おおい町
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テンプレート:Infobox おおい町(おおいちょう)は、福井県南西部の町。2006年3月3日に遠敷郡名田庄村と大飯郡大飯町(読み同じ)が合併して誕生した。
目次
町勢
- 面積:212.00km²
- 人口:9,162人
- 男性:4,463人
- 女性:4,699人
- 世帯数:3,080世帯
- 人口密度:43.65人/km²
- (2007年8月1日現在)
地理
- 北陸地方の最西端にある若狭(若狭地方)大飯郡に町の主要な建物があることから若西(じゃくせい)とよばれる地域である。
- 行政区域はリアス式海岸の続く若狭湾の支湾小浜湾の南部と、南川上流部および丹波高地に連なっている。
- 大飯地区には陸繋島である大島半島の先側が含まれるが青戸の大橋で町中心部と直接接続しており、半島の付け根部分を有する高浜町を通らず往来できるようになっている。
- 名田庄地区と大飯地区の間は峠道で、大型車の通行ができない。両地区間の連絡は、一旦小浜市を経由した方が便利である。
- 山:頭巾山、八ヶ峰、三国岳(福井県・滋賀県・京都府)776m - 福井県おおい町・滋賀県高島市・京都府南丹市に跨る。
- 河川:佐分利川、南川
- 半島:大島半島
- 湾:小浜湾
- 入江:青戸入江
- 島:冠者島
隣接している自治体
歴史
- 名田庄地区には若狭と京都を結ぶルートの一つ周山街道が通り、かつては魚介類や塩がこの道を通り運ばれていた。室町中期から戦国期にかけて、将軍家の縁戚だった武田家の領国若狭には、飛鳥井家など、都から多くの公家が下向したことが知られるが、中でも、陰陽師の安倍晴明の直系子孫である土御門家は、応仁の乱を避け、京都からこの地に移り、乱が収まるまで数代にわたり居住した。京都と同名の社寺が残り、かつての屋敷跡一帯には、小京都の風情がある。このような正統な意味での小京都は、一条家の土佐中村や、高倉家の秋田角館など、全国でも例が非常にかぎられ、貴重な存在である。本家は、秀吉や家康によって、京都に呼び戻されたが、現代も若狭に残った庶子の子孫が、陰陽道の流れを受け継いでいることで知られている。
- おおい町石山の石山武田氏遺跡は、若狭武田氏終焉の地として有名である。元遠敷郡後瀬山城主で、最後の若狭武田氏当主となった武田元明は、越前朝倉氏の滅亡後、織田信長より大飯郡石山に於いて3000石を与えられた。正室である竜子(のちの松丸殿)とともに石山において平穏に長らく暮らしたとされる。もともと石山は武田家の重臣武藤友益の居城があった場所であり武田家に縁の深い土地であった。しかし信長没後、明智光秀に同調した武田元明は、武田家遺臣を糾合し丹羽長秀の本城・近江佐和山城を攻めたため、羽柴秀吉・丹羽長秀により自刃させられた。武田元明が没することにより若狭武田家は滅亡した。
沿革
福井県内では三方上中郡若狭町に次いで郡を越えた合併となった。郡の所属については、名田庄村が「名田庄村をイメージするような名前の新郡を新設する」という構想を持っていたが、かつて小浜市が大飯郡加斗村を合併したときのいきさつのほか、大飯郡高浜町が郡の新設に難色を示したために断念し、大飯郡に属することとなった。また、名田庄村の各地区には集落名の頭に「名田庄」がつくこととなった。
人口
行政
町長
- 町長 : 時岡忍(前おおい町長) 3期目、任期満了2014年4月1日
- 歴代町長
- 町長職務執行者 : 下中昭治(名田庄村廃止時の村長、2006年3月3日 - 2006年4月1日)
- 初代 : 時岡忍(大飯町廃止時の町長、2006年4月2日 - 2007年3月31日 1期(辞職))
- 2代 : 時岡忍(2007年4月22日 - 現職)
財政
- 旧大飯町は地方交付税(普通交付税)の不交付団体であったが、合併後はおおい町が旧名田庄村の交付額に相当する額の交付を受けている。
町議会
- 議員数 14人(任期満了2015年4月29日)
- 町新設から2007年4月29日まで合併時在任特例適用(26名)
経済
産業
- 名田庄地区はかつて林業が主幹産業であったが衰退し、現在の特産品にはジネンジョ、名田庄漬のブランドで生産・販売されている漬物がある。
- 大飯地区には原子力発電所があり、これにより財政は豊かである。
- 産業人口(2005年国勢調査、旧町村分の合計)
- 第一次産業:447人
- 第二次産業:1,195人
- 第三次産業:3,039人
原子力発電所
地域
健康
- 平均年齢 46.0歳(2005年国勢調査、2006年合併前の旧町村分を再計算した値)
教育
- 大学
- 相愛大学大飯学舎
- 中学校
- 小学校
- おおい町立大島小学校
- おおい町立佐分利小学校
- おおい町立本郷小学校
- おおい町立名田庄小学校
交通
鉄道路線
- 中心となる駅:若狭本郷駅
- 隣接市町村への連絡
- 都道府県庁への連絡
- 広範囲な連絡
バス路線
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 県道
通信
- おおいテレビ(公営のケーブルテレビ局)
- おおい町は山と海で囲まれているため、一部地区を除き県外波はケーブルテレビ局加入による視聴となる。
祭事・催事
- スーパー大火勢(おおがせ、8月上旬)
- 巨大な松明を回す伝統行事の「大火勢」を観光イベント化したもので、約20m、重量1tに及ぶ松明から火の粉が降り注ぐ。
- 名田庄 星のフィエスタ
名所・旧跡
寺社
- 宝楽寺 - 町指定天然記念物のとびうめが有名。若狭観音霊場の第29番札所。おおい町大島
- 清雲寺 - 鎌倉時代に作られた毘沙門天立像が国の重要文化財。
- 意足寺 - 木造の十一面千手観音立像が重要文化財。
- 長楽寺 - 定朝作と伝えられ取る阿弥陀如来坐像などが重要文化財。
- 常禅寺 - 平安時代の不動明王坐像が重要文化財
- 潮音院 - 若狭観音霊場 第28番札所 おおい町本郷
- 海元寺 - 若狭観音霊場 第27番札所 おおい町本郷父子
- 檀渓寺 - 若狭観音霊場 第26番札所 おおい町本郷納田終
自然・景観
施設・公園
- おおい町暦会館 - 土御門家遺跡関連の陳列
- 若州一滴文庫 - 水上勉文学の書籍等
- プレーパーク大飯 - 総合スポーツ公園、宿泊施設(スポーツロッジ栄光)、ホール(イベントワークステーション「悠久館」、博物館・図書館・松木庄吉美術館)がある。プレーパーク大飯
- きのこの森
- さぶり川公園
- 久田の里森林公園 - 南川の支流の久田川にテント場やフィールドアスレチック施設、遊歩道、魚釣りや水遊び、吊り橋などが整備された森林公園。
- 大島半島 - 赤礁崎参照
- 赤礁崎ベイサイドパーク
- 赤礁崎オートキャンプ場
- あかぐり海釣公園
- 塩浜海水浴場
- 袖ヶ浜海水浴場
- 長井浜海水浴場
温泉
その他
- 同町が2006年に、ホテルなどを持つリゾート施設・「うみんぴあ大飯」の事業に絡み、約25億円に及ぶ虚偽の予算を国に申請し、その結果電源三法交付金(原発交付金)が認定されていたことが、2011年12月に判明している[1]。
出身人物
- 水上勉(小説家)
- 武田元明(若狭武田氏最後の当主・おおい町石山の領主)
- 松丸殿(武田元明の正室)
- 村本大輔(ウーマンラッシュアワー)
- 松木庄吉(彫刻家。第6回文展に「逆風」を出品して特選。第二次世界大戦で戦死。
関連項目
脚注
- ↑ 福井・おおい町:虚偽予算で原発交付金 25億円受給 毎日新聞 2011年12月24日