昆虫食
テンプレート:参照方法 昆虫食(こんちゅうしょく、テンプレート:Lang-en)とは、ハチの幼虫、イナゴなど、昆虫を食べることである。食材としては幼虫や蛹(さなぎ)が比較的多く用いられるが、成虫や卵も対象とされる。アジア29国、南北アメリカ23国で食べられ、アフリカの36国では少なくとも527の昆虫が食べられており、世界で食用にされる昆虫の種類を細かく集計すると1,400種にものぼるといわれる[1][2]。野生動物においては、アリクイ、センザンコウなど、昆虫食が専門の動物のみならず、キツネ、タヌキ、霊長類などの雑食性の動物においても昆虫は常に食べられている。
目次
概要
昆虫食は世界各地で行われており、中国の『周礼』「天官冢宰[3]」で「蚳醢」と呼ばれたシロアリの卵の塩辛で客をもてなしたとあり、ヨーロッパにおいても古代ギリシャや古代ローマでセミなどを食べたという記録が残っている。アフリカ諸国、南米のアマゾン、メキシコ、メラネシアなどの熱帯、亜熱帯地域などの多くの地域で常食されている。アフリカ北部などでは、しばしばサバクトビバッタが大発生により農作物を食い尽くされる蝗害が発生するが、こういう場合には、農作物の代わりにサバクトビバッタを緊急食料として食べ、飢饉の軽減が行われる。また、アジアにおいてもラオス、ベトナム、タイ、中国でタガメを食べたり、中国、東南アジアなどでセミを食べたりするように、一部の民族、または民族集団の一部が食べる例がある。日本においても同様で、現代日本人の多くは日常的には昆虫食をしていないが、群馬県、長野県、岐阜県、宮崎県等の一部地域において、地方の食文化として現存しており、また、土産物などとしても売られている。2008年現在、はちの子、イナゴの缶詰はともに1トン弱、カイコのサナギ300キロ、まゆこ(カイコのガ)100キロ、ザザムシ300キロが加工、製造されているという記録がある。[4]
現代社会では、一部地域、民族を除いて共通的、日常的には昆虫は食べられていないが、これは人口の大部分が昆虫から充分な栄養分をまかなえるだけの供給機構が構築されていないことと、他の食材が豊富となったためと考えられる。日本では一般的においしくない、気持ち悪いなどの心理的嫌悪が強い[5]。また、日常的な昆虫食が貧困の象徴や時代遅れの習慣と考えられていたり、ユダヤ教やキリスト教のセブンスデー・アドベンチスト教会など特定の宗教・宗派によっては特定の種類の昆虫がタブーとされている場合もある。イスラム教では、アリやハチを食べることは禁じられているが、バッタを食べることは明確に許可されており、ハディースにも預言者ムハンマドがバッタを食べ、遠征を行ったことが記されている。
近年では地域固有の食文化として積極的に見直されている例もある。中国では、昔の質素な食事を再現した都市部のレストランで昆虫がメニューに載っていることがよくある。雲南省では、訪れた観光客が昆虫食を食べてみる姿をよく目にする。タイの都市部では、調理済みの昆虫を屋台やレストランで観光客や都市部の住民に売っている光景がしばしば見られる。
EUでは2011年に新規輸入と区別するため在来の食用昆虫の種類を調べている[6][7]。 また、昆虫を食用家畜として捉えた場合、少ない飼料で生育可能なこと等から資源が限られる宇宙などでも得られる動物性食物として優れており、将来人類が長期の宇宙ステーション滞在や火星などへ移住する際の食糧としての研究もされている[8]。
栄養学的には、例えばガの蛹や幼虫では、乾燥重量の50%以上がタンパク質であり、ミネラル類にも富む。加熱することで雑菌等の問題もなくなるので、食品として摂取にはなんら問題はない。生態学的に見ると、昆虫が食べた植物のエネルギーを体質量(ボディマス)に変換する二次生産の効率は平均40%で、魚類の10%や恒温動物の1 - 3%に比べ非常に優れているため、昆虫類は生態学的および経済的に効率の良い動物性蛋白質の供給源となりうる。ただし、農地周辺から昆虫を採って食べる場合は、農作物を育てる過程で使用する農薬が昆虫に残留、蓄積している可能性があるため、健康への害に留意すべきである。
味に関しては様々に言われており、扱う種の範囲が広いため一括りにすることもできないが、ハチなどを美味とする資料では、同じく節足動物である甲殻類(エビ、カニ)に近い味がするとされる。はちのこは高級珍味として食され、特に秋はクロスズメバチの幼虫の旬で、美味になり、その味を求めて採集をしたり、飼育をしたりする人たちがいる。旬のムネヒロウスバカミキリの幼虫は『ファーブル昆虫記』でも試食して美味であった旨が記されている。昆虫は変態をするため、同じ種でも時期によって風味が変わり、美味な時期が限られるものも多い。また、おいしく食べるために、羽根をむしったり、内臓を絞り出したりという工夫を各民族が行っている。昆虫食がある地域でも、食用とする種や時期には限定性があるのが普通で、食べるものがないから虫を食べているという見方は、正しくない場合が多い。
加工食品などに使われる着色料、光沢剤などの添加物に昆虫由来の成分が使われている場合もある。昆虫由来の着色料の中では、カイガラムシの一種エンジムシから採れる赤紫色のコチニール色素が最も有名である。蜂蜜はおそらく最も有名な昆虫関連の食品であるが、ローヤルゼリーのような昆虫の分泌物ではなく、植物由来の蜜がミツバチの酵素で変化したものである。
昆虫の中には、各種の寄生虫がいる例もあり、また雑菌を保有していることも考えられるため、生食するのは他の動物同様それなりに危険である。ただし、昆虫を中間宿主とし、ヒトを終宿主とする寄生虫は知られていない。これはまた、昆虫食がヒトの食として恒久的かつ安定に存在していなかったことを意味するのかも知れない。ガ、ハチ、カミキリムシの幼虫など、生であるがゆえに美味なものもある。
このほか、アリ、ガの幼虫、ゴキブリ、昆虫ではないがサソリ、ムカデなどを、蒸留酒に付けて、酒に溶け込んだ成分を飲む例もある。
食用にされる主な昆虫と常食する地域
カメムシ目
- タガメ
- 主にタイワンタガメなどの大型の種を用いる。タイワンタガメの雄の成虫にはキンモクセイにも似た芳香があり、珍重される。ベトナム、タイ(メーンダーと呼ぶ)、中国広東省(桂花蝉、クワイファーシムと呼ぶ)、台湾(田龜、ティエングイと呼ぶ)など。タイではすり潰したペーストが調味料として売られているほか、魚醤の香り付けに使われる例もある。
- カメムシ
- メキシコでは人気が高い。生食が多い。ラオスで、そのままや炒め物、素揚げで食べる。南アフリカ共和国では、湯をかけて臭い分泌液を出させてから、塩茹でし、干してそのまま食べる。炒めるなど、料理に使うこともある[9]。
- セミ
- 中国河南省、山東省、雲南省などや東南アジアなどではセミの成虫や幼虫を食べる例がある。河南省では主に土から出たばかりの、羽化前の終齢幼虫(セミは蛹にならない不完全変態である)を捕まえて、素揚げにして塩を振って食べる。山東省では、河南省と同様の方法の他、羽化前の終齢幼虫を煮付けにしたり、揚げたり、炒めたりして食べる。雲南省のプーラン族は夕方に弱ったセミの成虫を拾い集め、ゆでて羽根を取り、蒸してからすり潰して、セミ味噌を作り食用にする。このセミ味噌には腫れを抑える薬としての作用もあるという。アメリカ合衆国ではジュウシチネンゼミが大発生する年には、羽化したばかりの成虫を揚げて食べる者もいる[10]テンプレート:Sfn。日本でも沖縄県や奈良県の一部地域では、セミを焼いて食べる習慣がある。長野県にある園芸試験場で、アブラゼミの幼虫を缶詰にしたものを試作したことがあるテンプレート:Sfn。
コウチュウ目
- ゲンゴロウ
- 大型の種を、煎ったり、炒め煮にすることが多い。中国広東省、広西チワン族自治区(龍蝨、ロンサッと呼ぶ)、ベトナムなど。日本では長野県の一部(佐久地方)で食用にされる場合がある。
- ガムシ
- タイ、カンボジアなどで、素揚げにして食べる。
- タマムシ
- タイ北部では、成虫を油で揚げ、羽根を取って食べる。きれいな羽根は装飾品にも利用される。
- ゴミムシダマシ
- 幼虫(ミールワーム)は小鳥の餌にされるが、これを入れたキャンディーがアメリカ合衆国などで作られている。ただし、ゲテモノとして罰ゲーム的な食べ方をすることが多い。中国雲南省では、「竹虫」の代用品として、幼虫を素揚げし、塩をまぶして販売している。
- カミキリムシ
- シロスジカミキリやゴマダラカミキリの幼虫は木の内部に穴を開けて育ち、テッポウムシとも呼ばれる。木を枯らす原因ともなるが、薪などを割っている際に幼虫が発見されることがあり、世界各地で食べられている。大きくて美味とされ、紀元前後のローマでは食用に小麦粉で養殖していた(『博物誌』)。日本でも林業・農業地域などでは、焚き火などで焼いて食べることがある。オーストラリアではウィッチェティ・グラブの一種とされる。
- コガネムシ
- タイやラオスでは、マグソコガネ亜科など糞虫と呼ばれる糞食性の甲虫の、蛹になる直前の幼虫を生で食べたり、煮物にしたりする。
- クワガタムシ科
- ニューギニア島の地元の人はパプアキンイロクワガタを足と羽の部分を取っておなかの部分をおやつとして食べることがある。
- ゾウムシ
- サゴヤシのデンプンを常食する人々は、サゴヤシの幹の中に棲むヤシオオオサゾウムシの幼虫を食用とする。
チョウ目
- カイコガ
- 生糸生産の副産物である蛹を揚げたり、煮付けにすることが多い。韓国(ポンテギと呼び、缶詰もよく売られている)、中国山東省(蚕蛹〈ツァンヨン〉と呼ぶ)、広東省(蚕蛹〈ツァームヨン〉と呼ぶ)など、ベトナム、タイ北部・北東部などで食される。日本でも長野県、群馬県などの養蚕地域で行われていた。佃煮は今でも販売されている。味や歯応えにはかなり癖があるため、好き嫌いが分かれる。
- ヤママユガ
- 南部アフリカではヤママユガ科モパネガ (Gonimbrasia belina) の幼虫をモパネワームと呼んで食用にする。幼虫を捕まえて腸管の中身を抜いてから干したり、燻製にする他、缶詰にも加工される。加工したモパネワームはそのまま食べる他、かりっと油で揚げたり、水で戻してからタマネギやトマトと一緒に調理することもある。 中国では、サクサンをカイコガのように絹糸を取るために飼育しており、蛹は「柞蚕蛹」(ジャーツァンヨン)と呼ばれ、北京を含む華北地方で食用にされる。ネイティブ・アメリカンの間でもよく食べられている。
- スズメガ
- 中国山東省では、トビイロスズメ(豆天蛾、ドウティエンオー)の幼虫を「豆蚒」(ドウダン)や「豆虫」(ドウチョン)と呼んで、幼虫を食べる。無農薬栽培の大豆畑で採集する。江蘇省では、1ヘクタール当たり300kgも採れ、市場で売ると数千人民元の売上げになる例もあるという。
- ボクトウガの幼虫、ヤガの幼虫
- オーストラリアのアボリジニはウィッチェティ・グラブ (Witchetty grub) と総称する芋虫のひとつとして食べ、貴重なタンパク源としている。潅木の根元から掘り起こされ、そのまま木を燃やした灰の中に放り込み、蒸し焼きにして食べる。
- ヤガの幼虫はボゴン・モス (Bogong moth) と呼ばれ、大量に採れる時期、場所があるので重宝される。
- コウモリガ
- オーストラリアのアボリジニはウィッチェティ・グラブの一種として食べている。
- フユムシナツクサタケが寄生した状態の冬虫夏草としては、中国青海省、四川省、雲南省、朝鮮半島などで獲られ、干してからアヒルなどと煮込んで食べられている。ただし、外観こそ「蛾の幼虫にキノコが生えたもの」であるが、内部は菌体の詰まったものであり、正確には昆虫とはいいがたい。漢方薬としても利用され、抽出したエキスが健康ドリンクなどにも用いられている。
- ツトガ、メイガ
- 中国雲南省、タイ北部などで、竹の中に棲む幼虫を「竹虫」(ジューチョン)、「ロッドゥアン」、蛹を「竹蛹」(ジューヨン)と呼んで食用にする。塩水で下味をつけて、炒めたり、揚げたりする。
ハチ目
- ハチ
- スズメバチなどの幼虫を生で、成虫を佃煮などの煮付けで食べる。日本では長野県や宮崎県で行われている(はちのこを参照)。また、成虫を素揚げにして塩をまぶしたものを中国雲南省などで食べる。
- アリ
- 成虫を食用、薬用に用いる。中国の薬膳料理に、揚げ胡麻団子ならぬ、揚げアリ団子がある。タイ、ラオスなどの東南アジアでは、成虫と蛹(しばしば卵と呼ばれている)を用いた、アリのスープがある。メキシコでは、アリでサルサを作る。蟻酸を持ち、酸味があるため、調味料的な使い方をする民族もある。アリを入れたチョコレート菓子のチョコアンリというものも存在した。強心効果、強精効果があるといわれている。
- ツムギアリ
- 植物の葉で樹上に巣を作るので採りやすく、タイ北部では幼虫、蛹、成虫の区別なく、同時に生で食べるが、その方が甘酸っぱい味の調和が取れるという。
- ミツツボアリ
- 働きアリは前腸に蜜を蓄える性質があり、オーストラリアのアボリジニが菓子代わりに腹部のみを噛みちぎって食べる。
バッタ目
- イナゴ
- 大量に採りやすいため、日本を含む各国で食用にされている。日本ではコバネイナゴが多い。日本では、醤油・砂糖などで甘辛く煮付けるいなごの佃煮とすることが多いが、中国やタイでは素揚げとする。中国雲南省のケラオ族やハニ族は、初夏に総出で稲田に出て、イナゴやバッタを捕まえて食べ、五穀豊穣を祈る祭りを行っている。古代メソポタミアではイナゴやバッタで魚醤に似た醗酵調味料を作っていた。新約聖書では洗礼者ヨハネが常食したという記述がある(イナゴマメの果実キャロブであるとする説もある)。また、ユダヤ教の教義では多くの生物を「不浄な生き物」として生け贄や食用にすることを禁忌としているが、昆虫の中ではイナゴを含むバッタ類に限っては、この「不浄な生き物」としていない(カシュルートを参照)。
- バッタ
- 大型の種がいる地域では、イナゴ同様に食用にされる。古代よりトノサマバッタやサバクトビバッタによる蝗害が度々起こるアフリカや中東地域では、古くから捕まえて食用としていた。中東にルーツがあるイスラム教やユダヤ教は食に関する細かい規則があるが、前述のように預言者や聖人が口にする記述が聖典に記述されており、イナゴと同じく例外的に扱われる(ハラールを参照)。
- 中国では素揚げや炒め物にして食べる。
- コオロギ
- 中国では「蟋蟀」(シーシュワイ)と呼ぶ。北京ではコオロギを決闘させる遊び「闘蟋」があり養殖も盛んで、素揚げにして出す店もある。タイ北部やカンボジアではタイワンオオコオロギ(Brachytrupes portentosus、タイ語でジロー・トートと呼ぶ)などの炒め物が食べられている。
- ケラ
- 中国雲南省からタイ北部にかけて、コオロギなどと共に食べられている。
ハエ目
- ハエ
- 中国河北省には幼虫のウジを「肉芽」(ロウヤー)と呼び変えて食べる地域があるという。
- チーズバエ
- イタリアのサルディニア島にはチーズバエ (Piophila casei) のウジを湧かせたカース・マルツゥと呼ばれる半硬質チーズがある。
- ミギワバエ
- 北米の先住民はミギワバエという塩水湖に発生するハエの蛹を食べていた。南米先住民も部族によっては食用とされている。
- カ
- メキシコで人気の昆虫の一つ。蚊の卵を焼いたものにレモン汁をかけて、トルティーヤに挟んで食べる。
- ウシバエ属
- エスキモーはトナカイの皮下に寄生するトナカイヒフバエ (Hypoderma tarandi) のウジを食べていた。ヨーロッパの更新世の工芸品は、当時ウシバエ属のウジが人類によって食用とされていたことを示している[11]。
その他
- カワゲラ、トビケラ
- 日本の長野県伊那谷地方の一部で、佃煮にしたものを「ざざむし」と呼び、珍重されている。
- ヘビトンボ
- 日本の宮城県白石市斎川で採取されるヘビトンボの幼虫が「孫太郎虫」として、かつては全国的に販売されていた。
- シロアリ
- 中国雲南省からタイ北部にかけて食べられている。中国では、ハマグリなどの二枚貝の肉にシロアリの塩辛を添えたものを「蜃蚳醢」といい、祭祀の供物、王室の御料とした。ハチミツ漬けも珍重される。南米先住民も好んで食べる。
- ゴキブリ
- かつては世界各地で食用・薬用に利用され、調理法も多岐にわたっていた[12]。テンプレート:要出典範囲
広義の虫ではあるが昆虫ではないもの
- サソリの素揚げは、中国山東省の他、北京など広い地域で食べられているため、中国では養殖も盛んである。タイでもよく見られる。
- ムカデの素揚げも中国北京などで出す店がある。
- クモは捕獲しやすく、昆虫に比して外皮が柔らかく比較的美味と言われ、カンボジアなどで食用にされる。タランチュラはカニに似た味がするという(ただし剛毛が生えており、種によっては刺激毛を持ち皮膚などに付着するとかぶれることがあるため、バーナー等で毛を焼く必要がある)。チョコレートに似た味とする書物もあるが実食によると誤りという。
- 軟体動物のカタツムリもフランス料理ではエスカルゴとして食用にされる。ナメクジも食用となるが、味はカタツムリより落ちるという。カタツムリやナメクジは広東住血線虫などの中間宿主であるので、必ず加熱が必要となる。
- ダニ入りチーズ。ミルベンケーゼと呼ばれるドイツ特産のチーズ。やや苦味があり独特の風味の後味がある。外皮についているダニも一緒に食される。フランス北東部やベルギーのミモレット、スペインのオビエド地方のカブラレスチーズもダニ入りチーズで有名である。
周辺的事例
虫そのものを食べるのではないが、食品とされる例もある。
- 前述のとおり、蜂の分泌したローヤルゼリーや、蜂が一度体内に取り込み酵素と混ぜあわせた(人間に例えれば咀嚼した)蜂蜜など。
- 中国茶には「虫糞茶」と総称される、蛾の幼虫の糞を乾燥させて煎じたものがある。タイでも、グァバの葉を食べるナナフシムシの一種である Eurycena sp. をタクタン・キンマイと呼んで、この虫の糞を火で炒って、熱湯にかけ、それをお茶として飲むというテンプレート:Sfn。
関連項目
参考文献
- テンプレート:Cite
- 篠永哲 『虫の味』 八坂書房、1996年、ISBN 4896946898。
- 八巻孝夫小学館の図鑑NEO カブトムシ、クワガタムシ2006年
- テンプレート:Cite
- 野中健一『昆虫食先進国ニッポン』亜紀書房、2008年、ISBN 978-4-7505-0815-3
- テンプレート:Cite
脚注
- ↑ Beastly bugs or edible delicacies Workshop considers contribution of forest insects to the human diet:FAO
- ↑ 害虫か珍味か
- ↑ テンプレート:Cite wikisource:「テンプレート:Lang-zh-tw」
- ↑ 野中[2008:233]
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ Views wanted on edible insect consumption
- ↑ 食用昆虫について意見募集
- ↑ テンプレート:Cite journal
- ↑ 野中健一、『虫食む人々の暮らし』pp112~114、2007年、東京・日本放送出版協会、ISBN 978-4-14-091091-7。
- ↑ 吉村仁著『素数ゼミの謎』27頁、文藝春秋、2005年、ISBN 4163672303
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ "虫を食べるはなし 第18回 食用・薬用としてのゴキブリ類",社団法人 農林水産技術情報協会