南陽市
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南陽市(なんようし)は、山形県の南東にある人口約3万3千人の市。置賜地方の交通の要衝としての役割を果たす。鶴の恩返しの民話が伝わる里で知られる。スカイスポーツの大会が行われる。日本さくら名所100選に烏帽子山公園が選ばれている。ぶどう(ワイン)、ホップの産地である。テンプレート:要出典範囲
目次
地理
南陽市は、置賜盆地の北部に位置し、市の北部は白鷹丘陵、南部は平地が開け、最上川を南端とする。
人口
歴史
- 1967年(昭和42年)4月1日 - 市制施行。
- 1968年(昭和43年)- 南陽市民会館完成。
- 1974年(昭和49年)- 吉野鉱山閉山。
- 1980年(昭和55年)- 稲荷森古墳、国の史跡に指定。(県内最大で東北で6番目に大きい前方後円墳。)
- 1982年(昭和57年)- 市内三間通に新庁舎完成。
- 1988年(昭和63年)- フラワー長井線(山形鉄道)開業。(国鉄の合理化による長井線廃止に伴い、沿線市町(長井市、白鷹町、川西町)と共に第3セクター山形鉄道株式会社を設立し、長井線を存続させる。)
- 1989年(平成元年)- 南陽市武道場、向山公園完成。
- 1992年(平成4年)- ハイジアパーク南陽オープン。
- 1993年(平成5年)- JR赤湯駅新駅舎完成。
- 1996年(平成6年)- 南陽市中央花公園(南陽市民体育館)完成。
- 2001年(平成13年)- えくぼプラザ(南陽市立図書館)完成。
- 2012年(平成24年)- 山形県縦断駅伝競走大会で南陽・東置賜チームが総合初優勝。
- 2013年(平成25年)- 豪雨被害。市内2つの河川が氾濫。
- 2014年(平成26年)- ニューイヤー駅伝に初出場。
- 2014年(平成26年)- 再び豪雨被害。市内2つの河川が氾濫し赤湯地区などで1200棟が床上浸水などの被害。
市町村合併の経緯
- 1955年(昭和30年)
- 1957年(昭和32年)
- 1月1日 - 赤湯町中山地区の一部を、上山市に編入。
- 4月1日 - 高畠町大橋地区と石岡地区の一部を、赤湯町に編入。
- 1967年(昭和42年)
- 4月1日 - 宮内町、赤湯町、和郷村が合併し、南陽市誕生。
市名の由来
合併時に、現在も市内の二大市街地である宮内町と赤湯町の双方が新市名で譲らず、仲裁案として安孫子藤吉山形県知事(当時)が中国の故事である「南陽の菊水」から引用して、命名した瑞祥地名である(市役所は中間地点に建てられた)。市名決定の経緯から、南陽市(中国)とは、1988年(昭和63年)10月6日に友好都市を提携している。
行政
投票率68.69% 現職塩田秀雄氏を破り初当選。
財政
平成18年度
- 財政力指数 0.44 ( 全国市町村平均 0.53 山形県市町村平均 0.36 )
- 経常収支比率 92.6%
- 標準財政規模 77億6500万円
- 一般会計歳入 121億4000万円
- 一般会計歳出 117億3600万円
- 人口一人当たりの人件費物件費等決算額 10万5911円
- 人口1000人当たり職員数 9.12人 (全国市町村平均 7.82人 山形県市町村平均 8.54人 )
- ラスパイレス指数 97.2
- 人口一人当たり地方債現在高 50万3731円 (普通会計分のみ 山形県市町村平均 50万6162円)
地方債等の残高
- 1普通会計分の地方債 175億5900万円
- 2特別会計分の地方債(企業債) 153億7000万円
- 主な内訳 公共下水道事業会計分 126億9500万円
- 3関係する一部事務組合分の地方債(企業債) 13億8382万円+239億4000万円(広域病院分、負担割合不明)
- 置賜広域病院組合分239億4000万円(負担割合不明) 注)この組合については長井市、南陽市、飯豊町、川西町の2市2町で共同で運営しており、239億4000万円の返済についても2市2町で分担する
- 置賜広域行政事務組合 79億5300万円(負担金割合17.4%)→ 13億8382万円
- 4第3セクター等の債務残高 9億9000万円 (南陽市土地開発公社分)
地方債等の合計 353億0200万円 (連結会計 ただし負担割合不明な広域病院分の239億4000万円は一切含めず)
- 南陽市民一人あたりの債務残高 101万2766円
- 普通会計分+特別会計分に限ると市民一人当たり地方債残高 94万4688円
長井市、南陽市、飯豊町、川西町については置賜広域病院の経営問題が大きな財政問題となっている
経済
産業
- 主な産業
漆山地区に南陽西工業団地。
- 農業
ぶどう
- 産業人口
南陽市に本社を置く主要企業
- 上場企業
- エヌ・デーソフトウェア 東証2部上場(証券コード3794)
- かわでん JASDAQ上場(証券コード6648)
郵便局
金融機関
- 山形銀行(南陽市指定金融機関)赤湯支店・宮内支店
- 荘内銀行イオンタウン南陽支店
- きらやか銀行赤湯支店・宮内支店(ブランチインブランチとして、南陽支店が赤湯支店内、宮内東支店が宮内支店内にある)
姉妹都市・提携都市
教育
- 小学校
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- 中学校
- 南陽市立宮内中学校
- (2010年4月、南陽市立宮内中学校、漆山中学校、吉野中学校が統合し開校)
- 南陽市立赤湯中学校
- (2010年4月、南陽市立赤湯中学校、中川中学校が統合し開校)
- 南陽市立沖郷中学校
- (2010年4月、南陽市立沖郷中学校、梨郷中学校が統合し開校)
- 高等学校
交通
鉄道路線
- 中心となる駅:赤湯駅
- 隣接市町村への連絡:奥羽本線(山形新幹線)、フラワー長井線
- 都道府県庁への連絡
- 山形市への連絡:奥羽本線(山形新幹線):山形駅
- 広範囲な連絡:山形新幹線、フラワー長井線経由米坂線
の=== バス ===
- 高速・都市間バス
- 路線バス
- 山交バス(山形市役所~長井市役所)
- 南陽市民バス(小滝不動尊前~赤湯駅)※以前は山交バスが運行していたが、赤字のため撤退後赤湯観光バスが路線を引き継いだ。
道路
観光ほか
- 南陽の菊まつり
- 烏帽子山公園(日本さくら名所100選)
- 赤湯温泉
- 稲荷森古墳(国の史跡。山形県最大の前方後円墳)
- 熊野大社(日本三熊野の一つ)
- 珍蔵寺
- 梨郷神社
- 南陽スカイパーク
- ハイジアパーク南陽
- 夕鶴の里
- 結城豊太郎記念館
- くぐり滝
- 小滝わらび園
- 荻わらび園
出身有名人
- 井上京子(プロレスラー)
- 須貝智郎(農業・シンガーソングライター)
- 須藤克三(教育者・児童文学者)
- 須藤憲三(医学者・金沢医科大学学長)
- 橘ノ圓 (3代目)(落語家)
- 中村映里子(女優)
- 錦三郎(歌人・クモ研究家)
- 水谷修(教育者)
- 結城豊太郎(銀行家・政治家)
- 水心子正秀(江戸時代後期の刀工、泰平の世で衰退した日本刀を復興させた。いわゆる新々刀の祖)
- 池田めぐみ(フェンシング選手)
- 若杉嘉津子
- 深町秋生(作家)
その他
- 吉野鉱山
- かぼちゃプロジェクト(南陽市梨郷青年団)
- 南陽宣隊アルカディオン(ローカルヒーロー)
- 案内標識でのローマ字の表記は「Nanyo」ではなく「Nan yo」又は「Nan-yo」と表記されている。
関連項目
外部リンク
- 公式
- 観光