名鉄一宮駅
テンプレート:出典の明記 テンプレート:駅情報 名鉄一宮駅(めいてついちのみやえき)は、愛知県一宮市新生にある、名古屋鉄道の駅である。
目次
概要
東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の尾張一宮駅と並行に位置し一体的なターミナルとなっており、ともに一宮市の代表駅となっている。また、両駅をあわせて「一宮総合駅」と称する場合もある[1]。なお、地上駅時代はJR尾張一宮駅と改札口も共通であったが、1993年2月21日より供用を開始した名鉄駅の高架化に伴い分離された。
名古屋本線と尾西線が乗り入れているほか、過去には当駅と中島郡起町(のち尾西市、現在は一宮市)とを結ぶ起線も存在した。このほか、当駅の東方に位置した一宮線東一宮駅からは岩倉方面とも連絡しており、当駅付近は古くから交通拠点となっていた[2]。
なお、行先表示や放送による案内では単に「一宮」と略して称されることが多い。
歴史
元々は、尾西線の前身である尾西鉄道が1900年(明治33年)に開業した駅である。尾西鉄道は新一宮から名古屋、岐阜とを結ぶ路線を計画し、岐阜方面は木曽川線(現在の尾西線玉ノ井方面、木曽川橋駅 - 笠松駅間は徒歩連絡)、名古屋方面は中村線(現在の名古屋本線国府宮方面)を敷設したが、(旧)名古屋本線に併合されて中村線は国府宮支線となった。
名岐間連絡路線の建設を継承した(旧)名古屋鉄道は、まず国府宮駅から清洲線丸ノ内駅間を1928年(昭和3年)に繋げて一宮 - 名古屋間を直結させた。1935年(昭和10年)には新一宮 - 笠松間の新線(現 名古屋本線)が開通している。
- 1900年(明治33年)1月24日 - 尾西鉄道一ノ宮駅(いちのみやえき)として開業。1900年度中に新一宮駅(しんいちのみやえき)に改称[3]。
- 1924年(大正13年)2月15日 - 尾西鉄道が新一宮 - 国府宮間を開業。
- 1928年(昭和3年)2月3日 - 名古屋方面からの名岐線が開通。
- 1930年(昭和5年)
- 1935年(昭和10年)4月29日 - 名岐線が新岐阜(現・名鉄岐阜)まで開通。
- 1948年(昭和23年)5月12日 - 名岐線を600Vから1500Vに昇圧。
- 1952年(昭和27年)12月14日 - 尾西線を600Vから1500Vに昇圧。それに伴い起線の乗り入れ廃止。
- 1963年(昭和38年)12月 - 尾西線ホーム1線を撤去[2]。
- 1964年(昭和39年)1月 - 混雑緩和のため本線ホームを拡幅し、下り線を撤去した尾西線路盤へ移設[5]。2面3線となる。
- 1966年(昭和41年)2月 - 貨物営業を廃止し、国鉄線との接続廃止[5]。
- 1993年(平成5年)2月21日 - 名古屋本線高架化。
- 1994年(平成6年)- 駅舎全面建て替え、コンコース開通。11月27日 - 尾西線津島方面高架化。
- 1995年(平成7年)7月29日 - 尾西線玉ノ井方面高架化。
- 1996年(平成8年)3月 - 連続立体交差事業完成。
- 2000年(平成12年)11月 - 名鉄百貨店開店。
- 2005年(平成17年)1月29日 - 名鉄一宮駅に駅名変更。
- 2011年(平成23年)2月11日 - **ICカード乗車券「manaca」のサービス開始に伴い、当駅でも供用を開始する。
- 2012年(平成24年)2月29日 - 交通プリペイドカード「トランパス」のサービス終了に伴い、当駅での供用も終了する。
駅構造
10両編成対応の島式2面4線ホームを持つ高架駅である。1番線を尾西線、2 - 4番線を名古屋本線が使用する。尾西線は1番線の名古屋寄りに森上・津島方面、岐阜寄りに奥町・玉ノ井方面の列車が発着している。
改札口はメインコンコース前(1階にあり有人窓口もある)、駅南側(中2階につながる南改札口)および駅上(名鉄百貨店一宮店4階・名鉄協商駐車場)の自動改札(無人)の計3箇所に設置されている。また、テンプレート:要出典範囲。南改札口の外にエレベーターはない。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■尾西線 | 上り | 萩原・森上・津島・(津島経由)須ヶ口・(津島乗換)佐屋・弥富・方面 | |
■尾西線 | 下り | 奥町・玉ノ井方面 | ||
2 | ■名古屋本線 | 下り | 笠松・名鉄岐阜・(笠松乗換)新羽島方面 | |
3 | ■名古屋本線 | 上り | 須ヶ口・名鉄名古屋・豊川稲荷方面 | 主に始発列車 |
■名古屋本線 | 下り | 笠松・名鉄岐阜・(笠松乗換新羽島)方面 | ごく一部 | |
4 | ■名古屋本線 | 上り | 須ヶ口・名鉄名古屋・豊橋・西尾・太田川・中部国際空港方面 |
- 駅の岐阜方には高架化以前より留置線(引上線)が1本あり、車両の留置に使われている。
- 3番線は名古屋方面緩急接続や名古屋方面からの当駅止まりか折り返しか、当駅始発名鉄名古屋方面に使用されている。
- 本線の2番線と4番線に到着する列車に対しては場内・出発信号機とも青信号を現示して進入させている(先行列車がない場合のみ。また当駅止まりは除く)。テンプレート:要出典範囲。
- 1番線のみホーム中央付近の双方向に場内信号機(名古屋方向から進入の場合第4場内、岐阜方面からは第3場内)を備え、それを境に尾西線列車については津島方面と玉ノ井方面とで停車位置を分けている。両方面行きの電車が同時に発車待ちをする場面が毎時2回ある。
- 朝夕は名古屋本線から尾西線への車両の送り込みがあるため名古屋本線名古屋方面から1番線に入ることも可能であるが、名古屋本線下り列車は当駅で緩急接続を行うことはない。
配線図
利用状況
1日平均の乗車人員は2010年度は16184人であった。また、名古屋鉄道データBOOKによると、2009年度の1日平均乗降客数は32,749人(名古屋鉄道調べ)である。名鉄の駅の中では7番目に利用客が多い。名古屋本線の駅では6番目に多く、尾西線の駅の中では、最も利用客が多い。
駅周辺
一宮市市街地である本町商店街から約350メートル西側に位置している。
かつて名鉄線・JR線ともに地上駅だったころは、駅周辺にある踏切は開かずの踏切であったが、高架化により解消された。また、駅付近で単独立体交差となっていた道路については、駅北側の八幡通は地下構造であったが埋め戻されたほか、さらに先にある国道155号は陸橋化されていたが撤去され、いずれも平坦な道路に戻された。なお、当駅の南口に面する道路は高架化後に新設されたものである。
周辺名所・施設
- 真清田神社 : 尾張国一宮。市名の由来となっている。
- 一宮市役所(一宮庁舎:本庁舎)
- 国道155号
- 愛知県道459号名鉄一宮停車場線 : 一宮西インターチェンジ方面に通じている。
駅内施設
東隣のJR尾張一宮駅とコンコースで一貫しているが、南北の歩道出入り口から西側のみが名鉄の所有地となっている。駅北西部には名鉄一宮駅バスターミナル、駅西口はロータリーおよびタクシー乗り場がある。
駅構内には名鉄百貨店および名鉄産業が管理・営業する集合商業施設が設けられている。構内で営業している商業施設は以下の通り。
改札内
- サンコス(売店)
- 美濃味匠(寿司)
改札北口(一宮プラザ)
- 一宮七夕郵便局(郵便局)
- ATMコーナー(十六銀行・いちい信用金庫・尾西信用金庫・名古屋銀行・東海ろうきん・三菱東京UFJ銀行・大垣共立銀行)
- 名鉄観光バス(旅行代理店)
- 嘉文(居酒屋)
- 大阪王将(餃子店)
- めいてつフローラ(生花)
- 名鉄観光(旅行代理店)
- ロッテリア(ファストフード)
- サンコス(売店)
※不定期でコンコースにて屋台営業が営まれていることもある。
西口
南口
- ザ・ダイソー(ディスカウントストア)
- ジェムウォッチ(時計販売・修理)
隣の駅
- 名古屋鉄道
- 名古屋本線
- 尾西線
脚注
出典
- ↑ テンプレート:PDFlink p.41 - 一宮市(2010年2月付、2014年3月12日閲覧)
- ↑ 2.0 2.1 澤田幸雄 「名鉄の駅,構内設備の思い出」(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年)p.147
- ↑ 逓信省鉄道局『鉄道局年報』(以下のリンクは国立国会図書館近代デジタルライブラリーより)
- 明治32年度版 明治三十二年度鉄道線路開業哩程細別表および既設鉄道株式会社現況では「一ノ宮」となっている。
- 明治33年度版 既設鉄道株式会社現況では「新一ノ宮」、私設鉄道停車場別乗客貨物及賃金表(運賃収入表)では「新一宮」となっている。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 5.0 5.1 澤田幸雄 「名鉄の駅,構内設備の思い出」(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年)p.148