豊川市

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テンプレート:Infobox 豊川市(とよかわし)は愛知県東三河である。

概要

豊川稲荷(愛知県豊川市豊川町1番地)の門前町から発展し、曹洞宗専門僧堂を有する。市名の由来は、律令制宝飯郡豊川郷から。鎌倉街道の豊川宿として機能した(愛知県内に、豊の付いた自治体名が多いが、最古はこの豊川市である。8世紀の木簡から確認できる呼称)。

混同して記載される資料も多いため、以下詳細に記す。豊川(とよわ)というのは、古代律令制の三河国宝飯郡豊川郷に由来する。律令時代には国分寺が設置された。

鎌倉時代になって、鎌倉街道が整備されると、豊川宿として機能した。鎌倉時代の史書では、『海道記』に「豊河の宿」、『東関紀行』に「豊川といふ宿」と記載される。そして、現在の愛知県豊川市に至る。豊川(とよわ)は、古代律令制では、飽海川(あくみがわ)と呼んだ。この飽海(あくみ)というのは、渥美郡のことで、7世紀までは、飽海(あくみ)と書いたことが木簡から確認されている。その後、中世になって、室町時代から江戸時代まで、吉田川と呼称したことが、三河国聞書から確認できる。中世から江戸時代まで、豊橋は吉田と呼ばれていた。明治以降に吉田を豊橋と改めた後、川の呼称も豊川(とよがわ)となった。

東名高速道路国道1号国道23号国道151号国道362号などが通っており、東三河の道路交通の要衝となっている。豊川稲荷御油の松並木は全国的に有名で、歴史的建造物なども数多くある。また、冬の晴れた日には、市内各地から富士山を眺めることができる。

三河裁判所(豊橋市関屋町)の廃止に伴い、慶応4年(1868年)から明治2年(1869年)まで東海道赤坂宿代官所三河県県庁(豊川市赤坂町)として用いられた。第二次世界大戦中は、市内に豊川海軍工廠があったことにより空爆の標的にされ、大きな被害を受けたが、終戦後、工廠跡周辺に多くの工場や商店ができ、工業商業地域となった。高度経済成長期には市外からの流入人口も増え、戦争によって激減した人口も市制施行時と同じ水準にまで回復した。

2006年平成18年)2月1日に宝飯郡一宮町を、2008年(平成20年)1月15日に同郡音羽町御津町を、2010年(平成22年)2月1日に同郡小坂井町を編入合併した。この結果、県内7位の人口を有する都市となった。また、面積で瀬戸市、一宮市、東栄町、を抜き県内9位に浮上。可住地面積で、安城市、新城市、稲沢市、春日井市を抜いた。合併の際、新市名候補として「穂の国市」の案もあったが、市民アンケートにより「豊川市」におちついた。

地理

ファイル:Toyokawa city center area Aerial photograph.1988.jpg
豊川市中心部周辺の空中写真。画像中央付近の緑地が豊川稲荷である。
1988年撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

愛知県の東部に位置する。市の東部には豊川(とよがわ)、西部には音羽川、中心部には佐奈川などが流れ、市南西部にある三河湾に注ぐ。市の北部は主に山地で、ゴルフ場が多数存在する。

市の平野部は、鎌倉時代の『東関紀行』に、既に本野が原の名称で呼ばれており、1934年昭和9年)の豊川海軍工廠開設までは小集落で、入会の山林が広がっていた。

穂ノ原地区は工業地区となっており、陸上自衛隊豊川駐屯地もある。

中心市街地は、市役所などが位置する諏訪地区と豊川稲荷の門前町として発展した豊川地区、両地区をつなぐ中央通によって、連続する市街地を構成している[1]

国道1号が市の西部を、国道23号が市の南西部、国道151号が市の東部~南部を通る。また、姫街道と呼ばれる通りが市内を東西に貫いている。鉄道路線は4路線あり、前述の幹線道路とほぼ並行している。

春になると佐奈川や音羽川、桜トンネル(市役所の近くにある桜並木)の桜が咲き、街を彩る。夏には市内各地で祭りが開かれ、大変賑わう。比較的温暖な気候であるため、冬でもはほとんど降らない。

  • 本宮山(ほんぐうさん)
  • 西蔵(にしくら)
  • 観音山(かんのんざん)
  • 赤塚山(あかつかやま)
  • 京ヶ峰(きょうがみね)
  • 五井山(ごいさん)
  • 宮路山(みやじさん)
  • 御堂山(みどうやま)
  • 遠見山(とおみやま)
  • 弘法山(こうぼうやま)
  • 新宮山(しんぐうさん)
  • 御津山(みとやま)
  • 権現山(ごんげんやま)

河川

  • 豊川(とよがわ)
    • 境川(さかいがわ)
    • 宝川(たからがわ)
    • 間川(あいだがわ)
    • 古川(ふるかわ)
    • 豊川放水路(とよがわほうすいろ)
  • 佐奈川(さながわ)
    • 帯川(おびがわ)
      • 土々川(どどがわ)
    • 諏訪川(すわがわ)
  • 音羽川(おとわがわ)
    • 山陰川(やまかげがわ)
    • 白川(しらかわ)
      • 代田川(だいだがわ)
      • 西古瀬川(さいこせがわ)
  • 御津川(みとがわ)

  • 豊川用水駒場調整池
  • 西明寺池
  • (八幡)大池
  • 野口池
  • 割池
  • 宮池
  • 中池
  • 東池
  • 宝地池

隣接する自治体

土地利用

市内の土地の利用状況(2007年現在)をみると、農用地が3,111haで、森林が5,893ha、原野が78ha、水面・河川・水路が663ha、道路が1,522ha、宅地が2,443ha、その他が1,362haとなっている。より詳しくは、以下の通り[2]

豊川市の土地利用面積(単位:ha)
行政区域 農用地 森林 原野 水面・河川・水路 道路 宅地 その他
採草
放牧地
国有林 民有林 水面 河川 水路 国道 県道 町道 農道 林道 住宅地 工業
用地
その他
の宅地
15,071 1,366 1,737 7 126 5,767 78 35 427 201 174 192 811 300 45 1,455 428 560 1,362

気候

太平洋側気候に属し、比較的温暖な気候である。ただし冬場(12月~3月頃)の最低気温に関しては、摂氏0度を下回るのが一般的である。

豊川市の月別降水量(mm)[3]
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年合計
2005年 23.0 58.0 117.0 59.0 105.0 122.0 247.0 82.5 102.5 169.5 19.5 3.5 1,108.5
2006年 37.5 141.0 89.0 185.0 305.5 219.0 276.5 88.0 150.5 95.0 82.0 97.5 1,766.5
2007年 39.0 76.5 87.5 79.5 144.5 149.5 346.5 61.0 227.5 94.5 19.5 69.0 1,394.5
2008年 50.5 54.0 155.0 255.0 284.5 191.5 30.5 330.0 221.0 88.0 62.0 46.5 1,768.5
豊川市の月別平均気温(℃)[4]
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年平均
2005年 5.4 5.8 8.5 15.2 18.6 23.6 26.3 28.0 25.3 19.3 12.3 4.3 16.1
2006年 4.9 6.6 8.4 13.4 18.9 22.9 26.4 28.0 24.0 19.9 13.9 8.4 16.4
2007年 6.9 8.3 9.6 14.0 19.0 22.8 25.3 28.5 25.8 19.1 13.0 8.5 16.7
2008年 5.4 4.5 10.5 15.4 19.3 21.9 27.5 27.8 24.3 19.1 12.7 8.7 16.4

歴史

年表

  • 2006年2月1日 - 宝飯郡一宮町を編入[8]。市域は従来の65.44km²から102.05km²に広がり、人口規模も42,300世帯・121,000人 (人口密度約1,850人/km²)から47,500世帯・137,000人 (約1,340人/km²)へと増加した。
  • 2008年1月15日 - 宝飯郡音羽町御津町を編入[9]。面積150.71km²、推計人口約162,000人 (人口密度約1,070人/km²)、世帯数約57,200となった。また、市域が三河湾に面するようになった。
  • 2010年2月1日 - 宝飯郡小坂井町を編入[10](同時に宝飯郡が消滅)。
明治22年以前 明治22年10月1日 明治22年 - 明治45年 大正1年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在


豊川村 豊川村 明治26年3月13日
町制 豊川町
明治39年7月1日
合併 豊川町
豊川町 昭和18年6月1日
合併 豊川市
豊川市 豊川市
大崎村
北金屋村
三蔵子村
古宿村
長草村
馬場村
本野村
樽井村
六角村
麻生田村 麻生田村 麻生田村
谷川村
楠木村 二葉村
楽筒村
向河原村
三橋村 三谷原村 睦美村 睦美村
雨谷村
石原村
牧野村
当古村
土筒村
瀬木村 明治39年7月1日
合併 牛久保町
牛久保町
牛久保村 牛久保村 明治24年10月6日
町制 牛久保町
長山村 下長山村
正岡村
西島村
鍛冶村 中條村
南金屋村
行明村 明子村 明子村
柑子村
国府村 国府村 明治27年6月23日
町制 国府町
明治39年9月10日
合併 国府町
国府町
為当村
森村
白鳥村 白鳥村 白鳥村
小田渕村
久保村
八幡村 平幡村 平幡村 明治39年6月25日
合併 八幡村
八幡村
平尾村
財賀村
市田村 穂原村 穂原村
野口村
上千両村 千両村
下千両村


三渡野村 三上村 三上村 三上村 三上村 三上村 昭和30年4月12日
豊川市に編入
堹ノ上村
古川新田


御油村 御油村 明治25年1月29日
町制 御油町
御油町 御油町 昭和34年4月1日
豊川市に編入
一ノ宮村 桑富村 桑富村 明治39年7月1日
合併 一宮村
一宮村 一宮村 昭和36年4月1日
町制 一宮町
平成18年2月1日
豊川市に編入
大木村
篠田村
西原村
足山田村
東上村 東上村 本茂村 本茂村
北岡新田
江村 江島村
鵜飼島村
長山村 上長山村
松原村


日下部村 豊津村 豊津村 豊津村 豊津村 大正9年8月1日
合併 大和村
昭和29年4月1日
宝飯郡一宮村に編入
中島村
井之島村
橋尾村 橋尾村 橋尾村 橋尾村
賀茂村 賀茂村 賀茂村 賀茂村 昭和26年4月1日
合併 双和村(一部)
昭和30年4月1日
宝飯郡一宮村
に編入


森下村 豊沢村 御津村 御津村 明治39年7月1日
合併 御津村
御津村 昭和5年2月11日
合併 御津町
御津町 平成20年1月15日
豊川市に編入
茂松村
広石村
泙野村
西方村
金割村 金野村
灰野村
御馬村 御馬村 御馬村
上佐脇村 佐脇村 佐脇村
下佐脇村
下佐脇新田
赤根村 大塚村(一部) 大塚村(一部) 大塚村(一部) 大塚村(一部) 昭和30年10月1日
御津町に編入
大草村
赤坂村 赤坂村 明治27年6月23日
町制 赤坂町
赤坂町 赤坂町 昭和30年4月1日
合併 音羽町
上萩村 萩村 萩村 萩村 萩村 萩村
下萩村
長沢村 長沢村 長沢村 長沢村 長沢村
小坂井村 豊秋村 豊秋村 明治39年9月12日
合併 小坂井村
大正15年9月12日
町制 小坂井町
小坂井町 平成22年2月1日
豊川市に編入
篠束村
宿村
平井村 平井村
藤井新田
伊奈村 伊奈村 伊奈村

人口

人口推移

人口
1920年 ファイル:G10.pngファイル:G10.pngファイル:G03.pngファイル:G01.png 24,020
1925年 ファイル:G10.pngファイル:G10.pngファイル:G03.pngファイル:G01.png 23,740
1930年 ファイル:G10.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G01.pngファイル:G01.png 26,796
1935年 ファイル:G10.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G01.pngファイル:G01.png 27,076
1940年 ファイル:G30.png 30,452
1947年 ファイル:G50.pngファイル:G05.png 55,036
1950年 ファイル:G50.pngファイル:G05.png 55,178
1955年 ファイル:G50.pngファイル:G10.pngファイル:G01.png 61,359
1960年 ファイル:G50.pngファイル:G10.pngファイル:G05.png 65,313
1965年 ファイル:G50.pngファイル:G10.pngファイル:G10.pngファイル:G05.png 75,171
1970年 ファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G05.pngファイル:G01.png 85,860
1975年 ファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G03.png 98,223
1980年 ファイル:G01.pngファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G03.pngファイル:G01.pngファイル:G03.png 103,097
1985年 ファイル:G01.pngファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G03.pngファイル:G01.pngファイル:G05.pngファイル:G01.pngファイル:G01.png 107,430
1990年 ファイル:G01.pngファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G03.pngファイル:G01.pngファイル:G10.pngファイル:G01.pngファイル:G01.png 111,730
1995年 ファイル:G01.pngファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G03.pngファイル:G01.pngファイル:G10.pngファイル:G03.pngファイル:G01.png 114,380
2000年 ファイル:G01.pngファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G03.pngファイル:G01.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G01.pngファイル:G01.png 117,327
2005年 ファイル:G01.pngファイル:G50.pngファイル:G30.pngファイル:G10.pngファイル:G05.pngファイル:G03.pngファイル:G01.pngファイル:G10.pngファイル:G10.pngファイル:G01.png 120,974

年齢構成

年齢
3,641 ファイル:B30.pngファイル:B05.pngファイル:B01.png 0 - 4歳 ファイル:R30.pngファイル:R05.pngファイル:R01.png 3,621
3,678 ファイル:B30.pngファイル:B05.pngファイル:B01.pngファイル:B01.png 5 - 9 ファイル:R30.pngファイル:R05.pngファイル:R01.png 3,591
3,576 ファイル:B30.pngファイル:B05.pngファイル:B01.png 10 - 14 ファイル:R30.pngファイル:R03.pngファイル:R01.png 3,429
3,661 ファイル:B30.pngファイル:B05.pngファイル:B01.pngファイル:B01.png 15 - 19 ファイル:R30.pngファイル:R05.png 3,517
3,915 ファイル:B30.pngファイル:B05.pngファイル:B03.pngファイル:B01.png 20 - 24 ファイル:R30.pngファイル:R05.pngファイル:R01.pngファイル:R01.png 3,712
5,025 ファイル:B50.png 25 - 29 ファイル:R30.pngファイル:R10.pngファイル:R05.png 4,532
6,351 ファイル:B50.pngファイル:B10.pngファイル:B03.pngファイル:B01.png 30 - 34 ファイル:R50.pngファイル:R05.pngファイル:R01.pngファイル:R01.png 5,652
5,289 ファイル:B50.pngファイル:B03.png 35 - 39 ファイル:R30.pngファイル:R10.pngファイル:R05.pngファイル:R01.png 4,616
4,616 ファイル:B30.pngファイル:B10.pngファイル:B05.pngファイル:B01.png 40 - 44 ファイル:R30.pngファイル:R10.pngファイル:R03.png 4,282
4,090 ファイル:B30.pngファイル:B10.pngファイル:B01.png 45 - 49 ファイル:R30.pngファイル:R10.png 4,009
4,452 ファイル:B30.pngファイル:B10.pngファイル:B05.png 50 - 54 ファイル:R30.pngファイル:R10.pngファイル:R03.pngファイル:R01.png 4,370
5,484 ファイル:B50.pngファイル:B05.png 55 - 59 ファイル:R50.pngファイル:R05.pngファイル:R01.png 5,583
4,591 ファイル:B30.pngファイル:B10.pngファイル:B05.pngファイル:B01.png 60 - 64 ファイル:R30.pngファイル:R10.pngファイル:R03.pngファイル:R01.png 4,429
3,472 ファイル:B30.pngファイル:B05.png 65 - 69 ファイル:R30.pngファイル:R05.pngファイル:R03.png 3,797
2,844 ファイル:B10.pngファイル:B10.pngファイル:B05.pngファイル:B03.png 70 - 74 ファイル:R30.pngファイル:R01.png 3,051
2,103 ファイル:B10.pngファイル:B10.pngファイル:B01.png 75 - 79 ファイル:R10.pngファイル:R10.pngファイル:R05.png 2,538
1,832 ファイル:B10.pngファイル:B05.pngファイル:B03.png 80歳以上 ファイル:R30.pngファイル:R10.png 4,026

人口

テンプレート:人口統計

行政

歴代市長

氏名 就任 退任
1 加藤 守道 1943年9月 1946年5月
2 小川 寿吉 1946年7月 1946年12月
3-4 福山 政一 1947年4月 1955年4月
5 鈴木 正吾 1955年5月 1958年4月
6-7 牧山 英之 1958年5月 1963年9月
8-13 山本 芳雄 1963年10月 1987年10月
14-16 田中 泰雄 1987年10月 1999年10月
17-18 中野 勝之 1999年10月 2007年10月19日
19 山脇 実 2007年10月20日 現職

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市役所

  • 豊川市役所
    • プリオ窓口センター(諏訪3丁目、プリオ5階)
  • 一宮総合支所(旧一宮町役場)
〒441-1292 豊川市一宮町豊1番地
  • 音羽支所(旧音羽町役場)
〒441-0292 豊川市赤坂町松本250番地
  • 御津支所(旧御津町役場)
〒441-0392 豊川市御津町西方日暮30番地
  • 小坂井支所(旧小坂井町役場)
〒441-0192 豊川市小坂井町大堀10

消防

豊川市内の消防業務は、豊川市消防本部が担当している。1981年(昭和56年)から1982年(昭和57年)にかけて、宝飯郡を構成する4町の消防業務の受託を順次開始し、管轄区域は160.35km²に拡大された。2007年(平成19年)から2010年(平成22年)にかけて、これら各町はいずれも豊川市に編入された[11]。 市内に1つの消防署、2つの分署を置くほか、豊橋市中消防署4階に、消防指令センターを置き、消防通信指令事務を豊橋市新城市蒲郡市と共同で行っている。 豊川市消防署の落成以来、同署を本部所在地としてきたが、2007年(平成19年)7月2日に総務課と予防課が市役所北庁舎5階に移転した[12]

豊川市消防本部管内の
災害発生件数
[13]
火災 救急 救助 警戒
2005年 70 6,095 57 442
2006年 89 5,728 67 565
2007年 84 5,994 60 671
2008年 75 5,784 72 716

財政

2014年度(平成26年度)当初予算[14]

一般会計 575億9,000.0万円 (前年度対比5.5%増)
特別会計 371億5,230.0万円 (前年度対比2.4%増)
企業会計 262億2,513.7万円 (前年度対比29.4%増)
全会計 1,209億6,743.7万円 (前年度対比8.8%増)

議会

(2013年5月13日現在)

豊川市議会

  • 議員定数:30
  • 任期:2011年5月1日~2015年4月30日[15]
  • 議長:今泉淳乙(とよかわ未来、3期)
  • 副議長:柳田通夫(とよかわ未来、2期)
会派名 議席数 議員名(◎は代表者)
とよかわ未来 12 ◎中村直巳、堀内重佳、奥澤和行、柴田輝明、野本逸郎、二村良子、冨田潤、大嶽理恵、榊原洋二、柳田通夫、太田直人、今泉淳乙
緑風会 8 ◎石原政明、早川喬俊、平松八郎、松下広和、堀部賢一、山本和美、小林琢生、大野良彦
自民党豊川市議団 4 ◎波多乃文男、美馬ゆきえ、鈴木義章、鈴川智彦
公明党市議団 3 ◎井川郁恵、柴田訓成、中川雅之
日本共産党豊川市議団 2 ◎佐藤郁恵、安間寛子
一人会派(清廉の志) 1 倉橋英樹

参考: 愛知県議会議員

  • 選挙区は豊川市選挙区。定数は3名。
氏名 会派名 当選回数
小林功 自由民主党 3
藤原宏樹 自由民主党 1
野中泰志 減税日本一愛知 1

参考: 衆議院議員

氏名 党派名 当選回数 備考
今枝宗一郎 自由民主党 1 選挙区
鈴木克昌 日本未来の党 4 比例復活

参考: 参議院議員 (豊川市内在住者)

教育

大学

高等学校

中学校

小学校


幼稚園

(愛知県私立幼稚園連盟加盟の園のみ掲載)

  • 愛知双葉幼稚園
  • 光明寺幼稚園
  • 西明寺幼稚園
  • 豊川幼稚園
  • 豊川東幼稚園
  • 花井幼稚園

特別支援学校

学校教育以外の施設

児童福祉施設(保育所)

2008年1月13日現在の認可保育所のみ掲載)

  • 豊川市立赤坂保育園
  • 豊川市立赤坂台保育園
  • 豊川市立一宮保育園
  • 豊川市立一宮西部保育園
  • 豊川市立一宮東部保育園
  • 豊川市立牛久保保育園
  • 豊川市立大木保育園
  • 豊川市立金沢保育園
  • 豊川市立国府保育園
  • 豊川市立御油保育園
  • 豊川市立御油第二保育園
  • 豊川市立下長山保育園
  • 豊川市立為当保育園
  • 豊川市立東上保育園
  • 豊川市立長沢保育園
  • 豊川市立萩保育園
  • 豊川市立八南保育園
  • 豊川市立御津西部保育園
  • 豊川市立御津南部保育園
  • 豊川市立御津北部保育園
  • 豊川市立睦美保育園
  • 豊川市立大和保育園
  • 豊川市立小坂井北保育園
  • 豊川市立小坂井中保育園
  • 豊川市立小坂井東保育園
  • 麻生田保育園
  • 光輝保育園
  • さくら保育園
  • 桜町保育園
  • 三蔵子保育園
  • 諏訪保育園
  • 千両保育園
  • 代田保育園
  • 中部保育園
  • 天王保育園
  • 豊川保育園
  • 豊川北部保育園
  • ひかり保育園
  • 平尾保育園
  • 三上保育園
  • みどり保育園
  • 八幡保育園
  • みと保育園
  • 菊保育園
  • アオイ保育園
  • 美園保育園
  • 桃里保育園

社会施設などの写真や解説

病院

図書館

文化施設

  • 豊川市文化会館
  • 豊川市音羽文化ホール(ウィンディアホール)
  • 豊川市御津文化会館(ハートフルホール)
  • 豊川市小坂井文化会館(フロイデンホール)
  • 桜ヶ丘ミュージアム
  • 生涯学習会館
  • 御油の松並木資料館
  • 歴史民俗資料館
  • 豊川市御津生涯学習会館
  • 豊川市小坂井生涯学習会館

福祉施設

  • ゆうあいの里ふれあいセンター
  • ふれあい交流館(本宮の湯)
  • 健康福祉センター(いかまい館)
  • 豊川市御津福祉保健センター
  • 豊川市音羽福祉保健センター(ウェルハウスあいあい)

体育施設

  • 豊川運動公園 - 豊川市総合体育館(1990年5月建設)をはじめ、陸上競技場や野球場、市民プールが整備されている。
  • 一宮体育センター
  • 豊川市御津体育館(旧・御津町民体育館)
  • 豊川市音羽運動公園
  • 憩いの広場

公園

観光

名所

祭り・イベント

ファイル:Reappear of the daimyo's procession, at Akasaka, Otowa.jpg
大名行列の再現。杉森八幡社祭礼にて
  • 国府の市 - 市西部にある国府商店街で毎年2月11日に開催される市。
  • 智恵文殊まつり - 財賀寺で毎年3月の最終日曜日に開催される。仁王門のライトアップや大筆書き大会、稚児行列などが見られる。
  • 豊川桜まつり - 桜トンネルにて夜桜照明など各種のイベント。3月下旬 - 4月上旬。
  • みつばつつじまつり - 4月に開催。冨士神社周辺に咲くコバノミツバツツジの開花に合わせて、屋台が出店する。隣接する善住寺の境内では、児童を含む地域の愛好家らがよさこいソーランを披露する。1994年初開催。
  • うなごうじ祭(若葉祭) - 牛久保地区のお祭り。ヤンヨウガミが地面に寝ころぶことで有名。毎年4月上旬の土日に開催。
  • 風まつり - 菟足神社で毎年4月の第2土・日曜日に開催。手筒花火打ち上げ花火などが奉納され、山車も出る。
  • 烏賊祭り - 4月第3日曜に御津神社で開催。本殿で生の烏賊奉納し、供養や豊漁祈願をする。
  • 獅子舞神楽 - 4月第4土曜・日曜、萩原神社で開催される女獅子の舞。
  • 豊川稲荷春季大祭 - 豊川稲荷で5月4日・5日に開催。稚児行列や「富くじ」などのイベントがある。
  • おいでん祭(さい) - 豊川市民まつり。毎年5月第4土・日曜日に開催。
  • 豊川夏まつり - 豊川西町にある進雄神社で行われる夏祭り。山車や御輿、手筒花火などの花火が見られる。毎年7月中旬の金・土・日曜日に行われる。
  • 国府夏まつり - 国府町で7月の最終土・日曜日に行われる夏祭り。昼は「歌舞伎行列」が町を歩く。夜には打ち上げ花火や手筒花火が見られる。
  • 御油夏まつり - 御油町で行われる夏祭り。8月のはじめの土・日曜日に行われる。山車や御輿、花火(手筒花火を含む)など。
  • 笹踊り・七福神踊り - 8月第1日曜に引馬神社・八幡社で開催。「やんよう神」と呼ばれる若者3人が踊る「笹踊り」と、七福神のうち弁財天以外の6に扮した人々が踊る「七福神踊り」を両神社に奉納する。
  • みたま祭 - 豊川海軍工廠への爆撃による犠牲者の慰霊祭。毎年8月7、8日に豊川稲荷・豊川駅前で開催。
  • 赤坂竹宵まつり 8月に開催。ろうそくの入った竹筒を音羽川(町役場裏手)の河川敷に多数配置し、火を灯す。また、手作りの行灯が旧東海道を照らす。
  • 豊川手筒まつり - 豊川市民まつり。豊川公園で手筒花火が披露される。毎年8月の第4土曜日に開催。
  • 雨乞い祭り - 江戸時代の旱魃時に、神官が大念仏を納めて雨乞いをしたところ、大雨が降ったとされる言い伝えに基づく祭り。武士花魁に扮した人々がお囃子を乗せた山車と共に練り歩く「歌舞伎行列」が行われる。8月第3土曜・日曜に開催。
  • 赤坂の舞台 - 1872年(明治5年)、杉森八幡社に建築された回り舞台。2000年(平成12年)に復元され、以来年1回歌舞伎公演が行われている。2006年(平成18年)の公演前には、竹をドーム状に組んで屋根付きの桟敷席が作られた(「小屋掛け」と呼ばれる)[16]
  • 杉森八幡社祭礼 - 10月第2日曜に開催。大名行列が行われる。
  • 宮路山もみじまつり - 11月に開催。宮路山第1駐車場では、きな粉甘酒、「雲助飯」が振る舞われるほか、バザーが開催される。
  • 豊川稲荷秋季大祭 - 豊川稲荷で毎年11月22日23日に開催される。境内に大提灯が飾られ、神輿の渡御行列や骨董市、和太鼓などの演奏が行われる。
  • どんき - 12月第3日曜(2004年以前は12月17日)、秋葉三尺大権現の火防大祭中の一行事として長松寺で開催。白狐、赤天狗、青天狗が児童らを追い回す。狐らに紅ガラを塗り付けられた者は、病にかからないと伝えられる。

経済

産業

  • 日本でも有数のバラの産地

市下に本社を置く主な企業

製造業

商業

CATV

姉妹都市・提携都市

1978年姉妹都市締結。同市はアップル インコーポレイテッド(旧アップル・コンピュータ)の本社があることでも知られている。毎年市内の中学生(中学生使節団)が派遣されている。
2009年友好都市締結。同市には豊川市内に工場があるコニカミノルタ東海理化の工場が存在する。

文化財

テンプレート:Main 豊川市内の文化財の指定件数(2010年2月1日現在)は、以下の通り[17]

豊川市指定文化財件数
指定区分 有形文化財 無形文化財 民俗文化財 記念物 合計
建造物 美術工芸品 芸能 工芸
技術
有形民俗
文化財
無形民俗
文化財
史跡 名勝 動物 植物 地質
鉱物
絵画 彫刻 工芸品 書跡 典籍 古文書 考古
資料
歴史
資料
4 1 3 1 1 - - - - - - - - 2 - - 2 - 14
愛知県 3 3 8 3 - - - 5 - - - 2 3 2 - - 3 - 32
5 18 27 24 12 - 24 1 14 - - 10 11 34 1 3 24 - 208
合計 12 22 38 28 13 - 24 6 14 - - 12 14 38 1 3 29 - 254

交通

鉄道

JTB時刻表によると、豊川市の代表駅はJR東海豊川駅となっているが、乗降客数は名鉄国府駅の方が多い。なお、豊川駅は名鉄豊川線豊川稲荷駅と隣接しており、乗り換えが可能である。また、市役所に最も近い鉄道駅は名鉄豊川線の諏訪町駅である。

道路

豊川市内には東名高速道路の豊川インターチェンジ、音羽蒲郡インターチェンジがあるほか、国道1号、国道23号(国道247号)、国道151号、県道5号国府馬場線(姫街道)、県道31号東三河環状線、県道400号豊橋豊川線(南大通)など、主要な道路が通っている。

高速道路

国道

主な県道

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市内の道路通称名

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  • 姫街道(愛知県道5号国府馬場線の一部)
  • 稲荷通(愛知県道495号宿谷川線の一部)
  • 銀座通
  • 美和通
  • 牛久保駅通
  • 常盤通(愛知県道495号宿谷川線の一部)
  • 新桜町通(愛知県道373号金野豊川線の一部)
  • 寿通

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林道

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  • 千両線
  • 西鞍狭間線
  • 東鞍狭間線
  • 水久保線
  • 小路線
  • 千両財賀線
  • 財賀線
  • 財賀支線
  • 長山本沢線
  • 本宮山線
  • 小沢線
  • 上谷下線

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  • 東霧山線
  • 城山線
  • 下谷下線
  • 宮路山線
  • 紅里宮路線
  • 久田野線
  • 牛沢線
  • 西切山線
  • 筑田牛沢線
  • 牛沢下谷下線
  • 観音山線
  • 明ヶ沢線

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高速バス

路線バス

2011年11月1日より、基幹路線6路線と音羽・御津・一宮地区内を運行する地域路線から成る「豊川市コミュニティバス」の運行が開始された。

  • 豊鉄バス
  • 豊川市コミュニティバス(詳細はリンク先参照)
    • 基幹路線
      • 豊川国府線
      • 千両三上線
      • ゆうあいの里小坂井線
      • 一宮線
      • 音羽線
      • 御津線
    • 地域路線
      • 一宮地区(本宮線のんほい号)
      • 音羽地区(つつじバス)
      • 御津地区(ハートフル号)
      • 御油地区(ごゆりんバス)

豊川市ゆかりの有名人

名誉市民

豊川市ゆかりの豪族

戦争の痕跡

  • 戦時中、海軍の工場や施設が市役所付近に数多く点在している。
  • 豊川海軍工廠ー名古屋大学所持の東洋随一と言われていた海軍工廠。現在大部分は工場や自衛隊駐屯地となっているが名古屋大学太陽地球環境研究所の周辺は文化庁保存ランクAのもので、現在は年に2回見学会が開かれるのみで自然に任せるままになっている(太陽風の観測設備が無人で運用されており人もほとんど入らない)。だが、自然に任せるままにしていたため現在でも当時の設備が多く残っているといわれている。

その他

関連項目

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脚注

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外部リンク

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  1. 「中心市街地の概要」(豊川市HP内)
  2. 『土地に関する統計年報 平成20年版』(愛知県地域振興部土地水資源課)。
  3. 『豊川市の統計 平成20年版』15頁。
  4. 『豊川市の統計 平成20年版』15頁。
  5. 「市制施行」(昭和18年5月26日内務省告示第374号)。
  6. 「市町村の廃置分合」 (昭和30年4月12日総理府告示第1144号)。
  7. 「市町村の廃置分合」(昭和34年3月31日総理府告示第140号)。
  8. 「市町村の廃置分合」(平成17年8月24日総務省告示第988号)『官報』第4163号、2頁。
  9. 「市町村の廃置分合」平成19年11月9日総務省告示第625号)『官報』第4706号、3頁。
  10. 「市町村の廃置分合」(平成21年11月10日総務省告示第514号)『官報』第5191号、2頁。
  11. 「通信指令課の仕事」(豊川市HP内)。
  12. 「消防本部(総務課・予防課)が移転しました。」(豊川市HP内)。
  13. 「災害統計」(豊川市消防本部HP内)。
  14. 平成26年度予算 豊川市の予算の概要豊川市
  15. 市議会 議員豊川市
  16. 『広報おとわ 2006年10月号』 5頁
  17. 「豊川市内の指定・登録文化財一覧」(豊川市HP内)
  18. 名誉市町村民(愛知県)(リンク道.com内)
  19. 豊川市青年団HP