花の新婚!カンピューター作戦

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:基礎情報 テレビ番組花の新婚!カンピューター作戦』(はなのしんこん カンピューターさくせん)は、関西テレビほかで放送された、トークと推理ゲームを交えたバラエティ番組である。製作局の関西テレビでは1978年10月1日から1991年3月31日まで毎週日曜 12:00 - 12:55 (JST)に放送。

出演者

司会

解答者

夫婦の組み合わせを推理し、新婚夫婦に賞金獲得のチャンスを与える役柄として毎週4人が出演していた。

番組の流れ

テンプレート:雑多な内容の箇条書き

  • まず新婚夫婦の妻が1人ずつ登場し、自己紹介や夫ののろけ話を披露する。上岡や解答者はそれぞれの夫についての特徴などの質問をする。
  • 5人の妻の紹介が終わると、それぞれの妻が獲得賞金に影響する解答者を指名する。番組前期は自由指名だったが、指名に偏りが見られる様になった事やマンネリ化打破・出場者の公平さを図るため、後期は電光ルーレットを用いた指名システムに変更された。ルーレットは解答者席の名札部分にある電飾が高速で点滅を繰り返すもので、妻がストップボタンを押した時点で電飾が灯っていた解答者を指名することになる。
  • 妻が夫に似ているタレントを挙げた後、妻の席の後ろにある緞帳が開いて夫が登場する。ただし出てくる夫は6人で、そのうち1名は相手となる妻がいない「偽者亭主」である(本物の夫の友人等がなることが多かった)。
  • 夫登場後、上岡の「一発直感インスピレーション!カンピューター・スイッチオン!」の合図で解答者は第一印象や妻が言った夫に似ているタレント等を頼りにして夫婦の組み合わせを推理、解答席の表示板(数字・アルファベット表示は反転フラップ式案内表示機を使用)を使って解答を表示する。妻は1 - 5と番号、夫はA - Fとアルファベットで表現される。番組のタイトルに「カン(勘)ピューター」と名がつく由来である。制限時間は30秒。
  • その後、上岡や解答者が夫から見た妻の特徴などの質問をする。解答に抵触する質問は却下される。
  • 質問終了後、解答者は夫婦の組み合わせを再度推理し、最終決定を行う。上岡が夫の特徴・似ているタレントの写真とともに妻を順番に1人ずつ紹介していく。ここで解答を変更したい場合、上岡の「カンピューター・スイッチオン!」の合図とともに、その都度電光表示板を操作して訂正する。その際、表示板の左右にランプが設置・点灯しており、訂正するとランプが消える。よって最後までこのランプが灯っていた場合、第一印象から組み合わせを変えなかったことになる。5組分の訂正作業が終わると答え合わせとなる。
  • 答え合わせの際、妻は1人ずつ夫を愛称で呼び出し、呼ばれた夫は妻に対し「頬に甘い口づけ」をしていく。最後に残った妻の後ろには、本物と偽者亭主が立ち、その後で夫の愛称を呼ぶことになるが、その際には必ず偽者がキスをしようとする。そこを本物の夫が制止してキスをし、最終的な正解が分かるというお約束事があった。
  • 4人の解答者の成績を確認し、各夫婦は妻が指名した解答者の成績に応じた賞金を獲得する。賞金は「一発直感」(=上記「第一印象」で推理した組み合わせ)で5組とも正解なら20万円、第一印象から答えを変えて5組とも正解なら10万円、それ以外の場合は1組外れるごとに5万円 - 2万円となる。
  • 偽者亭主は、自分を解答の組み合わせに入れてしまった(偽者に騙された)解答者の数に1万円を乗じた賞金を獲得、4人全員を騙せた場合には10万円獲得。ただし、1人も騙せなくても敢闘賞として1万円が贈られる場合や、指名がなかった解答者がお情けで偽者を解答する場合もあった。

画期的演出

「新婚」で「素人」であるために、新妻が収録中に放送禁止用語(主に性的な言葉)を口走ることがたびたびあった。収録番組なので、本来なら編集でその場面を全てカットするのだが、この番組ではあえて放送禁止用語の部分だけをカットし、その上から歌(都はるみの「はるみの三度笠」、辺見マリの「経験」等)をかぶせて番組のテンポを保つことにした。いわゆる「ピー音」(正確には自主規制音)を演出に加えた元祖の番組であった。

スタッフ

  • プロデューサー:林宏樹
  • ディレクター:広田明
  • 構成:久世進、尾崎秀顕
  • 音楽:キダ・タロー
  • 制作著作:関西テレビ

ネット局

同時ネット局

遅れネット局

関東地方での放送対応

関東地区では、一時期東京12チャンネル(現・テレビ東京)でしばらく放送されたあと、1980年10月5日から1981年3月15日までフジテレビで日曜13時台に遅れネットされていたが打ち切られ、その後関東での放送は独立UHF局テレビ埼玉千葉テレビに移行した。これ以降、2014年現在に至るまでフジテレビにおいて関西テレビのローカル編成バラエティ番組が通常放送として行われたことは無い。

備考

  • 「カンピューター」という用語は、後に長嶋茂雄が「カンピューター野球」の用語で多様化されることになる。
  • オープニングテーマの前半は、後に『ダウンタウンのごっつええ感じ』内のコントサニーさん」のオープニングに使われた。サニーさんの続編である「新・一人ごっつ」内のコント「新婚さん聞きなっしゃい!」でもオープニングに同じ曲が使われた。
  • 週刊ヤングマガジン』で連載中の、1980年代の広島を舞台とした漫画『女神の鬼』(田中宏作)にて、登場人物がこの番組の放送を楽しみにしているという台詞があった。
  • テーマソングはキダ・タローが作曲した。歌のあるものと、インストゥルメンタルの2パターン存在し、後者は主にオープニングの回答者紹介のBGMとして使われ、司会の上岡が「では参りましょう。花の新婚!カンピューター作戦!」と掛け声を挙げると、前者の曲が流れていた。このタイトルコールの直後には、解答者たち(横山ノックや桂文珍)が「うぉ〜い!」や「へぇい〜!!」などと声を揃えていた。
  • 大阪国際女子マラソン等のマラソン中継や日曜12時台にフジテレビ系列で全国ネットの番組が組まれた場合は放送を休止していた。
  • 末期には、組み合わせを解答者が全て当てることが多かった。

脚注

  1. 初期のみ。後にフジテレビ・渡辺プロ製作の『クイズ・ドレミファドン!』を同時ネットにし、テープネットとして木曜深夜に移動させたが、やがて打ち切りとなった。
  2. 末期はこの番組の直後の時間帯に『上岡龍太郎にはダマされないぞ!』が放送されていたが、同番組はこの番組の終了とともに打ち切られ、『紳助の人間マンダラ』に切り替えられた。
  3. 番組終了後、引き続き『紳助の人間マンダラ』が関西テレビとの同時ネットで放送されていた。
  4. 同局は1981年4月に金曜日16時放送の遅れネットで開始。フジテレビのフルネットになった1983年10月からは毎週土曜日の午後1時に変更された。
  5. 東海地方では東海テレビと2つの放送局で放送されていた。三重テレビでは東海のネット終了後も放送された。
  6. 鹿児島県では、鹿児島テレビ(KTS)の鹿児島放送(KKB)1982年10月開局に伴う日本テレビ系メインネットへの改編により、番組が一時期TBS系列の南日本放送(MBC)へ移動。その後、1985年春の改編での日本テレビ系番組一部打ち切りにより、さらにKTSへ再移動し、最終回まで放送。

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