テレビ和歌山

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テンプレート:更新 テンプレート:出典の明記 テンプレート:日本のテレビ局 テンプレート:Infobox 株式会社テレビ和歌山(テレビわかやま、Wakayama Telecasting Corp.)は、和歌山県放送対象地域としてテレビ放送を行う特定地上基幹放送事業者である。略称はWTV

概要

1973年6月1日に設立され、1974年4月1日に開局。2006年10月1日より、地上デジタル放送を開始した。

開局以来、どの系列にも属さない独立放送局で、全国独立放送協議会に加盟している。しかし、近畿広域圏ではテレビ東京系列局テレビ大阪の放送対象地域が大阪府のみで、和歌山県内では和歌山市の一部などを除く大半の地域で同局を受信できない[1]ことから、それを補完するようにテレビ東京系列の番組を大量に購入して放送している(近畿地方では、奈良県奈良テレビ滋賀県びわ湖放送と同様の位置付けである)。ただし、『ワールドビジネスサテライト』など少数のネットセールス番組を除いて、同時ネットであってもCMは差し替えている。

このため、紀伊民報を初めとする地元の地方紙では、番組表においてテレビ大阪の分を掲載せず、代わりに当局の分をフルサイズで掲載していることが多い[2]。なお独立局としては珍しく、アナログ放送の頃から字幕放送を行っていた。

現在のイメージキャラクターは「栄谷五郎」。以前は、"WAKAYAMA"の"W"を頭に乗せた「デジー」と「タルル」だった。

支局・支社

沿革

ネットワークの変遷

情報カメラ

和歌山シティカメラと和歌浦BAYカメラはマイクロ波回線、その他は光ファイバー回線での送信となっている。

和歌山シティカメラ
和歌山市のダイワロイネットホテルの屋上に設置している。『おはよう和歌山』や『ニュースライフラインわかやま』で使用。
和歌浦BAYカメラ(海南中継局に設置)
世界遺産 高野山カメラ
白浜カメラ
朝日放送と共同で、NTTの保養所に設置。
本州最南端 串本カメラ
串本ロイヤルホテルの屋上に設置。

スタジオ

  • L1スタジオ
ほとんどの番組で使用。入って右手には、帯番組などで使用するパーマネントセット、左手にはクロマキーセットがある。前者は『ニュース&情報 5チャンDO!』などで、後者は『きのくに21』や特別番組などで使用。ハイビジョン対応。
  • L3スタジオ
簡易スタジオ。長らくハイビジョン非対応であったが、2010年より対応。主に『ニュースライフラインわかやま』で使用。クロマキーにも対応している。
  • 田辺支局スタジオ
  • 東京支社スタジオ[3]

オープニング(OP)・クロージング(CL)

  • 地上デジタル放送
    • OPは県内の名所(主に高野山熊野古道)が数ヵ所映され、「JOOM-DTV テレビ和歌山」のテロップとナレーションで始まる。
    • EDはOPと若干違って高野山・熊野古道を中心とした映像が流れ、「お休みの前に火の元、戸締りをお確かめ下さい」のテロップの後、OPと同じく「JOOM-DTV テレビ和歌山」のテロップとナレーションで終了する。
  • 地上アナログ放送(放送終了)
    • 開局から1990年代後半まではOP・CL共に鉄塔のフィルム映像だった。映像は1度リニューアルされており(音楽も曲は同じで、映像リニューアル時にアレンジ変更がされている)、リニューアル前は局舎映像も挿入されていた。音楽はOPがロドリーゴの「ある貴紳のための幻想曲」第3楽章「たいまつの踊り」、EDが作曲者不詳のインストゥルメンタル→グリーグピアノ協奏曲第1番・第3楽章」の終盤。
      • エンディングでは市街地の映像をバックに一時期手書きで「おやすみなさい」という字幕があり、その後夕焼けに聳えるテレビ和歌山の社屋・送信塔の動画をバックに中継局の字幕テロップがフェイドイン・フェイドアウトで表示されていたが、中継局が増設されたこともあって、後に追加された局については改めて撮影し直した社屋全景の写真を添えてロールテロップに変更された。
      • 更に1990年代は「JOOM-TV」の字幕と送信塔の映像を左真ん中当たりに出した後、画面右側にブルーバックで全中継局のロールテロップになった。また市街地の映像は改めてVTRで撮り直されたものを使用した。
    • 現在のOPはCGアニメ、CLは和歌山市内の夜景である。
      • オープニングは朝日の実写→コンピュータグラフィックで楽譜→楽譜から山→都心を紙飛行機が飛ぶ。その後紙飛行機が送信塔になったところで、送信塔の横に「JOOM-TV テレビ和歌山」。その後金色バックで中継局を表示し、最後にアナウンサーのナレーション「JOOM-TV、テレビ和歌山です」
      • 2011年7月24日まで放送されたエンディングは和歌山市街地、更に和歌山城の映像に和歌山県民歌(作詞:西川好次郎、作曲:山田耕筰)の声楽が入っており、中継局の字幕は出されていない。和歌山城のズームアップの後ブルーバックで「本日の放送はすべて終了いたします」「お休み前に火の元、戸締りをご確認下さい」「JOOM-TV テレビ和歌山」(ナレーション入り)とつながる。
    • 地上デジタル放送開始から、音楽が県民歌に変更されている。テレビで県民歌を放送するところはOP・CLとは分けて流す局が多いが、BGMに使うケースは珍しい。

チャンネル一覧

親局は、和歌山市木ノ本にある和歌山テレビ送信所にある。大阪府との県境付近に立地するため、電波を南方向に指向性を持たせて送信している。

デジタル放送

アナログ放送

2011年7月24日、放送終了時点のデータである。

  • コールサイン - JOOM-TV
  • 送信チャンネル - 30ch
  • 空中線電力 - 映像1kW、音声0.25kW(ERP - 映像4.4kW、音声1.1kW)
  • 中継局
    • 30ch - 和歌山
    • 20ch - 槙山
    • 25ch - 橋本
    • 26ch - 印南切目、南部川
    • 33ch - 有田
    • 34ch - 新宮、新宮佐野、熊野川九重
    • 35ch - 中万呂
    • 36ch - 粉河秋葉下、海南木津、下津西ノ浦
    • 40ch - 橋本柱本
    • 41ch - 高野、本宮
    • 47ch - 九度山
    • 53ch - 那賀、野上緑ヶ丘、熊野川小口
    • 54ch - 高野富貴、高野東
    • 55ch - 下津、御坊、御坊富安、日高原谷南、串本、白浜庄川
    • 56ch - 海南、海南大谷、海南小野田、海南小野田南、下津大崎、貴志川丸栖、橋本東、吉備、由良、美浜三尾、田辺、上富田生馬
    • 57ch - 下万呂

番組一覧

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2014年現在はおおむね5時前後に放送を開始し、翌日未明の4時前後に全番組の放送を終える。独立放送局としては放送時間は比較的長いが、プライムタイム以外の時間帯は通販番組が大半を占めている[5]

自社制作番組

  • ニュース&情報 5チャンDO!(月曜 - 金曜 18:00 - 18:55)
  • きのくに21(日曜 9:30~10:00、再放送 22:00 - 22:30 sky・Aでも4日遅れで放送)
  • わがまち和歌山(第3日曜 10:00 - 10:29、再放送:第4日曜 17:30 - 17:29)
  • わかやま新フード記(第1金曜 19:30 - 19:59、第1土曜 10:30 - 10:59)
  • 和歌山医療ナビ〜和医大医師に聞く〜(第1日曜 18:15 - 18:29、再放送:第2日曜 18:15 - 18:29)
  • ちゃぶ台(土曜 22:00 - 22:45)
  • ワンカツ(日曜 23:30 - 24:00)
  • はばたく紀の国〜教育は今〜(10月~3月の間の日曜 10:30 - 10:50)
  • 夏の高校野球和歌山大会
和歌山放送と共に、全試合を完全生中継[6]。かつては、ABCで放送される本大会の中継でも、和歌山県代表の試合にアナウンサー(アルプスレポーター)を派遣していた。
  • ミニ番組
    • ニュースライフラインわかやま 
    • 県民チャンネル(月曜、水曜 - 金曜 20:55 - 20:59、火曜 21:55 - 21:59)
    • クローズアップ県政(木曜 21:55 - 22:00) 
    • 街ネタ和歌山(金曜 19:25 - 19:29、再放送:金曜 23:58 - 0:02、土曜 21:55 - 21:59)
    • デジパラ〜ナビ和歌山〜
    • デジパラ〜ぐるっと和歌山〜
    • デジパラ〜和歌山コミュニケーション〜
    • デジパラ〜南紀コミュニケーション〜

他系列のテレビ番組

テレビ東京系列

同時ネット

テレビ東京で字幕放送と副音声放送を行っている番組では、当局でも行っている。

平日
月曜日
火曜日
番組開始当初は、火曜22:00からの時差ネットであった。
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日
遅れネット
月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
日曜日

独立局

tvk
KBS京都
サンテレビ

日本テレビ系列

その他

制作局不明の番組も含む

過去に放送された番組

自社制作番組

他系列のテレビ番組

日本テレビ系
フジテレビ系
テレビ朝日系
テレビ東京系の同時ネット
テレビ東京系の遅れネット
独立局
その他

アナウンサー

男性

女性

過去に在籍していたアナウンサー

ほか

区域外再放送

以下の和歌山県外のケーブルテレビでは、区域外再放送が行われている(上板町有線テレビを除き、アナログ放送から継続してデジタル放送でも実施)。

他局とのコラボレーション

  • 2012年4月には、2011年9月の台風12号による集中豪雨で被害を受けた紀南地方の復興を支援する「紀南へ行こう」キャンペーンをNHK和歌山放送局和歌山放送の3局合同で行った。元々NHKが独自に行っていた「虹プロジェクト」に、民放2局が合流した形である。取り組みについて各局の番組で紹介したほか、各局から代表のアナウンサー・キャスターが起用されたキャンペーンCMも展開された(テレビ和歌山からは上枝俊也、NHKからは山崎ひな子、和歌山放送からは寺門秀介の各アナウンサーが出演)[12]
  • 奈良テレビびわ湖放送との3局共同で、「わかやま・なら・しが発!撮っておき3局ネット!」という合同企画も行い、各局の夕方のワイド番組でそれぞれの局が取材した観光地やイベントの情報などを放送した。

脚注

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関連項目

1991年公開の映画。撮影協力として参加し、テレビでニュースが流れるシーンや実名の本社屋が登場した。
県内に発着する路線を有する関係でCMが放映されているが、内容は独自に制作されたもので、看板列車である空港特急『ラピート』があまり登場しないことが特徴(イベント等を除いて、通常ダイヤでは県内まで乗り入れないため)。
和歌山市にある自動車販売店。画面全体が真っ黒のまま進行するという珍しいCMを放送している(終盤で「これは(テレビの)故障ではありません。」というテロップが2度流れた後、最後に社名と電話番号が表示される)。

外部リンク

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  1. ケーブルテレビにおける区域外再放送も、アナログ放送の頃からテレビ和歌山側が同意しておらず、一貫して行われていない。
  2. 全国紙では基本的に和歌山版でもテレビ大阪の分を掲載するが、主としてハーフサイズである。
  3. http://www.tv-wakayama.co.jp/cgi-bin/telewaka/news_style.cgi?mode=archive&ym=200904
  4. 全国的にはテレビ朝日系列局で多く使われているが、近畿地方における系列局であるABCはアナログ放送の親局と同じ「6」を使用している(他の民放各局でも同様)。
  5. 開局から1980年代中頃までは、番組ソフトの不足により平日の放送を夕方から始めていた(一部の独立放送局でも同様)。
  6. 平日は『ニュース&情報 5チャンDO!』を休止して、17時台に日替わりで放送しているアニメ番組を18時台に放送する(中継が延長された場合はアニメ番組も休止となり、翌週に延ばされる)。放送スケジュール調整のため、普段はネットしない番組を単発的に放送したこともある(かつての『スキバラ』枠の『地球調査船アメディゾン』、『ロンブーの怪傑!トリックスター』、『ガレッジ×ビレッジ』など)。
  7. 奈良テレビと同様に、第2部のみをネットしている。
  8. 初期のみ。途中で放送打ち切り。
  9. 1st・2ndシーズンの傑作選を放送した後、1年遅れで本放送を開始した(他にも、一部の放送局が同様の形態で放送を開始している。同作品の項を参照のこと)。
  10. テレビ和歌山では深夜帯にアニメ番組を放送することは少なく、2000年代後半に角川書店(KADOKAWA)が関与した作品を中心に不定期に放送したのみに留まっている。
  11. 「東紀州・紀南地域エリア」に該当する、紀北町尾鷲市熊野市御浜町紀宝町のみ。
  12. http://www.nhk.or.jp/wakayama/kinan/ 和歌山3局合同キャンペーン 紀南へ行こう