吉塚駅
吉塚駅(よしづかえき)は、福岡県福岡市博多区吉塚本町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。
目次
概要
JR九州における福岡県庁への最寄り駅で、当駅の所属線[1]である鹿児島本線と、当駅を終点とする篠栗線の2路線が乗り入れている。なお篠栗線は運転系統上は「福北ゆたか線」(黒崎駅 - 直方駅 - 博多駅間)の一部となっており、篠栗線の列車はすべて博多駅まで乗り入れている。日本国有鉄道(国鉄)時代は勝田線の起点でもあった。
吉塚駅 - 博多駅間は鹿児島本線の上下線と篠栗線(福北ゆたか線)の単線が並行しているため、通勤・通学時間帯には鹿児島本線の列車と福北ゆたか線の列車が同方向に並走するシーンも見られる。吉塚駅 - 博多駅間に篠栗線用の線路が敷かれたのは1991年(平成3年)3月16日のダイヤ改正に合わせてのことで、それまでは博多駅のホーム容量の都合上、当駅始発・終着の篠栗線の列車も多く運行されていた。
現在は普通・快速列車すべてと朝・夜間の一部の特急列車が停車しているが、初代の快速は通過しており、特別快速と統廃合されて設定された現行の快速(2代)は1982年(昭和57年)3月1日から一部が停車し、同年11月15日にすべての列車が停車するようになった。また当時運行されていた香椎線に直通する博多駅 - 西戸崎駅間の普通列車は当駅には停車せず、1985年(昭和60年)3月14日からは一部の特急も停車するようになったため、一時「一部の特急とすべての快速が停車し、一部の普通が通過する駅」となったことがある。また九州新幹線鹿児島ルート全線開業前の数年間は、県庁への利便性が考慮されて特急「有明」の一部が当駅始発・終着で運行されていた[2]。
歴史
- 1904年(明治37年)
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道(初代)が国有化され帝国鉄道庁が所管。
- 1919年(大正8年)5月20日 - 筑前参宮鉄道箱崎 - 新志免(後の志免駅)駅間開通。
- 1942年(昭和17年)9月19日 - 筑前参宮鉄道が大同合併し西日本鉄道宇美線に所属。
- 1944年(昭和19年)5月1日 - 西日本鉄道宇美線が戦時買収により運輸通信省勝田線が所管。
- 1963年(昭和38年)12月1日 - 吉塚 - 博多 - 竹下駅間路線移設により駅移転距離変更。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 勝田線全線廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 2004年(平成16年)3月13日 - 箱崎 - 博多駅間連続高架化工事完工により完全高架化。
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを有する高架駅である。テナントとして「フレスタよしづか」が入居している。
直営駅で、みどりの窓口が設置されている。JRの特定都区市内制度における「福岡市内」の駅である。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color鹿児島本線 | 上り | 香椎・赤間・小倉・門司港方面 | 特急「きらめき」は停車しない |
テンプレート:Color日豊本線 (特急「ソニック」「にちりんシーガイア」) |
小倉・大分・宮崎・宮崎空港方面 | 「ソニック」は夜間の1本のみ停車 | ||
2 | テンプレート:Color鹿児島本線 | (待避線) | ||
3 | テンプレート:Color鹿児島本線 | 下り | 博多・二日市・鳥栖・久留米・大牟田方面 | 特急は朝・夜間の一部のみ停車 |
4 | テンプレート:Color福北ゆたか線 | 上り | 篠栗・桂川・新飯塚・直方方面 | |
5 | テンプレート:Color福北ゆたか線 | 下り | 博多行き |
利用状況
2012年度の1日平均乗車人員は11,775人である[4]。増加傾向が続いており、2009年度には乗車人員が1万人を越えた。
近年の1日平均乗車人員は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1987年(昭和62年) | 4,649 |
1988年(昭和63年) | 5,206 |
1989年(平成元年) | |
1990年(平成テンプレート:02年) | |
1991年(平成テンプレート:03年) | 5,794 |
1992年(平成テンプレート:04年) | 6,009 |
1993年(平成テンプレート:05年) | 6,428 |
1994年(平成テンプレート:06年) | 6,864 |
1995年(平成テンプレート:07年) | 7,083 |
1996年(平成テンプレート:08年) | 7,691 |
1997年(平成テンプレート:09年) | 7,837 |
1998年(平成10年) | 7,978 |
1999年(平成11年) | 8,109 |
2000年(平成12年) | 8,183 |
2001年(平成13年) | 8,383 |
2002年(平成14年) | 8,952 |
2003年(平成15年) | 9,149 |
2004年(平成16年) | 9,174 |
2005年(平成17年) | 9,298 |
2006年(平成18年) | 9,357 |
2007年(平成19年) | 9,561 |
2008年(平成20年) | 9,800 |
2009年(平成21年) | 10,234 |
2010年(平成22年) | 10,698 |
2011年(平成23年) | 11,424 |
2012年(平成24年) | 11,775 |
駅周辺
1981年、それまで天神にあった福岡県庁が当駅の約600m西側の東公園地区に移転したことで、国鉄・JR九州としては福岡県庁の最寄り駅となった。また県庁舎の少し西側には九州大学病院および医・歯・薬学部が立地している。駅周辺はマンションが多く建ち並んでいる。
西口
- 福岡県道550号浜新建堅粕線
- サニー 吉塚駅前店
- 西鉄バス 吉塚駅前バス停・吉塚駅(構内)バス停
- 福岡外語専門学校
- 博多女子中学校・高等学校
- 博多税務署
- 福岡市東公園
- 元寇資料館
- 福岡市民病院
- 福岡県庁
- 福岡県警察本部
- 福岡県国保会館
- 福岡県吉塚合同庁舎
- 博多サンヒルズホテル
- 馬出九大病院前駅 - 福岡市地下鉄箱崎線
- 九州大学病院・医学部・歯学部・薬学部
- 十日恵比須神社
- 福岡市立千代小学校
- 福岡市民体育館
- 千代文化スポーツセンター
- パピヨンプラザ
- 福岡県立博多青松高等学校
- 福岡県立福岡高等学校
- 福岡市立馬出小学校
- 博多メディカル専門学校
- 西鉄吉塚自動車営業所
- ドラッグイレブン薬局 市民病院前店
- ゆめタウン博多
- JR九州バス「馬出」停留所
東口
- 福岡県中小企業振興センター
- ファミリーマート 吉塚駅東口店
- コスモス薬品 本社
- 大賀薬局 吉塚駅東口店
- ローソン 吉塚本町店
- セブンイレブン 吉塚駅東店
- ソフトバンク吉塚
- 福岡県道607号福岡篠栗線(旧国道201号)
- 西鉄バス 吉塚二丁目バス停
- マルショク 吉塚駅東店
- 福岡市立東吉塚小学校
- 西日本シティ銀行 吉塚支店
- あおやぎ 橘会館(葬儀所)
- 福岡銀行 吉塚支店
- 福岡市立吉塚小学校
- 福岡市立吉塚中学校
駅名の由来
「吉塚」は1586年(天正14年)、立花宗茂に攻められ高鳥居城で討ち死にした筑後の豪族・星野氏の星野鎮胤と星野鎮元の兄弟を祀る吉塚地蔵尊に因んだ地名である。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 鹿児島本線
- テンプレート:Color快速・テンプレート:Color準快速
- テンプレート:Color普通
- 箱崎駅 - 吉塚駅 - 博多駅
- テンプレート:Color福北ゆたか線(篠栗線、ただし当駅 - 博多駅間は鹿児島本線)
- テンプレート:Color特急「かいおう」
- 桂川駅 - 吉塚駅 - 博多駅
- テンプレート:Color快速
- 長者原駅 - 吉塚駅 - 博多駅
- テンプレート:Color普通
- 柚須駅 - 吉塚駅 - 博多駅
- テンプレート:Color特急「かいおう」
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道
- 勝田線
- 吉塚駅 - 御手洗駅
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:鹿児島本線 (福岡地区) テンプレート:福北ゆたか線
テンプレート:勝田線- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 現在も「有明」は上り1本が当駅行きであるが博多駅→当駅間は普通列車として運行。
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ ふくおかデータウェブ 九州旅客鉄道駅別乗車人員 - 福岡県