機動戦士Vガンダム
テンプレート:Redirectlist テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer 『機動戦士Vガンダム』(きどうせんしヴィクトリーガンダム、MOBILE SUIT VICTORY GUNDAM)は、サンライズ制作のテレビアニメであり、「ガンダムシリーズ」の1つ。1993年(平成5年)4月2日から1994年(平成6年)3月25日まで全51話がANN系で毎週金曜日17時00分 - 17時30分に放送された。「Vガンダム」、「Vガン」と略される。平均視聴率は3.92%。
目次
作品解説
ガンダムシリーズのテレビアニメとしては第4作目にあたり、2013年現在宇宙世紀を舞台とした最後のテレビシリーズ。SDガンダム世代の小学生に受け入れやすくするため、主人公の年齢は13歳と従来のシリーズから引き下げられ、同じ理由から旧作ガンダムを知らない世代でも理解できるよう、旧作とはほとんど関連を持たない内容になっている[1]。これまでのテレビシリーズでは、物語の出発点がスペースコロニー(宇宙)であったのに対して本作では地球となっているが、これは「ガンダム=宇宙」というイメージを払拭するためである[2]。こうした意図から物語開始から1クール近くにわたってヨーロッパが舞台となっており、主人公達が宇宙に上がるのは15話である。
監督の富野由悠季によると、本作はテレビアニメの原点に戻って、楽しいロボットアニメ。かつ当時の子供に流行のRPGを意識し、主人公が中心のシンプルかつマンガチックな作品を目指していたという[3]。物語序盤は明朗活発な主人公ウッソ・エヴィンが幼なじみのシャクティ・カリンや憧れの女性カテジナ・ルースを守るためにガンダムに乗り込み、トリッキーな戦法で敵を打ち負かすというシンプルな活劇としての方向付けがなされていた。しかし物語が進むにつれ、宗教を背景とした民族主義など重いテーマに比重が置かれるようになっていく。また、ギロチンで主人公の仲間の首がはねられたり、敵のパイロットが非武装の民間人の虐殺を楽しむような描写や、戦闘の際に機体を破壊するのではなく、コクピットを潰したりビームサーベルで中のパイロットを焼き殺すなどの残酷描写がある。未成年の多くが視聴できる時間帯であるにもかかわらず性的な描写も見られる。
主役機Vガンダムのデザインにはカトキハジメを起用。シンプルなデザインながら、合体変形機構を持つ玩具性の高いものとなった。敵メカニックは宇宙人をコンセプトとしており、ビームローター、MS乗用一輪車、巨大バイク戦艦など、従来とは一線を画す設定が取り入れられた。特徴的なネコ目状のカメラアイは遮光器土偶がモチーフとなっている[4]。
キャラクターデザインには逢坂浩司を起用した。富野は自身の作品を褒めることが珍しく、本作についても「一番嫌いなガンダム」であると発言しているが、キャラクターデザインが本作の救いだったと後日語っている。
音楽は千住明が担当し、本作のサウンドトラックは、アニメとしては当時珍しいフルオーケストラを起用した。スタッフはもちろん作曲家を褒めることもほとんどない富野は、曲の収録風景を見学に行って「幸せだ」と感じたという。千住は「Vガンダムを担当するに当たって、自分のもつ引き出しをすべて出し切るつもりで臨んだ」と語っている。また千住はアルバム「機動戦士Vガンダム〜交響組曲第二番 THOUSAND NESTS」(演奏:ポーランド放送管弦楽団、指揮:アンソニー・イングリス)を自身の代表作として語っている。オリジナルサウンドトラックはCDで3枚が発売されており、千住の手がけたサウンドトラック以外にも、1巻の「野辺の花」の後半パート(前期オープニングテーマ「STAND UP TO THE VICTORY〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜」のアレンジ版、次回予告で使用)や、挿入歌「ひなげしの旅のむこうに」「いくつもの愛をかさねて」などが収録。ただし、上記の「野辺の花」のピアノバージョンなど、未収録曲が10曲ほど存在する。
ウッソ役には当時19歳の新人で、本作が声優デビュー作となる阪口大助が抜擢された。また、次作『機動武闘伝Gガンダム』の主人公ドモン・カッシュを演じる関智一がトマーシュ・マサリク役で出演。関は、本作が声優としての本格デビュー作に当たる。このほか各話のゲスト声優にも『新機動戦記ガンダムW』のヒイロ・ユイを演じた緑川光など、後の平成ガンダムシリーズ3部作のメインキャラクターを演じる声優が数多く出演している。
富野は本作の結末について、『機動戦士Vガンダム大辞典』では「とっても好きなエンディングなんですよ」と語っているが、他方『∀の癒し』では「現実に対する恨みつらみをこめたもので、何より作品として終わらせるというものになっていない」とも語っている。
アイキャッチはハロとウッソの愛犬フランダースが、回が進むごとに動き出すアニメーション形式が取られている。
制作時の仮題は「新機動戦士ビクトリーガンダム」。第1話の絵コンテはこのタイトルになっている。
商業的事情
当初は劇場版『機動戦士ガンダムF91』のテレビシリーズ化が予定されていたが、同作の商業的不振により、企画を練り直した本作が制作された[5]。本作はSDガンダムを支持する小学生などの新しいファン層を開拓することによって、当時マニア化、高年齢化していたガンダムファン層の活性化を図る目的があった[6]。しかし難解な内容のため、本来の対象であるはずの小学生からは支持されず、結局旧来のガンダムファンがファンの中心となり、関連商品の購買層も高齢化した[7]。本作のビデオソフトの当時のアンケートによると当時の購買層は20歳代前半の男性で、ちょうど中学生の頃に『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』を見ていた世代に当たるという[8]。
本作が放映された1993年はリアルガンダムのプラモの売上が倍増しており、落ち込み気味だったSDガンダムの不振を補い、バンダイ模型部門の売上を伸ばした。しかし販売個数としては1000万に満たず、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が公開された1988年と同程度に留まり[9]、さらに本来取り込みを狙っていた小学生層の支持獲得にも失敗した。特に後者が大きな要因となり、次作として企画されていた「ポルカガンダム」は製作中止[10]。結果としてそれまでの宇宙世紀シリーズとは全く異なる新シリーズである『機動武闘伝Gガンダム』への制作に繋がっていくことになる[11]。なお本作はサンライズとしては赤字だったものの、LDの好調により制作費を回収することができた[12]。『アニメージュ』1994年5月号においてバンダイビジュアルの高梨実は、本作はVTR・LD合わせて各巻平均1万5千本を販売したとコメントしている。高梨はTVアニメシリーズをソフト化した場合、通常は各巻平均約4千本ぐらいであり、それらに比べ本作の売り上げはかなりいいと述べている[8]。
なお当時バンダイがサンライズ買収を予定しており、サンライズ上層部は主力作品であるガンダムの人気を再燃させることで、より有利に買収を行わせようと意図していた。富野はこの事実を知らずに製作に入ったと後年述べており、そのことについて今でも当時のサンライズ上層部からの謝罪が無く許せないとも語っている[13]。
物語
テンプレート:Main2 宇宙世紀0153年、地球圏を統治している地球連邦政府は形骸化し、宇宙に存在する各サイドは連邦政府の統制を離れた独自の道を歩み始め、各地で紛争が勃発する「宇宙戦国時代」に突入していた。
そのなかでもサイド2に存在するザンスカール帝国はギロチンによる恐怖政治と、救済と慰謝を基調とするマリア主義を掲げて急激に民衆の支持を獲得し、地球に向けてベスパと呼ばれる帝国軍を派遣した。ベスパはヨーロッパの都市 ラゲーンを制圧下に置いた後、地球侵攻のための拠点とする。また、ザンスカール帝国への抵抗活動を続けている組織 リガ・ミリティアの構成員たちも、それに対抗してヨーロッパで散発的な抵抗を始めた。
こうした中、ヨーロッパの都市 ウーイッグ近くに存在するカサレリア近辺にてパラグライダーを操っていた主人公の少年 ウッソ・エヴィンはベスパのMS(モビルスーツ) シャッコーと、リガ・ミリティア所属のマーベット・フィンガーハットが操縦する小型戦闘機との戦闘に巻き込まれ、シャッコーに引っかかり取り付いたあげく、ベスパのエースパイロットのクロノクル・アシャーを引き摺り落としてMSを奪って操縦する。この活躍を目の当たりにしたリガ・ミリティアの面々は、自分たちの反攻のシンボルとして作り上げた「ヴィクトリーガンダム」のパイロットとしてウッソを迎え入れる。ウッソはカサレリアの仲間たち、そして幼馴染のシャクティ・カリンを守るためにリガ・ミリティアに参加するが、戦いは熾烈さを増し、オイ・ニュング伯爵のギロチン刑や、ガンイージを駆る女性部隊・シュラク隊のメンバーが次々と戦死していく様など、生々しい戦場の現実を見せつけられる。そしてオデロ・ヘンリークをはじめとする友人たちも、戦いの激化とともにMSパイロットや後方支援要員として戦いに身を投じる。
一方、MSを奪われたクロノクルはウッソをライバル視し、執拗に狙い続ける。そして、戦場となったカサレリアで、ウッソが憧れている女性であるカテジナ・ルースを誘拐。当初は反抗的だったカテジナだったが、子供まで平気で戦場に狩りだすリガ・ミリティアに嫌悪感を抱いていたことや、ザンスカールの理想に共感したこともあって、自ら志願してザンスカール軍に入隊。超人的なスピードで軍人としてのスキルを上達させ、女王マリア・ピァ・アーモニアの親衛隊にまで上り詰めた。こうしてウッソは初恋の人を敵に回しただけでなく、ファラ・グリフォンやルペ・シノといった敵の女性達からも狂気じみた敵意や愛情をぶつけられることになる。
終盤になり、ウッソは、シャクティがマリアの実子であり、ザンスカールの最終兵器「エンジェル・ハイロゥ」を起動させるキーとなっていることや、両親がリガ・ミリティアの幹部で、自身をいずれその戦力とさせるべく育てたことなどを知る。過酷な現実、多くの大人や仲間の死を乗り越えつつ、ウッソはニュータイプとして覚醒し、狂気に取り憑かれたカテジナと彼女を戦争に巻き込んだクロノクルとの決着を付けるため、そしてシャクティと共に日常へと戻るために最終決戦に挑む。
登場人物
- カテジナ・ルース(声 - 渡辺久美子)
- クロノクル・アシャー(声 - 檀臣幸)
登場兵器
モビルスーツやモビルアーマーなど機動兵器に分類されるものは テンプレート:See それ以外のものについては テンプレート:See
- リガ・ミリティア
- ザンスカール帝国
- 地球連邦軍
スタッフ
- 企画 - サンライズ
- 原作 - 矢立肇、富野由悠季
- 総監督 - 富野由悠季
- キャラクターデザイン - 逢坂浩司
- メカニカルデザイン - 大河原邦男、カトキハジメ、石垣純哉
- メカニカルデザイン協力 - 佐野浩敏
- 文芸設定 - 井上幸一
- 設定制作 - 河口佳高
- 色彩設定 - 小松佳江、中山昇
- 美術監督 - 池田繁美
- 撮影監督 - 奥井敦、大神洋一
- 音楽 - 千住明
- 音響監督 - 浦上靖夫
- 演奏 - キングレコード・フィルハーモニック・オーケストラ、篠崎正嗣ストリングス
- 編集 - 鶴渕友彰
- プロデューサー - 小泉美明(テレビ朝日)、植田益朗(サンライズ)
- アシスタントプロデューサー - 望月真人
- 制作協力 - スタジオディーン
- 製作協力 - 電通、創通エージェンシー
- 製作 - テレビ朝日、サンライズ
主題歌・挿入歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
- 「WINNERS FOREVER〜勝利者よ〜」(第1話 - 第31話)
- 作詞・作曲 - 長友仍世 / 編曲 - 板倉雅一、infix / 歌 - infix
- 本来は特撮映画『仮面ライダーZO』のテーマ曲として作成されたものであり、歌詞の「WINNERS FOREVER」の部分が原曲では「RIDER FOREVER」となっていた。
- 「もう一度TENDERNESS」(第32話 - 第51話)
- 作詞 - 浜口司 / 作曲 - 安宅美春 / 編曲 - 葉山たけし / 歌 - KIX-S
- 挿入歌
各話リスト
もともとの構成ではVガンダムが初登場するのは第4話を予定していたが、第1話から主役MSが登場しないことにスポンサーが難色を示したため、Vガンダム初登場の回(元々の第4話)を第1話として、第2話から第4話はそれ以前の話(元々の第1話~第3話)をシャクティが回想するという構成になった。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1993年 4月2日 |
白いモビルスーツ | 桶谷顕 | 佐藤育郎 | 瀬尾康博 | |
第2話 | 4月9日 | マシンと会った日 | 園田英樹 | 斧谷稔 | 江上潔 | 西村誠芳 |
第3話 | 4月16日 | ウッソの戦い | 西森章 | 高瀬節夫 | 前田明寿 | |
第4話 | 4月23日 | 戦いは誰のために | 神戸一彦 | 斧谷稔 | 西森章 | 西村誠芳 |
第5話 | 4月30日 | ゴッゾーラの反撃 | 園田英樹 | 西森章 | 玉田博 | 谷口守泰 吉田徹 |
第6話 | 5月7日 | 戦士のかがやき | 江上潔 | 西村誠芳 | ||
第7話 | 5月14日 | ギロチンの音 | 桶谷顕 | 高瀬節夫 | 前田明寿 | |
第8話 | 5月21日 | 激闘! 波状攻撃 | 富田祐弘 | 西森章 | 瀬尾康博 村瀬修功 | |
第9話 | 5月28日 | 旅立ち | 園田英樹 | 佐藤育郎 | 谷口守泰 吉田徹 | |
第10話 | 6月4日 | 鮮烈! シュラク隊 | 富田祐弘 | 西森章 | 玉田博 | 西村誠芳 |
第11話 | 6月11日 | シュラク隊の防壁 | 桶谷顕 | 加瀬充子 | 江上潔 | 逢坂浩司 |
第12話 | 6月18日 | ギロチンを粉砕せよ | 高瀬節夫 | 前田明寿 | ||
第13話 | 6月25日 | ジブラルタル空域 | 富田祐弘 | 西森章 | 西村誠芳 | |
第14話 | 7月2日 | ジブラルタル攻防 | 桶谷顕 | 佐藤育郎 | ||
第15話 | 7月9日 | スペースダスト | 神戸一彦 | 西森章 | 高瀬節夫 | 前田明寿 |
第16話 | 7月16日 | リーンホース浮上 | 桶谷顕 | 加瀬充子 | 江上潔 | 新保卓郎 |
第17話 | 7月23日 | 帝国の女王 | 斧谷稔(構成) | 斧谷稔 | 加瀬充子 | 西村誠芳 |
第18話 | 7月30日 | 宇宙艦隊戦 | 富田祐弘 | 西森章 | 芦沢剛史 | |
第19話 | 8月6日 | シャクティを捜せ | 神戸一彦 | 加瀬充子 | 玉田博 | 瀬尾康博 |
第20話 | 8月13日 | 決戦前夜 | 桶谷顕 | 佐藤育郎 | 谷口守泰 吉田徹 | |
第21話 | 8月20日 | 戦略衛星を叩け | 富田祐弘 | 西森章 | 新保卓郎 | |
第22話 | 8月27日 | 宇宙の虎 | 園田英樹 | 加瀬充子 | 江上潔 | |
第23話 | 9月3日 | ザンスカール潜入 | 桶谷顕 | 芦沢剛史 | 西村誠芳 | |
第24話 | 9月10日 | 首都攻防 | 西森章 | 玉田博 | 村瀬修功 | |
第25話 | 9月17日 | 敵艦と敵地へ | 西森章 | 新保卓郎 板倉和弘 | ||
第26話 | 9月24日 | マリアとウッソ | 園田英樹 | 加瀬充子 | 関田修 | 西村誠芳 |
第27話 | 10月1日 | 宇宙を走る閃光 | 芦沢剛史 | 瀬尾康博 | ||
第28話 | 10月8日 | 大脱走 | 桶谷顕 | 杉島邦久 | 山本裕介 | 谷口守泰 吉田徹 |
第29話 | 10月15日 | 新しいスーツV2 | 福田己津央 | 佐藤育郎 | 新保卓郎 板倉和弘 | |
第30話 | 10月22日 | 母のガンダム | 加瀬充子 | 玉田博 | 西村誠芳 | |
第31話 | 10月29日 | モトラッド発進 | 西森章 | 藤本義孝 | 前田明寿 | |
第32話 | 11月5日 | ドッゴーラ激進 | 神戸一彦 | 芦沢剛史 | 逢坂浩司 | |
第33話 | 11月12日 | 海に住む人々 | 園田英樹 | 西森章 | 武井良幸 | 新保卓郎 板倉和弘 |
第34話 | 11月19日 | 巨大ローラー作戦 | 桶谷顕 | 山本裕介 | 西村誠芳 | |
第35話 | 11月26日 | 母かシャクティか | 加瀬充子 | 佐藤育郎 | 瀬尾康博 | |
第36話 | 12月3日 | 母よ大地にかえれ | 神戸一彦 | 西森章 | 関田修 | 谷口守泰 吉田徹 森下博光 |
第37話 | 12月10日 | 逆襲ツインラッド | 桶谷顕 | 芦沢剛史 | 新保卓郎 板倉和弘 | |
第38話 | 12月17日 | 北海を炎にそめて | 園田英樹 | 山口頼房 | 玉田博 | 西村誠芳 |
第39話 | 12月24日 | 光の翼の歌 | 桶谷顕 | 加瀬充子 | 渡邊哲哉 | 逢坂浩司 |
第40話 | 1994年 1月7日 |
超高空攻撃の下 | 西森章 | 佐藤育郎 | さとうけいいち | |
第41話 | 1月14日 | 父のつくった戦場 | 園田英樹 | 斧谷稔 山本裕介 |
山本裕介 | 新保卓郎 板倉和弘 |
第42話 | 1月21日 | 鮮血は光の渦に | 桶谷顕 | 芦沢剛史 | 西村誠芳 | |
第43話 | 1月28日 | 戦場の彗星ファラ | 西森章 | 関田修 | 谷口守泰 森下博光 | |
第44話 | 2月4日 | 愛は光の果てに | 園田英樹 | 滝沢敏文 | 武井良幸 | 瀬尾康博 |
第45話 | 2月11日 | 幻覚に踊るウッソ | 斧谷稔(構成) | 斧谷稔 | 玉田博 | 逢坂浩司 |
第46話 | 2月18日 | タシロ反乱 | 神戸一彦 | 加瀬充子 | 佐藤育郎 | 新保卓郎 板倉和弘 |
第47話 | 2月25日 | 女たちの戦場 | 桶谷顕 | 西森章 | 渡邊哲哉 | 西村誠芳 |
第48話 | 3月4日 | 消える命 咲く命 | 芦沢剛史 | 瀬尾康博 | ||
第49話 | 3月11日 | 天使の輪の上で | 西森章 | 関田修 | 西村誠芳 | |
第50話 | 3月18日 | 憎しみが呼ぶ対決 | 山本裕介 | 新保卓郎 板倉和弘 | ||
第51話 | 3月25日 | 天使たちの昇天 | 園田英樹 | 西森章 | 逢坂浩司 瀬尾康博 村瀬修功 |
放送局
- 放送当時
金曜17時00分 - 17時30分
- 関東広域圏 ANB テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 静岡県 SKT 静岡県民放送
- 石川県 HAB 北陸朝日放送
- 中京広域圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 香川県、岡山県 KSB 瀬戸内海放送
- ※瀬戸内海放送は、本作品終了後、次回作『機動武闘伝Gガンダム』の予告はされたが、翌週は『特捜ロボ ジャンパーソン』(再放送)に差し替えられた。
- ※長崎文化放送は、KSBと同様『Gガンダム』の放送が予告されたにもかかわらず放映されず、翌週は『しましまとらのしまじろう』(テレビせとうち制作)を放送。
時差ネット
- 青森県 ABA 青森朝日放送木曜17時00分 - 17時30分
- 秋田県 AAB 秋田朝日放送金曜16時30分 - 17時00分
- 山形県 YTS 山形テレビ金曜16時30分 - 17時00分
- 宮城県 KHB 東日本放送水曜17時00分 - 17時30分
- 福島県 KFB 福島放送 木曜16時30分 - 17時00分
- 新潟県 UX 新潟テレビ21木曜17時00分 - 17時30分
- 長野県 abn 長野朝日放送木曜17時00分 - 17時30分
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送 金曜16時24分 - 16時54分(先行ネット)
- 沖縄県 RBC 琉球放送金曜16時00分 - 16時30分
- 放送終了後に放送
- 富山県 TUT チューリップテレビ
関連作品
映像ソフト化
放送終了後の1994年9月24日にVHS、10月21日にLDが発売。また、音声がモノラルからステレオに変更されている。VTR・LD合わせて各巻平均1万5千本を販売した。
2004年1月23日 にアニメ全話を収録したDVDが発売された。初回限定版DVDボックスのブックレットに掲載された富野由悠季のインタビューのタイトルは「このDVDは、見られたものではないので買ってはいけません!!」。なお富野は『機動戦士Ζガンダム』のDVDにおけるインタビューでも同様のコメントをしている。
2010年9月24日に初回限定生産で価格を下げた『G-SELECTION 機動戦士Vガンダム DVD-BOX』が発売された。
VHS最終巻及びDVDボックスには映像特典としてアイキャッチを全て繋げた『アイキャッチャーの実態』が収録されている。
小説
富野由悠季により著述された全5巻の小説が角川スニーカー文庫より刊行されている。アニメ版と大まかな設定は一緒だがストーリーは異なる部分が多く、性的なシーンやセリフが多数見られるのが特徴である。こちらにはV2ガンダムが登場せず、それに相当するものとしてVガンダムのミノフスキードライブ装着タイプであるセカンドVが登場している。また、『機動戦士ガンダムF91』の殺人機械バグが登場する。
- ウッソ・エヴィン 機動戦士Vガンダム(1) ISBN 978-4-04-410147-3
- マルチプル・モビルスーツ 機動戦士Vガンダム(2) ISBN 978-4-04-410148-0
- マリア・リーディング 機動戦士Vガンダム(3) ISBN 978-4-04-410149-7
- コンビネーション 機動戦士Vガンダム(4) ISBN 978-4-04-410150-3
- エンジェル・ハィロゥ 機動戦士Vガンダム(5) ISBN 978-4-04-410151-0
漫画
- コミカライズ
雑誌「コミックボンボン」掲載された岩村俊哉作画の作品。アニメでのシリアスな雰囲気は極力排除されており、ギャグやスーパーロボット的なアクション展開、型破りな行動を取るウッソや他のキャラクター(性格がかなり異なった者もいる)など、読者年齢層に沿った内容に変更されている。その一方、ウッソを守って死んでしまうオデロの言葉や、ウッソと父ハンゲルグの親子の絆など、アニメ本編には無い場面も存在する。具体的な違いとして以下のものがある。
- カテジナが登場せず、最後の敵は姉・マリアを殺されて復讐の鬼と化したクロノクル。
- ナイトガンダムをイメージした装甲やビームサーベルを束ねたオリジナル兵器、実在のF1ドライバーをモデルにしたパイロットなどのオリジナル要素。
- 「ジン・ジャハナム」が一貫して「ジン・ジャナハム」と表記されている。
「月刊少年エース』の前身である『少年キッズ」に掲載された長谷川裕一のサンライズ公認スピンオフ作品。本作で、ウッソは「木星じいさん」ことグレイ・ストークと名乗る老人と遭遇する。ジオングに似た金色のMSが敵として登場し、外伝のオリジナルキャラクターのヒロインが青いV2ガンダムに搭乗する。
なお、雑誌掲載時のタイトルは「機動戦士Vガンダム外伝 脱出計画編」であったが、単行本化の際には「機動戦士Vガンダム外伝」(1995年)、「機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス」(2012年)にそれぞれ改題されている。
- いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!
雑誌「MS SAGA」に掲載されたことぶきつかさの作品。原作のエピソードをパロディにしたギャグ仕立てとなっている。テンプレート:Main
ゲーム
『スーパーロボット大戦シリーズ』を筆頭に本作が登場するゲーム作品は無数にあるため、ここでは本作を題材に単独商品化された作品のみ記述する。
- 機動戦士Vガンダム
1994年3月11日にスーパーファミコンでバンダイより8,800円で発売された。
舞台
テレビ放送を記念して三井グリーンランドで行われたイベント。三井グリーンランド決戦!VガンダムVSボーリアンのタイトルで行われた。内容は巨大Vガンダムを除いてはオリジナルストーリーでVガンダムと敵ロボットのボーリアンが戦うこととなっている。この時に製作されたVガンダムは10m前後で実際の設定よりも小さい。当時のグリーンランドの広報担当によれば、わざとガンダムが見えるようにトレーラー輸送で日本縦断し、口コミによる宣伝効果を狙った広報活動も行われていた。敵役のボーリアンはアメリカのスタジアムショー用のメカをレンタルした物。
脚注
- ↑ 『トイジャーナル』誌 1993年3月号
- ↑ 角川書店『ニュータイプ』誌 1993年4月号における、インタビューでの冨野由悠季のコメントより。
- ↑ 『ニュータイプ』誌 1993年2月号
- ↑ 『GREAT MECHANICS. DX7』(双葉社)
- ↑ 石垣純哉 雑誌インタビュー
- ↑ 『ガンダム神話Z』(猪俣謙次著 ダイヤモンド社刊)P96
- ↑ 日経キャラクターズ! 『大人のガンダム』 日経BP社、2004年、45頁。
- ↑ 8.0 8.1 『アニメージュ』1994年5月号 徳間書店、66頁。
- ↑ 『ガンダム神話』ダイヤモンド社 P58〜59
- ↑ 「当初『Vガンダム』の後続作品案は、それまでのガンダムシリーズらしさを踏襲する企画で決まりかけていた。内容は火星に移住した人類が、母なる星、地球に戻ろうとすることによって起こる「地球住民」と「火星移民」との摩擦を描いた大河ドラマで、企画名は『ポルカガンダム』だった。」『ガンダム神話Z』(猪俣謙次著 ダイヤモンド社刊)P96
- ↑ 『ガンダム神話Z』(猪俣謙次著 ダイヤモンド社刊)P25、P96、P108
- ↑ http://www.d-t-v.com/takaon/daichi/daiti.htm
- ↑ ササキバラ・ゴウ著『それがVガンダムだ』(銀河出版、2004年)ISBN 978-4-87777-054-9