ネオゼネバス帝国
テンプレート:複数の問題 ネオゼネバス帝国(ネオゼネバスていこく)は、玩具シリーズ「ゾイド」に登場する惑星Ziに在る架空国家。バトルストーリーのみに存在し、アニメにはプロイツェンの出生の秘密を含め存在しない。
概要
ガイロス帝国摂政ギュンター・プロイツェン元帥は代々摂政を勤める名門プロイツェン家の生まれであったが、実は父はゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアであった。惑星Zi大異変で一族が絶えかけたため当主となったが本人は父の無念を晴らすことのみを考えていた。数々の工作によりガイロス・ヘリック両軍の力を削いだ後のZAC2101年、ガイロス帝国首都ヴァルハラで反乱を起こしネオゼネバス帝国建国を宣誓と同時に初代皇帝ギュンター・プロイツェン・ムーロアを名乗る。両軍との戦力差を埋めるため、ヴァルハラに攻め入ったガイロス・ヘリック連合軍(総てプロイツェン等、旧ゼネバス派の策略だったとして休戦)の主力を道連れに、プロイツェン自身はヴァルハラごと自爆する。尚、この自爆は最初から予定されていたものであり、プロイツェンと共にヴァルハラに残ったネオゼネバス兵は次世代に希望を託すべく連合軍を道連れに自爆する事を受け入れた老兵のみである。同時に息子のヴォルフ・ムーロア率いる鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)によって中央大陸デルポイを制圧。ZAC2102年、ヴォルフが2代目皇帝を名乗ると共にネオゼネバス帝国建国を実現する。制圧時の要求が共和国議会の解散と共和国軍の解体のみという緩やかなものだったため、中央大陸の人々の人心を掌握(特に旧ゼネバス帝国領であった西部)。かつて中央大陸を統一したヘリックI世王の正統な子孫としてネオゼネバス皇帝となったヴォルフの存在と将来に予想されうるガイロス帝国の南下の恐怖が中央大陸の統治を容易にしていた。
少数精鋭を基本とし、鉄竜騎兵団の強力なゾイドとゼネバス帝国出身の将兵とその子孫などが軍の中核を占める。さらにZAC2105年以降、パイロットの必要が無い無人キメラブロックスも大量に用いるようになる。ただしブロックスを開発した東方大陸のZOITEC社に対し、東方大陸への帝国軍遠征を匂わせてさらに強力なブロックスの開発を強要するという恐喝同然の要求をしたらしく結果的にZOITECの離反を招いてしまう。同年、生き残った共和国軍を完全に駆逐し、中央大陸の完全制圧を果たすが、共和国軍の残党はアクア海を渡って東方大陸へ落ち延びる。2年後、帝国と手を切ったZOITECの支援を受けて戦力を再構築した共和国軍は中央大陸北東部海岸に上陸し、かつての共和国首都ヘリックシティを目指して進撃を開始。ネオゼネバス軍は旧首都の北に防衛線を張り、遂に共和国軍と激突する。戦いの結末はネオゼネバス皇帝ヴォルフ・ムーロアと共和国軍のパイロットであったレイ・グレッグとの因縁の対決の決着で締めくくられたため、どちらの陣営が勝利したかは語られていない。そのため、ネオゼネバス帝国が共和国軍との最終決戦で滅亡したのか存続したのは不明である。
ゼネバス帝国を復活させたと言う印象から国旗と国章は旧ゼネバス帝国時代のものを踏襲している。
軍隊
概要
ネオゼネバス帝国の軍隊は概要の項目で前述された通り、少数精鋭が基本であり、小型ながら高い戦闘力を秘めるSSゾイドとゾイドおよびそれを動かすパイロットの不足を補う目的で配備されたキメラブロックスがメインで、それ以外にも鉄竜騎兵団が使用したバーサークフューラー、ダークスパイナーや旧ゼネバス帝国のゾイド(ハンマーロック、シュトルヒ、ディメトロドン、デスザウラーなど)などが配備されている。ただし、一部ではジェノザウラーなどガイロス帝国製ゾイドも引き続き運用されている。
ダークスパイナー、ディメトロドン、グランチャーなど高い性能を持つ電子戦ゾイドが充実しているため、電子戦に関する技術が進んでいるものの、新興国ゆえに陸上戦力のみ突出、反面、空海軍の戦力の低さが悩みの種でその大部分をキメラブロックスで補っていたが、ZOITECとの関係が悪化してからは新型キメラブロックスのロールアウトは無くなり、以降は既存機種の量産のみに留まっている。
編成
ZAC2102年に成立したネオゼネバス帝国は国防軍創設に伴い中央大陸侵攻に功があった鉄竜騎兵団を解散して国防軍に編入し、再編成された。
皇帝ヴォルフを頂点に、その下に最高司令本部が置かれ陸海空三軍および武器開発局を総括する。また、民間軍事企業ZOITECがキメラブロックスの運用と開発を担当。スティルアーマー、シザーストーム、レーザーストームが配備されたキメラ強襲隊、無人キメラ指揮を目的にロードゲイル、ディアントラーなど有人キメラブロックスが配備された無人キメラ指揮隊、その末端でフライシザース、シェルカーン、ディプロガンズ、デモンズヘッド、キメラドラゴンが配備された無人キメラ隊とキメラブロックス運用のために3つの部隊が編成されている。
陸軍(以下、機動陸軍)は軍の中核を担う装甲師団、機械化歩兵師団、特殊工作師団、兵站を担当する補給師団(グスタフ配備)の4つの師団が存在し、装甲師団指揮下にはデスザウラー、バーサークフューラー、シュトゥルムフューラー、ディロフォース、ハンマーロックが配備された強襲戦闘隊、セイスモサウルスが配備された重砲隊、ディメトロドンが配備された強行偵察隊の3つの部隊が編成されている。特殊工作師団はライガーゼロイクスとガンタイガーが配備された高速幻影隊とディマンティスが配備された奇襲攻撃隊、デススティンガー、ダークスパイナー、グランチャーが配備された特務隊と3つの部隊が編成されている。
海軍はマッカーチス、キラードームが配備された奇襲攻撃隊とドラグーンネストが配備された輸送艦隊と二つの部隊が編成され、空軍(以下、戦略空軍)は旧ゼネバス帝国時代から使われていたシュトルヒと鉄竜騎兵団に配備されていたグレイヴクアマの2機種が制空戦闘隊に配備されている。
ヴォルフ皇帝を守る皇帝親衛隊にはエナジーライガーが配備されている。
部隊名
ここではゾイドバトルストーリーにおいて登場し、活躍した部隊名を記す。
- 黒の竜騎兵団
- ゾイド公式ファンブックEX Vol.1に登場。ネオゼネバス帝国成立後に創設された特殊部隊。配備されたゾイドは全て漆黒の塗装がされていることからそう呼ばれる。ネオゼネバス帝国最強のゾイド乗りと噂されるジーニアス・デルダロス少佐が所属し、共和国軍の残党狩りを行っていた。配備ゾイドはステルススティンガー、サックスティンガー、ダークスパイナーなど。
主な所属人物
地理
中央大陸を領土としているため、土地そのものはヘリック共和国や旧ゼネバス帝国と同じである。
施設
- キマイラ要塞都市 - 旧共和国首都への進路上に存在する天然の巨大カルデラ内に建造された要塞。キメラブロックス生産拠点の一つでもある。
- クック要塞 - 中央山脈東の麓に位置するネオゼネバス帝国軍前線基地。ZAC2106年にて一度は共和国軍に攻め落とされるが間もなく奪い返した。
参考文献
- 小学館 ゾイドファンブック4巻(2004年発行)
- トミー ジェットファルコン付属 ゾイド・オフィシャルファンブック・エクストラVol8