ゴジュラス
テンプレート:Pathnav テンプレート:複数の問題 ゴジュラス (GOJULAS) は、タカラトミー(旧トミー)より発売されているゾイドシリーズに登場する架空の兵器。ゾイドゴジュラスとも呼ばれる。本項では強化型であるゴジュラスMk-II及び機体バリエーションの概要やHMM(ハイエンドマスターズモデル)についても記載。
概要
公称では「恐竜型(ティラノサウルス型[1])」となっている。初期は当時の主流だった学説に基づく直立した姿勢の「ティラノサウルス型」であったのだが、新しい学説が世間に浸透しティラノサウルスのイメージとは乖離してしまったため、後に「恐竜型」と変更された。モチーフとしてはゴジラの影響も大きい[2]。
1984年にビガザウロ、ゾイドマンモスに次ぐ3番目の大型電動ゾイドとして登場。歩行だけでなく発光ギミックも備えたゴジュラスは、洗練されたデザインと最強の機体というふれこみで高い人気を得て、当時のゾイドブームの火付け役となり、後の共和国の恐竜型の最強ゾイドには、ゴジュラスの名(キングゴジュラス、ゴジュラスギガ)を冠するようになっていった。
1986年には強化バリエーション機であるゴジュラスMk-IIも登場し、後に、武装を簡略化したMk-II量産型も発売。1999年には新シリーズ第1弾ゾイドとして再発売され、ゴジュラス・ジ・オーガ、ゴジュラスマリナーといったバリエーションも登場した。
現在も様々なバリエーションが登場し、20年以上に渡って発売されたシリーズを代表するシンボル的存在のゾイドである。
機体解説
ゴジュラス GOJULAS | |
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番号 | RBOZ-003(旧) RZ-001(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型 |
全長 | 26.0m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 11.1m |
重量 | 230.0t |
最高速度 | 75km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装(旧) | パノーバー20mm対空ビーム×4 マクサー30mmビーム砲×4 76mm連射砲×4 TAZ20mmリニアレーザーガン ARZ20mmビームガン AMD30mmビーム砲 |
武装(新) | ハイパーバイトファング クラッシャークロー×2 70mm2連装ヘビ-マシンガン×2 パノーバー20mm地対空ビーム砲×2 マクサー30mm多用途マシンガン×2 TAZ20mmリニアレーザーガン ARZ20mmビームガン AMD2連装ビーム砲 |
武装(HMM) | ハイパーキラーバイトファング クラッシャークロー×2 70mm2連装ヘビ-マシンガン×2 パノーバー20mm地対空ビーム砲×2 マクサー多用途マシンガン×2 TRZ20mmリニアレーザーガン ARZ20mmビームガン AMD30mmビーム砲(内蔵展開式) |
主な搭乗員 | オーウェン・ターナー 神風ジョー ヘリック・ムーロアII世 フォッカー ロブ・ハーマン |
単独行動による局地戦を主目的とし、頑強な重装甲に被われた全身の強固な防御力に加え、頭部のハイパーバイトファングや両腕のクラッシャークローに、長い尾による格闘戦を得意とする。野生体は捕獲に手こずるほど狂暴で気性が荒い。
長く無敵時代を築く本機だが、ロールアウト直後は様々な問題を抱えていた。野生体が持っていた気性の荒さは戦闘ゾイドになっても変わらず、パイロットに高い操縦技術とゾイドコアとの良好な関係を必要とするほど扱いにくい上、開発当初は技術力の不足により巨体ゆえに小回りが効かず、機動性に劣る機体となってしまった。そのため周囲の兵士から「のろまメカ」とも揶揄され、作業用メカにすることも検討された。しかし、クローバリーIII世号の不時着による地球人の持つ高い科学技術力(操縦系統の機器の変更や動力系統をゾイドコアの依存からサブジェネレーターに移行するなど)と対ゾイド用の各種火器(レーザー/ビームの光学系兵器の搭載)の装備、装甲の大幅な軽量化などの改良を経て、ヘリック共和国最強の戦闘機械獣として生まれ変わった。「ゾイドコアボックス」付属Ziヒストリーファイルのイラストではアーリーモデルと呼ばれる原点機が描かれ、地球人のテクノロジーが入った通常機に比べ全体にディティールが甘く、付属品が少ない火器が装備されていないモデルとなっている。
中央大陸戦争初期においては、格闘戦であらゆるゼネバス帝国のゾイドを寄せ付けず、帝国が後に対抗機種であるアイアンコングを開発するまでは無敵のゾイドとして君臨し、中期には火力強化型のMk-IIとその量産型へと強化され、誕生して以来、常に共和国軍主力ゾイドとなって活躍した。
新シリーズ開始直後のZAC2099年の西方大陸戦争開戦時には現存するゾイドとしては最強だった。現在に至るまでパワーは最強クラスで格闘戦でもオーガノイドシステムや野生体を用いた最新鋭ゾイドにも引けを取らない。
なお、新シリーズでは装甲に特殊チタニウムを用いて防御力と運動性能を更に高め、出力アップによって火力を向上させたマイナーチェンジが施されている。
※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RBOZ-003ゴジュラス」、「ZODS RZ-001ゴジュラス」、「HMM-040 RBOZ-003ゴジュラス」より
キット
旧トミー(タカラトミー)版
旧シリーズでは1984年4月に発売。新シリーズでは1999年8月28日に発売された。
ビガザウロのフレームを使用しての2足歩行。ただし、尻尾の基部に補助輪をつけている。また、目の発光ギミックを導入している。動力はビガザウロと同様に単二電池二本だが、目のライトの電源として背部バックパックのロケットブースター部に単三電池を2本の計四本を入れる構造で、ゾイドの中でも最も電池の本数を使う。尾先端と頭部後には金属製のバラストを入れるブロックがあり、それを入れなければ歩行も口の開閉も出来ない。
ゴジュラスは首を左右に振り、口を開閉しながら、手を上下に振りながら歩く。しばらくすると目は点滅し、一度電源を切らない限り点滅を続ける。因みに、発光機構と歩行機構はそれぞれ独立していて、別個に操作することも可能。単三電池を収める背部バックパックには最初、長射距離キャノン砲用のラックが付いていなかったがゴジュラスMk-II限定型にてキャノンラック付きカバーが新設されたのを機に量産型Mk-IIにも通常版を改修したキャノンラックが据え付けられた。
新シリーズ時には旧Mk-II量産型の武装を排し、キャノン砲用のラックが付いた状態で発売されており(別売りのCP-10ゴジュラスキャノンセットを装着してゴジュラスMk-II量産型に相当する機体となる。公式ファンブック2ではゴジュラス・ジ・オーガの装備を簡略化したものとされた。さらに装甲材質強化の設定を踏まえてか成型色がメタリック仕様になっている。
ゴジュラスの目部分は赤く発光するが、旧Mk-II量産型は目の色が緑、そして、2006年に発売されたホロテックは白である。 また、極初期のものは透明パーツにムギ球が赤く塗られたものを採用していたが、現在は各カラーの半透明パーツに無色のムギ球が使われている。
因みにゴジュラス同様に単二電池二本、単三電池二本使用ゾイドはウルトラザウルス(旧製品のみ)と、キングゴジュラスの3種となる[3]。
HMMシリーズ
HMMシリーズ第40弾。2013年12月発売。HMMシリーズ史上最大の大きさとパーツ数と価格(24150円)を誇っている。
キットは各関節部の可動ができるようになっており、現代考証の恐竜のような前傾姿勢を取る事も可能。尾部先端の左右に装備されたマクサー30mm多用途マシンガンは折りたたむ事ができ、同じく尾部先端の上に装備されたAMD30mmビーム砲は内蔵式になっており、ハッチを開く事によって展開する事ができる。
こういう具合にコトブキヤ特有のオリジナル解釈が加わっており、尾部スタビライザーの回転可動や、顎や頭部、尾や胴体部の旧トミー版との形状やディティールの違いやアレンジといった変更部分も多く見受けられる。全般的に旧トミー版よりも横幅が広く、どっしりとしながらも、横から見た厚みが少々薄くなり、首が短い体型となった。
なお、解説書の設定では、野生体の種名が「ホワイドン」であるとの設定がなされた。
コトブキヤ直営店購入特典として「ゴジュラス 新共和国イメージカラー外装パーツ」(カラーリングは白と黒、キャノピーがオレンジ色)が配布された。
劇中の活躍
バトルストーリー
ZAC2030年に完成。それまでのゾイドではあり得なかった巨体とパワーを駆使し、多くの帝国軍ゾイドを寄せ付けない強さを発揮し、投石機さえ用いられていたほどだった戦いを一変させ、苛烈な近代戦という方向へと移行させた最初のゾイドでもある。
ZAC2031年のアルダンヌの戦いで共和国軍に大勝利をもたらし、『ゾイド星戦史外伝』ではグローバリーIII世号に乗って地球からやってきた少年神風ジョーが操縦し、帝国ゾイドを苦戦しながらも退けることに成功した。
誕生後に無敵時代を築き上げ、当時のゼネバス帝国軍唯一の大型ゾイドであるレッドホーンも相手にならなかったが、帝国はZAC2032年に対ゴジュラス用巨大ゾイドであるアイアンコング開発に成功。共和国領防衛戦では約200台のゴジュラスが約150台のアイアンコングを迎え撃ち、辛うじて退けたものの、ゴジュラスは損失140台、アイアンコングの損失100台という損害面で上回る結果となり、無敵時代は終わった。そこで共和国軍はゴジュラスのパワーアップ計画としてゴジュラスMk-IIの開発に着手する。
その後もゴジュラスは第一線で戦い続け、帝国基地に単独で潜入してサーベルタイガーを発見し、そのデータ収集を行ったり、Mk-IIにパワーアップした後に大氷原の戦いでは、ロイ・ジー・トーマス中尉搭乗の限定型が、紙一重でコマンド”エコー”中佐操縦のアイアンコングMk-II限定型相手に勝利を収め、共和国の主要な作戦と戦闘には必ずと言っていいほどゴジュラスの姿があった。ZAC2041年にはMk-II量産型が登場し、以降この量産型の白いゴジュラスがスタンダードになる。
ウルトラザウルス、マッドサンダーなどの超巨大ゾイドの台頭によって共和国最強ゾイドの座からは退き、ゼネバスの逆襲が始まったZAC2044年ではトビー・ダンカン少尉操縦のデスザウラーに基地ごと部隊を壊滅させられたり、数々の新型ゾイド相手に苦戦を続けるも、一貫して共和国主力ゾイドとしての地位を保った。また、マッドサンダー完成前に帝国軍の目を逸らすためにスクラップになった機体が大量にカムフラージュされて偽装研究所に運ばれ、帝国軍を惹き付けて欺くという意外な活躍もしている。ガイロス帝国との戦いである第一次大陸間戦争でも、暗黒大陸に上陸し、ZAC2056年の惑星Zi大異変による終戦まで戦い抜いた。
大異変後もゴジュラスは少数が生き延びたが、ZAC2099年のヘリック共和国とガイロス帝国との再戦である第二次大陸間戦争時、ライバルであるアイアンコングの個体数が遙かに多い事とシールドライガーをはじめとした高速ゾイドの台頭から出番は減少し、エルガイル海岸防衛戦ではレブラプターの大群に解体されてしまったり、暗黒大陸セスリルニム市の戦いでは2機が復活したデスザウラーの返り討ちに遭っている。しかしながら、ゴジュラス・ジ・オーガがタートルシップ艦上から他のゾイドと共にシンカ―編隊を撃退し、第二次全面会戦でロブ基地を襲うアイアンコングPKを撃破したり、デストロイドゴジュラスがウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーと共に帝国軍ニクシー基地を砲撃して陥落させる活躍を見せている。
ジ・オーガは後に、戦いが中央大陸に移ったZAC2105年秋、中央山脈にあるゴジュラスギガを建造中の共和国基地防衛戦に於いて、死に花を咲かせる形で単機でネオゼネバス帝国が放った7機のダークスパイナーと、100機以上のサックティンガーを率いたジーニアス・デルダロス少佐のステルススティンガーを迎え撃ち、コアを貫かれて再起不能となるもののゴジュラスギガを守り抜いた。
アニメ
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』では、ロングレンジバスターキャノンを装備したガナー仕様が基本形態で、主なパイロットはヘリック共和国軍のロブ・ハーマン(バトルストーリーでも)で、本編では「Zi-G(ズィー・ジー)」という略語でも呼ばれるが、これは旧名の「ゾイドゴジュラス」を、惑星Zi(旧名惑星ゾイド)の現代名称変更によって略されたものだと推察される。
第15話にて劇中初登場(これ以前にもアバンタイトルや、序盤の遺跡などで姿は映っていた)。不完全な状態ながら、ガイロス帝国軍のカール・リヒテン・シュバルツが率いる混成部隊を単機で撃退するも、システムダウンを起こしてしまう。
以降、共和国軍の主力としてニューヘリックシティ防衛戦などに参戦。第34話ではアーバイン仕様の黒いゴジュラスも登場するが、帝都ガイガロスでの決戦では復活したデスザウラーにやられたり、第50話ではレイヴンのジェノブレイカーに一掃される等、主立った活躍は少ない。対デススティンガー戦を想定した実戦演習にはジ・オーガ装備の機体が用いられた。
『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』では警察の持つガナー仕様が登場するも、全体的にあまり登場機会は無く、当時のCG技術問題もあり、ゾイドシリーズのシンボル機でありながらあまり扱いは良くない。
『ゾイドフューザーズ』ではゴジュラスギガに出番を譲った。
機体バリエーション
ゴジュラスMk-II限定型
ゴジュラスMk-II限定型 GOJULAS Mk-II | |
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番号 | RBOZ-003R |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜(肉食獣)型 |
全長 | 34.6m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 14.0m |
重量 | 287.0t |
最高速度 | 70km/h |
乗員人数 | 1名 |
主な搭乗者 | ロイ・ジー・トーマス |
武装 | ハイパーバイトファング 4連衝撃砲 クラッシャークロー×2 長射距離キャノン砲×2 パノーバー20mm対空ビーム×2 マクサー30mm砲×2 8連装ミサイルポッド×2 |
アイアンコングの長距離ミサイル攻撃に対抗するため、ゴジュラスに火器を追加した機体。ノーマル機の3倍の戦力を持つとされる。
オギータ研究所で試作された背部に長射距離キャノン砲、尾部にスタビライザーを追加した機体を正式採用した物。更に左腕に4連衝撃砲、背部にエネルギータンクを追加。腹部の速射砲は8連装ミサイルポッドに変更されている。なお、エネルギータンクの取り付けには一部背鰭をはずす必要がある。製造コストが高いので、エースパイロットを中心に配備された。
1986年にゾイド3周年記念として限定発売され、後にLB(レジェンドブロックス)というゾイドブロックス系統の商品で、ムラサメライガー、アイアンコング、レッドホーンと共にリニューアルもされている。
※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RBOZ-003RゴジュラスMk-II限定型」より。「II」は、ローマ数字の2。
ゴジュラスMk-II量産型
ゴジュラスMk-II量産型 GOJULAS Mk-II | |
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番号 | RBOZ-003P |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜(肉食獣)型 |
全長 | 34.6m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 11.1m |
重量 | 265.0t |
最高速度 | 70km/h |
乗員人数 | 1名 |
主な搭乗者 | バイス大佐 クルーガー少佐(以上RCZ) |
ZEP | 攻撃力:42 防御力:33 総合力:75 |
武装 | ハイパーバイトファング 4連衝撃砲 クラッシャークロー×2 長射距離キャノン砲×2 パノーバー20mm対空ビーム×2 マクサー30mm砲×2 76mm速射砲×2 |
ゴジュラスMk-II限定型の武装を簡略化し、量産型に切り替えたMk-IIで白いカラーリングと緑色に光る目が特徴。ノーマル機の2倍の戦力を持つとされる。エネルギーパックとスタビライザー、8連装ミサイルが省略されている。以降のゴジュラスはこのタイプが標準仕様となり、中央大陸戦争中期から第一次大陸間戦争終結まで戦い続けた。 第二次大陸間戦争ではこのタイプは“ゴジュラスガナー”と呼称され、RCZではキングゴジュラスの護衛として強化された本機2機が登場している。
限定型と違ってエネルギータンクが付かないのでバックパック下の背ビレを外す必要はない。2005年の復刻版では目の発光が赤に変わっていたが、旧商品のパッケージでも商品自体が緑色に発光するにも関わらず、なぜか紹介写真では赤発光である。
※機体諸元は「メカ生体ZOIDS RBOZ-003PゴジュラスMk-II量産型」より。
捕獲用ゴジュラス
プレイステーションソフト『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』に登場した機体。
腕に装備した捕獲用ミサイルで、対象ゾイドを捕獲する機能を持つが、その際に相手のHPが半減か、3分の2位減っていないと捕獲することは出来ず、武器もハイパーバイトファングだけで、さらにHPでもオリジナルのゴジュラスには及ばない。続編である『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』にも登場している。
ゴジュラス・ジ・オーガ
ゴジュラス・ジ・オーガ GOJULAS THE OGRE | |
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所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型 |
全長 | 34.6m |
全高 | 21.0m |
重量 | 287.0t |
最高速度 | 125km/h |
乗員人数 | 1名 |
搭乗者 | アーバイン(バトルストーリー) |
武装 | ハイパーバイトファング クラッシャークロー×2 ロングレンジバスターキャノン×2 8連装ミサイルポッド×2 パノーバ20mm地対空ビーム砲×2 マクサー30mm多用途マシンガン×2 AZ4連装ショックカノン TRZ20mmリニアレーザーガン ARZ20mmビームガン AMD30mm2連装ビーム砲 |
オーガノイドシステムを組み込んだ機体で、「オーガ」とは「悪鬼」の意。計算上通常ゴジュラスの5〜10倍の戦闘力を誇るが、同時に誰にも扱えない程に凶暴化し、当初は自動操縦運用だった。アイアンコングPKを瞬時に引き裂くパワーと高速ゾイドにすら匹敵する瞬発力と多少の傷なら瞬時に再生する自己修復能力を得ている。
自身を守るために愛機(コマンドウルフ)を失った傭兵アーバインのみがオーガに認められて搭乗、その後デストロイヤー兵団にウルトラザウルスの護衛役で編入される。
パイロットとの精神リンクのみで動き、ダークスパイナーのジャミングウェーブを受けつけず、ゴジュラスギガ基地防衛戦ではこれを利用してスパイナーを撃破した。
製品は旧ゴジュラスMk-II限定型に相当するが、旧版では灰色だった装備品の色が黒になっている。
※機体諸元は「ZOIDS ゴジュラス・ジ・オーガ」商品パッケージ及び機獣新世紀ゾイド公式ファンブック2巻、「RZ-064ゴジュラスギガ付属バトルストーリー」より
ゴジュラスマリナー
ゴジュラスマリナー GOJULAS MARINNER | |
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所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型 |
全長 | 26.0m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 11.1m |
重量 | 230.0t |
最高速度 | 75km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 | ハイパーバイトファング クラッシャークロー×2 ロングレンジバスターキャノン×2 70mm2連装ヘビ-マシンガン×2 パノーバー20mm地対空ビーム砲×2 マクサー30mm多用途マシンガン×2 AZ4連装ショックカノン TAZ20mmリニアレーザーガン ARZ20mm2連装ビームガン AMD2連装ビーム砲 |
Webコミック「妄想戦記」に登場した海戦仕様のゴジュラス。水中での機動性が高い。
イオンブースターを装備した17号機とモサスレッジの様な外観の18号機が存在する。劇中ではゴジュラスギガ輸送の護衛としてデススティンガーを相手に活躍した。
製品は17号機にカラーリングを施したもの。カラーリングは紫がかったブルーでキャップの色がオレンジ。製品そのものは旧ゴジュラスMk-II量産型の色替え変更版となっており、2003年に限定販売された。
※機体諸元は「ゾイド・コア・ボックス」付属「プロイツェンの反逆」より。武装は「ゴジュラスマリナー」商品パッケージに準拠。
ゴジュラス 密林戦タイプ
ゴジュラス 密林戦タイプ GOJULAS FOREST TYPE | |
---|---|
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型 |
全長 | 26.0m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 11.1m |
重量 | 230.0t |
最高速度 | 75km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 | パノーバー20mm対空ビーム×2 マクサー30mmビーム砲×4 76mm連射砲×4 エネルギータンク×2 オプチカルセンサー |
中央山脈森林地帯におけるアイアンコングとの戦闘を想定したタイプ。アイアンコング最大の武器であるミサイルを躱すためにセンサー類を無効化する特殊コーティングを全身に施しており、これによって敵のミサイル攻撃を避けてから接近戦に持ち込む。しかし、本機がロールアウトした直後にゾイドゴジュラスMk-IIの正式採用が決定したため、極少数しか生産される事はなかった。
キットはホビージャパンに掲載された設定画を元に商品化されたもので、成形色を濃いグリーンに代えた仕様変更品として2006年のイベントにて限定販売された。
改造バリエーション
- マグネゴジュラス
- 『新ゾイドバトルストーリー』に登場した対ギルベイダー用バージョン。
- 両腕が強力な電磁石になっており、そこから放つ磁力によってゾイド星のマグネッサーバランスを崩し、ギルベイダーを墜落させようというコンセプト。オルディオスと連携してギルベイダーを狙ったものの、飛行型デッド・ボーダーであるフライングボーダーの攻撃で作戦は失敗に終わった。
- ゴジュラスボルガ
- マグネゴジュラスと同じく、ゴジュラスの対ギルベイダー用の改造例。
- 背部に搭載した鎖付ランチャーでギルベイダーを捕捉することが目的で、二機がかりでギルベイダーを止めにかかった。
- ゴジュラスガナー
- ゴジュラスにカスタマイズパーツであるCP-10ゴジュラスキャノンセットを装備した機体。旧シリーズのゴジュラスMk-II量産型に相当する。
- ゴジュラスキャノン
- CP-10の説明書以外ではCP-10搭載機をこう表記している。それに伴い、武器の名称もゴジュラスキャノン(旧シリーズは長射距離キャノン砲)からロングレンジバスターキャノンへと変更されている。アニメ版では基本的にこの装備で登場したが、4連ショックカノンを装備している時と、そうでない場合がある。
- デストロイドゴジュラス
- ゾイド公式ファンブック2巻に登場したウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーの支援用機体。2体が存在し、強化された腕でウルトラキャノンの反動を抑え、護衛の任務を務めている。背中のバックパック(一号機にはレーザー砲、二号機には6連装ロケットランチャーを装備)には1200mmウルトラキャノンの砲弾を収納しており、護衛以外に装填手の役割も担っている。カラーリングはオリーブグリーン。
- ゴジュラスザ・バズソー
- 帝国軍との戦いで大破したゴジュラスにレーザーチェーンソーを装備した機体。本来は戦闘工兵用(スピノサパーの大型版とも言える)ゾイドとして運用されるはずであったが、ゴジュラス本来の闘争本能がそれを拒絶し、それを理解したパイロットと共に再び戦場に向かった。カラーはダークイエロー。
- ヒポパタマスソニック
- ゴジュラスを水陸両用に改良した機体で、ヒポパタマスとは英語でカバ。暗黒大陸上陸作戦に向け、水際での攻防に備えて改造されており、背部にライガーゼロパンツァーのキャノン砲を搭載している。
- ディープ・フォレスト・ゴジュラス
- ゲームソフト『ゾイド邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』に登場した改造機。背中の辺りに扇形に配置された大型の“ギガントミサイル”に加え、小型の“マイクロミサイル”といった大量のミサイル兵器を搭載していることが特徴。ゲームクリア後にパスワード入力によって入手できる。コロコロ読者応募によって生み出された機体である。
- ゴジュラスHG-1
- ゾイドバトルカードゲームに登場。右腕にシールドライガーDCS用のビームキャノンを装備。『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』のパッケージに載せられていたが、ゲームには未登場。
- ゴジュラスGS
- ゴジュラス(ゲイル)仕様とも記載される。ゲーム『ZOIDS SAGA』に登場した四天王ゲイルの白い専用ゴジュラス。ブースターやアサルトキャノンで機動性と武装が強化されている。
- 全長36.4m 重量267t 最高速度200㎞/h
ゴジュラスナインバリエーション
ゾイドバトルストーリー1巻に登場。アイアンコングに対抗するために試作された9つの改造ゴジュラスである。そのうち、長距離砲搭載型が採用されてゴジュラスMk-IIとなった。ここではMk-IIを除いた8つのバリエーションを記す。
バドロイド
腕を改造し、ロケットランチャーを持てるようにした改造機。さらに背中にロケットエンジンを装備し、飛行も可能にした。ゾイドと言うより機動戦士ガンダムのモビルスーツに近い姿(実際、情景モデルではガンプラのパーツが使われている)で肩にミサイルポッド(アーマードバルキリーのもの)を装備。
ゴジュラスモンスーン
直立姿勢から前傾姿勢に変更してスピードアップをはかりコングの攻撃を避けようとするねらいで作られた改造機。ゴジュラスギガに近いイメージ。最高時速はコングを50km上回る200km/h。
ウォーリアー
右腕に巨大な回転ノコギリを装着し、コングのパンチ攻撃に対して、格闘能力を更に高めた改造機。
バリアント
背中にコングと同じに長射程距離を持つ大型ミサイル2本を装備した改造機。都市攻撃も可能である。
ドリルダート
両腕にドリルミサイルを装備。接近戦でコングの厚い装甲を貫き、動きを止める目的で開発された改造機。ドリルミサイルが出るのはゾイドの世界では珍しい。
アルバトロス
サラマンダーと同サイズの翼(ただし翼竜の翼ではなく鳥の翼)を装備した改造機。急降下からの踏み潰し攻撃を想定していた。翼を外せば直ちに地上で戦える。
機体はゴジュラス部にレイブンと呼ばれる飛行ゾイドとモルガが合体して構成されている[4]。
バンカー
コングのミサイル攻撃に耐える目的でゴジュラスに強化装甲を装備した改造機。全身が硬さをアピールするかのようにメタリックグリーン塗装で、各部にアーマーを追加している。
ベン・ハー
脚部を戦車(形状から見て、おそらく田宮模型のV号戦車パンターの車体だと思われる)に改造し、スピード、攻撃力、脚部の防御力アップをねらった改造機。左右に7連装ミサイル砲を装備。その姿はウルトラ怪獣の恐竜戦車を彷彿とさせる。
実写
東宝が制作した玩具宣伝用CMではアイアンコングやサラマンダー達と共演。制作者は『さよならジュピター』や『ゴジラシリーズ』で特撮助手を務め、『ミレニアムゴジラシリーズ(『ゴジラ2000ミレニアム』~『ゴジラファイナルウォーズ』)』の特技監督となった浅田英一。
なお、トミーはウルトラザウルスとサーベルタイガーが登場する時には、特撮製作は東映に任せるようになった。
1985年頃に制作された『ZOIDSWORLD』という特撮映像作品で、サラマンダー、ゴルドス、レッドホーンなどと出演。レッドホーンを撃退する活躍を見せた。[5]
ゲーム
ほぼ全てのゾイドゲームに登場している。
- ファミコン『ゾイド 中央大陸の戦い』(1987年)では、「ごじゅらす(=ゴジュラス)」が主人公。ゲーム中でMk-IIにパワーアップする。翌年の『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』『ゾイド黙示録』にも登場。
- ゲームボーイ『ゾイド伝説』で自機の一つ(他にはマッドサンダー、シールライガー、アイアンコング、デスザウラー、グレートサーベル)として登場。
- プレイステーション用ソフト『ZOIDS 帝国VS共和国 メカ生体の遺伝子』(2000年)に登場。『ヘリック共和国VSガイロス帝国』(2002年)では、ジ・オーガ時にはゲーム中のゾイドの中でも最強クラス。このシリーズでは、ゴジュラスギガと同じ前傾姿勢をとって疾走する(ギガは登場しない)。
- 『ZOIDS 〜白銀の獣機神ライガーゼロ〜』(2001年)では、ゴジュラス3という変種も登場。
- 『ゾイドインフィニティ』(2004年)では、ゲーム中のアイテム取得でゴジュラス・ジ・オーガとゴジュラスギガを取得できる。
- 『ZOIDS STRUGGLE』(2004年)『ゾイドフルメタルクラッシュ』(2005年)では登場しないものの、ゴジュラスギガをカスタマイズすることで再現可能になっている。
- 『ZOIDS SAGA シリーズ』、『ZOIDS VS.シリーズ』では、ノーマル機を含めた多数のバリエーションが登場。