竹田青滋
竹田 靑滋(たけだ せいじ、1960年 - )は毎日放送(MBS)の東京支社東京制作室エグゼクティブ[1]兼プロデューサー。奈良県出身。
視聴者からの通称は「竹P」(たけぴー)。
目次
経歴
番組製作関係に携わるまで
東京大学文学部卒業後、1984年、毎日放送に入社。音楽や映画に興味があったのでドラマを志望していたという[2]。報道局、営業局を経て、2002年7月に東京支社テレビ編成部に異動。報道局時代は、警察担当記者として、豊田商事事件、グリコ・森永事件などに関わった[3]。自分で編集したり、原稿を書いたり、テロップを入れたり、取材で歩き回って足が腫れて、朝、靴が履けなかったことがあったという[2]。
ドキュメンタリーの制作にも関わったことがあり、5年間ほど脳死や医療のドキュメンタリーを制作していた[2][3]。
携わって以降(アニメ・特撮)
1996年に放送されたウルトラシリーズの一つである『ウルトラマンティガ』の製作に携わり、後のシリーズの『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』『ウルトラマンコスモス』、4作品の平成ウルトラマンの製作にも携わった。また『ゾイド -ZOIDS-』、『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』等ゾイドシリーズの製作にも携わっていた。但し、本人はアニメ雑誌『アニメージュ』のインタビューにおいて「担当当時は営業局に所属しており、制作としては直接携わってはいない」と述べている。土曜日の18時枠が丸谷嘉彦・諸冨洋史両名の体制だった頃はクレジットには名前は無かった。
2002年に放送された『機動戦士ガンダムSEED』、2003年に放送された『鋼の錬金術師』以降は、MBS製作アニメ作品のプロデューサー・企画・エグゼクティブプロデューサーなどを務めている。
なお、『SEED DESTINY』では関西弁を話す、竹田に似たキングT@KED@(キング タケダ)というキャラクターが存在し、その声優を担当した。『鋼の錬金術師』(第1作)の第13話にも、竹田に似たモブキャラが出ている。
アニメ・特撮以外
子供向け情報番組の『ブリンぶりん家』、『フューチャービーンズ〜みらい豆』や『ザ・ブレインサミット』などのスペシャル番組のチーフプロデューサーを務めた。
大阪城ホールで開催される『サントリー1万人の第九』を要約したテレビ番組(音楽番組)『1万人の第九』では2002年に事業局サイドのプロデューサーを務め、2003年より毎年事業局サイドのチーフプロデューサーを2006年まで務めていた[3][4]。
2012年4月から9月までは、『衝撃速報!アカルイ☆ミライ』(日曜19:57 - 20:54)のプロデューサーを担当していた。
角川書店のスニーカー大賞では第14回から選考委員を務めている[5]。
2013年6月19日までは、東京支社編成部副部長兼プロデューサーを担当し、翌日6月20日より現職[1]。
作品に対する姿勢
竹田が関わっている作品の多くに大胆でエロチックなシーンやグロテスクな描写が含まれているが、これに関しては「リアリティのある作品にするため、妥協はしない」「私はこの演出が必要かどうかだと思う。(アニメを全て見終えて)必要だって思えばいいでしょう」などと発言している(『鋼の錬金術師』など原作にそのシーンがあるものも含む)[6]。
ただ、2012年1月30日のデジタルハリウッド大学での講演では、『STAR DRIVER 輝きのタクト』のエロチックなシーン描写に関して『夕方と言う放送時間を考えたら、映像ソフト版とで表現を変えるべきだったかな、と言う反省点があった』と発言している[5]。
彼の思想的側面を示す一端としては、月刊『アニメージュ』(2005年10月号)の取材では「自分は朝鮮総連と親密で、在日問題をやっていたことがある。万景峰号に3回乗ったことがある」という主旨の発言をしており、朝日新聞のインタビュー(2005年10月14日付・夕刊)に対して「(「BLOOD+では家族の絆を描きたい」と述べた後)世界中で戦争を起こし、殺人を行っているアメリカとは何かを問いたい」という回答を行っている。また、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』公式サイト(2004年12月10日付)においては「『機動戦士ガンダムSEED』から引き続き、非戦を訴えたい」「(イラク戦争について)自分が作成したアニメを通して、視聴者に身近な問題として考えて欲しい」との主旨の発言を行っている。
諏訪道彦との関係
過去に雑誌『ニュータイプ』の企画でytvのチーフプロデューサー・諏訪道彦と2時間ほど対談した経緯がある。諏訪もデジタルハリウッド大学特任教授であり、この対談以外でも繋がりがあるものと思われる(『竹田さんとは(その気になれば)激論になりそうです』とも発言している)。
担当番組
土曜夕方6時枠(土6)作品
- ウルトラマンティガ(営業)※クレジット無し
- ウルトラマンダイナ(営業)※クレジット無し
- ウルトラマンガイア(営業)※クレジット無し
- ゾイド -ZOIDS-(営業)※クレジット無し
- ゾイド新世紀スラッシュゼロ(営業)※クレジット無し
- ウルトラマンコスモス(営業)※クレジット無し
- 機動戦士ガンダムSEED(プロデューサー)
- 鋼の錬金術師(企画)
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(エグゼクティブプロデューサー)
- BLOOD+(企画)
- 天保異聞 妖奇士(企画)
- 地球へ…(企画)
- 機動戦士ガンダム00(エグゼクティブプロデューサー)
日曜夕方5時枠(日5)作品
- コードギアス 反逆のルルーシュR2(企画)
- 機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン(エグゼクティブプロデューサー)
- 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(企画)
- 戦国BASARA弐(製作)
- STAR DRIVER 輝きのタクト(企画)
- 青の祓魔師(企画)
- 機動戦士ガンダムAGE(エグゼクティブプロデューサー)
- マギ 〜The labyrinth of magic〜(企画)
- 宇宙戦艦ヤマト2199(※テレビ放送版、エグゼクティブプロデューサー)
- マギ 〜The kingdom of magic〜(企画)
木曜深夜枠作品
- コードギアス 反逆のルルーシュ(企画)
- DARKER THAN BLACK -黒の契約者-(企画)
- 灼眼のシャナII(Second)(企画)
- マクロスF(エグゼクティブプロデューサー)
- 黒執事(企画)
- バスカッシュ!(エグゼクティブプロデューサー)
- DARKER THAN BLACK -流星の双子-(企画)
- 黒執事II(企画)
- 咎狗の血(企画)
- 魔法少女まどか☆マギカ(企画)
- Aチャンネル(企画、OVAには未クレジット)
- BLOOD-C(製作)
- Persona4 the ANIMATION(企画)
- 妖狐×僕SS(企画)
アニメイズム
- エウレカセブンAO(企画)
- 絶園のテンペスト(企画)
- ビビッドレッド・オペレーション(企画)
- DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION(企画)
その他
- 交響詩篇エウレカセブン(企画)
- TIGER & BUNNY(エグゼクティブプロデューサー)
- 進撃の巨人(製作)
劇場版アニメ
- 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(企画)
- 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい(製作)
- 劇場版 マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~(協力)
- 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-(エグゼクティブプロデューサー)
- 劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~(協力)
- 劇場版 戦国BASARA -The Last Party-(製作)
- 鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星(企画)
- 劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-(製作)
- 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語(企画)
- 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語(企画)
- 青の祓魔師 ―劇場版―(企画)
- スタードライバー THE MOVIE(企画)
総集編アニメ
- 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場(プロデューサー)
- 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションII 遙かなる暁(プロデューサー)
- 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディションIII 鳴動の宇宙(プロデューサー)
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション 砕かれた世界(エグゼクティブプロデューサー)
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションII それぞれの剣(エグゼクティブプロデューサー)
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIII 運命の業火(エグゼクティブプロデューサー)
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションIIII 自由の代償(エグゼクティブプロデューサー)
- コードギアス 反逆のルルーシュ SPECIAL EDITION BLACK REBELLION(企画)
- コードギアス 反逆のルルーシュ R2 SPECIAL EDITION 'ZERO REQUIEM'(企画)
- 機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションI ソレスタルビーイング(エグゼクティブプロデューサー)
- 機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションII エンド・オブ・ワールド(エグゼクティブプロデューサー)
- 機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションIII リターン・ザ・ワールド(エグゼクティブプロデューサー)
- 機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN(エグゼクティブプロデューサー)
テレビドラマ
- カルテット (プロデューサー)
その他担当番組
- ブリンぶりん家(チーフプロデューサー)
- フューチャービーンズ~みらい豆(チーフプロデューサー)
- ザ・ブレインサミット(チーフプロデューサー)
- 1万人の第九(プロデューサー、チーフプロデューサー)
- 衝撃速報!アカルイ☆ミライ(プロデューサー)
- 春よ来い!人生応援テレビ 負けてたまるかッ!SP(プロデューサー)
- 今だから言えるナイショ話(チーフプロデューサー)
脚注
関連項目
- 丸谷嘉彦(2007年2月にMBSを定年退職した、元プロデューサー。竹田の師匠的存在にあたる)
- 諸冨洋史(丸谷、竹田の補佐プロデューサー。2008年9月を境にアニメ部門から離れ、営業を経て現在は宣伝担当)
- 丸山博雄(竹田の補佐プロデューサー。現在のMBS製作アニメ(竹田が未関与のものを含む)のほぼ全てを担当)
- 前田俊博(竹田、丸山の補佐プロデューサー)
関連枠
外部リンク
- 竹田靑滋氏インタビュー(竹田プロデューサーインタビュー)
- 「森羅万象、何でもアニメになる」と竹田青滋さん(竹田プロデューサーインタビュー)
- 厳しい環境でこそ作品作りが面白い、竹田靑滋プロデューサーのアニメ戦略(竹田プロデューサーインタビュー)
テンプレート:毎日放送制作土6・日5枠 テンプレート:アニメイズム
テンプレート:アニメシャワー- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:Cite news
- ↑ 2.0 2.1 2.2 テンプレート:Cite web
- ↑ 3.0 3.1 3.2 テンプレート:Cite web
- ↑ テレビスタッフのチーフプロデューサーは寺西厚史で2003年から2006年まで。ただし2002年の時はプロデューサー。
- ↑ 5.0 5.1 厳しい環境でこそ作品作りが面白い、竹田靑滋プロデューサーのアニメ戦略 GIGAZINE 2012年1月31日、2月5日閲覧。
- ↑ 機動戦士ガンダム00のイベントにおける発言を記載したブログ