あがた森魚
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox Musician あがた 森魚(あがた もりお、1948年9月12日 - )は、日本のフォークシンガー、シンガーソングライター、映画監督、俳優、エッセイスト。北海道留萌市出身。埼玉県川口市在住。本名は山縣 森雄(やまがた もりお)。函館ラ・サール高等学校卒業、明治大学中退。所属はDargelos(ダルジュロ)、ナレーションなどのヴォイス所属事務所:ビーボ。
目次
人物
上京後、斉藤哲夫、野澤享司、鈴木慶一らと親交を深め、中津川フォークジャンボリーにあがた森魚と蜂蜜ぱいとして参加。春一番コンサートにも同様の組み合わせで参加。林静一の同名漫画を題材とした「赤色エレジー」が話題になり、50万枚[1]を売り上げてベルウッド初のヒットシングルに。
「VirginVS」「雷蔵」としてのリリース、ライヴ盤、カヴァーアルバムなどを含め、40枚あまりのアルバムをリリースしている。
近作に『佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど』『タルホロジー』。2008年、60歳を迎えライヴツアー「惑星漂流60周年!」を全国各地で展開、2009年2月22日、記念イベント『Zipang Boyz號の一夜』を開催。 2009年10月ドキュメンタリー映画『あがた森魚ややデラックス』が制作された。月刊日記映画を毎月制作、上映会も行い、ライヴを全国で展開している。 デビュー40周年を迎える2012年は記念アルバム『女と男のいる舗道』リリースや記念コンサートの開催、 オリジナルアルバム『ぐすぺり幼年期』リリースとひきつづき意欲的な活動が続いている。
1990年代半ばには、月刊漫画「ガロ」に映画「オートバイ少女」手帖 と題する随筆を連載していた[2]。
肉体賛美主義者、自然主義者で、食事から健康法にいたるまでナチュラル志向であり、自然治癒力を強く信じている。このため風邪をひいても薬は飲まず、よほどではない限り医者へは行かない。歯だけはそうもいかず、1993年ころに歯医者を訪れ現代医学の進歩に驚く。その際に、だめになった歯が補修や抜歯をするしかないことに、改めて自分自身が肉体崇拝者であることを思い知らされる。歯を一本抜いたところ非常な郷愁に駆られた[3]。
ディスコグラフィ
シングル
- うた絵本 赤色エレジー(1971年)
- 赤色エレジー(1972年)
- 清怨夜曲(1972年)
- 永遠のマドンナK(1973年)
- 昭和柔侠伝の唄(1974年)
- 僕は天使ぢゃないよ(1975年)
- 函館ハーバーセンチメント(1976年)
- アカシアの雨がやむとき(1979年)
- ジュリエッタの夏(1987年)
- 太陽のラルティーグ(1988年)
- サイレント・イヴ(1993年)
- キットキット!!遠く遠く!!(1995年)
- 第七東映アワー(1996年)
- るるもっぺべいぶるう(2009年・配信限定シングル)
- 夢が叶えられる街では(2014年)
- 悪魔ニナル練習(2014年)
アルバム
オリジナル・アルバム
- 蓄音盤(1970年)
- 乙女の儚夢(1972年)
- 噫無情(レ・ミゼラブル)(1974年)
- 日本少年(ジパング・ボーイ)(1976年)
- 君のことすきなんだ(1977年)
- 乗物図鑑(1980年)
- 永遠の遠国(1985年)
- 永遠の遠国の歌(1986年)
- バンドネオンの豹(ジャガー)(1987年)
- バンドネオンの豹と青猫(1987年)
- Album#1977(1988年)
- ミッキーオの伝説(1988年)
- イミテーション・ゴールド(1993年・カヴァーアルバム)
- 少年歳時記(1993年)
- ピロスマニア海へ行く(1994年)
- 24時の惑星(1995年)
- 第七東映アワー(1996年)
- 永遠の遠国(二十世紀完結編)(1999年)
- 日本少年2000系(1999年)
- 佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど(2001年)
- ギネオベルデ(青いバナナ)(2004年)
- タルホロジー(2007年)
- 俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け(2011年)
- 誰もがエリカを愛してる(2011年)
- コドモアルバム(2012年・あがた森魚と山崎優子名義)
- COBALT TARUPHONIC 音楽文庫 第1〜3集(2012年)
- 女と男のいる舗道(2012年)
- ぐすぺり幼年期(2012年)
- すぴかたいず(2013年)
ライブ・アルバム
- プラネッツ・アーベント(1990年)
- あがた森魚のラジオ・ショウ(1996年)
- 永遠の遠国 at 渋谷ジャン・ジャン(2007年)
- あがた森魚とZipang Boyz號の一夜(2009年)
- 『女と男のいる舗道』あがた森魚デビュー40周年記念コンサート(2013年)
ベスト・アルバム
サウンド・トラック
代表作
- 赤色エレジー(1972年年4月25日発売。デビュー曲にしてヒット曲)
- バンドネオンの豹(ジャガー)
- バンドネオンの豹と青猫
- キットキット!!遠く遠く!!(日産・ラシーンCMソング、CMにはドラえもんの着ぐるみが登場。)
監督作品
映画出演
- 女番長(スケバン)ゲリラ(1972年8月12日) - あがた森男 役
- 鴎よ、きらめく海を見たか めぐり逢い(1975年7月12日) - 若者 役
- 僕は天使ぢゃないよ(1977年5月15日)
- 夢みるように眠りたい(1986年5月18日) - 老手品師B 役
- つぐみ(1990年10月20日) - 主人公まりあの父親 役
- 裸足のピクニック(1993年10月30日) - バイカー 役
- エレファントソング(1994年10月15日) - 管理人 役
- オートバイ少女(1994年8月13日) - 父 役
- 無頼平野(1995年5月29日) - カジノ座の指揮者 役
- 失楽園(1997年5月10日) - 横山 役
- HOBOS Winds will blow soon(1997年5月17日) - アキ 役
- ボディドロップアスファルト(2000年7月9日) - 若松 役
- 命(2002年9月14日) - 初詣の男 役
- Jam Films「けん玉」(2002年12月28日) - 社長 役
- オー・ド・ヴィ(2003年2月15日) - ヤブ医者 役
- 天国の本屋〜恋火(2004年6月5日) - 長瀬郁朗 役
- 美式天然(2006年9月16日) - 置き薬屋 役
- 世界はときどき美しい(2007年3月31日)
- 人のセックスを笑うな(2008年1月19日) - 猪熊さん 役
- ノーボーイズ,ノークライ(2009年8月22日)
- 黄金花〜秘すれば花、死すれば蝶〜(2009年11月21日)
- 海炭市叙景(2010年12月18日) - マスター 役
- マイ・バック・ページ(2011年5月28日) - 飯島 役
- しあわせのパン(2012年1月28日) - 阿部さん 役
- カミハテ商店(2012年11月10日) - 運転手 役
- 映画 妖怪人間ベム(2012年12月15日) - 緒方浩靖 役
- ジャッジ!(2014年1月11日) - エースコックの宣伝室長 役
- そこのみにて光輝く(2014年4月19日)
- くらげとあの娘(2014年8月9日) - 遠藤(水族館館長) 役
- シュトルム・ウント・ドランクッ(2014年8月16日) - 甘粕正彦 役
テレビ出演
- ファンタスマゴリア(ナレーション)
- 夜は胸きゅん(NHK、ナレーション)
- 水曜ノンフィクション(TBS、ナレーション)
- 深夜食堂(「バターライス」TBS ゴロー役 2009年11月6日)
- ウェルかめ(NHK、連続テレビ小説・清州四朗役)
- 秘密(テレビ朝日、ラーメン店主役 2010年11月19日)
- 妖怪人間ベム(日本テレビ、緒方浩靖役 2011年10月-12月)
- 車イスで僕は空を飛ぶ(日本テレビ、観光客役 2012年8月25日)
- 今日の日はさようなら(日本テレビ、呼吸さん役 2013年8月24日)
- 実験刑事トトリ2(NHK、モデル役 2013年10月26日)
その他
- 西岡恭蔵の楽曲「春一番」「街行き村行き」にバック・コーラスで彩りを添えている。アルバム『街行き村行き』、『ライヴ!!はっぴいえんど』収録。
- はちみつぱいのライヴアルバムにゲスト・ヴォーカルで参加している。
- 「ヴァージンVS」というユニットに“A児”と名乗ってリード・ヴォーカルで参加していた。テレビアニメうる星やつらのエンディング曲「星空サイクリング」、フジテレビドラマ「翔んだライバル」のエンディング曲「さらば青春のハイウェイ-Good-Bye My Friend-」等。
- 北海道文化放送の「夢人類」というテーマで、北海道ローカルのキャンペーンソングをつくっていた。
- NHKのドラマ『夢千代日記』『続・夢千代日記』『新・夢千代日記』に「安藤(通称:アンちゃん)」という役名でストリップ小屋の照明係を演じていた。
- NHKの人形劇『バケルノ小学校ヒュードロ組』の主題歌の「バケルノ小学校校歌」を歌っている(未CD化)。
- 1990年代中盤には、フジテレビのバラエティ番組『タモリのボキャブラ天国』であがたを取り扱ったネタが多数採用され、その度にあがたがVTRで登場、一時準レギュラーのような扱いになっていた時期があった。
- 代表作である「赤色エレジー」の作曲者は八洲秀章とされているが、実際の作曲者はあがた森魚である。この曲が八洲秀章が作曲した「あざみの歌」と似ているということで、キングレコードの判断によって八洲秀章の作曲とされた。しかし両曲を聞き比べると似ているのは冒頭部分のみであり、実際には全く別の曲である。
- あがた森魚に昔から尊敬の意を表明している吉井和哉のシングル「バッカ」のPVに特別出演している。また、吉井が在籍したバンドTHE YELLOW MONKEYのトリビュートアルバム『THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』(2009年)ではあがたが「4000粒の恋の唄」をカヴァーしている。
- 元ちとせが「冬のサナトリウム」と「ヴァージンVS」のナンバー「百合コレクション」のカヴァーをしている。
- るりが2002年にリリースしたアルバム『るり式』にて「冬のサナトリウム」のカヴァーをしている。
関連ミュージシャン
- ヴァージンVS
- 架空楽団
- 雷蔵
- 大瀧詠一
- 大山潤子
- かしぶち哲郎
- 斉藤哲夫
- 鈴木慶一
- 鈴木博文
- ちあきなおみ
- 武川雅寛
- 西岡恭蔵
- はちみつぱい
- 早川義夫
- 矢野顕子
- 小田嶋忠宏
- 吉井和哉
- るり
- HARCO
脚注
- ↑ CDJournal.com - CDJカレンダー - 初期あがたの最高傑作『日本少年』発売、2001年12月25日作成。
- ↑ 月刊漫画「ガロ 」1994年
- ↑ 月刊漫画「ガロ」1993年8月号 260P