出雲神西駅
テンプレート:駅情報 出雲神西駅(いずもじんざいえき)は、島根県出雲市東神西町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。
駅構造
益田方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅(停留所)。松江駅管理の無人駅であり、ホームの手前に駅舎があるが、待合室と公衆便所のみの機能となっている。乗車駅証明書発行機や自動券売機は設置されていない。
2004年頃にホームの益田側の40m程が鉄柵の腐食により危険な為封鎖されたが、2007年に新しい柵に交換されたため、封鎖は解除されている。
駅周辺
- 出雲市立神西小学校
- 出雲市立河南中学校
- 神西湖
- 国道9号
- 国道431号
- 島根県道277号多伎江南出雲線
- イズミ神西店
利用状況
1日平均の乗車人員は37人である(2010年度)。2004年度は42人、1994年度は28人、1984年度は18人だった。近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 33 |
2000 | 45 |
2001 | 48 |
2002 | 44 |
2003 | 42 |
2004 | 42 |
2005 | 33 |
2006 | 32 |
2007 | 48 |
2008 | 49 |
2009 | 44 |
2010 | 37 |
歴史
開業時の駅名は「神西」。1982年7月の山陰線伯耆大山駅 - 知井宮駅(現・西出雲駅)間の電化時に車両基地への用地提供の条件として開業した。
1990年にJR大社線の廃止に伴い出雲大社のJR最寄駅である大社駅が廃止され、出雲大社の名を冠するJRの駅が無くなったことから、1993年春に観光振興を目的として駅名を「出雲大社口」に改称した[1]。しかし改名直後から、利用者(特に観光客)が出雲大社の最寄駅と勘違いして降車するケースが続発した[2]。駅から出雲大社までは直線距離で約9kmあり、出雲大社方面へ向かうバス路線はおろか、タクシーすら常駐しておらず[3]、駅名を変えただけでそれ以外の対応を何一つしなかった。このため総務庁(現在の総務省)から駅名等に関して改善を求める要望が出され、その間、発案者とされる岩國哲人の国会議員への転出による市長交代等の諸情勢もあり、1999年春に「出雲神西」に再び改称した。尚、再改称に際して駅名には「出雲」が冠された。所在地の「出雲市」もしくは令制国名の「出雲国」を表している。この時、出雲市は二度にわたる改名費用を負担したという(当時の『鉄道ファン』誌の『RAIL NEWS』より)。また、これ以降JR西日本は施設名を駅名に含めることに慎重な姿勢を取るようになり、西川原駅開設の際にも、就実大学との間で、駅名に大学名を含めるか否かで協議が難航した。
- 1982年(昭和57年)7月1日 - 国鉄山陰本線の知井宮駅(現・西出雲駅) - 江南駅間に神西駅として新設開業。旅客営業のみ。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1993年(平成5年)3月18日 - 出雲大社口駅に改称。
- 1999年(平成11年)3月13日 - 出雲神西駅に改称。
隣の駅
※当駅停車の快速「アクアライナー」(下り1本のみ)は米子駅 - 大田市駅間各駅停車。列車記事も参照。
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color山陰本線
脚注
- ↑ 当時の出雲市長岩國哲人の発案と言われる。
- ↑ このため、当駅に停車する列車の車内放送で、出雲大社への最寄り駅として出雲市駅までの利用を促していたこともある。
- ↑ 2011年現在、当駅付近を走行するバス路線は、出雲市と江南駅を結ぶ路線しかない。それどころか、元々この近辺を経由する出雲大社方面へのバス路線は設定されてこなかった。また、タクシーは両隣の西出雲駅や江南駅にいる。