 荒木憲一 | 藤本義孝 | 河野利幸 | 植田実 | 12月2日 |
65 | ゾイドイヴ | 隅沢克之 | 土蛇我現 | 日下直義 | 池上太郎 | 12月9日 |
66 | 滅びの刻 | 小出克彦 | 藤本義孝 | 高橋晃 | 12月16日 | |
67 | 明日への帰還 | 隅沢克之 | 星合貴彦 | 坂﨑忠 | 12月23日 |
映像ソフト化
- セルDVDは全14巻、レンタル・セルVHSは全18巻。何れもジャケットイラストは異なる。
- Blu-ray BOXは2013年8月2日に発売。完全初回生産限定版には、コトブキヤHMMシリーズ 『ブレードライガー Blu-ray BOX Limited Ver』(クリア成型色仕様)が封入される[6]。