朝来市
朝来市(あさごし)は、兵庫県北部(但馬地域)に位置する市。但馬県民局管轄地域。2005年4月1日に新設された。
目次
[非表示]地理
中国山地に属し、山間部が多く、出石糸井県立自然公園および朝来群山県立自然公園がある。気候は日本海側気候・内陸性気候であり、寒暖の差が大きく、豪雪地帯である。 日本海と瀬戸内海の分水嶺(れい)となっており、市の北中部を円山川が北流し、南部では市川が南流する。
鉄道では山陰本線と播但線、国道では国道9号と国道312号などが合流し、京阪神地区や丹波地方・播磨地方から但馬地方・山陰地方に至る要衝である。
歴史
朝来郡には近畿地方最大の円墳などの古墳が多く、発掘された副葬品などから、古代に巨大権力者がいたことが推測されている。生野銀山は、平安時代初期の807年(大同2年)に開坑したと伝えられる。本格的な採掘は戦国時代に、但馬国守護大名・山名祐豊により始まり、織田、豊臣、徳川などの時の権力者は直轄地とし、重要な財源とした。江戸時代は、一部に旗本領、出石藩領、豊岡藩領があったが、生野銀山を中心として大部分が幕府領であった。
- 古墳時代、若水A11号墳、城の山古墳、池田古墳、茶すり山古墳、船宮古墳などが作られる
- 708年(和銅元年)、粟鹿大明神元記(あわがだいみょうじんもとつふみ)が成立
- 807年(大同2年)、生野銀山が開坑(伝承)
- 1431年(永享3年)、竹田城構築に着手(口碑)( - 1443年(嘉吉3))
- 1468年(応仁2年)、丹波国細川氏の軍勢が朝来郡へ侵攻、但馬国山名氏方の軍勢が撃退
- 1542年(天文11年)、生野銀山の本格採掘始まる
- 1569年(永禄12年)、木下秀吉が但馬侵攻、10日間で生野銀山から此隈山城(出石)まで18城を陥落
- 1600年(慶長5年)、竹田城廃城
- 1863年10月12日(文久3年)、生野の変(生野義挙)おこる
- 1868年閏4月28日(慶応4年)、久美浜県に属する
- 1869年8月10日(明治2年)、生野県が久美浜県より分離し、朝来郡生野口銀谷町(現・朝来市生野町口銀谷)に県庁が置かれる
- 1871年11月2日(明治4年)、生野県が廃止され、豊岡県に編入
- 1876年(明治9年)8月21日、豊岡県が廃止され、兵庫県に編入
- 1876年(明治9年)、生野鉱山寮馬車道(生野 - 飾磨)完成
- 1879年(明治12年)5月、神子畑鉱山(加盛山)開坑
- 1895年(明治28年)4月17日、播但鉄道 長谷 - 生野間開業(生野駅開業)
- 1901年(明治34年)8月29日、播但鉄道 生野 - 新井間開業(新井駅開業)
- 1906年(明治39年)4月1日、山陽鉄道 新井 - 和田山間開業(竹田駅・和田山駅開業、播但線全線開通)
- 1908年(明治41年)7月1日、鉄道 和田山 - 八鹿間開業
- 1911年(明治44年)10月25日、福和線 福知山 - 和田山間開業(梁瀬駅開業)
- 1919年(大正8年)、神子畑鉱山休止
- 1934年(昭和9年)8月10日、播但線青倉駅開業
- 1973年(昭和48年)3月22日、生野銀山閉山
- 1973年(昭和48年)5月27日、遠阪トンネル有料道路開通
- 1992年(平成4年)3月26日、播但連絡道路 神崎北 - 生野北間開通
- 2000年(平成12年)5月27日、播但連絡道路 生野北 - 和田山IC間開通(播但連絡道全線開通)
- 2006年(平成18年)7月22日、北近畿豊岡自動車道 氷上IC - 和田山IC間開通
自治体沿革
- 1889年(明治22年)4月1日、市制町村制により、朝来市域に1町10村(うち朝来郡1町8村、養父郡2村)が誕生
- 1925年(大正15年)4月1日、朝来郡梁瀬村が町制施行
- 1927年(昭和2年)1月1日、朝来郡竹田村が町制施行
- 1930年(昭和5年)4月10日、朝来郡枚田村が町制施行し和田山町と改称
- 1954年(昭和29年)3月31日、朝来郡梁瀬町、粟鹿村、与布土村が合併し山東町、朝来郡山口村、中川村が合併し朝来町となる
- 1955年(昭和30年)3月31日、朝来郡和田山町、東河村が合併し和田山町、養父郡大蔵村、糸井村が合併し南但町となる
- 1956年(昭和31年)9月30日、朝来郡和田山町、同郡竹田町、養父郡南但町が合併し和田山町となる
- 1957年(昭和32年)4月1日、神崎郡大河内町川尻、栃原地区が朝来郡生野町に編入
- 1959年(昭和34年)4月1日、朝来郡和田山町から堀畑地区が分町
- 2005年(平成17年)4月1日、朝来郡生野町、和田山町、山東町、朝来町四町が合併し、朝来市となる
- 2011年(平成23年)6月30日、同市が基金運用に用いていた仕組債などで生じた含み損約12億3,000万円の支払いを求め、SMBC日興証券など証券会社4社に対し、事業再生ADRを大阪市の第三者機関に申請[1]。
- 2012年4月、「竹田城課」を新設[2][3]。
- 2013年(平成25年)5月6月、仕組債などで生じていた含み損を約54億円で売却・解約した。最終的に約4億4500万円の差益も生まれた[4][5][6][7]。
行政
兵庫県議会
本市でひとつの選挙区(朝来市選挙区)をなす。その定数は1である。
- 2011年4月 最終投票率:50.83%
候補者名 | 当落 | 政党 | 得票 |
---|---|---|---|
安福英則 | 当選 | 無所属 | 10,286 |
秋山篤三 | 落選 | 無所属 | 2,917 |
警察
- 朝来警察署(旧・和田山警察署)‐生野警部派出所
公立医療機関
経済
産業
立地企業
- エコマネジメント株式会社神子畑事務所
- 関西電力株式会社奥多々良木発変電所(黒川ダム・多々良木ダム)
- 株式会社SUMCO生野工場
- 此の友酒造株式会社
- 株式会社タクミナ
- 播磨屋本店
- ヒラキ株式会社生野事業所
- 藤井電機株式会社
- フジッコ株式会社 和田山工場
- 三菱マテリアル株式会社 生野事業所
- 三菱マテリアル資源開発株式会社西日本支店
- 三菱マテリアルテクノ株式会社生野事業所
- 三菱マテリアル不動産株式会社生野事業所
- 和田山竹田家具
- 山芳製菓株式会社関西工場
- マスコミ
姉妹都市・提携都市
海外
- テンプレート:Flagiconニューバーグ(アメリカ合衆国 オレゴン州) - 2000年7月30日姉妹都市提携
- テンプレート:Flagiconパース(カナダ オンタリオ州) - 2008年6月28日姉妹都市提携
- テンプレート:Flagiconバルビゾン(フランス セーヌ=エ=マルヌ県 ) - 2008年10月18日友好都市提携
- この他にも、ポートランド (オレゴン州)(アメリカ合衆国 オレゴン州)や、慶州(大韓民国 慶尚北道)にもそれぞれ中学生、小学生の使節団派遣を行っている。
地域
朝来市の地域は、大きく合併前の地域に分けられる。生野、朝来、和田山、山東の4地域。 なお、住所表示は旧朝来町を除いて「兵庫県朝来市○○町」となり、町以下は従来と同じ。
人口
平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、5.67 % 減の32,819人であり、増減率は県下41市町中35位、49行政区域中43位。 テンプレート:人口統計
人口推移
テンプレート:Colorで示したものが、朝来市の人口である。(朝来市発足以前は現在の市域の人口)なお、人口は国勢調査による各年10月1日時点のものである。
1965年(昭和40年) | ファイル:G100.pngファイル:G100.pngファイル:G100.png 43,637 |
2010年(平成22年) | ファイル:G100.pngファイル:G100.pngファイル:G10.pngファイル:G10.pngファイル:G05.png 32,819 |
教育
- 小学校
- 朝来市立枚田小学校
- 朝来市立東河小学校
- 朝来市立大蔵小学校
- 朝来市立糸井小学校
- 朝日分校
- 朝来市立竹田小学校
- 藤和分校
- 朝来市立生野小学校
- 朝来市立梁瀬小学校
- 朝来市立中川小学校
- 朝来市立山口小学校
- 中学校
- 高等学校
- 特別支援学校
郵便局
- 集配郵便局
- 和田山郵便局 - 669-52XX(和田山町)、669-51XX(山東町)
- 生野郵便局 - 679-33XX(生野町)
- 新井郵便局 - 679-34XX(旧朝来町)
- 無集配郵便局
- 和田山本町郵便局
- 和田山大蔵郵便局
- 糸井郵便局
- 竹田郵便局
- 梁瀬郵便局(2007年3月集配業務廃止)
- 山東柊木郵便局
- 生野新町郵便局
- 中川郵便局
- 簡易郵便局
- 円山簡易郵便局
- 東河簡易郵便局
- 新井南簡易郵便局
- 栃原簡易郵便局
隣接している自治体
- 兵庫県
交通
古来より播磨地方、丹波地方から山陰地方に至る接点であり、交通の要衝である。
播但連絡道路が和田山まで通じており、中国自動車道や山陽自動車道へ短時間で乗り入れられるようになっている。また、2006年7月22日には北近畿豊岡自動車道の一部として、遠阪峠を越えて舞鶴若狭自動車道の春日IC(丹波市)まで開通した(春日IC - 氷上IC間は、2005年4月17日部分開通)。
鉄道路線
市の代表駅は、和田山駅(西日本旅客鉄道山陰本線・播但線)である。
バス
道路
高速道路
- 北近畿豊岡自動車道(一部、遠阪トンネル有料道路)(国道483号)
- 播但連絡道路(国道312号)
国道
国道9号線と国道312号線は和田山で交差する。
県道
- 県道10号和田山出石線
- 県道39号一宮生野線
- 県道63号山東大江線
- 県道70号養父朝来線
- 県道104号物部養父線
- 県道136号浅野山東線
- 県道273号金浦和田山線
- 県道274号岡田林垣線
- 県道275号粟鹿早田線
- 県道276号檜倉山東線
- 県道277号溝黒竹田線
- 県道367号岩屋生野線
- 県道526号与布土桑市線
- 県道527号畑宮田線
道の駅
名所・旧跡・観光スポット
朝来エリア(中部)
- 神子畑(みこばた)エリア
- 多々良木ダム - 日本最大の水力発電所
- あさご芸術の森 - 多々良木ダム直下の彫刻の森。美術館、歴史民俗資料館のほか、2軒の温泉宿泊施設がある。
- あさご森の図書館
- 青倉神社
- さのう高原
- クラインガルテン伊由の郷
山東エリア(東部)
和田山エリア(北部)
- 竹田城跡
- 山陰本線竹田駅 - 木造駅舎と竹田の街並み
- 立雲峡
- 糸井渓谷
- 八代の大ケヤキ(樹齢1600年、国の天然記念物)
- 赤渕神社 - 式内社、本殿は国の重要文化財
- 和田山郷土歴史館(歴史民俗資料館、郷土文化財館)
生野エリア(南部)
- 生野銀山
- 銀山湖
- 口銀谷(銀山まち回廊) - 景観形成地区 (兵庫県指定)
- 旧生野鉱山社宅(甲社宅)- 明治9年の建築、現存日本最古の社宅、市指定文化財
- 但陽信用金庫会館(但陽会館、但陽美術館)
- 生野書院(生野史料館) - 郷土資料館
- 生野まちづくり工房井筒屋 - 旧郷宿(旧吉川邸)、1832年築、景観形成重要建造物等 (兵庫県指定)、国の登録有形文化財
- 生野義挙碑(生野代官所跡)
- 旧海崎医院 - 登録有形文化財
- 黒川温泉
- 黒川ダム
- 大明寺
- 魚ヶ滝
- 段ヶ峰
行事・催事
- 十日えびす/二宮神社 (1月10日)
- 厄神祭/盈岡神社、加都神社 (1月17日、18日)
- 兵庫・山東ロードレース(3月第3日曜日)…2007年の第26回大会をもって中止
- 大日祭/金剛院 (3月28日)
- 金比羅大祭/金比羅神社 (4月第2日曜日)
- 山神祭/山神宮 (4月第2日曜日)
- 放光院春の大祭/放光院 (4月第2土曜日)
- 秋葉神社大祭/秋葉神社、桐葉寺 (4月17日)
- 生野銀山へいくろう祭/史跡生野銀山(4月15日に近い日曜日)
- 岩屋観音大祭/鷲原寺 (4月第3日曜日)
- 青倉神社大祭/青倉神社 (4月25日)
- たたらぎダム湖マラソン大会(6月第1日曜日)
- ほたるまつり
- 朝来市役所山東庁舎、与布土川、粟鹿川、磯部川など(6月上旬)
- 石田地区(6月上旬)
- さのうコミュニティセンター、佐中川(6月中旬)
- 寺内ざんざか踊り/山王神社 (7月第3日曜日)
- 竹田松明祭/和田山町竹田 (7月23日)
- 和田山地蔵祭/和田山町和田山周辺 (8月22日、8月23日)
- 放光院秋の大祭/放光院 (9月21日)
- 宮ノ谷不動尊大護摩/生野町真弓 (9月最終日曜日)
- 銀谷祭り/生野町口銀谷(10月上旬)
- 竹田秋祭り/和田山町竹田 (体育の日の前々日と前日の土日)
- 粟鹿神社例祭/粟鹿神社 (10月17日)
- 宮神楽/石部神社 (10月第3日曜日)
- イルミネーション
- 生野イルミネーションロード(11月下旬 - 翌年1月上旬)
- 朝来市SANTO-OKINAREYO(12月1日 - 翌年1月上旬)
イベント会場
出身有名人
- 青山熊治(画家)
- 安積理一郎(池田草庵の愛弟子)
- 浅田貞次郎(政治家)
- 安保詮(ミドリ電化創業者)
- 陰山英男(教育者)
- 片岡孝(ロシア語学者。大阪外国語大学名誉教授・レニングラード大学教授)
- 日下寛治(彫刻家)
- 小谷澄之(柔道家)
- 志村喬(俳優)
- 柴田勝太郎(尿素肥料の開発者)
- 笑福亭鶴笑(落語家)
- 白瀧幾之助(画家)
- 心諒尼(尼僧)
- 竹村健一(政治評論家。父祖が兵庫県朝来市生野町黒川の出身[8]で、自身も兵庫県立生野高等学校出身)
- 原六郎(実業家)
- 藤原東川(歌人)
- 藤原良平(プロ野球選手)
- 森はな(児童文学作家)
- 淀井敏夫(彫刻家)
- 和田三造(画家、アメリカ・アカデミー賞受賞者)
- 中治稔郎(天母教教祖)
関連項目
外部リンク
合併前の各町位置図
- Hyogo Asago-town.png
- Hyogo Ikuno-town.png
- Hyogo Santo-town.png
- Hyogo Wadayama-town.png
脚注
- 元の位置に戻る ↑ 兵庫・朝来市 30日にADR申請 仕組み債で含み損12億円 - 産経新聞 2011年6月28日
- 元の位置に戻る ↑ 朝来市竹田城課
- 元の位置に戻る ↑ 神戸新聞|社会|朝来市が「竹田城課」新設へ 城趾を総合的にPR
- 元の位置に戻る ↑ 兵庫県朝来市、アベノミクスで評価損15億帳消し「万々歳」(産経新聞2013年5月25日)
- 元の位置に戻る ↑ 53億円ですべて売却・解約 兵庫県朝来市の仕組み債問題(産経新聞2013年6月14日)
- 元の位置に戻る ↑ 兵庫・朝来市:仕組み債売却 アベノミクスで4億円の利益(新毎日聞2013年6月14日)
- 元の位置に戻る ↑ 朝来市:仕組み債問題 含み損解消に安堵 市長ら会見「市民に多大な心配かけた」 /兵庫(毎日新聞2013年6月15日)
- 元の位置に戻る ↑ 『人生のレールは一本ではない -悔いのない生き方をしよう-』三浦雄一郎・竹村健一 共著、2007年、太陽企画出版、27頁より「(竹村健一の)父は、兵庫県の生野という町からずいぶん奥に入った黒川村という寒村の生まれです。長男だったけど、戸数が10軒ほどしかない村の暮らしに飽きたらず、次男に家督を譲り、自分から勘当されるようにして大阪に出てきた」