ナナフシ

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テンプレート:生物分類表 ナナフシ(七節、竹節虫)は、節足動物門昆虫綱ナナフシ目に属する昆虫の総称。草食性の昆虫で、木の擬態した姿が特徴的。「七節」の「七」は単に「たくさん」という程度の意味で、実際に体節を正しく7つもっているわけではない。また、「竹節虫」は中国語由来の表記である。

ナナフシ目の学名の "テンプレート:Sname" は「異様なもの」を意味する phasma と、高次の分類群を示す odea を合わせたもので[1]、学名についてはこの他に "テンプレート:Sname" とする場合もある。

形態・生態

ファイル:21 Phasmid Eggs.jpg
さまざまな種のナナフシ類の

細長い体で、その姿はなどの植物体に擬態している。また、硬い卵殻に覆われた卵も植物の種子に似ている[1]。体長は数cmから50cmを超えるものまでさまざま。

不完全変態[1]。基本的に両性生殖だが、テンプレート:仮リンクなどは単為生殖を行い、オスが非常に稀である。

や飛翔能力を失ったものが多い。退化の程度は様々で、雌雄とも完全な飛翔能力を有するものから、オスのみ飛翔能力を有するもの、雌雄とも完全に無翅のものまである。コノハムシメスのように、上翅を有するものの飛翔能力は失われている例もある。

防御手段の一つとして、敵に襲われた際にを自ら切り離す自切を行う種が多い。失われた脚は、自切が若齡幼虫時に行われたものであれば、脱皮とともに再生していくが、成長段階の終わりに近い時期の自切ほど再生され難く、終齡幼虫・成虫での自切は再生されない。

分布

熱帯から温帯に分布する[1]

下位分類

テンプレート:国際化 世界には約2,500のナナフシの仲間がいるとされている。ただ、ナナフシの分類は大幅な見直しが進められており、以下に記述されている日本国内種についても、これから整理される可能性があるため注意が必要である。

コブナナフシ亜科

ナナフシ亜科

トビナナフシ亜科

  • ニホントビナナフシ テンプレート:Snamei (Rehn, 1904)
    体長:オス36 - 40mm、メス46 - 56mm。
    分布:日本(本州、九州、奄美大島、沖縄本島、久米島)。
    本州の個体は単為生殖を行うが屋久島以南の個体は両性生殖。リュウキュウトビナナフシ テンプレート:Snamei (Shiraki, 1935)は同種[5]
  • ヤスマツトビナナフシ テンプレート:Snamei (Shiraki, 1935)[2]
    分布:日本(本州、四国、九州)。
    単為生殖を行い、オスは未知。
  • シラキトビナナフシ テンプレート:Snamei (Ichikawa and Okada, 2008)[5]
    分布:日本(北海道)。
    単為生殖を行い、オスは未知。

ヒゲナナフシ亜科

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

テンプレート:Sister テンプレート:Sister テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:Animal-stub
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 テンプレート:Cite book
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 テンプレート:Citation
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 テンプレート:Cite journal
  4. テンプレート:Citation
  5. 5.0 5.1 テンプレート:Cite journal
  6. テンプレート:Cite book