デトロイト
デトロイト(テンプレート:Lang-en-short)は、アメリカ合衆国ミシガン州南東部にある都市。南北をエリー湖とヒューロン湖に挟まれており、東はカナダのウィンザー市に接する。アメリカ中西部有数の世界都市。
人口は、2000年国勢調査では951,270人、2012年では701,475人と減り続けている。デトロイトの都市圏(大都市統計地域:MSA)の人口は4,452,559人であり、全米第9位の規模。フリントなどを含めた広域都市圏(合同統計地域:CSA)の人口は5,357,538人(いずれも2000年国勢調査)で、やはり全米9位の規模である。また、失業率、貧困率が高く、犯罪都市としても有名である。主要産業は自動車産業であり、「自動車の街」とも呼ばれる(後述)。
目次
歴史
デトロイトは1805年の大火の後、計画都市として裁判官のテンプレート:仮リンクによって都市設計され、その後ピーター・シャルル・ランファンへと引き継がれる。元々、馬車や自転車製造が盛んだったが、1899年に自動車工業が興る。そして1903年にヘンリー・フォードが量産型の自動車工場を建設、「T型フォード」のヒットとともに全米一の自動車工業都市として発展した。後にゼネラルモーターズ、クライスラーが誕生、フォード・モーターと共にビッグ3と呼ばれた。市はモーターシティと呼ばれるようになり、全盛期には180万の人口を数えた。その半数が自動車産業に関わっていた。
だが1967年7月にはアフリカ系アメリカ人による大規模なテンプレート:仮リンクが市内で発生し多数の死傷者を出し、ホワイト・フライト(白人の郊外への脱出)が盛んになった。1970年代頃から安価で安全、コストパフォーマンスに優れた日本車の台頭により自動車産業が深刻な打撃を受けると、企業は社員を大量解雇、下請などの関連企業は倒産が相次ぎ、市街地の人口流出が深刻となった。同時に、ダウンタウンには浮浪者が溢れ、治安悪化が進んだ(インナーシティ問題と呼ばれる)。日本がバブルを謳歌していた頃、特に市況はどん底に陥っていた。荒れ果てた市街地を逆手に取り映画「ロボコップ」などのモデルとなったのもこの頃である(実際にロケを行ったのはさながら未来都市の景観を呈していたダラスであった)。
事態を重く見た市は、1990年頃から大規模な摩天楼が林立するルネサンス・センター(GM本社がテナントに入った)をシンボルに都市再生を目指し、ダウンタウンには新交通システム(テンプレート:Lang-en-short - ピープルムーバー)が設けられている。日本総領事館も、邦人から治安のいい郊外に設置するよう強い希望があったが、デトロイト市行政当局の運動に協力する意味合いを含めて市街地に設置した経緯がある。また、自動車以外の産業を育てるべく、映画産業の振興も行った[1]。
だが、限られた街区を更地にして巨大ビル群を建設するルネサンス・センターの手法は、周囲の荒廃した地域に及ぼす波及効果が低く、都市再生の手法としてはあまり成功していない。依然としてダウンタウン周辺の空洞化は続いており、ダウンタウンには駐車場や空き地、全くテナントのいない高層ビルも多く、具体的な解決を見ていない。また、富裕層は郊外に移住、貧賤な層が取り残され、治安の改善もあまり進んでいないのが現状である。荒廃した地域では一戸建ての家が1ドルで販売されているところもある。
2009年のゼネラルモーターズ破綻、そしてクライスラー破綻により再開発は悲観的となった[1]。だが、2010年は3社とも前年より業績回復はしており、特にフォードモーターは販売台数において全米で2位に返り咲き、GMは中国向けなどが好調で、販売台数世界一位のトヨタ自動車に肉薄、フィアットの支援を受け再建途上のクライスラーも2011年度決算で黒字を見込むなど好転の兆しを見せている。その他、世界5大モーターショーの一つである北米国際オートショーの伝統的な開催地であることや、自動車の殿堂、ヘンリー・フォード・ミュージアムを始めとする自動車関連の博物館など自動車産業は観光にも少なからず貢献しており、依然として全米随一のモーターシティーとして重要な機能を果たしている。
また、2011年あたりから他業種の研究機関などもミシガン州を中心に進出が相次ぐなど、全米の他都市と比較しても急速に経済状況は回復しており、2011年の1月から2月の間に、失業率が約1%減少するなどしている。それだけに、市は治安、特にインナーシティの環境改善が急務であり、1920年代に建てられ荒廃したままになっているビル群の再開発・再利用や、郊外企業のダウンタウンへの移転などに取り組んでいる。
2013年3月、ミシガン州知事は、デトロイト市が債務超過の状態にあることから、その財政危機を宣言し、緊急財務管理者を任命した。それに伴い、同年6月、スタンダード・アンド・プアーズは、財政破綻の懸念からデトロイト市の格付けをCCCマイナス、見通しをネガティブに引き下げた[2]。
2013年7月18日、財政破綻を声明し、ミシガン州の連邦地方裁判所に連邦倒産法第9章適用を申請した。負債総額は180億ドル(約1兆8000億円)を超えるとみられ、財政破綻した自治体の負債総額で全米一となった[3][4][5][6][7][8]。 テンプレート:-
地理
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積370.2 km²(142.9mi²)である。このうち359.4km²(138.8mi²)が陸地で10.8km²(4.2mi²)が水地域である。総面積の2.92%が水地域となっている。
デトロイトはメトロ・デトロイトと東南ミシガン地方の主要都市である。デトロイトで最も高い標高は670フィート(204m)で、大学地区の北西部デトロイトである。逆に、最も低い標高は河岸地域で、579フィート(176m)である。東にはデトロイト川を隔ててカナダのオンタリオ州ウィンザーがあり、デトロイトは主要都市のなかでカナダとの国境に接する唯一の都市である。
同市はハムトラミックとハイランド・パークを内包しており、北東の都市堺にはグロス・ポイントがある。ワイアンドット国立野生動物保護区はアメリカ合衆国で唯一の国際野生動物保護区である。保護区には、デトロイト川と西エリー湖の海岸線48マイル(77km)に沿って島、沿岸の湿地、沼地、浅瀬帯、ウォーターフロントの地域が含まれている。
3つのフランス式大通りがデトロイトの道路網を交差している。ワシントンD.C.から影響された放射大通りとオハイオ川北西部の道路網をなす東西を結ぶ大通りである。カナダのウィンザーへの交通網は4つあり、そのうち2つの自動車道でアンバサダー・ブリッジとデトロイト・ウィンザー・トンネルがある。鉄道網ではテンプレート:仮リンクのトンネルがデトロイト川の下を通っており、残りはデトロイト・ウィンザー・トラック・フェリーによる海路である。フェリーの乗り場は、ウィンザー・ソルト・マインとツーク島である[9]。
都市景観
デトロイトの全景において、ウォーターフロントは様々な建築構造のスタイルを垣間見ることができる。現代的なネオゴシックスタイルで設計されたワン・デトロイト・センターのコメリカ・タワーは、同市に所在するアール・デコスタイルの超高層ビルに調和するように設計された。コメリカ・タワーは、ゼネラルモーターズ本社であるルネサンス・センターと共に特徴的な景観を形成している。
デトロイトでアール・デコスタイルを採用した超高層ビルは、有名なフィッシャー・ ビルディングルを始め、ガーディアン・ビルディング(ユニオン・トラスト)、ペノウスコット・ビルディング、キャデラック・プレイスがある。
市内の中で、突出した構造をもつ建造物は、デトロイト美術館、デトロイト・オペラ・ハウス、国内最大のフォックス・シアターがある。
超高層ビルはダウンタウンのニューセンター地域に集中しており、都市近郊の大部分は低階層建造物と一戸建の住宅からなっている。都市中心から外側に高層住宅がウッドワードの西からパーマー・パークとグロス・ポイントの方向に向かって建設されている。
行政区
経済
就業者数で言うと1位:公立学校、2位:市役所、3位と4位が病院、5位:アメリカ合衆国連邦政府、6位:ブルークロス・ブルーシールド協会(保険会社の連合体)、7位:ウェイン州立大学、8位:ミシガン州政府であり(9位:GM、10位:クライスラー)経済が崩壊状態であることがわかる[10][11][12][13]。
出身者
- ミット・ロムニー(政治家) - 但し、高校まではデトロイト近郊都市ブルームフィールド・ヒルズ市で育つ。その後ミシガン州を離れる。
- アリス・クーパー(ミュージシャン)
- エミネム(ミュージシャン)
- キッド・ロック(ミュージシャン)
- アニタ・ベイカー(ミュージシャン)
- ホワイト・ストライプス(ミュージシャン)
- ジョージ・クリントン(ミュージシャン)
- ザ・ブラック・ダリア・マーダー(ミュージシャン)
- ジミー・エドガー(ミュージシャン)
- スージー・クアトロ(ミュージシャン)
- グレン・フライ(ミュージシャン)
- マービン・レノアー(ミュージシャン)
- マイク・ケリー(ミュージシャン、現代美術家)
人口動勢
概略
デトロイトは大きなカルデア人住民及びこの国で最大のテンプレート:仮リンクコミュニティーの本拠地でもある。最近、この地域はアジア系アメリカ人(ミャオ族の支族であるテンプレート:仮リンクが帰化したテンプレート:仮リンク)及びヒスパニック・コミュニティーが成長していると確認された。この都市の南西部側は大きなメキシコ系アメリカ人コミュニティーが含まれる。クリント・イーストウッドが監督・プロデューサー・主演をつとめた2008年のアメリカ映画『グラン・トリノ』(Gran Torino)は、このモン人(Hmong)系アメリカ人・コミュニティーを描いている。デトロイト市内の人口の8割を黒人が占める。その多くが、自動車産業関連の職を求めて南部から移住してきた人とその子孫である(アフリカ系アメリカ人の大移動)。一方、白人の多くは郊外の衛星都市に住んでいる。郊外の衛星都市の住民は9割以上を白人が占めている。アメリカで最も治安が悪いと言われているデトロイト市内に比べて、郊外の衛星都市には裕福な人々が多く住んでおりは治安は非常に良く対照的である。衛星都市に住む住民は治安の悪いデトロイト市内に入ること無しに生活が成り立っており、デトロイト市内の空洞化に拍車をかけ、空き地や巨大廃墟ビルが多く見受けられる。長期の傾向としては減少を続けており、ピークから半減している。
高い犯罪発生率、失業率、そして貧困率といった状況が労働力を流出させ、人口減少に繋がっている[1]。
人口
以下は2000年現在の国勢調査における人口統計データである。
デトロイト市 年代ごとの人口推移[1] | ||
統計年 | 人口 | 順位 |
1840年 | 9,102人 | 40位 |
1850年 | 21,019人 | 30位 |
1860年 | 45,619人 | 19位 |
1870年 | 79,577人 | 18位 |
1880年 | 116,340人 | 18位 |
1890年 | 205,876人 | 15位 |
1900年 | 285,704人 | 13位 |
1910年 | 465,766人 | 9位 |
1920年 | 993,078人 | 4位 |
1930年 | 1,568,662人 | 4位 |
1940年 | 1,623,452人 | 4位 |
1950年 | 1,849,568人 | 5位 |
1960年 | 1,670,144人 | 5位 |
1970年 | 1,511,482人 | 5位 |
1980年 | 1,203,339人 | 6位 |
1990年 | 1,027,974人 | 7位 |
2000年 | 951,270人 | 10位 |
2004年 | 900,198人 | 11位 |
2012年 | 701,475人 | 18位 |
- 基礎データ
- 人口:951,270人
- 世帯数:336,428世帯
- 家族数:218,341家族
- 人口密度:6,855.1人/mi²(2,646.7人/km²)
- 住居数:375,096軒
- 住居密度:2,703.0軒/mi²(1,043.6軒/km²)
- 人種別人口構成
- 白人:12.26%
- アフリカン・アメリカン:81.55%
- ネイティブ・アメリカン:0.33%
- アジア人:0.97%
- 太平洋諸島系:0.03%
- その他の人種:2.54%
- 混血:2.32%
- ヒスパニック・ラテン系:4.96%
- 年齢別人口構成
- 18歳未満:31.1%
- 18-24歳:9.7%
- 25-44歳:29.5%
- 45-64歳:19.3%
- 65歳以上:10.4%
- 年齢の中央値:31歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
- 総人口:89.1
- 18歳以上:83.5
- 世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる:33.9%
- 結婚・同居している夫婦:26.7%
- 未婚・離別・死別女性が世帯主:31.6%
- 非家族世帯:35.1%
- 単身世帯:29.7%
- 65歳以上の老人1人暮らし:9.2%
- 平均構成人数
- 世帯:2.77人
- 家族:3.45人
- 収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯:29,526米ドル
- 家族:33,853米ドル
- 性別
- 男性:33,381米ドル
- 女性:26,749米ドル
- 人口1人当たりの収入:14,717米ドル
- 貧困線以下
- 対人口:26.1%
- 対家族数:21.7%
- 18歳未満:34.5%
- 65歳以上:18.6%
- その他
- 現在のデトロイト市民の47%は職務上無学である[14]。
- 72%の子供は、シングルマザー(未婚の母)の家庭に生まれる。
治安
デトロイト市 危険度ランキング推移 (モーガン・クイットノー社発表[15]) | |
1996年 | 5位 |
1997年 | 5位 |
1998年 | 3位 |
1999年 | 1位 |
2000年 | 1位 |
2001年 | 1位 |
2002年 | 2位 |
2003年 | 1位 |
2004年 | 2位 |
2005年 | 2位 |
2006年 | 2位 |
上述したとおり、治安は悪く、米国100大都市での犯罪率は最悪である。2008年には、人口10万人あたり1,220件の暴力事件が発生。2009年、フォーブスがアメリカで最も危険な街と名指ししたほか、2010年にはCNNが「世界の治安ワースト10都市」の1つに選んだ[16]。2012年に発表されたFBIの統計では、1000人当たりの暴力的犯罪率は21.4%で、全米2位(1位はフリント市)、殺人件数は344に及んだ[17]。ミシガン州知事のテンプレート:仮リンクは、2013年、デトロイトの財政破綻に関連して「財政に持続可能性はなく治安の悪化にも歯止めがかからない現状を踏まえると、デトロイト市は崩壊していると言える」と語っている[18]。
ゼネラル・モーターズが破綻した際には、総額6900万ドルの失業対策及び、警察官の雇用費用が打ち出された[1]。
文化
メディア
デトロイト市をサービスしている主要日刊紙はDetroit Free Press及びDetroit Newsである。他のデトロイトの新聞は週刊The Metro Timesである。デトロイト市はこの州で最大なアフリカン・アメリカン所有新聞、週刊Michigan Chronicle、及びアフリカン・アメリカン読者向けの他の新聞、Michigan Citizenの本拠地でもある。
デトロイト市のテレビジョン市場はアメリカ合衆国内で11番目に最大である [2]。デトロイトから放送している多くのテレビジョン放送局はほぼすべてのデトロイトを本拠地としている放送局の送信施設がある、サウスフィールドにスタジオを所有している。デトロイトから放送している放送局はWJBK(Fox)、WDIV-TV(NBC)、WXYZ(ABC)(広島ホームテレビ(テレビ朝日系)と姉妹局提携)、及び WWJ-TV(CBS) が含まれる。他のデトロイト大都市圏のテレビジョン放送局はWMYD(My)、WKBD(CW)、WPXD-TV(Pax TV)及び WADL-TV(主要なインフォマーシャル放送)が含まれる。WTVS はこの都市のPBS会員局である。デトロイトの人々は Windsor 内を本拠地としているCBCテレビジョン 系列、CBET Ch. 9からの放送波も受信できる。視聴者の場所によってはTVOntario、CTV及びSRCネットワークも受信できる。コムキャストはこの都市向けにケーブルTVを提供している。
デトロイトはまた多様なラジオ放送局によってサービスされている。主要なAM放送局は WJR 760(ニュース/トーク)、WWJ 950(ニュース)、CKLW(カナダの一般的なトーク)及びWDFN 1130(スポーツ)である。いくつかのFM放送局はWNIC 100.3(複合ジャンル)、WJLB 97.9(アーバンコンテンポラリー)、WMXD(アーバンアダルトコンテンポラリー)、及び WOMC 104.3(オールディーズ)が含まれる。WDET 101.9はこの都市のNPR 放送局である。WUOM 91.7及びWEMU 89.1は地域 NPR 系列でもあるWDET。Windsor ラジオ放送局 CIMX 88.7及びCBC 89.9はデトロイト地域でも聞く事ができる。
音楽
デトロイト交響楽団が市内のマックス・F・フィッシャー・ミュージック・センターに本拠を置いている。このオーケストラは、ポール・パレーが音楽監督をつとめた1951年から1962年と、アンタル・ドラティの音楽監督をつとめた1977年から1981年に飛躍的な発展を遂げ、アメリカ十大オーケストラのひとつに数えられ、大量の録音によって世界的な名声を博した。現在の音楽監督はレナード・スラットキンである。
スポーツ
デトロイトは北米で4つの主要なスポーツを代表するプロフェッショナルチームの本拠地である(バスケットボールのデトロイト・ピストンズは郊外のオーバーンヒルズにあるザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズで試合をする)。
クラブ | スポーツ | リーグ | 競技場 | ||
---|---|---|---|---|---|
デトロイト・タイガース | 野球 | MLB | コメリカ・パーク | ||
デトロイト・ライオンズ | フットボール | NFL | フォード・フィールド | ||
デトロイト・ピストンズ | バスケットボール | NBA | ザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズ | ||
デトロイト・レッドウィングス | アイスホッケー | NHL | ジョー・ルイス・アリーナ | ||
デトロイト・ショック | バスケットボール | WNBA | ザ・パレス・オブ・オーバンヒルズ | ||
デトロイト・デモリション | アメリカンフットボール | NWFA | |||
デトロイト・イグニッション | サッカー | MISL、XSL | コンピュウェア・アリーナ |
この都市は3つの活動的な主要スポーツの開催地である:野球向けのコメリカ・パーク、アメリカンフットボール向けのフォード・フィールド及びアイスホッケー向けのジョー・ルイス・アリーナ。
1982年から1988年まで、先述のルネッサンス・センターを中心とした市街地を利用して、F1が開催された。F1は一つの国で一開催という原則があるが、アメリカは国土が広いことから一時期複数回のF1が開催されており、「アメリカ東GP」(「アメリカ西GP」はカリフォルニア州のロングビーチ市街地)または「デトロイトGP」という名称が用いられた。また1989年から1992年まで、インディカー・シリーズ(当時はCARTとして)が、同じコースで開催されている。CART(チャンプカー)はその後、ベルアイル島Belle Isleに開催の舞台を移し、2001年までCARTのレースとして開催。2007年からはインディカー(IRL)のレースとして開催されている(なお、インディカーとチャンプカーは1996年から2007年までの12年間分裂状態にあった)。なお、シルベスター・スタローン監督のカーレースをテーマにした映画「ドリヴン」では、このベルアイル島のCARTレースの模様が映画のシーンに用いられている。メインスポンサーであるゼネラル・モーターズの経営不振により、2008年から2011年までは開催が見送られていたが、2012年にインディカー・シリーズのカレンダーに復活した。
無制限の水上滑走艇ボートレース APBA ゴールドカップは1990年以来毎年デトロイトで開催される。このレースはBelle Isle 近くのデトロイト川で開催される。
コメリカ・パークは2005年7月12日の2005年のMLBオールスターゲームの開催地となり、フォード・フィールドは2006年2月5日の第40回スーパーボウルの開催地となる。
また、デトロイトは1944年大会、1952年大会、1956年大会、1960年大会、1964年大会、1968年大会、及び1972年大会と、過去7回オリンピックの開催都市に立候補した(いずれも落選)。
交通
空港
- デトロイト・メトロポリタン国際空港(DTW)
- Coleman A・ヤング国際空港(DET)
- 現在商業旅客サービスを停止している、元デトロイトシティ空港とも知られている。
- ウイロウ・ラン空港(YIP)
高速道路
デトロイト市は I-75、I-94、I-96、I-696、I-275、及びI-375を含む、6つの主要な州間高速道路が交わっている。
鉄道
シカゴ - ポンティアック間を結ぶアムトラックの駅(ミシガン・セントラル駅とは異なる)が存在する。
市内の輸送機関
デトロイト市の輸送機関サービスはデトロイト市交通局(Detroit Department of Transportation 略:DDOT)によって提供されている。デトロイト交通局は路線バスと障害者向けのパラトランジットサービスを直営で行っている。なお、デトロイト市を含むデトロイト大都市圏の4つの郡が共同で地域交通局(Suburban Mobility Authority for Regional Transportation 略:SMART)を運営しており、そのバスもデトロイト市内に乗り入れている。
デトロイト市はダウンタウン地域で2.9マイルのループ路線をサービスしている、ピープル・ムーバーと知られるライトレール・システムを運行するデトロイト交通公社の運営も行っている。
姉妹都市
デトロイト市はいくつかの都市と姉妹都市の提携をしている。このうち、豊田、トリノはそれぞれトヨタ自動車、フィアットの本拠地であり、自動車工業の街として知られている。 テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2
- テンプレート:Flagicon 重慶市(中華人民共和国)
- テンプレート:Flagicon ドバイ(アラブ首長国連邦)
- テンプレート:Flagicon キトウェ(ザンビア)
- テンプレート:Flagicon ミンスク(ベラルーシ)
脚注
関連項目
- モータウン - デトロイト発祥のレコードレーベル。名前もデトロイトが自動車の街であることを示す"Motor Town"の略である。
- デトロイト・テクノ
- ロボコップ - 財政破綻して私企業に支配された近未来のデトロイトが舞台。現実のデトロイトも2013年7月に財政破綻を宣言し連邦破産法第9章の適用を申請。
- デトロイト大都市圏における日本人の歴史
「デトロイト」の異称を持つ他国の都市
- サンクトペテルブルク - 「ロシアのデトロイト」と呼ばれている。
- 広州 - 「中国のデトロイト」と呼ばれている。
- サンベルナルド・ド・カンポ - 「ブラジルのデトロイト」と呼ばれている。
- タミルナドゥ州 - 「インドのデトロイト」と呼ばれている。
- タイ - 「ASEANのデトロイト」と呼ばれている。
- 豊田市、刈谷市 - 「日本のデトロイト」と呼ばれている。
外部リンク
テンプレート:アメリカ50大都市- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 「デトロイト、米最悪都市の末路 GM破綻、犯罪増、人口減…」『日経ビジネス』2009年6月15日号 『株式会社日経BP』
- ↑ 米デトロイト市を「CCCマイナス」に格下げ=S&P(ロイター通信 2013年6月13日)
- ↑ テンプレート:PDFlinkテンプレート:En icon
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- ↑ Patricia Zacharias "The ghostly salt city beneath Detroit" Michigan History, The Detroit News. January 23, 2000.
- ↑ Crain's Detroit Business: Major Employers: Detroit Economic Growth Corporation(January 2008). Retrieved on November 24, 2010.
- ↑ Duggan, Daniel(August 16, 2010).Quicken Loans Inc. employees move into new Detroit offices.Crain's Detroit Business. Retrieved February 28, 2011.
- ↑ Duggan, Daniel(January 26, 2011).Quicken Loans completes deal for Madison building; will be renovated for business incubator. Crain's Detroit Business. Retrieved February 28, 2011.
- ↑ Dbusiness(January 7, 2011).Blue Cross Blue Shield of Michigan announces dates for move of 3,000 employees to Downtown Detroit.Hour Media. Retrieved February 28, 2011.
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- ↑ Morgan Quitno Press 2008年テンプレート:En icon
- ↑ 米CNNが選んだ「世界の治安ワースト10都市」(CNN.NEWS.2010年4月26日)
- ↑ The Most Dangerous Cities in America247wallst
- ↑ テンプレート:Cite news