久宝寺駅
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久宝寺駅(きゅうほうじえき)は、大阪府八尾市龍華(りゅうげ)町二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
概要
八尾市の西部に位置し、かつては大阪府南部の貨物列車の拠点となっていた竜華操車場(のちに竜華信号場に変更、現在は廃止)があり、広い構内であったが、操車場廃止後、1997年に跡地の再開発(大阪竜華都市拠点土地区画整理事業)が開始され、2006年に竣工した。周辺は大きく様変わりしている。
乗り入れ路線
当駅の所属線である関西本線[1]と、当駅を終点とするおおさか東線の2路線が乗り入れている。アーバンネットワーク内にあり、関西本線は「大和路線」の路線愛称設定区間に含まれている。おおさか東線はかつての片町線支線(通称「城東貨物線」)を旅客化した路線である。
駅構造
八尾駅が管理している直営駅で、ICカード乗車券「ICOCA」の利用エリアに含まれている。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color大和路線 | 上り | 王寺・奈良・高田方面 |
3 | テンプレート:Color大和路線 | 下り | 天王寺・JR難波・大阪方面 |
テンプレート:Colorおおさか東線 | - | 新加美・放出方面 | |
4 | テンプレート:Color大和路線 | 下り | 天王寺・JR難波・大阪方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
ほとんどの時間帯で快速列車と普通の緩急接続が行われている。1番のりばが上り本線、2番のりばが上り副本線、3番のりばが下り副本線、4番のりばが下り本線である。しかし、2・3番のりばにおおさか東線の列車が発着する(配線上、おおさか東線方面から1・4番のりばに発着ができない構造となっている)ため、当駅で待避する大和路線の普通の大半が本線の1・4番のりばに発着し、快速列車が待避線の2・3番のりばに到着している。ただし、普通が副本線に発着して快速が本線を使用する場合がある。おおさか東線開業前はこの状態が通常であった。
平日の朝ラッシュにおいては、柏原駅始発の快速JR難波行きと、直通快速尼崎行きが同一ホームで接続するダイヤが組まれていたり、普通が当駅でおおさか東線の普通と連絡した後、平野駅で後続の快速を待避するダイヤが組まれている。
日中においては大和路線が普通と快速・大和路快速の緩急接続を優先するダイヤとなっており、緩急接続中は一方向においてホームが完全に塞がっている状態になるためにおおさか東線の列車が入線できない。また、2011年3月ダイヤ改正の快速電車の増発により、JR難波始発の快速、王寺・高田行きが、おおさか東線の当駅止まり列車の到着を待って発車するダイヤに変更された。(輸送障害が発生した場合や、一部の時間帯は接続しない場合あり。)
利用状況
1996年度の乗車人員は1日平均5,469人[2]であったが、1997年春のダイヤ改正より快速停車駅になったことに加え、駅周辺の再開発により利用者は増加傾向にある。2010年度には隣の八尾駅を上回り、天王寺駅~王寺駅の途中駅で最も乗車人員が多い駅となった。
大阪府統計年鑑[3]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 5,406 |
1996年 | 5,469 |
1997年 | 6,520 |
1998年 | 7,298 |
1999年 | 7,700 |
2000年 | 8,152 |
2001年 | 8,748 |
2002年 | 8,960 |
2003年 | 9,215 |
2004年 | 9,898 |
2005年 | 10,632 |
2006年 | 10,926 |
2007年 | 11,285 |
2008年 | 12,455 |
2009年 | 12,847 |
2010年 | 13,727 |
2011年 | 14,654 |
2012年 | 15,365 |
駅周辺
- 八尾市立病院
- シャープ 八尾事業所
- クボタ 久宝寺事業センター
- 前田産業 ミルトン大阪工場
- メガシティタワーズ
- ライフ 久宝寺駅前店
- ローレルコート久宝寺リーデンスタワー
- ソフトバンクJR久宝寺
- 万代 久宝寺駅南店
- ドラッグストア サーバ 八尾跡部北店
- 西松屋 跡部店
- ヤマト運輸 八尾太子堂宅急便センター
- 日本通運 天王寺支店
- 大阪府営久宝寺緑地・久宝寺プール
- 八尾久宝寺四郵便局
- 久宝寺(寺内町)
- 顕証寺
- 許麻神社
- 念佛寺
- 発願寺
バス路線
駅前から近鉄バスが運行している。
- 近鉄バス(JR久宝寺駅停留所)
歴史
- 1910年(明治43年)12月1日 - 国有鉄道関西本線の駅(旅客駅)として八尾駅 - 加美駅間に新設開業。
- かつては上下線が竜華操車場を挟んで離れていた。大阪南部の貨物操車場として発展し、機関区も設けられていた。関西本線が非電化時代は朝夕数本の普通列車しか停車しなかったテンプレート:要出典。1984年に操車場が廃止された。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 1992年(平成4年)11月 - みどりの窓口営業開始。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)3月14日 - 奈良方面行きの待避線ができる[6]。
- 2001年(平成13年)3月3日 - 大和路快速の停車駅になる[7]。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」供用開始[8]。
- 2008年(平成20年)3月15日 - おおさか東線が開業し、乗換駅になる[9]。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color大和路線(関西本線)
- テンプレート:Color大和路快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Colorおおさか東線
- テンプレート:Color直通快速
- 放出駅 - 久宝寺駅 - 王寺駅(大和路線)
- テンプレート:Color普通
- 新加美駅 - 久宝寺駅
- テンプレート:Color直通快速
脚注
関連項目
過去に似た構造を持っていた駅
外部リンク
テンプレート:阪和貨物線- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806 に、データで見るJR西日本(西日本旅客鉄道)p.48 - p.49 の、おおさか東線の駅数は中間駅の5駅が計上されているのを考慮。
- ↑ 平成9年度 大阪府統計年鑑(第11章 運輸及び通信 第3表 JR各駅別乗車人員) - 大阪府
- ↑ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
- ↑ 平成9年3月アーバンネットワークのダイヤ改正について(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 1996年12月16日
- ↑ 大和路線久宝寺駅橋上駅舎の使用開始について(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 1997年7月3日
- ↑ 平成10年春ダイヤ改正について 3.アーバンネットワーク (3)大和路線・和歌山線(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 1997年12月19日
- ↑ -平成13年3月 ダイヤ改正について- 3.大和路線 大和路快速が久宝寺に停車!(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年12月8日
- ↑ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ↑ 平成20年春ダイヤ改正について(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2007年12月20日
- ↑ 柏原駅始発の列車のみ