函館競輪場
テンプレート:基礎情報 競輪場 函館競輪場(はこだてけいりんじょう)は、北海道函館市にある競輪場。施設所有および主催は函館市。競技実施はJKA競輪競技実施事業本部東日本地区本部北日本競技部。電話投票における競輪場コードは11#。実況は日本写真判定で担当は池田牧人。
概要
1950年(昭和25年)6月29日に開設され、現存する競輪場では日本で最北。本場としての開催期間は4月から11月まで。冬季(12月 - 2月)はバンク内に氷をはり「函館市民スケート場」として利用している。
1985年7月7日からは「サマータイム競輪」と名付けられた薄暮競走が実施され、1998年7月8日からはナイター競走である「スターライトレース」に移行した。いずれも競輪場としては全国で初めて採用した[1]。
過去には1992年・1993年・2001年・2004年・2007年にはふるさとダービー、2006年と2010年にはサマーナイトフェスティバルが開催され、2012年には当地初のGIかつ北海道初の公営競技の最高グレードの競走[2]となる高松宮記念杯競輪が開催された。今後は2015年8月21日から23日まで3日制としては初めてのサマーナイトフェスティバルが開催される予定である。
記念競輪(GIII)は夏季に開催され、2006年までは『いさり火杯争奪戦』・2008年からは『黒船杯争奪戦』の名称で行われてきた(2007年は「ふるさとダービー」開催のため記念競輪は開催せず)が、2010年より名称を『五稜郭杯争奪戦』に変更した。また現役時代に函館を中心として活躍し、オールスター競輪で兄弟ワンツーを成し遂げた藤巻昇・藤巻清志兄弟を称え『藤巻兄弟杯争奪戦』が開催されている。
2004年7月からはA級ツイントーナメントで前半戦「ファーストステージ」・後半戦「セカンドステージ」を実施していたが、2005年6月24日をもって終了した。
2008年5月28日から、重勝式車券「Kドリームス」の発売を会員制サイトにおいて開始しており(本場や競輪場外車券売場において購入することはできない)、2010年5月29日にはBIG DREAMにおいて1億5978万7340円(当日の第9R - 最終第12Rまでを全的中)という高配当が出現した。
トータリゼータシステムは従来日本ベンダーネットであったが、2010年度より集計システムは当場の包括委託業者である日本トーターに切り替わり、ICカードを利用した『eスマート倶楽部』システムでの車券販売も開始された。同システムの導入は山陽オートレース場に続き2場目。また日本トーターが運営している『Gamboo』が2013年2月8日より「GambooBETターミナル」を設置したことにより重勝式のKドリームスとDokanto!が購入できるようになった。
入場料は無料[3]で、特別観覧席利用料は400円。マスコット兼PRキャラクターはクマの「りんりん」。
函館市の「避難所」に指定されており、大規模地震の発生時は駐車場が避難所として利用される[4]。
バンクの特徴
1周400m。特にクセのない標準的なバンクで、脚質による有利不利は少ない。しかし1センター側が海岸に近いため、海風による影響がある。
なお走路の外側にはポリカーボネート(透明板)が設置されているが、3コーナーから4コーナーにかけては通常の金網が使われている。
アクセス
- 函館市企業局交通部(路面電車、函館市電)で函館駅前停留場から約21分の深堀町停留場で下車、徒歩15分。
- 函館バスで函館駅前バスターミナルから約15分の「競輪場通」停留所で下車。
- 近隣のバス停で下車し競輪場に向かう場合は『eスマート倶楽部』のポイントによる300円分のキャッシュバックあり。
- 五稜郭 - 杉並町 - 柏木町 - 深堀町 - 自衛隊前 - 競輪場間の無料送迎バスあり(1時間に1本)。
- タクシーで函館駅から約10分、函館空港から約20分。
場外車券売場
- サテライト松風(旧「松風町サービスセンター」) - 函館市松風町10-9
- サテライト札幌(旧「札幌サイクルセンター」) - 札幌市中央区南6条西1丁目1-1
- サテライト石狩 - 石狩市新港南2丁目729
- サテライト男鹿 - 秋田県男鹿市船越内子294-1055
2011年9月17日より旭川レーシングセンター内に『サテライト旭川』を併設していたが、2012年10月1日をもって車券の販売を終了し閉鎖された。
歴代記念競輪優勝者
年 | 優勝者 | 登録地 |
---|---|---|
2002年 | 小野俊之 | 大分 |
2003年 | 伏見俊昭 | 福島 |
2005年 | 荒井崇博 | 佐賀 |
2006年 | 手島慶介 | 群馬 |
2008年 | 海老根恵太 | 千葉 |
2009年 | 海老根恵太 | 千葉 |
2010年 | 渡邉一成 | 福島 |
2011年 | 伏見俊昭 | 福島 |
2013年 | 成田和也 | 福島 |
2014年 | 明田春喜 | 北海道 |
- ※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
脚注
- ↑ 「函館市史」通説編4 7編2章コラム28
- ↑ 競馬は中央競馬・ホッカイドウ競馬ともにGIIが道内で施行された最高グレードの競走であり、また競艇・オートレースは道内に施行場がないため。
- ↑ 2008年4月から無料化された。それ以前は100円であった。
- ↑ テンプレート:PDFLink