朝日放送
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox 朝日放送株式会社(あさひほうそう、英称:ASAHI BROADCASTING CORPORATION)は、近畿広域圏を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者である。 略称はABC(エービーシー)。
中波放送(AM放送)とテレビジョン放送の兼営局(ラテ兼営局)で、 ラジオ放送はJRNおよびNRNとのクロスネット局、 テレビ放送はANN系列の準キー局である。
ラジオ放送についてはABCラジオを、テレビ放送についてはABCテレビを参照。
目次
会社概要
本社・支社所在地
- 本社:大阪府大阪市福島区福島1-1-30
- 旧大阪大学医学部附属病院(阪大病院)跡地のほたるまち内にあり、2008年(平成20年)5月19日にABCセンターの旧本社から移転。6月23日より放送業務を開始した(専用郵便番号553-8503)。
- 詳細は「#社屋・スタジオ」も参照。
- 専用郵便番号は553-8503だが、別途大阪北郵便局等に番組用私書箱が設けられ、そこにも個別(番組別)の専用郵便番号があるため、視聴者、聴取者が実際にこの番号を使う機会は少なく、主に番組・局全般の問い合わせ、テレビ・ラジオの受信報告書、テレビ・ラジオの番組表請求として使用される程度である。私書箱用の郵便番号は現本社に放送業務移転後も継続して使われており、一部の番組で郵便・私書箱番号が変更になっている(ただし、スポーツ部制作の番組宛はテレビ・ラジオとも530-8003、映画関連イベントの応募先は530-8008(私書箱146号)、『西川きよしのおしゃべりあるき目です』は530-8799(大阪北郵便局留め)[1]となっている。)。
- 東京支社:東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社新館10階
- クイズ番組『パネルクイズ アタック25』の関東地区(山梨県も含む、ただし、系列局エリアであっても地上デジタル難視聴対策衛星放送のテレビ朝日には含まれていない)予選会場にも使われている(それ以外の地域は最寄の系列局)。
- 名古屋支社:名古屋市中区栄1-3-3 朝日会館内
- 神戸支局:神戸市中央区浪花町60番地 神戸朝日ビル内
- 京都支局:京都市
- 徳島支局:徳島市
- 高知支局:高知市
かつての施設
- ABCセンター:大阪府大阪市北区大淀南2-2-48
- abc会館:東京都港区芝公園2-6-3
- 東京支社などが入居し、イベントホールやラジオスタジオもある自社ビルで、朝日放送の東京における拠点であった。ANNへのネット替え後も維持し、ラジオスタジオはテレビ朝日制作『特捜最前線』のロケにも使われるなどしていたが、テレビのデジタル化、本社移転に必要な経費の捻出と朝日新聞グループとの結びつきを強めるため、東京支社を朝日新聞東京本社内に移転し売却した。跡地には、地上24階のオフィスビル「芝公園フロントタワー」が2010年に完成している。
- 東京支社制作番組の視聴者プレゼント等の宛先は「芝郵便局(民営分社化以前の芝公園郵便局)区内」となっていた(銀座移転後の現在は銀座郵便局留)。[2]
- abc会館の建設以前、朝日放送東京支社は千代田区有楽町にあった朝日新聞東京本社内に置かれていた。
コールサイン・周波数・視聴エリア
コールサインはJONR(テレビはJONR-DTV)。
周波数はラジオ1008kHz(ただし、京都府北部の一部や瀬戸内海沿岸では、NHK宮津中継局やNHK福山中継局999kHzの混信を受けることがある)、アナログテレビVHF6ch。
アナログテレビの親局6chを使う民放はTBSテレビ、本局、IBC岩手放送、北陸放送の4局で、本局以外は3局ともにJNN系列である(本局も1975年まではJNN系列だった、詳細は後述)。
地上デジタルテレビのリモコンIDはアナログ親局と同じ6chを使用している(UHF15ch)。ANN系列では同局の他にメ~テレや北海道テレビ放送(HTB)も同じ「6」を使用している。ANN系列でアナログ親局と同じリモコンキーIDを使うのは「6」の本局と、「1」の九州朝日放送(KBC)だけである。
取材エリア
朝日放送は徳島県及び高知県も報道の取材エリアとして担当しており、それぞれ朝日放送徳島支局、朝日放送高知支局を設置している。
特に徳島ではA-SATの中継車も配備されている。高知で中継車が必要な台風中継などでは、徳島から応援に行っている。また、本局からアナウンサーなどの中継要員を派遣することがある。
ただし、高知で緊急性のある事件・事故が発生した場合は、香川県の瀬戸内海放送や愛媛県の愛媛朝日テレビが先発隊として取材を行なうこともあり(2007年発生した全日空機胴体着陸のニュースでは瀬戸内海放送と共同で取材)、早明浦ダムで渇水が発生した場合などはその役割の関係上、朝日放送ではなく瀬戸内海放送が取材することが多い。
ケーブルテレビ再送信局
以下のケーブルテレビ局では、デジタル化後も再送信されている。 徳島県の場合、県内を放送対象区域とする地上波の民放テレビ局が四国放送1社に限られることから、いわゆる「デジタル区域外再配信の特例」が認められ、瀬戸内海放送を受ける池田ケーブルネットワークを除き、当局が再送信されている。 テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2
- 徳島県
- 三重県 - 地元系列局(メ~テレ)が視聴可能であるが、在阪広域4社の再送信を行っている。
- 伊賀上野ケーブルテレビ
- アドバンスコープ
- ZTV - 東紀州(紀南)地域のみ。
- 福井県 - 毎日放送も再送信している。関西テレビと読売テレビは再送信していない。他にKBS京都かびわ湖放送の何れか、または両方も再送信している。
- 鳥取県 - 中国地方で唯一ABCテレビの区域外再送信が行われている。
- 日本海ケーブルネットワーク(鳥取局のみ)
その他
- 系列新聞は朝日新聞(朝日新聞社)。人材交流も盛んで、ABC所属社員が朝日新聞に、逆に朝日新聞所属社員がABCにそれぞれ出向社員として派遣されることもある。
中にはアナウンサーが朝日新聞記者となった例(中村鋭一、堀江政生ら)もある。
環境規格
大株主
株主社名 | 所有株式数 | 持株比率 |
---|---|---|
株式会社朝日新聞社 | 6,224,900株 | 14.9% |
株式会社テレビ朝日 | 3,877,600株 | 9.3% |
公益財団法人香雪美術館 | 2,930,000株 | 7.0% |
学校法人帝京大学 | 1,554,000株 | 3.7% |
朝日新聞信用組合 | 1,500,000株 | 3.6% |
日本生命保険相互会社 | 1,256,500株 | 3.0% |
大阪瓦斯株式会社 | 1,065,000株 | 2.5% |
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NORTHERN TRUST (GUERNSEY) LIMITED - POLAR CAPITAL FUNDS PLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店) |
1,000,000株 | 2.4% |
近鉄バス株式会社 | 800,000株 | 1.9% |
竹中工務店 | 776,600株 | 1.9% |
- 2012年3月 第85期 有価証券報告書より一部総務省電波利用ページより
また、本表には含まれていないが、米国の投資会社リバティ・スクエア・アセット・マネジメントが2010年4月15日現在、178,000株(持株比率4.26%)を保有していると朝日放送側に報告がある[3]。また、自己株式が996,087株(2.4%)ある。
なお、朝日放送は筆頭株主(親会社等に相当)である朝日新聞社の株主(74,000株、2.31%)となっている[4]。
ロゴ・社章
ロゴ
ABCロゴ
- 2代目 - 1973年に登場した[2]。これ以後も初代ロゴはオープニングや一部の番組(『ABCフラッシュニュース』など)、放送機材[5]、そしてベリカードのデザイン[6]で長らく継続使用されていた。2013年現在もABCゴルフ倶楽部のロゴはこの当時のロゴを継続使用している。また、このころより6マーク(ブラウン管の中に親局のチャンネル番号である6とABCのロゴが入っていた。現在でも中継車に付けられている。下記の画像を参照のこと)と1008マーク(8が大きく書かれ、100の下にABCが入っていた。なお、1978年11月23日以前は1010マーク)が使用開始された。
- 3代目 - 1989年4月1日より通常使用する名称を「ABC」に統一した際に従来のロゴの右側にエコーを入れるマイナーチェンジを行ったものであった[3]。2007年12月31日放送まで使用された。これ以後は初代と2代目のロゴが併用されることはなくなった。
- 4代目 - 社屋移転年となる2008年1月1日、移転に先行してフルモデルチェンジした、4代目となる現行ロゴの使用を開始。「昇る朝日」をイメージしたSunrise Orange(サンライズオレンジ)の色をベースに、「C」の右隣にある上へ伸びるラインでアクティブなスピード感を表現している[4](ABCの文字が斜線でつながっている)。なお、このロゴは岬深日中継局などでも使用している
- 長方形のオレンジにABCのロゴを入れ、斜めラインの下に「TV」「Radio」と入ったロゴや、同じく、長方形のオレンジに大きく「1008」のロゴを入れ、その下にABCのロゴを入れ、斜めラインの下に「Radio」と入った「ABC Radio」専用ロゴ、長方形のオレンジに大きく「6」のロゴを入れ、その下にABCのロゴを入れ、斜めラインの下に「TV」と入った「ABC TV」専用ロゴも用意されている[7][8]。。
- 2010年10月から2012年3月までは、朝日放送創立60周年記念ロゴとして、4代目ロゴの斜めラインの上側に大きく「60th」のロゴが入り、斜めラインの下側に「Anniversary」のロゴの入ったロゴマークが4代目ロゴと併用して使用されていた。2010年10月中は「ABC創立60周年記念ドラマ」として制作された『検事・鬼島平八郎』でのみ使用され、11月以降は他のABC制作番組でも使用されるようになった。
- なお旧社屋や大阪タワーに取付けられた看板については、3代目ロゴのまま業務を終了した。ただし一部の放送機材および番組台本[9]、『パネルクイズ アタック25』の旅行獲得クイズで司会者が出題内容を読み上げる際に使用するファイルやABC関連会社のロゴは、2008年以降も3代目ABCロゴを一部使用している。また、中継車も旧ロゴが付けられたままのものも存在する。(写真参照)
- ロゴに長方形を付けず、黒縁付きの白文字で表示した例もあるが、ロゴマニュアルで正式に認められたものかな不明(2013年6月30日に広島ホームテレビで放送された『カープ応援中継“勝ちグセ”』阪神対広島戦で制作協力局としてクレジットされた際のもの)。
- その他、放送以外(主にウェブサイト上)ではキャラクター「キュキュ」を加工してロゴ代わりに使用している例がある[10]。
社名ロゴ
- 「朝日放送」のロゴは、最初は宋朝体のロゴ[5]が番組クレジットにも使用されていた。
- 大阪・中之島の新朝日ビルの塔屋に「朝日新聞」と掲示は変わったものの、同一書体の看板・ネオンが残っていた(新朝日ビル建設時は、ビル内に入居していた関係で「朝日放送」と掲示されていた)。
- 宋朝体のロゴは大淀ABCセンター時代の社屋の玄関などには最後まで残されていた。
- 1973年頃からABCのロゴ変更と共に、2代目となるロゴへ変更し(「朝」の「月」の部分と「放」の「方」の部分には撥ねがないデザイン[6])、番組クレジットにも使われだしたが、1981年頃はABCロゴのマイナーチェンジより少し早く、2代目後期型の丸みを帯びたデザインにマイナーチェンジされた。
- この2代目後期ロゴには正方形に近いものと、2代目ロゴと同様にやや横長のものがあった。
- ただし、番組によっては2代目前期型ロゴが使われる事もあった(後期型ロゴはオープニング・クロージングでは全く使用されなかった)。
- なお、クレジット上では1989年よりABCロゴを使うようになったため、主催イベントの告知CMなどを除き、使われなくなっている。
- 2008年1月1日、ABCロゴ変更と共に社名ロゴについてもデザインが変更され、4代目となる現行ロゴが登場する。ABCウェブサイトや新聞・雑誌などの宣伝で、ABCロゴと一緒に(「(ABCロゴ) 朝日放送」という形で)再び使用されるようになった[11]。番組クレジット上ではABCロゴのみ表示している[12]。主催イベントの告知CMでは社名ロゴのみ表示している。また、新社屋入口にも4代目社名ロゴが配されている。
社章
- ロゴとは別に制定されている正式な社章は、目の輪郭を鎖のように3つ繋いで、それぞれに小文字1字ずつ「abc」と配したものであり、1959年大阪テレビ放送との合併に際して新調したもの。当時の新聞には広報部の談話として「評判であったOTVのロゴマークにかわるものを」とある。現在も社員バッジ、株券などに使用されている。また、生駒山テレビ送信所の表札・AMラジオ送信所の外壁にも使用されており、一部の中継車には正面に社章を見ることができる。大淀ABCセンター時代の社屋塔屋にも表示してあった。
- なお、朝日放送がラジオ専業局だった時代の社章は、大文字の“A”と“B”を幾何学的に組み合わせた(三角形に近い)図形に、周囲を細い線の“C”で円く配し、その上に電波を配したものが使われていた。
沿革
朝日放送(ラジオ)開局
- 1948年秋、朝日新聞東京本社内に朝日放送設立準備委員会を設置。(このとき「ABC」の呼称も決まる。)
- 1949年12月15日、東京・大阪で「朝日放送株式会社」の設立申請を郵政当局に提出。
- 1950年12月、東京の「朝日放送」は「東京放送」(電通系)、「読売放送」、「ラジオ日本」(毎日新聞系・現在のラジオ日本とは無関係)と合同してラジオ東京(JOKR。現在のTBSラジオ&コミュニケーションズ )となる。
- 1951年2月26日、大阪の「朝日放送」は新日本放送(現・毎日放送、毎日新聞系)との合同工作に失敗。一転して同社と放送免許獲得競争を繰り広げる事となる。
- 3月15日、創立総会を開き、会社設立。大阪市北区中之島の朝日会館に本社を置き、初代社長に石井光次郎が就任。
- 4月21日、5回にわたる公聴会での激しいやりとりの末、新日本放送と共に予備免許を獲得。
- 11月11日、大阪市北区中之島の朝日会館から、新日本放送に続いて関西地区の民間放送局としては2局目、日本で3番目の中波放送を開始。周波数1010kc(kcは現在のkHz)、出力10kW。
- 1952年1月21日より1週間、朝日放送・新日本放送・日本電報通信社大阪支社(現在の電通関西支社)の3社共同で、阪神地区で初の「ラジオ聴取率調査」を実施(民放初の聴取率調査)。
- 1954年 - 1956年、当時朝日会館の四つ橋筋を挟んで東側(現・中之島フェスティバルタワー東地区の位置)にあったアイススケートリンク「アサヒアリーナ」をオフシーズンの夏場のみ借りて、「アサヒラジオホール」(収容人数3,000人)として朝日放送専用のラジオの公開録音会場として使用していた。
- 1956年、近衛秀麿率いる近衛管弦楽団を母体に、ABC交響楽団を東京に設立。NHK交響楽団に対抗するオーケストラとして期待されたが短期間で解散した。
- 1958年4月1日、本社を「アサヒアリーナ」跡地に落成した新朝日ビル10〜13階に移転。移転と同時に同ビル地下に公開放送用ホールのABCホール(初代、のちのSABホール→リサイタルホール)がオープン。
大阪テレビ放送
大阪テレビ放送開局
- 1952年8月、新日本放送・毎日新聞・朝日新聞と共同で「大阪テレビジョン放送」の名でテレビ免許を申請。
- 1955年5月25日、会社設立。
- 1956年12月1日、テレビ放送を開始(JOBX-TV 6ch、中部日本放送(現・CBCテレビ)も同日に開局)。
- 1958年6月1日、日本で初めてVTRを使った番組『ちんどん屋の天使』(テレビドラマ)を放送する。
朝日放送との合併
- 1958年8月28日、讀賣テレビ放送の開局に伴い、大阪テレビ放送はラジオ東京との単独ネットになった。
- 1959年2月28日大阪テレビ放送と朝日放送の合併にともない、合併作業完了までの呼称を「朝日放送大阪テレビ」、略称を「ABC-OTV」とする。この日をもってコールサインJOBX-TVを廃止し[13]、3月1日よりJONR-TV放送開始。
- 1959年6月1日、ABCと大阪テレビ放送が合併手続き完了。大阪市北区堂島一丁目42番地の旧大阪テレビ放送の本社社屋は、合併後ABC堂島社屋(テレビ社屋)となり、1966年に大淀社屋へ移転するまで引き続きTV放送を放送した[14]。
テレビのネットワーク化
- 1959年6月1日に大阪テレビ放送と合併したことに伴い、テレビのネットワークもそのまま引き継がれ、ラジオ東京(KRTV。現在のTBSテレビ)系列の準キー局となった。ラジオ東京は朝日新聞の資本が入ってはいたが、どちらかといえば毎日新聞との関係の方が深く、また朝日新聞は同年2月1日に開局した日本教育テレビ(NET。現在のテレビ朝日)の全ニュース番組の制作を担当した事で、次第にNETとの関係を強化していった。しかしこのNETは大阪地区では毎日放送とネットワークを結んだため、この状態は新聞資本側からみて「腸捻転」と呼ばれていた(「腸捻転」に関しては、ネットチェンジ#大阪準キー局「腸捻転」の解消の項を参照のこと)。
- 1960年9月10日、カラーテレビ放送開始。大阪地区ではNHK、読売テレビ、東京地区ではNHK、日本テレビ、TBSと共に初。
- 1961年12月1日、同社労働組合が実施したストライキの影響で、同日23時30分からテレビ・ラジオ共に停波。労使交渉妥結後の12月3日20時まで停波が続く。
- 1966年6月1日、大阪市大淀区(現在の北区)大淀南の旧関西大倉学園跡地[15]に新社屋が落成し、中之島から本社・ラジオ部門が、堂島からテレビ部門がそれぞれ移転、テレビ・ラジオ共に同日から新社屋からの放送を開始した(ABCセンターも参照)。また、大淀旧社屋敷地内にはABCホール(2代目)がオープンし、中之島のABCホール(初代)はSABホールに改称。
- 1975年3月31日、TBSとのネットワーク関係を解消し、NETと新たにネットワーク関係を構築した(「腸捻転」の解消)。
ラジオのネットワーク沿革
- 1958年6月、ラジオ東京(JOKR。現在のTBSラジオ)とのネットが結ばれ、毎週水曜日には東西同時放送を実施。ラジオ東京と共同制作を行っていた。
- ただし、ミヤコ蝶々・南都雄二の『夫婦善哉』や中田ダイマル・ラケットの『お笑い街頭録音』といったABC制作の人気番組や、高校野球中継等のほとんどは、関東地区ではニッポン放送(JOLF)にネットされ、またニッポン放送開局当時の同社看板番組『ポッポちゃん』もABCにネットされる等、当初から特定キー局に偏らない番組編成がなされてはいた。
- 1965年5月2日、JRN結成に参加。翌5月3日にはNRNの結成にも加わった。
現在のラジオネットワークの傾向
- JRNスポーツネットでは、競輪中継、中央競馬中継などがある。
- したがって、テレビでは他系列となるTBSのアナウンサーが登場する。
- また、プロ野球中継はかつてJRN主体であったが、2010年から週末のJRNナイター廃止でNRNの曜日が増加。現在は在京キー局のTBSラジオ・ニッポン放送・文化放送とはほぼ平等なネット関係を結んでいる。
- NRNスポーツネットでは、サッカー・Jリーグ中継がある[16]。また福岡国際マラソン中継や箱根駅伝中継のネット受けも行う。
- スポーツ番組以外では、TBSラジオを擁するJRNよりニッポン放送や文化放送の番組のネットが多い。また、ABCが制作するラジオドラマでは文化放送およびニッポン放送双方に一つずつ番組をネットしており、NRNの色がやや強い。[17]
- 報道番組については、1975年3月まではJRNのニュースネットを受けていたが、テレビの腸捻転ネット解消のあおりを受け、現在は朝日新聞社全面協力の下での完全自主制作となっている[18]。
ANNネットワーク参加後
- 1978年11月23日、午前5時を以て、ラジオの周波数を1010kHzから現在の1008kHzに変更。
- 1983年4月1日、気象情報の提供元を日本気象協会からオーシャンルーツ日本社(現在のウェザーニューズ)へ変更(日本の放送局で初めて、日本気象協会以外からの気象情報提供)
- 1989年4月1日、テレビでのクレジット表示を朝日放送からABCに変更、テレビの通称を「ABCテレビ」へ、ラジオの通称を「ABCラジオ」へ変更。
- 1990年10月18日、原清会長が、パリ出張中に急逝。
- 1992年3月15日、午前9時にラジオのAMステレオ本放送を開始した(毎日放送、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送も同時に開始)。
- 1995年1月17日に『おはよう天気です』の生放送開始直後に阪神・淡路大震災が発生し、その瞬間のスタジオ内や外部カメラからの生々しい映像が記録され、後にそれらをまとめた映像がソフト化された。
- ラジオは『毛利千代子のおはようパートナー』が生放送中であったが、地震発生直後停電による中断が発生した。
- 激しい揺れでABCセンター自体も大きな被害を受け、社員1名も犠牲となった[19]。こうした事情から、後述する大阪市福島区福島の新社屋には免震構造が取り入れられることになった。
- 1995年8月、テレビ24時間放送開始(放送終了後にフィラーを流すことにより)。
- 2001年3月23日、日本の放送局では初めて国際環境規格「ISO14001」を認証取得。
- 2003年12月1日、午前11時 地上デジタルテレビ放送(JONR-DTV)放送開始。
- 2003年12月、大阪市福島区福島1丁目の旧・阪大病院跡の用地を取得し、2008年を目処に念願の新社屋を建設することになった[20]。
- 2005年5月6日、アメリカの投資顧問会社リバティー・スクェア・アセット・マネジメントが、筆頭株主の朝日新聞社に次ぐ、発行済み株式の8.22%取得していたことが明らかになる。
- 2005年10月 東京支社が港区芝のABC会館から中央区築地5丁目の朝日新聞東京本社別館に移転。10月31日に業務開始。
- 2006年 2005年度テレビ年間視聴率において、全日・プライム・プライム2(午後11時~翌日午前1時の時間帯)において首位を獲得し、三冠を達成した。
- 三冠御礼として、4月6・7日の2日間、局内の社員食堂の昼食が無料となった。
- 2008年1月1日、4代目となる新ロゴが登場。最初にお披露目されたのは年またぎ番組『クイズ雑学王SP』(中継技術協力を担当)が初出しされ、その後は午後枠に放送された『志村&所の戦うお正月』(12:55 - 17:25。テレビ朝日との共同制作になるが、送出はテレビ朝日)でも出した。同社から送出する番組で最初に出したのは同じ元日に放送された『芸能人格付けチェック 2008お正月スペシャル』(18:00 - 20:54)から。
- 新ロゴ登場記念として、11月30日・12月1日の2日間、局内の社員食堂の昼食が無料となった。
- 2008年1月18日、子会社のエー・ビー・シーメディアコムが、インデックスと共同で、在阪民放局初の独自ミュージックレーベル「中之島レコーズ」を立ち上げる。
- 2008年5月19日、福島区福島1丁目へ本社を移転。
- 2008年6月23日、演奏所(マスター)を新社屋に移転。新社屋からの最初の生番組はテレビが『おはようコールABC』、ラジオが『宇野ひろみのおはようパートナー』であった。また新社屋のマスターから初めて配信されたテレビの全国ネット番組は『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』であった。
- 2009年7月6日、新社屋移転などによる経費の増大と、広告収入減収や地上デジタル放送の設備投資などの影響で、ラジオの平日22時から深夜にかけての放送枠を大幅改編。『ABCヤングリクエスト』以来43年間続いた自社制作の生番組を金曜日以外一旦撤退し、ニッポン放送、文化放送、TBSラジオの平日帯番組を深夜枠に編成する。
- 2010年1月5日、ABCにて美人時計のテレビ版放映。(毎週火曜日付けの放送開始前・原則4時から4時55分放送。実質的なフィラー扱い)
- 2010年3月14日、ラジオのAMステレオ放送を終了。翌日からモノラル放送に切り替え[21]。
- 2010年3月15日、ほかの在阪ラジオ5局と共同でインターネットでのサイマル放送「radiko」を試験的に大阪府・京都府・兵庫県・奈良県内で開始した。「radiko」ではステレオ配信を実施。同年12月1日からの本運用では、対象エリアを滋賀県・和歌山県にも拡大している。
- 2010年11月11日、ABCラジオ開局記念日に当たるこの日から2012年3月31日まで、テレビ・ラジオ合同で「開局60周年企画」を展開。現在までに、数々の特別番組やスペシャルドラマを放送している。
- 2011年7月24日、同日正午を以てアナログテレビ放送の番組が終了(最後の番組は『スーパーベースボール』でのオールスターゲーム第3戦の中継)し、番組終了を告知する青色単色画面に切り替わった。23時56分からはアナログ放送停波用の特別の局名告知が放送され、23時59分にはアナログ放送の電波が停止されて約55年に亘る歴史に幕を下ろし、デジタル放送へと完全移行。
- 2012年 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)テレビ中継の放映権をスカパー!・日本放送協会と共に取得(TBSテレビ共々スカパーからサブライセンスの形で取得)し、関連の衛星放送・スカイ・Aスポーツプラスを通してJ1リーグ各節1試合(適宜J2も)の実況を開始
- 2012年3月29日、ザ・シンフォニーホールを学校法人滋慶学園グループに、2012年9月末をもって譲渡することを発表。2013年末までは朝日放送が運営管理する[23]。
- 2013年7月16日、大阪証券取引所における現物株市場の移管に伴い、東京証券取引所第2部に上場、在阪民放テレビ・ラジオ局で唯一の東証2部上場企業となる。東証2部上場における放送事業者は、関東広域圏で中波ラジオ放送を運営し、2005年に上場廃止されたニッポン放送以来8年振りである。
- 2014年3月31日、ABCラジオは2009年7月以降続いていたニッポン放送、文化放送、TBSラジオの平日帯番組を打ち切り、4年9ヶ月振りに自社制作番組の『よなよな…』と『夜は、おととも』をその時間で放送開始。なお2014年3月27日までABCラジオにネットされていた『オールナイトニッポンGOLD』は同年3月31日から京阪神エリアでのネット局をFM COCOLOに移行。
テレビネットワークの移り変わり
- 1956年12月1日 - 大阪テレビ放送としてテレビ放送開始。日本テレビ(NTV)・ラジオ東京(KRTV、現:TBS)とネットを組む。
- 1958年8月28日 - 読売テレビ(ytv)が開局。日本テレビの番組が移行しラジオ東京のマストバイ局となる。
- 1959年3月1日 - 毎日放送(MBS)がテレビ放送を開始。これにより毎日新聞ニュースが移行する。この日から朝日放送大阪テレビ(ABC-OTV)と改称。
- 1959年6月1日 - 朝日放送に吸収合併されて朝日放送テレビとなる。
- 1959年8月1日 - ニュースネットワークJNNに加盟。この日から全国ニュースはJNNとなるが、この他に親会社の朝日新聞の協力によるニュース番組として朝日テレビニュース社制作の朝日TVニュースが放送された。この番組は事実上、NETで放送されていたNETニュースと同内容であった。
- 1960年2月1日 - 4社連盟(1ヵ月後には5社連盟となる。)に加盟し、ラジオ東京のマストバイ局となる。
- 1974年6月23日 - キー局の新聞資本再編成[24]が完了。
- 1974年11月18日 - TBSから「1975年3月30日をもってネットを打ち切り翌日から毎日放送とのネットを開始する」との通告を受ける。
- 1975年3月31日 - 東阪ネット再編。JNN・5社連盟を脱退しANNに加入。TBS系列からNET→テレビ朝日系列にネットチェンジし「腸捻転ネット」が解消された。
- 1993年 - 民間放送教育協会に加盟し教育番組でもテレビ朝日系列局となる[25]。
イメージキャラクター
- キュキュ
- テンプレート:Main
- ねったまくん
- テンプレート:Main
放送
- テレビ放送
- テンプレート:Main2
- ラジオ放送
- テンプレート:Main2
アナウンサー
記者
男性
- 半田俊介
- 田中啓介
- 大亀孝治
- 神志那諒
- 大橋洋平
- 工藤亮介
- 平岩和之
- 藤田貴久
女性
- 田実万紗子
- 高岡可愛
- 小関紗英
- 仲埜涼子
社屋・スタジオ
移転の歴史については#沿革も参照のこと。
1966年から、それまでの本社およびラジオ部門の中之島、テレビ部門の堂島社屋を統合して移転したABCセンターと称する大阪市北区(旧大淀区)大淀南の社屋を使用してきた。社屋周辺には電波塔(大阪タワー)やホテル(ホテルプラザ)、クラシック専用の音楽ホール(ザ・シンフォニーホール)も設置され、単なる放送施設に留まらない形となっていた。
また移転により、北区(旧大淀区)に移転となったが、梅田には比較的近くなった。
しかし、ホテルプラザをはじめ関連施設の閉鎖や社屋の老朽化が進んだ事もあり、2004年に現在地(ほたるまち、計画時は「水都・OSAKAαプロジェクト」)への移転計画が発表された。
なにわ筋を大淀の旧社屋より約700m南下した同地に移転した現社屋は、敷地面積8,500平方メートル(ABCセンターの約半分)、地上16階、地下1階建て・高さ110m、延べ床面積約44,500平方メートルである(建物の床面積は旧社屋の1.5倍)。『おはよう天気です』で兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)に襲われた反省から、建物には大規模放送局で初めて免震構造を取り入れている(放送局全体ではNHK神戸放送局、ABCと同じANN系列の静岡朝日テレビも免震構造を取り入れている)。社屋は9階建てのスタジオ棟(低層棟)と16階建ての事務棟(高層棟)からなり、建物内にはスタジオ棟にテレビスタジオが4つ、事務棟13階にラジオスタジオ5つが設置された。スタジオ棟には公開放送用ホール(3代目ABCホール、258席/最大320席)も設けられている。設計は隈研吾建築都市設計事務所とNTTファシリティーズが手掛け、堂島川に面して広大なリバーデッキも設けられている。また、新社屋に加えなにわ筋を挟んだ西側の福島2丁目(関西電力病院向かい)には6階建てのアネックス(別館)が同時期に建設され、関連会社などの事務所が入居した。
移転準備のため、新社屋テレビAスタジオを使用して番組の放送や収録が移転1ヶ月前の2008年4月から始まり、同年5月に北区大淀南2丁目の社屋から福島区福島1丁目の新社屋への移転が実施された。5月12日には、関連会社のスカイ・エー(スカイ・A sports+)の放送センターが大淀社屋から福島社屋へ移転、5月19日には大淀社屋から福島社屋へ本社が移転した。
さらに、6月17日には放送センター移転後も大淀社屋にあったスカイ・A sports+の送出マスターが新社屋マスター(ハイビジョン対応)に切替わり、6月23日から放送を新社屋マスター(NEC製の地上アナログテレビ・地上デジタルテレビ・AMラジオ放送が一体型になったマスターを使用)へ切り替えた。ただ、新社屋の一部のラジオスタジオ完成が間に合わなかったため、新社屋移転後も旧社屋のラジオスタジオで一部の番組収録が行われていたが、7月末をもって旧社屋での番組収録は終了した。8月5日には新社屋の3代目ABCホール完成・稼働開始後も引き続き稼働していた、旧社屋の2代目ABCホールが閉鎖されて、旧社屋での全ての業務が終了したが、業務終了後も、テレビスタジオは『ごきげん!ブランニュ』の収録(2008年10月7日放送の『復活宣言!パラ軍団』の24時間耐久ドミノ)に使用された。
スタジオ
- テレビ
- テンプレート:See
- ラジオ
- テンプレート:See
交通アクセス
- 京阪中之島線 中之島駅下車、玉江橋側出口を出て東へ徒歩、玉江橋を渡ってすぐ。
- JR東西線 新福島駅からなにわ筋を南へ徒歩。
- 大阪環状線 福島駅からなにわ筋を南に徒歩。
- 阪神本線 福島駅からなにわ筋を南に徒歩。
- 大阪駅前から大阪市営バス 55号系統・鶴町四丁目行、56号系統・酉島車庫前行で「浄正橋」下車、なにわ筋を南に徒歩。
主な送信所・中継局
その他
宿直制度
夜間における緊急事態発生に備え、局アナ1人と制作・技術・報道部門のスタッフ数人が局に毎日交替で泊まり込む「宿直勤務制度」を敷いている。
ラ・テ欄表記
- ラジオ
- 1989年3月31日まで『朝日』、『朝日 ABC』、『朝日ラジオ』と表記していたが、同年4月1日から『ABC』、『ABC 朝日』、『ABCラジオ』と表記が変わった。但し、朝日新聞大阪本社発行版は、『朝日 ABC』と表記されている。
- テレビ
- 『ABCテレビ』と表記されることが多い(大阪テレビとの合併作業期間である1958年2月29日から5月31日までは『朝日OTV』、1989年3月31日までは『朝日テレビ』と表記されていた。なお、読売新聞中部支社発行版(三重県東紀州版)では長らく『朝日放送』と表記されていたが、2014年6月12日付から『ABCテレビ』の表記に変更された。また、ABCと同じANNに属する静岡朝日テレビは2005年3月28日から静岡県内向けに『あさひテレビ』の愛称を使用している)。
スーパーJチャンネルでの当放送局の表記について
月~金曜の『ANNスーパーJチャンネル』では番組開始当初、「ANN ABCテレビ」と表記していたが、後に「ANN ABC」と表記していた(現在は表記無し)。
全国高校野球選手権大会実況中継
不祥事・事件・トラブル
- 『素敵にドキュメント』やらせ事件
- ABCテレビ制作・全国ネットの情報番組『いつみの情報案内人・素敵にドキュメント』の1992年7月17日放送分で女性の性行為を取り上げた際に女性タレントを使ってやらせを行っていたことが発覚。司会の逸見政孝はやらせへの関わりはなかったものの「番組タイトルに自分の名前が入っている以上、責任を取る必要がある」として即刻番組を降板。逸見抜きで番組は継続したものの最終的には全スポンサーが降板し、同年9月25日の放送をもって打ち切りとなった。ANNのキー局・テレビ朝日でも1985年10月に『アフタヌーンショー』がやはりやらせ発覚が契機となって打ち切られており、それに続く不祥事となった。朝日放送は当時の郵政省(現・総務省)から厳重注意処分を受け、同局のみならずANN加盟各局の信用失墜と視聴率低下を招くこととなった。なお、朝日放送側は「問題のシーンの撮影は外部の番組制作会社のスタッフが行っていて、現場にABCの人間はおらず、チェックが出来なかった」と説明した。
- 『サイキック青年団』打切り事件
- 20年以上続いたABCラジオの人気番組『誠のサイキック青年団』が「番組内での不適切発言」を理由に2009年3月8日の放送を最後に突如打ち切られた事件。しかし、どの発言が問題になったかは明らかにされず、また番組のイベントが理由の説明もないまま中止されたり、本来同年3月末まで放送される予定だった同番組が予告なく3月8日で打ち切りになるなど、未だに謎の部分が多い。これに関連して出演者の一人である北野誠が2009年5月から2010年2月まで芸能活動休止に追い込まれ、朝日放送は北野の所属事務所である松竹芸能と共に日本音楽事業者協会を自主脱会した[26]。
- 個人情報流出
- 2006年10月26日、通販番組『評判!なかむら屋』で、同年10月21日から23日の間に発送した商品の送り主欄に、過去に商品を購入した人の住所と氏名を誤って印字して358件に発送したことを明らかにした。原因は調査中としている。
- 2008年5月15日、ABCラジオのワイド番組『全力投球!!妹尾和夫です』のリスナー244人に前アシスタントに対する激励メールなどの返信メールを一括送信した際、全員のメールアドレスを表示したまま誤って送信したことを明らかにした。
- テンプレート:Anchor
- 2006年11月14日、朝日放送アナウンサー3名(上田慶行、長嶋賢一朗、松原宏樹)が性犯罪事件を起こしていたことが一部スポーツ紙の取材を端緒として発覚、上田と長嶋を停職3ヶ月、松原を譴責とする社内処分を行った。同年5月に自社の情報番組『ムーブ!』において、日本テレビの男性アナウンサーが電車内で盗撮行為をして書類送検された際に、他のメディアに先駆けて実名を公表しマスメディアの透明性を訴えておきながら、それとほぼ同時期に起きていた自社の同種の不祥事を隠匿し続けたことや、「被害者の女性のプライバシーを考慮し、詳しい内容は話せない」「社員にも家族や子どもがいる。勘弁してほしい」と繰り返し3名の氏名の公表を拒絶したこと、実質的には準強姦、強制わいせつに類する行為を「セクハラ」との比較的軽い表現で扱った姿勢などが、「報道機関にあるまじきもの」「他社の不祥事を叩いておきながら自社の不祥事は隠蔽するのか」などとして批判された。また、その当時、同社の取締役を務めていた道上洋三が担当していたラジオ番組『おはようパーソナリティ道上洋三です』では、他局の番組では冒頭でこの事件を取り上げていたにも関わらず、この番組では番組終了時間の数分前になって、この事件のことを取り上げた。なお、上田と長嶋は処分解除と同時に他部署に異動となり、松原もしばらくはアナウンス職にとどまったものの2008年9月に他部署へ異動となった。また同時期、同局社員が同年3月17日に痴漢で逮捕されていた事実を隠蔽し続けてきたことが、2007年1月25日付けの『週刊文春』で告発され(事案は、本人否認のまま不起訴処分。事実上の無罪裁定)、同社の隠蔽体質が際立つこととなった。
- 公然わいせつ
- 2008年3月2日、新幹線「のぞみ」の車内で朝日放送の男性社員が、乗降口付近を通りがかった女性客室乗務員の前で下半身を露出させたとして、公然わいせつ容疑で逮捕された。2009年3月5日、この事件で有罪判決が言い渡されたが、ABCラジオ、ABCテレビ、ABCのWebサイト内のニュースでは匿名の形で報道された。ライバル局である関西テレビの『FNNスーパーニュースアンカー』ではこの匿名報道について批判した。後に大阪高裁でも有罪判決、刑が確定した。
- 麻薬表現の法令違反事案
- ABCテレビのバラエティ番組『世界の村で発見!こんなところに日本人』に出演していたタレントがボリビアの露店でコカインの原料のコカの葉[27]をかむ場面があり、近畿厚生局麻薬取締部が、薬物犯罪をあおることを禁じた麻薬特例法に抵触する恐れがあるとして、同社に口頭で注意した。朝日放送によると、2009年1月5日に近畿厚生局から指摘があり、担当者が事情を説明。今後このシーンの再放送は控えるという。同広報部は「なじみのない外国の風習を伝えたいとの意図だった。放送に際してはより慎重を期すべきだった」とコメントしている。
- 捏造リスト
- 2012年2月6日放送の『ABCニュース』において、2011年の大阪市長選挙で大阪市交通局の労働組合の内部で「現職市長の支援に協力しなければ不利益がある」と組合員を脅すよう指示した疑惑を報道した。その時に配布されたという知人や友人が書かれたリストを選挙協力の強要の根拠としていた。しかし、このリストが後に捏造であると判明し、労働組合が朝日放送を名誉毀損で訴えた。2013年10月1日、放送倫理・番組向上機構は「放送倫理上重大な問題がある」として、再発防止などを勧告した[28][29]。
インターネットドメイン
技術者にサイバー関西・ワイドプロジェクトに関係した人物がいたこともあり、朝日放送がasahi.co.jpを使い始めたのは1984年で、当時は朝日新聞がまだJPNICに申請をしておらず、日本でのco.jpサイトとして、最初にasahiの名前を使うことになった。公式サイト開設に当たり、ANAビジネスクリエイト(ANAグループのアウトソーシング会社)にドメイン名「abc.co.jp」を先に使われたため、「asahi.co.jp」となった。その影響で系列の朝日新聞社は「asahi-np.co.jp」および「asahi.com」となっている(前者はかつて出版部門に使われていたが、2003年以降後者にリンクする形となり、実質上使われなくなった)。現在は「asahi.jp」も使われている。
地上波デジタル放送の告知・案内に関する対応について
ABCでのアナログ放送の終了の告知告知案内は、平日は深夜に放送されるテレショップとテレショップの合間に、休日はオープニングの前に放送される。当初は緑バックの静止画(ナレーションあり)だったが、2009年9月より地デジカのイラストのものが流れている。
主要関係会社
- エー・ビー・シーメディアコム(ABCテレショップセンター、ラジオ番組制作、中之島レコーズを運営)
- スカイ・A(地上波と別法人の運営ではあるが、放送業務の大半はABCに業務委託している)
- ABC開発(住宅展示場・ABCハウジング)
- ※ABCハウジングは関東地方でも展開している。
- HDC(ハウジング・デザイン・センター)神戸
- アイネックス(旧ABCビデオサービス、旧アンツ)
- ABCリブラ(旧ABCアーカイブ)
- ABCゴルフ倶楽部(マイナビチャンピオンシップの開催場所)
- カガミ(旧・各務プロダクション)
- エービーシー・神姫トラベル(元は朝日放送完全子会社「エービーシートラベル」であったが、姫路市のバス会社・神姫バスが資本参加し現在の社名となった。ただし本社は他の関連会社同様、ABCアネックスに所在している)
- ABC音楽振興会(旧・ABC音楽振興財団。元は(旧)財団法人だったが、関連制度改革に伴い別の法人格へ移行を機に法人名を一部変更)
関係する人物
脚注
関連項目
- 関連施設についてはABCセンター#施設を参照のこと。
- 朝日新聞社
- テレビ朝日
- ANN
- 名古屋テレビ放送(メ〜テレ)
- 九州朝日放送(KBC)
- 北海道テレビ放送(HTB)
- BS朝日
- スカイ・A
- 東京放送ホールディングス(TBSHD。沿革を一部共有する。)
- 文化放送
- ニッポン放送(ラジオで報道協定を結ぶ)
- NRN(文化放送とニッポン放送がキー局のラジオネットワーク)
- ミス・ユニバース日本大会 - 1971年(昭和46年)から1995年(平成7年)まで、運営権及び放送権を有していた
- 阪急阪神東宝グループ
外部リンク
テンプレート:梅田・中之島高層ビル群- ↑ ただし同番組のスペシャル時でのプレゼントの応募先は別住所になる。
- ↑ 「大改造!劇的ビフォーアフター」のリフォーム依頼募集のみ、「〒104-8691(晴海郵便局)私書箱27号」が宛先になっている
- ↑ テンプレート:PDFlink - 9/26大株主の状況に記載。なお、2010年9月30日現在も持株比率が同じであるならば、リバティ社の所有株式数は7月1日の株式分割により1,780,000株になる。また、テンプレート:PDFlink(2010年3月期)の25/109大株主の状況にはモルガン・スタンレーが大株主(244,790株、5.9%、第4位)として記載されていたが、2010年6月30日現在の株主メモにおける大株主には記載がなくなっている。
- ↑ 株式会社朝日新聞社第159期有価証券報告書(2012年3月期)
- ↑ 初代ロゴ時代から使用しているカラー放送対応のテレビカメラでは2代目ロゴ登場後にブラウン管の枠に「6(上段)ABC(下段)」とかかれたシールが追加で貼られており、機材更新まで初代ロゴと2代目ロゴが併記する形で使われ続けていた。
- ↑ 1976年頃発行のベリカードのデザインから、その中に表記のロゴが2代目ロゴになった
- ↑ なお日曜日午前8:30から全国ネットで放送していた『Yes!プリキュア5』では、2008年1月6日の第46話「カワリーノ非情の策略!」まで3代目ロゴを使用し、翌週放送の13日分の第47話「ドリームコレットを取り戻せ!」から4代目ロゴの使用を開始した。これにより遅れネット等を除き、全ての制作番組でロゴの変更が完了した。
- ↑ その他、遅れ時差ネットの番組や再放送の番組でも全国ネット・関西ローカルで2007年12月末までの初回放送分は3代目ロゴが使用されている。
- ↑ 2009年3月3日付の江口ともみオフィシャルブログに掲載している、『大改造!!劇的ビフォーアフタースペシャル』(2009年3月22日放送分)の台本が移っている写真を参照。
- ↑ バリエーションとして、2007年8月19日放送の全国ネット特番『ネタ祭り2007夏の陣』にて3代目ロゴの「B」の字に稲妻が刺さっているもの(「PRIDE」ロゴのパロディ)が使用された。
- ↑ スタッフロールについては従来通り「ABCロゴ」のみを使用
- ↑ ただし深夜アニメでは「朝日放送」と表記する場合がある。
- ↑ JOBX-TVのコールサインはのちに大分朝日放送に再度割り当てられた。
- ↑ 現在、跡地にはANAクラウンプラザホテル大阪(旧・大阪全日空ホテル)が建っている。
- ↑ この新社屋移転案としては、ここのほかに、堂島社屋(旧大阪テレビ放送社屋)の敷地を拡張をして、そこに新社屋を建設する案や、現本社がある福島区の(当時)阪大病院敷地(当時から移転の計画があった)への移転案もあった。
- ↑ 但し、Jリーグ開始当初はニッポン放送との相互ネットがあったものの、1997年ごろからJリーグ・ナビスコ杯の放送はほぼ皆無となり、元日の天皇杯決勝、あるいは日本代表のFIFAワールドカップ大陸予選・本戦に限られている
- ↑ また、アニラジ関係では文化放送制作の3番組(『田村ゆかりのいたずら黒うさぎ』『レコメン!』『GRANRODEOのDOKI×2ラジオジャンボリー』)をスポンサードネットしている。
- ↑ MBSラジオはJRNを通じて、ラジオ大阪はNRNを通じて全国各局からニュース素材を受けることが出来るが、ABCはこれが出来ない。まれにニッポン放送の記者が裏送りで中継することがある。なお、ラジオニュースのタイトルはかつては『朝日新聞ニュース』だったが(テレビの『ABCフラッシュニュース』とは違う番組である)、現在は『ABCニュース』となっている。
- ↑ [7]道上洋三のインタビュー記事より。
- ↑ 当時の本社土地を近鉄不動産ほか3社に譲渡のうえ、新社屋土地を取得。また、東京支社も移転を目的として他社に土地・建物を譲渡。いずれも移転までは新しい所有者との間に賃貸借契約を取っている。
- ↑ 【お知らせ】ABCラジオは、2010年3月15日(月)からモノラル放送になります。
- ↑ 発売直前に東北地方太平洋沖地震が発生したことから、ABCラジオでは、同書の売上を被災地域への義援金に充てることを公表している。
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 日本テレビとTBSは読売新聞社・朝日新聞社・毎日新聞社がほぼ同数の持ち株数で出資し、NETは日本経済新聞社と朝日新聞社が出資、東京12チャンネルは放送免許を持つ日本科学技術振興財団の財団債を朝日新聞社が多く引き受けていた一方で、実際の運営会社である東京12チャンネルプロダクション(現・テレビ東京)は日本経済新聞社が財界の要請を受けて大口出資者になっていた。これを日本テレビ株式を読売新聞社へ、TBS株式を毎日新聞社へ、NET株式を朝日新聞社と旺文社へそれぞれ譲渡し、科学技術財団債は日本経済新聞社が肩代わりしたもの。
- ↑ 1992年に毎日放送が脱退し、同年はクッション期間としてKBS京都・サンテレビ・テレビ和歌山・ラジオ関西・和歌山放送が民教協の番組を放送していた。
- ↑ なお、のちに前者・松竹芸能は正会員として復帰、後者の同局は賛助会員として復帰している。
- ↑ コカの葉はコカインと同様に麻薬に指定されており、栽培や使用は処罰の対象になる。一方、麻薬特例法では、薬物犯罪や規制薬物の乱用をあおったり、使用をそそのかしたりすることを禁じている。
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