カルーセル麻紀

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テンプレート:女性モデル カルーセル 麻紀(カルーセル まき、Carrousel, Maki、1942年[1]11月26日 - )は、日本ニューハーフタレント。本名:平原 麻紀(ひらはら まき)、旧名および出生名:平原 徹男(ひらはら てつお)。所属芸能事務所は、オフィスカルーゼル。

元男性であることをネタにした痛快なトークが売りで、お笑い芸人演芸歌謡ショーを組み合わせたステージを繰り広げる。また、芸能界を始め、各界に友人、親友が数多く幅広い人脈を持つことでも知られる。

経歴

生い立ち

1942年昭和17年)[1]北海道釧路市で厳格な父親の二男として生まれる。「(太平洋戦争で)アメリカイギリスなどの敵国と『徹底的に戦う男』となるよう」との願いから、「徹男(てつお)」と命名された。しかしながら、幼少時から女性的趣味嗜好を持っていた。また、弟がいるが「徹男に次ぐように」という願いを込めて次男(つぐお)と命名されたとの事。

ゲイバーへ

北海道釧路北陽高等学校中退。父親への反目から15歳で家出し、札幌市ゲイバーに勤務。その後は、青森県弘前市のショーパブ勤務を経て、大阪の『カルーゼル』という店に勤めたが、この際に用いた源氏名が『麻紀』であった。また、作家の山口洋子が経営していた東京・銀座のクラブ 『姫』に在籍していたこともある。

札幌市ゲイバーに勤務していた19歳のときに去勢手術を受けた。その後、一年間仕事を休業をして1973年(昭和48年)にはモロッコに渡り、性転換手術を受けた[2]。手術後には40度以上の高熱が続き死にかけたことも麻紀本人が語っている。左足の太腿に薔薇の刺青を入れている。

芸能界へ

25歳のとき、楽曲『愛して横浜』で歌手デビュー[2]日劇ミュージックホールに出演する際に「麻紀」だけでは短すぎると言われ、勤めていた店の名前から「カルーセル」を頭に付けたのが現在の芸名となった。名付け親は放送作家の新野新である。

2001年(平成13年)9月大麻コカインを自宅に隠し持っていたとして、大麻取締法、及び麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で逮捕された。容疑は何れも不起訴となったものの、拘留中の留置場では戸籍上の理由で男子房に入れられていた[2]。また、普段はTバックの下着を愛用していたが、留置場内では男性として扱うため下着は男性物の着用しか認められなかったためトランクスをはいていたと、後日の会見で話している。

2002年平成14年)、半生を綴った自伝『私を脱がせて』(ぶんか社)を出版した。

2006年12月8日には自宅が空き巣被害にあい、腕時計などの宝飾品約800万円相当や現金約10万円、外国紙幣約320万円相当を盗まれている。被害直後に自宅で記者会見に応じている。

2014年5月28日に『徹子の部屋』出演時に、2011年に閉塞性動脈硬化症を患い右足の切断の危険もあったことを番組内で告白した。幸いなことに手術も無事に成功したが、翌年の2012年には左足が同じ病気になってしまい再び手術を行ったそう。

現在もテレビラジオを中心に幅広く活躍している。

女性へ

2004年(平成16年)10月性同一性障害者特例法施行を受けて性別の変更が認められて戸籍上も女性続柄は二女)となり、本名も「平原麻紀」と改名した。親類の子供たちからは、「おじちゃんだったおばちゃん」と呼ばれていたという[3]。本人はいまだに元男性であることをネタにしており、「怒るとオッサンになる」、「男に徹すると書いて徹男なのに、女になってしまった」などと、しばしば語る。

趣味

プロ野球、北海道日本ハムファイターズのファンであり、特に投手・ダルビッシュ有の大ファンである。

年に一度はヨーロッパ各国へ休暇を取って旅行へ行くほどヨーロッパ好きで有名である。自宅内にもヨーロッパのアンティークな家具、装飾品などが多数あり、自宅紹介時には公開している。プライベートでも親交の深い黒柳徹子と一緒にヨーロッパ旅行へ出かけたこともある。豪華なドレスなどの舞台衣装や高級ブランドのバックや靴、洋服、毛皮等を多数所有していて自宅に収まりきらなくなり自宅の近所にクローゼット代わりに家を一軒購入したとTV番組で視聴者に紹介した。

交友関係

芸能界でも友人、親友は多いが、石原裕次郎は麻紀を本物の女性として接していて実妹のようにたいへん可愛がられていたそうで、石原まき子も公認で普段から飲食や遊びに連れて行ってもらったり温泉も一緒に入ったりなどしていたという[4]。石原は本来兄である慎太郎同様に同性愛者を嫌っており、麻紀のようなケースは非常に珍しかった。

太地喜和子とは数多い友人の中でも特に親交が深くて大親友であった。2011年4月19日放送の『徹子の部屋』のゲスト出演時には太地の形見である帯と帯締を着けて着物姿で登場した。『徹子の部屋』には番組開始から現在まで定期的に出演している。

関口宏とは互いの芸能界デビューが同時期で当時から交流があり『宏』、『麻紀』と呼びあっていて仲良しだと『関口宏の東京フレンドパークII』出演時に語っている。

デヴィ夫人美川憲一あき竹城とはプライベートでも親交の深い旧友である。大黒摩季も友人の一人である。

オリックスSDの中村勝広と旧知の間柄であったことが縁で、2008年(平成20年)3月1日オリックス・バファローズ阪神タイガースのオープン戦で始球式を行なった。

オネエ系タレントのパイオニアでもあり、後輩たちから慕われているが特にニューハーフタレントの後輩はるな愛をプライベートでも可愛がっている。愛は、麻紀の誕生日パーティーに招待された際、当時多忙だった愛がうっかり行くのを忘れてしまい、麻紀に男口調で激怒されたと語っている。また2011年2月6日放送の「クイズ☆タレント名鑑」のコーナー「芸能人!このオファー引き受けた?引き受けなかった?クイズ」で「カルーセル麻紀のエアあやや」のオファーを承諾し披露しているが、引き受けた理由は愛に見てもらいたかったとの事。タレントでもあり京都祇園カルシウムハウスの梶浦梶子ママからは師匠と呼ばれている。

出演作品

映画作品

テレビ作品

バラエティー番組

書籍

著書

  • 私を脱がせて(2002年11月、ぶんか社)ISBN 978-4821108015
  • 女は一日にしてならず(2005年11月、幻冬舎)ISBN 978-4344010727
  • 私は女(ぶんか社文庫)(2007年9月5日、ぶんか社)ISBN 978-4821151172

写真集

脚注

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関連項目

外部リンク

  • 1.0 1.1 公称は長らく「1945年生」ということになっていたが、後に訂正された
  • 2.0 2.1 2.2 【国内】 カルーセル麻紀・大麻、コカイン所持で現行犯逮捕 2001年9月22日報道
  • これは「クイズダービー」での問題としても使われた
  • TV番組で自身が語っていたり、本人のホ-ムページのインタビュー新聞記事から