西日本旅客鉄道米子支社
西日本旅客鉄道米子支社(にしにほんりょかくてつどうよなごししゃ)は、鳥取県米子市弥生町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の支社の一つである。
目次
概要
かつての米子鉄道管理局を継承している。
米子支社管内の路線は、他支社管内と異なり、年末年始(原則として12月30日 - 1月3日)は一括して休日ダイヤを適用せず、カレンダー通りのダイヤで運行していた。すなわち、12月30日・12月31日・1月2日・1月3日の各日が日曜日または振替休日でない場合、「休日運休」の列車は運転されていた(JR四国も同様)。しかし、2010年度からは年末年始も休日ダイヤを適用するようになった。
列車番号についても、運休日のある列車は5000番台が付与されている(山陰本線(浜坂駅 - 出雲市駅・西出雲駅)・境線・保守工事はのぞく)。
沿革
- 1950年(昭和25年)8月1日:米子鉄道管理局が発足。
- 1987年(昭和62年)
- 1988年(昭和63年)10月1日:米子支社に改称[1]。
- 1990年(平成2年)4月1日:大社線が廃止。
- 1991年(平成3年)4月1日:因美線 美作河井駅 - 東津山駅間が岡山支社へ移管[1]。
- 1993年(平成5年)3月18日:山陰本線に東山公園駅が開業。知井宮駅が西出雲駅、神西駅が出雲大社口駅にそれぞれ改称。
- 1994年(平成6年)12月3日:因美線と智頭急行智頭線の直通運転開始。
- 1995年(平成7年)7月27日:山陰本線に鳥取大学前駅が開業。
- 1999年(平成11年)
- 2001年(平成13年)7月7日:山陰本線 安来駅 - 益田駅間の高速化事業が完成[2]。
- 2003年(平成15年)10月1日:山陰本線 鳥取駅 - 米子駅間、因美線 鳥取駅 - 智頭駅間、境線全区間の高速化事業が完成。
- 2008年(平成20年)6月15日:美保飛行場(米子空港)拡張による境線の経路変更に伴い、大篠津駅が移転し米子空港駅に、御崎口駅が大篠津町駅に改称[3]。
管轄路線
鳥取県と島根県の大半の地域に加え、木次線と三江線については広島県内の区間も管轄する。
- 路線
※支社境界が場内信号機などと一致する場合は該当停車場(駅・信号場など)を境界駅として扱うが、支社境界が閉塞区間上にある場合には境界線の内側の停車場を記載している。
路線名 | 区間 |
---|---|
山陰本線 | 東浜駅[4] - 益田駅 |
因美線 | 鳥取駅 - 智頭駅[5] |
伯備線 | 上石見駅[6] - 伯耆大山駅 |
境線 | 米子駅 - 境港駅(全線) |
木次線 | 宍道駅 - 備後落合駅(備後落合駅構内除く全線[7]) |
三江線[8] | 江津駅 - 浜原駅 - 三次駅(三次駅構内除く全線[9]) |
なお、国鉄時代の米子鉄道管理局の管轄は米子支社のそれと以下の点が相違する。
米子支社管内の路線はアーバンネットワークから外れていることに加え、支社独自のラインカラーも設定されていないため、駅の運賃表においては幹線格である山陰本線(仙崎支線は除外)と、管轄外であるが山陽本線の2路線のみコーポレートカラー(青)で、それ以外の路線は灰色で記述される。
安全性向上計画の一環として、2006年3月18日のダイヤ改正より管内の山陰本線と伯備線にCTCセンターから無人駅への遠隔放送装置とCTC装置を連動させた列車接近自動案内放送システムが稼動を始めた。伯備線については、岡山支社が管轄する新郷以南にも2007年より展開されたが、導入済みであった上石見以北とは放送の言い回しが若干異なる。
管理駅
JR西日本では、主要駅に駅長を配置してその駅を管理駅としている(鉄道部の管理下に置かれている線区には鉄道部の下部組織扱いで設置)。米子支社直轄の管理駅とその管轄範囲( )は次の通り。
鉄道部
廃止された鉄道部
- 出雲鉄道部 - 2008年6月1日廃止、支社直轄へ移行。
乗務員区所
運転士
- 米子運転所
- 木次鉄道部
- 浜田鉄道部
車掌
運転士・車掌
- 鳥取鉄道部
車両工場
車両基地
- 後藤総合車両所運用検修センター
- 出雲支所
- 鳥取鉄道部
- 浜田鉄道部
- 木次鉄道部
設備保守区所
保線区
- 米子保線区
- 根雨保線管理室
- 出雲保線区
電気区
- 米子電気区
- 根雨派出
- 出雲派出
施設区
- 米子施設区
- 浜田駐在
脚注
参考文献
- データで見るJR西日本:JR西日本 - 西日本旅客鉄道
テンプレート:JR西日本支社 テンプレート:西日本旅客鉄道米子支社
- ↑ 1.0 1.1 『JR気動車客車情報 92年版』ジェー・アール・アール、1992年。ISBN 4-88283-113-9。
- ↑ 高速化事業区間は安来駅 - 益田駅間であるが、同日のダイヤ改正で米子駅 - 安来駅間も同時に高速化されている。
- ↑ 境線 大篠津駅、御崎口駅の駅名改称について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2008年4月5日
- ↑ 各種書類では居組駅を福知山支社との境界駅として扱っているが、実際には居組駅と東浜駅の間の陸上トンネルから鳥取方、上り第一閉塞信号付近を管轄境界としている。
- ↑ 智頭駅の上り場内信号機から土師方にある中村第一踏切(智頭急行智頭線との共用踏切)と、その先の中村第二踏切の間に岡山支社との管轄境界がある。
- ↑ 新郷駅と上石見駅の間の谷田トンネルの新見方出入口の手前に岡山支社との管轄境界がある。
- ↑ 備後落合駅構内は岡山支社の管轄。
- ↑ このうち江津駅 - 浜原駅間は2013年8月の豪雨災害の影響で長期不通となっている。
- ↑ 三次駅構内は広島支社の管轄。