テルアビブ
テル・アヴィヴ[1](テンプレート:Lang-he 、テンプレート:Lang-en)は、イスラエルの人口第2位の都市である(第1位はエルサレム)。
基礎自治体(市)の名はテル・アヴィヴ・ヤフォ(תֵּל־אָבִיב-יָפוֹ 、テンプレート:En)であり、市名の中のヤッファ(ヤフォ)とは1950年に合併した市である。
イスラエルの経済・文化の中心地かつ中東有数の世界都市。国際連合などはテル・アヴィヴをイスラエルの首都とみなしているが、イスラエルはエルサレムが首都だと主張している。
世界でも有数の「ゲイに優しい街」として同性愛者に人気がある[2]。
目次
都市の規模
イスラエルの西側地中海に面する地域に位置するテル・アヴィヴ都市圏(グッシュ・ダン)はイスラエル最大の都市圏である。2010年の都市圏人口は268万人であり[3]、 同国の人口(約700万)のおよそ40%が集中している。行政管轄面積は50.6 km²、人口密度は1キロ平方あたり7445人、イスラエル中央統計局による国勢調査によると2006年現在、総人口は38万人であり、人口増加率は0.9%である。
イスラエル経済の中心であり、2014年にアメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第54位の都市と評価されており、西アジアの都市ではドバイに次ぐ第2位であった[4]。
超高層ビル、国際級のホテルも立ち並び、「中東のヨーロッパ」として、政治や経済の中心地として発展を続けている。高級宝石類などショッピングも充実した都市で、観光や経済の中心地であるが、治安は良い。
地域
地中海に接するエリアは欧米から多くの観光客が訪れ、ナイトクラブやバーが立ち並ぶ世界屈指のリゾート地である。
市中心部には、放送局や巨大ショッピングモールなどのほか、ハビマー劇場、ヘレナ・レビンシュタイン博物館、イスラエル国防軍本部、リクード、労働党本部や情報機関のモサッドやシャバック本部などの他に報道・商業・政治などの主要機能が集中する。
ハ・メディナ広場周辺の地域は、白亜建造物が並ぶ計画都市で、「白い都市」として世界遺産に登録されている。
ハ・ヤルコン川より北側の地域には国内線用のスデ・ドヴ空港、イスラエル博物館や、学問の中心、テルアビブ大学があり、ラマト・アビブと呼ばれる高級住宅地もある。
統計
年齢(歳) | 0-4 | 5-9 | 10-14 | 15-19 | 20-29 | 30-44 | 45-59 | 60-64 | 65- |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
人口統計(%) | 6.8 | 5.3 | 5.0 | 5.5 | 19.6 | 21.4 | 15.9 | 3.8 | 16.6 |
※ 2001年 |
歴史
テル・アヴィヴの地名は、旧約聖書のエゼキエル書3:15に登場し、捕囚のイスラエル人が共同居住地として住まわされた新バビロニア帝国の町の名に由来する。テルとはヘブライ語で「遺跡・廃墟」の意(現在ニップルの東半径8~16キロにテルが多数点在し、イスラエル人の土器も発見されている。 )。またアヴィヴとはヘブライ語で「穀物の耳」(=穀物の穂)の意で、転じて春のこと(古代ユダヤ暦では、ニサンの月という月名にもなっていた)。ちなみに、現在の地名についている「ヤフォ」は、聖書時代のこの地の地名「ヤッファ(ヨッパ)」を受け継いでおり、ヘブライ語で「美しい」という意味がある。
20世紀初頭までは、古代都市ヤッファに隣接する海沿いの砂丘にすぎなかったが、住みよい国を建国することに対するユダヤ人の情熱が、ここを開拓して大都会に仕立て上げたといわれており、まさにシオニズムの希望の地となった。結果として、アラビア人の町であるヤッフォを、新たに築いたテルアビブが飲み込んだ形となった(正式名称がテル・アヴィヴ・ヤフォなのはそのためである)。
1948年5月14日、テル・アヴィヴにおいてイスラエル国家樹立が宣言された。この国家樹立宣言が第一次中東戦争に発展した。イスラエル建国初期は首都機能をテル・アヴィヴにおいていたが、1949年にイスラエルは西エルサレムを占領してエルサレムを首都として首都機能をエルサレムに移転。
しかし、イスラエルのエルサレム首都宣言は国際的には承認されておらず、国際連合(国連)などではテル・アヴィヴを代わりの首都とみなしている。2009年現在、国連加盟各国は大使館等をテル・アヴィブに置いたままであるテンプレート:要説明。
気候
地中海性気候(Csa)に分類される。夏の最高気温は30度前後。
歴代市長
1 | 40px | メイア・ディゼンゴフ | 1921年 | 1925年 | |
---|---|---|---|---|---|
2 | 40px | ダビド・ブロフ | 1925年 | 1927年 | |
3 | 40px | メイア・ディゼンゴフ | 1928年 | 1936年 | |
4 | 40px | イスラエル・ロカフ | 1936年 | 1952年 | |
5 | 40px | ハイム・レバノン | 1953年 | 1959年 | |
6 | 40px | モルデハイ・ナミール | 1959年 | 1969年 | マパイ |
7 | 40px | イェホシュハ・ラヴィノビッツ | 1969年 | 1974年 | 連合 |
8 | 40px | ショロモ・ラハット | 1974年 | 1993年 | リクード |
9 | 40px | ロニー・ミロ | 1993年 | 1998年 | リクード |
10 | 40px | ロン・フルダイ | 1998年 | 現在 | 労働党 |
街並み
テンプレート:Wide image テンプレート:Wide image テンプレート:Wide image テンプレート:Wide image
交通
道路
テル・アヴィヴを中心とする、ラマトガン、バトヤム、ブネイ・バラク、ヘルツリアからなる首都圏(通称・グッシュ・ダン)地域やベングリオン空港との間には、アヤロン・ハイウエイが結んでいる。また、ハイファ、アシュケロン、エルサレムなどを結ぶ高速道路も整備されている。自動車交通網は概して非常によく整備されており、朝夕を除いて渋滞は深刻ではない。
市南部には、巨大なバスターミナル(テル・アヴィヴ・セントラル・バスステーション)があり、ここを中心としてエルサレムやハイファ行きなどの近郊路線バス、エイラット、ベエルシェバやゴラン高原行きの長距離バス。市街地中心の路線バスが発着している。また、このバスターミナルは世界最大であり、総敷地面積延べ44,000 m²になる。ショッピングモールも兼ね備えており、6階建ての立体構造で種類別にバスが発着している。
鉄道
鉄道網は、中央駅を中心として、ハイファ、リション・レジオン、ベエルシェバ、エルサレム、クフェル・サバなどを結んでいる。特に、地中海沿いの路線は高速化が施され、快速でハイファまで1時間、ベングリオン国際空港までは30分弱である。 近年中の開通を目指して、地下鉄網が計画されている。
空港
市内中心部から南東に位置するロードにある国内最大のベン・グリオン国際空港がある。ベン・グリオン空港は国際線空港であり、市内北部にあるスデ・ドブ空港は国内線の空港である。日本からの直行便はないが、エル・アル航空の直行便が就航している香港、北京、バンコク、もしくはフランクフルトやパリなどのヨーロッパの各都市を経由していくことが出来る。
- Littleuni 13.jpg
アヤロン・ハイウエイ
- Moshe2006 0605 110114.JPG
中央バスセンター
- Tel Aviv Shalom Railway Station 01.jpg
ハシャローム駅
- Hadmo2006 0603 164431.JPG
スデ・ドブ空港
- Ehad Haam stock exchange.JPG
テルアビブ証券取引所
- Anakondacoaster.JPG
テルアビブルナパーク
- Doron Cinema Center in Tel Aviv.jpg
テルアビブシネマテーク
- The exhibition centre area.jpg
イスラエルの見本市&コンベンションセンター
- Tel-o-fun.jpg
自転車レンタル
- Centar narodni sport.jpg
国立スポーツセンター - テルアビブ
- Yarkon park wide view.jpg
パークンハヤルコン
観光
大学
- Naftali Building. Tel Aviv University.jpg
スポーツ
チーム
サッカー
バスケットボール
競技場
- Bloomfield stadium.jpg
ブルーム・フィールド・スタジアム
- Yad Eliyahu Stadium.JPG
ノキア・アリーナ
友好都市
- テンプレート:Flagicon アルマトイ(カザフスタン)
- テンプレート:Flagicon イズミル(トルコ)
- テンプレート:Flagicon ウィーン(オーストリア)
- テンプレート:Flagicon ウッチ(ポーランド)
- テンプレート:Flagicon エッセン(ドイツ)
- テンプレート:Flagicon ガザ(パレスチナ)
- テンプレート:Flagicon カンヌ(フランス)
- テンプレート:Flagicon キシナウ(モルドバ)
- テンプレート:Flagicon ケルン(ドイツ)
- テンプレート:Flagicon ソフィア(ブルガリア)
- テンプレート:Flagicon テッサロニキ(ギリシャ)
- テンプレート:Flagicon トゥールーズ(フランス)
- テンプレート:Flagicon ニューヨーク(アメリカ合衆国)
- テンプレート:Flagicon バルセロナ(スペイン)
- テンプレート:Flagicon フィラデルフィア(アメリカ合衆国)
- テンプレート:Flagicon ブエノスアイレス(アルゼンチン)
- テンプレート:Flagicon ブダペスト(ハンガリー)
- テンプレート:Flagicon フランクフルト(ドイツ)
- テンプレート:Flagicon 北京(中華人民共和国)
- テンプレート:Flagicon ベオグラード(セルビア)
- テンプレート:Flagicon ボン(ドイツ)
- テンプレート:Flagicon ミラノ(イタリア)
- テンプレート:Flagicon モスクワ(ロシア)
- テンプレート:Flagicon ワルシャワ(ポーランド)
ゆかりの人物
テルアビブ生まれの人物
- ベンヤミン・ネタニヤフ、第13代、19代イスラエル首相
- エフード・オルメルト、第16代イスラエル首相、元エルサレム市長
- エゼル・ヴァイツマン、第7代イスラエル大統領
- イツァーク・パールマン、バイオリニスト
- ツィッピー・リヴニ、ハトヌア党首
- アイェレット・ゾラー、女優
- ダニエル・シェヒトマン、2011年度ノーベル化学賞受賞者
- ヤキール・アハラノフ、物理学者
テルアビブで亡くなった人物
- イシュトヴァン・ケルテス (この地で溺死)
脚注
外部リンク
- Tel Aviv official website(公式サイト)テンプレート:En icon、תל אביב-יפוテンプレート:He icon
- Interactive detailed city map (Hebrew)
- Tel Aviv University
- TimeOut Tel Aviv (Hebrew)
- Ben Gurion International Airport
- Dov Hoz Airport (Sde Dov)
- Tel Aviv Marina
- Tel Aviv in Focus
- テルアビブ大学 Tel Aviv University
- http://www.bh.org.il/ Beth haTphutzoth, The Nahum Goldmann Museum of the Jewish Diaspora, Tel Aviv University
- The Cymbalista Synagogue and Jewish Heritage Center, Tel Aviv University
テンプレート:Link GA テンプレート:Link GA テンプレート:Link GA
- ↑ 使用例:『イスラエル』臼杵陽著. 岩波新書, 2009
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ Demographia: World Urban Areas & Population Projections
- ↑ 2014 Global Cities Index and Emerging Cities Outlook (2014年4月公表)