西尾駅
西尾駅(にしおえき)は、愛知県西尾市住吉町にある、名鉄西尾線の駅である。西尾市の代表駅であり全列車が停車する。
概要
島式1面2線ホームの高架駅。有人駅。駅窓口や改札口は2階、ホームは3階という構造で、ホームには直接車椅子対応エレベーターで行けるようになっている。入場の際には乗車券を購入したあとエレベータでホームに上がり、ホーム上に設置されている自動改札機を通る。逆にエレベータを使用して下車しようとする場合には同じくホーム上にある自動改札機を通って2階・1階に降りることになる(そのためホーム上に自動精算機が設置されている)。商業施設のある駅ビルと一体化しており、駅窓口や改札口のある2階からも商業施設に入ることができた。(現在は商業施設は閉店している)自動改札機導入済である(2007年(平成19年)10月4日にトランパス対応)。自動券売機は2台設置されており(トランパス2012年2月29日終了)、1台はタッチパネル式(ミューチケット購入可能)になっている。
普通列車は一部を除き当駅で新安城方面に折り返し、吉良吉田方面は本数が少なくなる。その代わり急行と準急は一部を除いて吉良吉田まで直通しており、当駅から終点の吉良吉田まで各駅に停車する。なお、2008年(平成20年)6月29日より当駅で種別変更をする列車や、吉良吉田行きの特急は運転されていない。また、6両編成が入線できるのも当駅までとなっており、1日1往復だけ当駅から名古屋行きの一部特別車特急(1200系6両)が運転されている。
駅構造
ホームの長さは6両編成に対応しているが2線しかないために、かつては1つのホームを前後2つに分けて別方向の電車を発着させるなど、「1面4線」のような複雑なホームの運用をしていた。このため1番線、2番線ホームとも方面別に固定化はされておらず、運行ダイヤがパターン化する昼間帯は、ホームの福地駅寄り(ホーム南側)2両分のスペースに蒲郡方面行きの電車、西尾口駅寄り(ホーム北側)4両分のスペースに新安城・名古屋方面の電車が発着していた。このようなホームの運用が可能だったのは、6両編成の電車が朝の名古屋方面の特急のみで、それ以外の電車が全て2両編成または4両編成であるため、日中はホームの長さに余裕があることによる。
2008年6月28日まで当駅を起点とする蒲郡方面への普通ワンマン電車の発着は2番線において行われていたが、当駅終着の電車が到着した際は乗客をすべて降ろした後、一旦福地駅方のにある留置線に待避させ、安城方面からの2番ホームに入る折返しの電車の到着を待ってから、再度ホームに進入する処置をとっていた。このような処置は翌6月29日のダイヤ改正以降、急行・準急・普通(一部)は吉良吉田駅での折り返し運行へ変わり、西尾 - 蒲郡間のワンマン運転も吉良吉田 - 蒲郡間で行うようになったため見られなくなった。現在は吉良吉田ゆき直通列車は2番線に到着後そのまま発車、当駅止まりの列車は同じく2番線に到着後福地方の引上(留置)線に入ったあと1番線に入線して新安城方面に発車するのが原則となっている。
またダイヤ改正とともに新設された一部特別車の特急の発着は1番ホームにて行われている(但し特急の運行は西尾発1本のみ。平日は7:43発須ヶ口行き、土休日は8:02発名鉄名古屋行き)。
2011年3月26日より、日中時間帯は列車種別ごとにホームが使い分けられるようになった。1番線から優等列車、2番線から普通列車が発着する。
ホームにはLED式発車案内が設置されている。1番線には新安城方面、2番線には吉良吉田方面のものがそれぞれ設置されている。当駅には以前よりLED発車案内は設置されているが、かつてのものは英語表示は出来なかった。
当駅では駅自動放送は行われていない。
ホーム | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | ■西尾線 | 新安城・名古屋・津島方面、吉良吉田・(蒲郡:吉良吉田乗換)方面 | 日中は急行が発車 |
2 | ■西尾線 | 新安城・名古屋・津島方面、吉良吉田・(蒲郡:吉良吉田乗換)方面 | 日中は普通が発車 |
高架線
1989年(平成元年)に連続立体交差事業で完成した高架線は、約800m北隣の西尾口駅の高架も合わせたもので、西尾口駅から北へ200m程過ぎた辺りで線路が地上に降りる。西尾駅からのこの区間の高架橋はあらかじめ複線化に対応して造られ、2008年(平成20年)6月14日に北側600mの区間(西尾口駅手前まで)が複線化された。また、西尾駅から南側(福地駅方)は6両対応の留置線として利用されるため、高架橋の一部分が複線の構造になっているが、あとは単線の構造である。
この事業は計画から着工までに時間を要したが、着工が決定したあとは折からのバブル景気の勢いに乗り、予定よりも早く完成した。
配線図
利用状況
愛知県の統計によれば、1日平均の乗車人員は、2006年度4,762人、2008年度4,830人である。
名古屋本線の駅でもある新安城駅を除けば、西尾線では当駅の利用者が最多で、また駅前にバスターミナルや駐輪場が設置されていることから、西尾市内にある高校への通学利用者も多い。
駅周辺
- バスターミナル
- パレマルシェ西尾(以前は駅ビルのキーテナントで、ビルの再開発に伴って南に50mの場所に2013年(平成25年)8月21日に移転[1]。かつての名鉄パレ百貨店西尾)
- ヴェルサウォーク西尾(2014年(平成26年)3月21日開店[2])
- 西尾市役所
- 西尾保健所
- 西尾警察署
- 西尾郵便局
- 西尾信用金庫本店
- 西三河農業協同組合本店
- 西尾市立花ノ木小学校
- 愛知県道12号豊田一色線
- 愛知県道310号花蔵寺花ノ木線
バスターミナル
歴史
- 1911年(明治44年)10月30日 - 西三軌道(後の西尾鉄道)により開業
- 1926年(大正15年)12月1日 - 愛知電気鉄道が西尾鉄道を吸収合併、同社の駅となる
- 1928年(昭和3年)10月1日 - 碧海電気鉄道線の開通に際して現在地に移転、共同使用駅となる
- 1973年(昭和48年)12月 - 駅ビルが開業[1]
- 1989年(平成元年)7月2日 - 高架化
- 2006年(平成18年)4月1日 - 駅旅行センター廃止
- 2007年(平成19年)10月4日 - トランパス導入
- 2008年(平成20年)6月14日 - 西尾 - 西尾口(手前まで)の約600mを複線化。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
- 2013年(平成25年) - 駅ビル再開発に着手[1]
隣の駅
- 名古屋鉄道
- 西尾線
- 平坂支線(廃止)
- 西尾駅 - 住崎駅
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “中部秋季特集:オークワ、「パレマルシェ西尾店」移転新築オープン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2013年9月10日)
- ↑ “「ヴェルサウォーク西尾」開店 “駅タウン”再生の核に 「ミカ」閉店から2年7カ月”. 三河新報 (三河新報社). (2014年3月23日)