ジェノザウラー

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ジェノザウラー (GENO SAURER) は、玩具メーカートミー(現タカラトミー)より販売されている『ゾイド』シリーズのひとつ。また、その背景設定に登場する架空の兵器。本項では機体バリエーションの概要やHMM(ハイエンドマスターズモデル)についても記載。

機体解説

ジェノザウラー
GENO SAURER
番号 EZ-026
所属 ガイロス帝国
ネオゼネバス帝国
分類 ティラノサウルス
全長 23.0m
全高 11.7m
重量 112.8t
最高速度 260.0km/h
乗員人数 1名
武装 ハイパーキラーファング×1
ハイパーキラークロー×2(前肢)
ハイパーストライククロー×2(後肢)
レーザーガン×1(頭部)
レーザーセンサー×1(頭部)
集束荷電粒子砲×1(口腔内)
ロングレンジパルスレーザーライフル×2
アンカー×2(後肢)
主な搭乗者 リッツ・ルンシュテッド(バトルストーリー
レイヴン(ゾイド -ZOIDS-/機獣新世紀ZOIDS
チーム・フーマ(スラッシュゼロ
ブレード(フューザーズ

虐殺竜」の異名を持つガイロス帝国のティラノサウルス型大型ゾイド。初めてオーガノイドシステムを搭載した機体である。機体色は黒と紫(レイヴン仕様は黒と赤)。

兼ねてより開発中であった新型ゾイドにデスザウラー復活計画で得られたオーガノイドシステム(OS)を導入。ホバリング移動能力によって高い機動力を有し、大型ゾイドの主砲級の威力を持つロングレンジパルスレーザーライフルと高い格闘能力で従来の同クラスゾイドでは太刀打ちできない戦闘力を獲得。最大の武器は口腔内に装備した集束荷電粒子砲で破壊力こそデスザウラーに及ばないものの中型ゾイドなら一撃で蒸発させるほどの威力を持つ。

初期に生産された先行型はテスト運用・実戦において高い成績を残したが、OSが未調整である故、その高性能の代償としてオーガノイドシステムによる搭乗者への精神的ダメージが大きく負荷に耐えられるのはエースパイロットの中でも10人に1人という極めて操縦が困難な機体になってしまった[1]

OSの搭載を前提に設計したため、システム無しでは機体のバランスが崩れてしまう弊害も発生。そのため、後に生産された量産型ではOSにリミッターを設定し、戦闘能力の低下と引き換えにより操縦性・安定性を高めている。

荷電粒子砲発射形態
本機最大の特徴とも言えるのがこの集束荷電粒子砲の発射形態である。発射時には頭部から尾部までが一直線になり、尾部の放熱フィンを展開し脚部のアンカーを下ろす砲撃体勢に移行。その際に機体の大部分をジェネレーターとするために連射が出来ず、無防備になるのが欠点。同様のシステムは後に本機の流れを汲むバーサークフューラーにも導入された。


※機体諸元は「ZODS EZ-026 ジェノザウラー」、「HMM-004 EZ-026 ジェノザウラー」、「HMM-027 EZ-026 ジェノザウラー レイヴン仕様」より

キット

新シリーズ最初の新型電動ゾイド。名称、デザインともデスザウラーの多大な影響が見られる。尾を地面に引きずらない、いわゆる新解釈の獣脚類のスタイルを再現している。(同じ獣脚類がモチーフのデスザウラーやゴジュラスはいわゆる「ゴジラ型」のプロポーションをしている)

動力源は、単4形乾電池二本。後のバーサークフューラーダークスパイナーにも同じ電池動力が採用された。歩行ギミックは、リンク機構により膝および足首を駆動する形式である。連動ギミックは尾の左右スイング、両前肢の上下動とこれに連動した爪の開閉、下顎の開閉。歩行中に周期的なスピンアップ音を発生するが、これは意図されたものではなく小電力の電源に負荷の変動が大きい歩行ギミックを組み合わせた結果である。目と口腔内には赤色LEDによる電飾が施されている。

荷電粒子砲の発射態勢を手動で再現する事ができるが、この状態では顎が連動しなくなる。その他の手動ギミックはコックピット(胸部・下ヒンジ)の開閉、ロングレンジパルスレーザーライフルの旋回・俯仰、アンカーの起倒、尾部付け根の装甲の開閉。

HMMシリーズ

HMMシリーズ第4弾。2007年12月発売。第46回静岡ホビーショーにてブレードライガーと共に商品化が発表された。脚部が大型化し頭部から尾部にかけて一回りスリムになったことで原型機であるデスザウラーにより近いフォルムとなっている。

また、頭部レーザーガンの換装でレイヴン仕様機と一般仕様機(本キットではAZ30mmレーザーガンと名付けられた)を再現できる他、荷電粒子砲の発射形態時の尾部冷却ユニットの全開放が可能である。ただし、パーツが干渉するために完全な水平姿勢にはならない。

後に発売された第27弾では純粋なレイヴン仕様機が再現されており、フレームがアニメ第45話より登場した機体と同じく赤に変更されている。首と尾の付け根のパーツの金型を一部改修し、より水平に近い姿勢で、荷電粒子砲発射時のポーズへ変形することが可能となった。また、腕部延長パーツが追加され、劇中で見せたロケットアンカーアームも再現出来る。本キットにはレイヴンとシャドーのフィギュアが付属。

キット付属の取扱説明書の記述によればデスザウラーの復元過程の中でテストケースとして再生に成功したデスザウラーの幼生体と思われるティラノサウルス型野生体をベースに開発されたことになっており、真の意味で「デスザウラーの小型版」と呼べる設定となっている。

リッツ・ルンシュテッド専用機となったプロトタイプ1号機とは別のプロトタイプジェノザウラーが帝国軍ギュンター・プロイツェン元帥直轄の最強のゾイド乗り「レイヴン」に与えられたとされている。レイヴンには「シャドー」と呼ばれる特別なインターフェース・オーガノイドが用意され、様々な作戦に投入された。彼の機体は彼の並はずれた操縦のポテンシャルに合わせるべくシャドーがOSの役割を担っており(つまりOSが搭載されていない)シャドーと融合した状態での運用を前提に機体調整され「OSC(オーガノイドシステムキャンセラー)」によってOSがオミットされているという特徴を持つ「ジェノザウラー・タイプOSC」である。これによってOS特有の精神的ダメージの問題は無くなったがシャドーが融合していない状態での機体性能は量産型ジェノザウラーにも遠く及ばないものである。そのため通常戦闘時には高い戦闘スキルを持つパイロットの操縦技術と彼等が与えるゾイドコアへの影響から来る性能の引き上げによって運用されなければいけない特徴を持つ。全ジェノザウラー中、最多の戦果を挙げたと言われるが、勅命行動のため詳細な内容は不明(後述のアニメ参照)。また、プロイツェン元帥の指示により「レイヴン」の機体以外にも10機に満たない数の「ジェノザウラー・タイプOSC」が製造されている。

作中での活躍

バトルストーリー

ゾイドバトルストーリーでの初登場は、機獣新世紀ゾイド公式ファンブック2巻。テストパイロット、リッツ・ルンシュテッド中尉が搭乗。ZAC2099年、次期主力ゾイドの採用をかけた模擬戦闘でレッドホーンGCとセイバータイガーATを一瞬にして葬って高性能を見せつけ、初陣のエルガイル海岸上陸戦では僚機のレブラプターと共にゴジュラス1機含む共和国軍守備大隊を壊滅状態に追い込んだ。

ガリル遺跡で後のデススティンガーの元となるゾイドコアを巡ってアーサー・ボーグマン少佐の駆るブレードライガーと激突。劣勢を強いられるが、ゾイドコアの回収に成功。リッツ機は後にジェノブレイカーに改造される。

その後は出力を抑えた量産機が登場。改造機や量産機がデススティンガーや台頭してきたバーサークフューラーに破壊されているが、共和国軍との連携でアイアンコングPKを撃破している。

ネオゼネバス帝国においても引き続き運用されており、クック要塞の防衛戦やディメトロドンの護衛などに使用されていた。

アニメ

ゾイド -ZOIDS-』の第18話で大破したセイバータイガーに代わるレイヴンの新たな乗機として第21話にて初登場。ガイロス帝国の摂政ギュンター・プロイツェンがデスザウラーを復活させる過程で偶発的に誕生したという設定。盗賊団デザルト・アルコバレーノのヴィオーラが搭乗するレドラーとロッソが搭乗するアイアンコングを戦闘不能にし、バン・フライハイトのシールドライガーを荷電粒子砲で破壊する。その後はデスザウラー復活計画のためにゾイドコアを回収し続けるが、第33話にて新たにブレードライガーを駆るバンと再戦、激闘の末に敗れ大破、炎上した。

GF編では第43話にて、新型機が登場。紫色だったフレームが、ジェノザウラーの玩具設定イラスト段階に近い赤色になっている(放送当時のアニメ公式サイトではジェノザウラーRと記述)。再びレイヴンが操縦し、トーマ・リヒャルト・シュバルツのディバイソンを荷電粒子砲で大破させた。その後バンへの復讐に燃えるレイヴンは、バンのブレードライガーとアーバインのコマンドウルフの二機を相手に戦い、荷電粒子砲とパルスレーザー砲の一斉射撃でついにブレードライガーを打ち破り、さらに盾になったムンベイのグスタフをも破壊しようとするが、突如レイヴンのオーガノイド・シャドーが機体を操作して戦線離脱。エヴォリューション・コクーンを形成し、ジェノブレイカーへと進化した。

第66話では、新型機と同じカラーリングの3機が操縦者不明の状態で登場し、完璧な連携でジェノブレイカーと互角以上に戦ったが、猛威を発揮したレイヴンによって3機とも破壊されている。

ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の第25話にて登場。バックドラフト団の幹部・アルタイルが「アルティメットX」の探索中に偶然発見したものであると言われている。チーム・フーマのメンバー3人が搭乗し、バーサークフューラーを撃退するべくロイヤルカップに乱入。荷電粒子砲による一斉射撃を行うが、バーサークフューラーの展開したEシールドの前には無力であり、3機とも一蹴される。機体色は通常の機体と同じ黒と紫。

ゾイドフューザーズ』ではチーム・サベージハンマー加入以前のブレードの乗機だったが、機体不良(実はマッハストームに恨みを持つサベージハンマーのサンドラの工作だった)のためにRDのライガーゼロに敗れ、以後、ブレードは因縁の相手としてRDをつけ狙うようになる。ブレード以外のZiファイターも使用していた。

※アニメ版のジェノザウラー(およびジェノブレイカー)は両前肢がロケットアンカーとなっている。敵機を拘束したまま放電攻撃を仕掛ける事も可能。ZOIDS VS.シリーズZOIDS STRUGGLE等のゲームでも再現されている。また、アニメ版のジェノザウラーは尾の排熱機構の形状は、キットと異なる。アニメ版の排熱機構のデザインは、『月刊コロコロコミック』に記載されていた商品化される前の検討モデルのもの。
また、レイヴン仕様機をはじめとしたアニメ版の機体と従来機では頭部のレーザーガンの形状が異なっている(レイヴン仕様機の方が砲身が長い。玩具でもコンパチ式となっている。)

漫画

機獣新世紀ZOIDS』でアニメ版同様、レイヴンの乗機。シャドーとの合体を前提とした構造で内部にゾイドバイオコアを9個搭載している。荷電粒子砲でシールドライガー「シーザー」に致命傷を与え、ウェンディーヌをも破壊しようとポルトに迫る。

シュバルツ少佐のアイアンコングを退け、シャドーキーで蘇生したシーザーを追い詰めるが、フィーネが作り出したジークハートの力で誕生したブレードライガーに敗れる。

機体バリエーション

プロトブレイカー

プロトブレイカー
番号 なし
所属 ガイロス帝国
分類 ティラノサウルス型?
全長 23.0m
重量 128.5t
最高速度 330km/h
乗員人数 1名
武装 固定装備
エクスブレイカー
荷電粒子砲
長距離レーザー
ウエポンラック
―(防)
―(防)
―(防)

機獣新世紀ゾイド公式ファンブック2巻に登場。EZ-026 ジェノザウラーを改造して作られた、EZ-034 ジェノブレイカーの先行試作機。フリーラウンドシールドやウィングスラスターは未完成なのか装備していないが、両後肢側面にエクスブレイカーを一振りずつ、背部にCP-11 マニューバースラスターユニットを搭載。戦闘力はRZ-028 ブレードライガーと互角とされる。西方大陸戦争において北ルートを通って撤退する撤退部隊を救出するため、ジェノトルーパーと共に特殊部隊として派遣されたが、戦闘の最中にデススティンガーの暴走に巻き込まれ、ジェノトルーパー共々破壊される。


※機体諸元は攻略本ゾイドサーガ必勝攻略法』双葉社刊ISBN 978-4-575-16293-6 より。

ジェノトルーパー

ジェノトルーパー
番号 なし
所属 ガイロス帝国
分類 ティラノサウルス型?
全長 23.0m
重量 123.6t
最高速度 M2.1
乗員人数 1名
武装 固定装備
キラーファング
荷電粒子砲
4連レーザー
ウエポンラック
―(防)
―(防)
―(防)

機獣新世紀ゾイド公式ファンブック2巻に登場。EZ-026 ジェノザウラーに飛行能力を付加した改造機。マグネッサーシステムを搭載した翼を装備している。とは言え、飛行ゾイドのように空中を自由に飛ぶと言うよりグライダーのように空中を滑空するものだと思われる。背部のパルスレーザーライフルは合計四門に増加。プロトブレイカーと共に帝国撤退部隊援護の特殊部隊に編成・派遣され、共和国追撃部隊と交戦するが、その際に暴走したデススティンガーによって、プロトブレイカーもろとも破壊されてしまう。


※機体諸元は攻略本ゾイドサーガ必勝攻略法』双葉社刊ISBN 978-4-575-16293-6 より。

ジェノザウラーホロテック

ジェノザウラーホロテック
番号 なし
所属 ガイロス帝国
分類 ティラノサウルス
全長 23.0m
全高 11.7m
重量 112.8t
最高速度 260.0km/h
乗員人数 1名
武装 ハイパーキラーファング×1
ハイパーキラークロー×2(前肢)
ハイパーストライククロー×2(後肢)
レーザーガン×1(頭部)
レーザーセンサー×1(頭部)
集束荷電粒子砲×1(口腔内)
ロングレンジパルスレーザーライフル×2
アンカー×2(後肢)

ビームなど光学兵器反射用の特殊クリアコーティング装甲を施したジェノザウラー。ガイロス帝国の高い技術力を以ってしても実用段階に至らない実験機だが、暗黒大陸(ニクス大陸)の戦いに実験機が少数投入された。

トイザらスにて2003年07月18日に税別価格2500円で数量限定販売された。呼称や前述の設定は『ゾイド・コア・ボックス』付属「プロイツェンの反逆」にて紹介された際のもの。機獣新世紀ゾイド公式ファンブック4巻冒頭のニクス大陸における戦闘でその姿が確認できる。


※機体諸元は「ジェノザウラー スペシャルカラーバージョン クリアブラック」商品パッケージに準拠。

サイコジェノザウラー

サイコジェノザウラー
PSYCHO GENO SAURER
番号 EZ-026
所属 なし
分類 ティラノサウルス
全長 23.0m
全高 11.7m
重量 112.8t
最高速度 260km/h
乗員人数 1名
武装 ハイパーキラーファング×1
アンカークロー×2(前肢)
ハイパーストライククロー×2(後肢)
フレキシブル・レーザー(頭部)
複合レーザーセンサー×2
集束荷電粒子砲×1(口腔内)
ロングレンジパルスレーザーライフル×2
アンカー×2(後肢)
幻影投影装置
スペキュラー発動
主な搭乗者 リーゼ(ゾイド -ZOIDS-

ゾイド -ZOIDS-』第49話以降に登場。レイヴンのジェノブレイカーのゾイド因子を培養して作り上げたリーゼ専用のジェノザウラー。機体色は。戦闘能力はレイヴンのジェノザウラーとほぼ同等かそれ以上。頭部には小型の2連装ビーム砲(ZBCG、及びHMM版設定ではフレキシブルレーザーと呼ばれる、砲身を動すことなく周囲の敵を殲滅できる装備とされる)を装備。脚部には幻影発生装置が搭載されているが、ゲームではこの装備は通常の8連装ミサイルポッドとされる。第59話でヒルツのデススティンガーに破壊されてしまった。

HMM(ハイエンド・マスターモデル)シリーズ
シリーズ第37弾。2013年4月発売。HMMシリーズにて始めて商品化された。原作と同様、リーゼの専用機として登場する。本来はレイヴン機の情報を取り入れたデスザウラーのゾイド因子から生み出されたジェノザウラーの2ndモデルであり、幼体の状態でジェノブレイカーのゾイド因子をも受け継いだ後、スペキュラーの調整によって完成した機体。リーゼは古代から生き残る小型の昆虫型ゾイドを思念伝達で自在にコントロールし、個体ないしは群体による直接攻撃やそれらの毒性を利用した幻覚操作によって他者を支配下に置く特殊な能力を有しており、スペキュラーはその能力を戦闘中でも増幅して活用できるように本機を強化しており、これによって本機特有の『幻影投射能力』による攻撃を実現させている。
また、従来のジェノザウラーと同様に荷電粒子砲やパルスレーザー等の強力な武装や、ハイパーキラークロー等を駆使した高機動の格闘戦も健在であり、上記の幻影投射能力と併用して単機による戦略的戦闘力をも有するサイコジェノザウラーは、ある意味ではジェノザウラーシリーズ最強の機体と囁かれている。


※機体諸元は「HMM-037 EZ-026サイコジェノザウラー」及び攻略本ゾイドサーガ必勝攻略法』双葉社刊ISBN 978-4-575-16293-6 より。

ジェノザウラーS

ジェノザウラーS
番号 No.29
所属 ガイロス帝国
分類 ティラノサウルス
全長 23.0m
全高 11.7m
重量 112.8t
最高速度 260km/h
武器名称 武器1 リニアキャノン
武器2 リニアレーザーガン
武器3 ガトリング砲
武器4 3連そうリニアキャノン
特殊能力
装備 装備1 カウンターシステム
装備2 ダミーホログラムシステム

ゲームボーイカラー用ゲームソフト『ZOIDS 〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜』に登場。ブレードライガーに対抗するために全身に凶器のレーザーブレードを装備した改造ジェノザウラー。Sが何の略であるかは定かではない。

初出はムック『ゾイドバトルワールド』小学館刊ISBN 978-4-09-102846-4 。高速機動型という設定の模型作例であり、特に呼称は定められていなかった。


※機体諸元は攻略本ゾイド〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜必勝攻略法』双葉社刊ISBN 978-4-575-16272-1 より。ただし、多くの項目はジェノザウラーからそのまま書き写されたと推察されるため注意。

スーパージェノザウラー

スーパージェノザウラー
番号 なし
所属 ガイロス帝国
分類 ティラノサウルス型?
全長 23.0m
重量 132.8t
最高速度 250km/h
乗員人数 1名?
武装 固定装備
エクスブレイカー
荷電粒子砲
ウエポンラック
4連装ライフル(固)
―(防)
―(防)
主な搭乗者 ソリッド(白銀の獣機神

ゲームボーイカラー用ゲームソフト『ZOIDS 〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜』、ゲームボーイアドバンス用ゲームソフト『ZOIDS SAGA』に登場する改造ジェノザウラー。外観はプロトブレイカーよりもさらにジェノブレイカーに近付いており、フリーラウンドシールド(およびエクスブレイカー)やウエポンバインダーが確認できる。ウィングスラスターは未装備であり、背部には長砲身の4連装ライフルが設置されている。気性が激しく、扱い難い機体とされる。 元はジェノブレイカーデザインの没案の一つ。


※機体諸元は攻略本ゾイドサーガ必勝攻略法』双葉社刊ISBN 978-4-575-16293-6 より。

ジェノザウラーBS

ジェノザウラーBS
番号 なし
所属 ファントム騎士団
分類 ティラノサウルス型?
全長 23.0m
重量 112.8t
最高速度 260km/h
乗員人数 1名?
武装 固定装備
キラーファング
荷電粒子砲
長距離レーザー
ウエポンラック
―(攻防)
―(防)
―(攻防)
主な搭乗者 ブラッド・キール(ZOIDS SAGA

ゲームボーイアドバンス用ゲームソフト『ZOIDS SAGA』に登場。ファントム騎士団四天王の「青龍」ことブラッド・キールの専用機である改造ジェノザウラー。攻撃力に優れるとされる。機体色が青となっているが、その他に通常のジェノザウラーとの外見的な差異は見受けられない。BSとは「ブラッドスペシャル」の略と推察される。


※機体諸元は攻略本ゾイドサーガ必勝攻略法』双葉社刊ISBN 978-4-575-16293-6 より。

ジェノフレイム

ジェノフレイム
番号 なし
所属 不明(設定なし)
分類 ティラノサウルス型?
全長 24.5m
重量 115.0t
最高速度 270km/h
乗員人数 1名?
武装 展開式ビーム砲
拡散荷電粒子砲
ハイパーEシールド
フレイムクロー

ゲームボーイアドバンス用ゲームソフト『ZOIDS SAGA II』に登場する改造ジェノザウラー。ジェノブレイカーとは異なる強化プランで開発された機体とされる。背部に展開式ビーム砲、口腔内に拡散荷電粒子砲、さらにハイパーEシールドを装備している。

ゲームボーイアドバンス用ゲームソフト『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ』では敵機としてのみ登場。


※機体諸元は『ZOIDS SAGA II』ゲーム内「ゾイドデータ」より。

ジェノリッター

ジェノリッター
番号 なし
所属 帝国残党軍
分類 ティラノサウルス
全長 23m
全高 15.8m
重量 129.9t(ヤークトジェノ)
131.6t(ジェノリッター)
通常速度 335km/h
最高速度(フルブースト時) 445km/h(ヤークトジェノ)
450km/h(ジェノリッター)
乗員人数 1名
武装 ハイパーキラーファング×2
ハイパーキラークロー×2
ハイパーストライククロー×2
レーザーチャージングブレード×1
アンカー×2
収束荷電粒子砲×1
ドラグーンマグネッサーウイングバーニア
ドラグーンシュタール(電磁ブレード/電磁シールド発生装置)×2
(以下ジェノリッター時装備)
ヘッドアーマー
脚部マグネッサーウイング×2
主な搭乗者 アッシュ・ラボーン

ゾイドオリジナルに登場。中央大陸戦争末期、帝国軍はその劣勢を挽回すべく、パイロットとの連携を深める強化システムを搭載したジェノザウラーを開発した。ジェノザウラーは模擬戦においてシールドライガーを圧倒する戦闘力を見せたが、その強固な意志がパイロットのコントロールを奪い、暴走する欠点を持っていた。帝国軍は更なる強化案として、Drデモンのもとジェノザウラーの中でも一際凶暴かつ優秀な固体であった「ブルージェノザウラー」を改装した「ヤークトジェノ」を開発したが、この機体もまたノーマルのジェノザウラーを凌駕する性能を誇ったものの、到底扱える人間はおらず、テストパイロットはことごとく精神に異常をきたす結果をもたらした。これらのリスクからジェノザウラー、ヤークトジェノともに実戦投入は見送られ、中央大陸戦争は帝国軍の敗北で終結。ヤークトジェノは中央大陸西の群島にある帝国軍改造実験基地のドックに眠る事となる。

戦後、元帝国軍親衛騎士団アッシュ・ラボーン大佐はこのヤークトジェノのコントロールに成功し、Dr.デモンによって機体も暴走時の安全装置を兼ねるヘッドアーマーと脚部マグネッサーウイングバーニアを追加し新たに「ジェノリッター」へと改装された。以後、同機は帝国の再建を目論む残党の戦力として活躍した。


脚注

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テンプレート:ゾイドシリーズ
  1. 「ゾイド公式ファンブック2巻」より