井上聡
テンプレート:Infobox お笑い芸人 井上 聡(いのうえ さとし、1976年2月2日 - )は、日本のお笑い芸人であり、お笑いコンビ次長課長のメンバー。相方は河本準一。愛称は井上君、さっとん。
岡山県岡山市出身[1]。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。大阪NSC13期生。身長174cm、体重60kg。
目次
略歴・人物
生年月日がテレビ朝日『徹子の部屋』第1回放送日と同じ日である。これをきっかけに、「徹子の部屋」の35周年企画や、SP特番にゲストとしてコンビで出演した。
1994年に、中学時代の同級生だった河本準一とNSCの同期生との3人で「次長課長社長」を結成。1年程でその同期生が脱退し、現在のコンビとなった。最初はボケ担当であったが、1999年3月の心斎橋筋2丁目劇場閉館直後にツッコミに転向。
2006年に『和・和・和 ワッピちゃん』のサビー役で声優としてもデビュー。他にも、アメリカの人気ドラマ『スーパーナチュラル』の主役兄弟の兄・ディーンの日本語版吹き替えを担当していたが、降板(理由は不明だが、評判は良くなかった)。 相方である河本は井上について、井上が夫(河本)がやんちゃするのを抑える役割であるのを喩えて、「隣にいても気にならない存在である妻のよう」と評している。一方井上は、河本との関係について、次長課長の役割分担は河本がボケで、井上自身は河本の友達であると述べている。
お笑い界屈指のイケメンとして知られており、クールな性格だと思われがちだが、かなりの天然ボケで、クイズや雑学系の番組にて珍解答ばかりをする為、「バカ」「アホ」などといじられる事も多い。また、自他共に認めるおたくであるという、見た目との大きなギャップを特徴としている。
性格は河本とは正反対で、座右の銘が「後ろへ後ろへ」(河本は「前へ前へ」)だったり、河本に「友達は麒麟の川島とハリセンボンのはるかだけです。」とネタにされるほどの人見知りである。しかし後輩には未開封のゲームソフトをタダであげたりと気前のいい一面も見られる[2]。一方で、仲の良い後輩や河本にドSな一面を見せる事もある(川島曰く「岡山の白い悪魔」)。
運動神経も良く、多趣味で、その上男前でもあるなど、マルチな面を持っているが、勉強は不得意である(タカアンドトシからは「運動神経が良くて野球もうまい、歌もうまい、ギターやピアノも弾ける、ギャンブルで負けているのを見たことがない、そして男前。でもちょっと頭おかしいですけどね!」と言われていた)。中学3年時の進路相談では、当たり前のように高校への進学を考えていた井上に対し担任教師は、「井上、夢を見るな!」と諭したという。その後、スポーツ推薦で何とか進学したものの、偏差値は21と驚異的な数字を誇っていたという。相方の河本はテスト中に寝たりしていたのに23だった[3]。なお、高校時代は皆勤賞を取っており、授業をサボったりしていた訳では無い。
下戸である。本人によれば「ビールはコップ一杯がやっとであり、それ以外の酒類はほとんど飲めない。」と語っている。
現役の超ヘビースモーカーである(1日平均40本以上)。しかし『ネプリーグ』に出演した際は「taspo」を「Suica」と間違え、出演者から弄ばれていた。
スリムな体型通りの小食で俗に言う草食系男子(このへん!!トラベラーではケンドーコバヤシからは「草食ボーイ」、河本からは「小食野郎」と言われていた)。同じく小食な鉄拳とハリセンボン箕輪と3人で焼肉に行った際、みんなでそこそこお酒も飲んで、3人で満腹になって井上が会計をしたら酒代も含めた最終金額が2800円だった。この話を聞いた河本が余りの安さに驚いて内訳を聞くと、「ずっとソーセージを焼いて、他の肉は要らなかったから頼まなかった」と言う。
- 食事を摂ることに興味はないと語っているが、お菓子などの甘いものや果物などのデザートは好んで食べる。ぐるナイの「ゴチになります!」の出演時、他の出演者が最初にメインディッシュを頼むのを、井上だけが最初にデザートを頼んだというシーンがあった。そのさいに「ジャンプも後ろから読むタイプなので…」という発言をしていた。
辛いものが苦手
冷え症
相方の河本と同じく、ジャッキー・チェンの大ファンで、ネタにも多く取り入れている。なお、本人とは『ズバリ言うわよ!』や『今田ハウジング』で対面を果たしている。
『シルシルミシル』で「コロンのバウムクーヘン」を試食して「(口の中の)水分が持ってかれる。」と正直に感想を述べたところ[4]、それがきっかけとなって、よりしっとりとさせた「新コロンのバウムクーヘン」が製造された逸話がある。
パンクブーブー黒瀬からは「王子」と呼ばれている。
ルックス
ルックスについては、井上がコンビで売れるようになる以前に「吉本のディカプリオ」と新聞に書かれるほどであった。「吉本1の男前芸人」と称える芸人仲間も多数いる。
- 2001年度、吉本男前ランキング4位
- 2002年度、吉本男前ランキング3位
- 2003年度、吉本男前ランキング4位
- 2004年度、吉本男前ランキング3位
- 2005年度、吉本男前ランキング3位
- 2006年度、吉本男前ランキング1位
- 2007年度、吉本男前ランキング1位
- 2008年度、吉本男前ランキング1位 ※3年連続1位により、殿堂入り。
- 2006年 マンスリーよしもと「ルミネtheよしもとのお客さんに聞きました〜抱かれたいヨシモト芸人〜」1位
- 2007年 マンスリーよしもと「ルミネtheよしもと/ヨシモト∞ホールのお客さんに聞きました〜抱かれたいヨシモト芸人〜」1位
- 2006年 お笑いポポロ「好きな芸人大賞」1位・「抱かれたい芸人ランキング」1位
- 2007年 お笑いポポロ「好きな芸人大賞」2位
- 2008年 お笑いポポロ「好きな芸人大賞」2位
- 2006年 オリコン調査「恋人にしたい芸人」ランキング 総合1位
- 2006年6月21日放送『ザ・チーター』「男前だと思う芸人ベスト10」第1位
- 2007年 an・an「好きなお笑い芸人」6位
- 2010年 ランク王国「恋人にしたい芸人」4位 など
趣味・特技
アニメ(特に少年向け)やテレビゲームを趣味とし、『ダイナマイト関西』では「美形アキバ系」の異名を持つ。フィギュアは2005年の時点で約2000体所有していたが、井上が引っ越した際に「イノコレ(井上コレクション)」を開いた為に後輩に半分程持って行かれてしまうが、再び集めて現在は2000体以上所有している。他にもビックリマンシールやキン肉マン消しゴム等を収集しており、コレクション収集の為に、原田専門家にインターネットオークションで落札してもらっている。
アニメ
芸能界一のドラゴンボールファンとも言われる。『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』では多数の有名人と共に「ドラゴンボール芸人」として登場。その博識を披露した。大先輩である明石家さんまから「読みたいので揃えてくれ」との依頼を受けると、渡す際にオリジナルエピソードのあるアニメ版ではなく、必ず原作漫画から読むように推奨したという。また、本人によると「ほぼ全ての番組でドラゴンボール好きと言った」為か、これを伝え聞いた原作者の鳥山明とはメール交換をするまでに交流を深め、鳥山から、同作品のキャラクターであるラディッツを模した井上の似顔絵イラストをもらった。その後、麒麟・川島の為にも似顔絵を描いてもらい、ブログ(宝島)のトップページにもこれらのイラストが使われている。
機動戦士ガンダムにも造詣が深く、最初から最後まで見終えるとまた最初から最後までという繰り返し観覧も勧める。また、アムロ・レイのものまねを得意とする若井おさむのネタにも1人大爆笑していた。この他には、新世紀エヴァンゲリオンや北斗の拳などにも詳しい。エヴァンゲリオンについては、リンカーンの大運動会SPの収録の前日に徹夜で1話から見直していたとのこと。
ゲーム
「お笑い界きってのゲーム通」「お笑い界のイケメンゲーマー」とも称されるほどのゲーム好き。最も好きなジャンルはロールプレイングゲームで、ゲームクリア後のスタッフロールを目にし、感動のあまり肩を震わせ泣いているところを相方の河本に目撃されたことがあるという。中でもモンスターハンターシリーズは、2009年7月の時点でシリーズ通算のプレイ時間が4904時間のヘビーユーザーで[5](2009年10月25日の時点では5400時間になっている)、この経験を買われ、モンスターハンター3(トライ)のCMタレントに起用された。また、2008年11月より、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの提供のもと、「よしもとゲーム部」を発足。井上自らが部長を務めており、麒麟の川島明など若手芸人や放送作家らが多数所属している。最初の活動として、カプコンとのタイアップ企画“よしもとゲーム部×「モンスターハンター ポータブル 2nd G」井上CUP”を開催した[6]。 2010年5月22日に都内で開催された「狩友(とも)の集い」特別ゲストに出席した時点では「モンスターハンターポータブル3rd」のプレイ時間は860時間を越している。
腕前に関しては、「DSファミスタ 次課長井上CUP」を主催し、試合数761、759勝2敗で、99.2%という勝率を誇っている。この内1敗は、同大会の決勝で超新塾のイーグル溝神に敗れたもの。
芸術
楽譜が読めない為、耳を頼りに音感のみでピアノを覚えた。東京に来て間もない頃は仕事が無かったので、一週間何も食べず弾き続けた事もあるという。また、当時持っていたピアノでは鍵盤が足りず、足りない部分は想像力でカバーしていた。
ギターも弾ける。これについては「2丁目(心斎橋筋2丁目劇場)の楽屋でフットボールアワーの後藤輝基が弾いていたのを真似していたら弾けるようになった」と語っており、最初に真似して練習した曲がたまたま難しいものであった為か、上達にあまり苦労は無かった。
また、歌も抜群に上手く、「もののけ姫」を原曲キーで歌えるぐらい音域も広い。黄金伝説の「100点をとるまで歌い続ける」という企画では、この「もののけ姫」を歌い、それまで「80点」が最高点であった状態から破格の「96点」を叩き出したが、その後、5回連続で河本に歌わされたために、喉を潰してしまった。
交友関係
基本的には後輩とよく絡み、よく面倒を見ている。雰囲気に馴染めなかった麒麟の川島明に「お前、ゲーム強いんやってな」と話しかけ、周囲に溶け込ませた。この事から川島にとって最も尊敬する先輩となった。現在ネゴシックスも含めて3人でブログを開設している(ネゴシックスは現在、個人のブログを開設しているため、二人で開設している)。また、インタビューで「宝物は仲良くしてくれる後輩」と言い、川島とピースの又吉直樹の名を挙げた。原田専門家とも仲が良く、お互いのブログによく登場する。逆に先輩芸人とプライベートで絡むのが苦手で、明石家さんまに飲みに誘われた時も「帰りたいので」ときっぱりと断ったほど。唯一食事に一緒に行ける先輩は師匠であるケンドーコバヤシだけらしい(ケンコバ談)。
BUMP OF CHICKENのベーシスト・直井由文と漫画やゲームで気が合うため仲が良く、よく飲みに行っているという情報があったが、本人は否定している[7]。
芸風
芸については、先輩芸人であるケンドーコバヤシを師匠として慕っている。井上が大阪で活躍していた時期、相方の河本が椎間板ヘルニアで入院した際に、代わりにコバヤシとコンビを組み、学園祭を廻ったことがある。また、映画『日常』では、劇中で「仮面ドライバー」というストリートミュージシャンのユニットを組んでいる。
最も得意とするジャンルは大喜利。シュールなネタを好み、観客には伝わりにくくあまり受けないものの、バッファロー吾郎などから高評価を得ている。また、ネタの台本の執筆に関しても主導権を握っている。相方の河本と共に人間観察に興じ、他人とは違った点に着目したりと、独自の観察力を発揮してマイナーモノマネのネタを生む。『たけしの誰でもピカソ』に出演した際、ビートたけしにツッコミが自然で上手いと評価された。
相方の河本に「何を考えているのか分からない」「自分だけの世界を持っている」と言われるなど、独特の世界観を持っており、ネタにもそれが反映される。ネタ披露の場でも「井上ワールド」などと時々ナレーションされる。
あくまでシュールさを求めているのもあり、賞レースに出場しても予選ではダントツの1位をとっても本選では順位が良くなかったりと、なかなか賞をとれない事を本人は自覚している。『トップランナー』出演時には「賞はもちろん欲しいです。でも僕らのネタは賞レース向きではない。」と述べている。
芸における実績
- 2005年9月24日、『虎の門』のいとうせいこうナイト「第4回紹介王」にて、決勝でますだおかだの岡田圭右を破り優勝。
- 同年11月18日の「第5回紹介王」でも、岡田圭右を破り優勝している。
- 2006年1月、『虎の門』の「第13回しりとり竜王戦」では、準決勝まで進出するも、さまぁ〜ずの大竹一樹に敗れる(しりとり竜王戦の通り名は「うわごとの名人」)。
- 2005年9月10日放送の『やりすぎコージー』の新作ギャグ対決で初代キングオブギャガーに輝き、優勝を果たす。
- 『ダイナマイト関西』2006年8月の大会では、後楽園ホールで行われた決勝大会に進出。
- 2006年の大晦日にルミネtheよしもとで行われた大喜利大会ではバッファロー吾郎の竹若元博と同点優勝。
- TBSの特番『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ』において、2008年・2009年と、2年連続で最後まで余ってしまうという結果だったが、エドはるみ・ウド鈴木という特異なキャラクターを巧みに操って審査員やMCの浜田雅功からも予想以上の高評価を受けた。
出演
コンビでの出演は次長課長の項目を参照。
テレビ
- 週刊ゲーム番長(2010年7月25日-テレビ東京)MC
- 大阪ゲームショウ(2007年-2009年、毎日放送)レギュラー
- あらびき団(2008年11月12日・12月10日、TBS)次長課長井上&ネゴシックスとして。
- 虎の門(テレビ朝日)第4回・第5回紹介王決定戦優勝。
- とりあえず生中(仮) 【金曜日】〜だらだら〜(ニコニコ生放送)インターネットテレビ
- アメトーーク ドラゴンボール芸人、グラップラー刃牙芸人 など
- 笑う妖精(テレビ朝日)妖精側で出演
映画
- 日常〜恋の声〜(2007年)
CM
- エスエス製薬 エスタックイブ・エスタックイブファイン(2007年)
- カプコン
- モンスターハンターポータブル 2nd G(2008年)
- モンスターハンター3(トライ)(2009年)
- モンスターハンターポータブル 3rd(2010年)
- モンスターハンター4(2013年)
雑誌
- 日経エンタテインメント!「次長課長・井上の炎上DVD」(2006年-、日経BP社)連載
- 週刊ファミ通「次長課長・井上聡のうわごとですので、ご勘弁」(2009年-、エンターブレイン)コラム
書籍
- 『次長課長・井上聡のごきげんよう、ゲームです』(2010年12月10日発売、エンターブレイン)
- 『次長課長・井上聡のごきげんよう、赤のゲームです』(2012年3月19日発売、エンターブレイン)
脚注
関連項目
外部リンク
- 井上と川島のこの世はでっかい宝島 (麒麟川島、ネゴシックスとの共同ブログ)
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