仮面ライダーZO

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テンプレート:Pathnav テンプレート:注意 テンプレート:告知 テンプレート:Infobox Film仮面ライダーZO』(かめんライダーゼットオー)は、1993年4月17日から東映スーパーヒーローフェアの一作として公開された劇場映画のタイトル。および、それに登場するヒーローの名称[注 1]

概要

「仮面ライダー誕生20周年記念作品[注 2]」であり、東映とバンダイが提携した初の作品でもある[1]。『真・仮面ライダー 序章』の売れ行きが好調だったため成立した企画であり、当初は『真』の続編をという構想もあったが、ビデオよりスケールの大きな劇場映画として制作されることが決まったため内容も刷新された[2]。バンダイが提示した初期タイトル案「仮面ライダー20(ツーオー)」をもとに、「20」を「ZO」に見立てて正式タイトルが決定した[3]。石ノ森によれば「Z」は究極、「O」は原点という意味とのこと[4]。作品の尺の都合から、従来のライダーシリーズのような大規模な敵組織は登場せず、一人の科学者「望月博士」が作り出した生命体同士の対決が描かれている。

本作の監督を務めた雨宮慶太にとっては、これが初の全国公開作品である[1]。雨宮は仮面ライダーをリアルタイムで視聴していたという大ファンで、企画当初は1号ライダー=本郷猛を主人公とした物語にしたいと考えていたというテンプレート:Sfn。諸般の事情からその考えは実現できなかったものの、本郷のように「頼りがいのあるお兄さん」のイメージとして土門廣をキャスティングしたという。

本作のポイントの一つは「原点回帰」であり、ドラスや怪人が雨宮得意の生物的なデザインになっているのに対して、ZOはシンプルなデザインになっており、必殺技もパンチとキックのみというシンプルさで、その他の武器や能力は一切持っていない(一種のESP能力は持っているが、戦闘用のものではない)。

また、本作公開後に次の劇場用ライダー新作の企画が開始された際、雨宮は本作の続編を提案している。一緒に提出されたZOの新デザインは手足が銀色になり赤いマフラーやベルトを身に付けた、いわばZO強化案というべきものになっていた。しかし、結果的に新作は『仮面ライダーJ』となっている[注 3]

20周年記念作品だから単独作品として公開すべきとの声があったが、興行でのリスクを考慮して、「東映スーパーヒーローフェア」と銘打ち『五星戦隊ダイレンジャー』・『特捜ロボ ジャンパーソン』の劇場版と併映された。配給収入は5億円。

そのため、当初の予定より短い48分という尺に物語を詰め込んでおり、かなり展開が駆け足になってしまっているが、雨宮によると、尺が短いからこそ幕ノ内弁当のようにギッシリ詰め込みたかったそうであるテンプレート:Sfn。撮影されたものの尺の都合でカットされたシーンの一部は、映像特典に約15分間のダイジェスト映像としてまとめられている。

また、尺が短くなった影響か、劇場版、漫画版、小説版でまったく話の方向が違うことも大きな点として挙げられる。望月博士によって生み出された仮面ライダーZOとドラスの戦いという点はどれも変わらないが、オーソドックスなライダーらしいライダーの話として進む劇場版、作者の作風の影響か仮面ライダーとして勝が心の弱さや力不足を特訓で仮面ライダーZOが克服していく熱血な要素の強い漫画版、逆に非常に感傷的で家族をテーマにこの作品の悪役であるドラスの家族への欲求やそれが満たされない寂しさなどに大きく割いた小説版と、基本的に同じストーリー構成にもかかわらずクローズアップされる場所によってまったく違う側面が存在することもまたこの作品の大きな特徴であり魅力となっている。

直接制作費は3億円。この額を聞いたアメリカの映画関係者は「なんであれだけのものが、そんな低予算でつくれるんだ?」と驚いたという[5]

ストーリー

望月博士に作り出された不死身の怪人ドラスは、自らの形を自由にできるネオ生命体だった。ドラスは、より完成された生物になろうと、望月博士の息子・宏を誘拐し博士に手術を迫ることを目論む。

同じく望月博士によりバッタの遺伝子を組み込む改造手術を施された博士の助手・麻生勝は、謎の声に導かれ、望月宏の身を守るため行動を開始する。

登場人物

麻生勝(あそう まさる)/ 仮面ライダーZO
物静かな性格で元は臨床遺伝子工学の権威・望月博士の助手として完全生物の開発のための研究を手伝っていた。しかし、実験の狂気に駆られた博士の手により、実験台として半ば無理やりにバッタの遺伝子と機械を部分的に組み込んだネオ生命体のプロトタイプへと改造を施されてしまった。博士の研究所を逃亡後、山林の中で落雷に遭って4年間昏睡状態にあったが、謎の声を聞いて復活を遂げる(関連書籍上では、山中で眠る間に大自然のエネルギーを吸収し、望月博士の想定を上回る強さを身につけたという設定が明かされている。劇中で詳しい説明はないが、最新型のネオ生命体であるドラスに拮抗している姿がこれを裏付けているといって良いだろう)。
性格描写は映画版と小説版ではやや寡黙な青年、島本和彦によるコミカライズ版では感情をダイレクトに表現する熱血漢となっている。
主人公であるにもかかわらず、劇中では名前を呼ばれていない。[注 4]
望月博士(もちづきはかせ)
遺伝子工学の権威。小説版で名は「敏郎(としろう)」であると明かされている。自ら遺伝子工学研究所を構えて完全生物・ネオ生命体の開発に乗り出す。音楽を愛し、宏にその素晴らしさを伝えるなど、当初は温厚な良き父親だったが、研究が進むと次第に狂気に取りつかれ、助手である麻生さえも実験台にしてしまう。しかしその後、ネオ生命体の脅威的な成長に恐れをなして研究を中断しようとしたが、すでに自我を発現させていたネオ生命体により廃工場の機械に融合させられて自由を奪われ、更なる改造を迫られていた。
ZOを吸収したネオ生命体によって機械から引きずり出されたが、最後の力を振り絞ってプールを破壊した。これがライダーの勝利につながったが、身体は既に機械との融合なしでは生命を維持できなくなっており、爆発する廃工場と運命を共にした。
小説版では妻(つまり宏の母)の死による悲しみに耐え切れず、それを齎した『感情』を超越しようと考え狂気に染まって行ったとされる。最後は自らの罪悪とドラスの抱いていた孤独を理解し、ZOに倒され少年の姿に戻ったドラスの亡骸を抱え、燃え盛る廃工場の中へ身を投じた。
島本和彦によるコミカライズ版ではより狂気が前面に出ており、ドラスがライダーに苦戦する姿にネオ生命体の要求を呑んで強化してしまう。だが、結局ネオ生命体はZOに倒され、自身の研究が間違っていたことを認め、爆発する廃工場と運命を共にした。
望月宏(もちづき ひろし)
望月博士の息子。産まれてすぐ母を亡くし、父も研究三昧の日々のため、祖父の清吉と2人暮し同然に育った。狂気に走る前の父に贈られたオルゴール時計が宝物。博士に自らの再改造を迫るネオ生命体に誘拐される。
廃工場で父と再会したが、ネオ生命体の脅威に晒される。しかし、持ち歩いていたオルゴールがネオ生命体の精神をかき乱し、ライダーの勝利へとつながった。
漫画版では殆ど出番がカットされている。
望月清吉(もちづき せいきち)
宏の祖父で、育ての親ともいえる。珍妙な二足歩行機械など、珍発明を繰り返しては失敗する物好き博士として、町の名物となっているが、その陰では密かに宏の父・望月博士の行方を追い続けている。
玲子(れいこ)、黒田(くろだ)、西村(にしむら)、宮崎(みやざき)
宏の通う武道道場の仲間たちで、玲子は師範代。家族の少ない宏にとっては、良き兄・姉役と言える。
ナオミ
漫画版のみのオリジナルキャラクター。映画版での玲子に当たる人物。クモ女に改造されていた恋人を正体を知らぬとは言え、殺してしまった自責の念から、意気消沈する勝を叱咤し再起させ、その心身を鍛えた。
テンプレート:独自研究範囲

ネオ生命体

望月博士によって生み出された完全生物。感情に左右されず合理的に物事を鋭利に考え、ただ自らの強大なパワーを揮う凶暴な生命体。

ドラス

  • ジャンプ力:150m
ネオ生命体が金属などを取り込んで作り上げた戦闘形態。移動時には球状や液状になって移動する。右肩のマリキュレーザーからは数km先の鉄塔をも破壊する分子破壊光線の照射、および電流攻撃が可能、厚さ30cmのコンクリートをも貫く伸縮自在な尻尾、右腕から発射するロケットパンチや左腕から出るムチなど、数多くの武器を全身に備えている。その戦闘力はZOを遥かに上回るものである。再生能力にも長けており、右腕を切断されても周囲の金属を集めて巨大な3本爪の腕へと強化再生(復活時には元の腕に戻っているが)したり、腹に風穴を開けられても金属を取り込み再生したりしている。自らの分身を作り出すことも可能。
誕生から数年と経っていないためか、外見と高い知能に反して精神年齢は幼く一人称は「僕」、望月博士を「パパ」、ZOを「お兄ちゃん」、と呼び(宏は「宏君」と呼んでいる)、時々漏れる呼吸音のような音の他、声変わり前の少年のような甲高い声で話す。またこれらの精神的幼さを反映してか、輪から緑色の肌と、赤い目をした少年の上体を突き出したような形態を持つ。また小説版では人間態とも言うべき、色白で中性的な容姿(望月博士がある二人の人物に似せて作った姿とされる)の幼い少年の姿でも行動する。
成長過程で自我に目覚め、狂気の望月博士に教わったとおり人間は感情に左右される未熟な生き物と判断し、それを淘汰して生態系の頂点に立とうと望むようになる。しかし、その成長を恐れた望月博士に成長を止められ、定期的に生体プールに浸からなければ生命を維持できない弱点が残ったため、これを克服するよう望月博士に脅迫、望月博士を機械に融合し、宏を襲撃した。
最終的にZOを体内に取り込むこと[注 5]によって、赤い姿の強化形態になり、宏に詰め寄るが、幼生の時、宏に聞かされていた懐中時計のオルゴールを聞いて「家族」の記憶を思い出し優しい気持ちになったため精神に乱れが生じ、その隙に生体プールを望月博士に破壊され、さらに宏の呼びかけで意識を取り戻したZOと分離。続けざまに放たれたZOキックを受け、父親の名を呼びながら力尽きた。
感情を超越した究極生命体という設計思想で作られ、自身も感情を侮蔑していたものの、深層心理では望月博士の愛情に飢えており、皮肉にも作中の行動も全てその「感情」に起因したものだった。小説版ではよりはっきりと「家族」に羨望の感情を抱いていたと吐露しており、父親から拒絶され誰も自分を受け入れてくれない、「家族」がいないことが全ての暴走の原因になっていた。作中最大の加害者であり悪でもあると同時ドラスもまた望月博士の狂気の被害者であり犠牲者でもあるが、劇場版、漫画版、小説版どれにおいても彼の真の願いである「家族」の暖かさを手に入れるという願いが叶えられ、救われることはなかった。
その姿からは“仮面ライダー”に似た特徴(仮面ライダーの変身ベルトのバックルのような部位、緑色の体色、バッタのような顔立ちで眉間から2本の触角が生えているなど)が散見される。
「悪の仮面ライダー」として、シャドームーンと並んで、ライダーのみの商品シリーズに怪人側でありながら混ざってラインナップされたりと、敵キャラクターとしては他の怪人に比べ商品化に恵まれている。

レッドドラス

ドラスがZOを体内に取り込んで変身した強化形態。体色が薄い緑から血のような真紅に、小さいバイオレットの眼が巨大な黒い眼に変化、巨大な触角が縮んでいるなどの違いがある。ZOを取り込むもすぐに分離されてしまい、ほんの短時間の変身となった。
  • なお公開まで登場は公表されていない。

客演情報

仮面ライダーJ
本作とのクロスオーバー小説作品に登場。仮面ライダーJを取り込んだレッドドラスver.2やフォッグを取り込んだフォッグ・ドラスとなった。
仮面ライダーディケイド
劇場版と『仮面ライダーW』とのクロスオーバー作品に登場。詳しくは仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010を参照。
仮面ライダーオーズ/OOO
仮面ライダー電王』とのクロスオーバー作品に登場。ショッカーの怪人連合の幹部として国連会議に参加した他、ZOと戦った。
スーパーヒーロー大戦シリーズ
第1作に登場。第1作では大ショッカーの大幹部として登場。声は石川英郎
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
地下帝国バダンの幹部怪人として登場。

クモ女

ドラスが生み出した分身。
蜘蛛への変身能力を有し、長い無数の手足と怪力が武器。また、暗闇に壊れた石柱が散乱しているように見える特殊な異空間を作り出すことができる。
道場から脱出した玲子と宏を異空間に引きずりこんで襲ったが、突入してきたZOに阻まれる。そのまま戦闘に突入し、手の多さと怪力でZOを苦しめたが、手(若しくは足)の1本をもぎ取られて腹部に刺され、死亡。亡骸は蜘蛛の姿に戻った。
ドラスやコウモリ男と違い、ストップモーションと操演のみで撮影されている。
島本和彦によるコミカライズ版では麻生の恋人が、小説版では宏の担任の先生がドラスの細胞で作られた蜘蛛に取り付かれ誕生した改造人間として描かれた。

コウモリ男

ドラスが生み出した分身。
両腕に巨大な翼を張ることで空を飛ぶことができ、蝙蝠だけでなく人間の姿へも変身することができる。
逃げ込んだ宏を追って道場を襲撃したが、ZOに苦戦し退散。直後クモ女を撃退したZO達の前に再度現れ、宏をさらおうとしたが、バイクに乗ったZOとのチェイス戦の末失敗する。その後、街中で望月博士に変身して宏をおびき出して誘拐。救助に来たZOに対し、宏に化けてだまし討ちを試みたが通用せず、パンチで腹を打ち抜かれて死亡した。
小説版ではクモ女同様人間がドラスに改造された姿である。

仮面ライダーZO

  • 身長:193cm
  • 体重:83kg

麻生勝が変身を遂げる、バッタの遺伝子と機械を部分的に組み込まれた″ネオ生命体第1号″。狂気に駆られた望月敏郎の手によって無理やり改造手術を施される。

改造直後は肉体の変化を自制できなかったが、落雷による4年間の昏睡状態の後に″変身″を会得[注 6]

有機的改造を受けた改造人間であるため、変身せずとも頑強な肉体[注 7]と特殊能力[注 8]を有する。

その姿形はバッタを模しており、全身を濃緑色の外殻状生体装甲[注 9]が覆い尽くし、その繋ぎ目を黄金の生物的ラインが駆け巡る。

感情が高ぶると真紅の瞳が眩く発光、口腔部分から三対の牙状器官″ブレイク・トゥーサー″[6]が露出、後頭部の黄金ラインより″気″を放出。

ZOは人間の肉体を基盤としたネオ生命体第1号であり、ドラスの試作型にあたる。故にその能力は発展型のドラスには劣るはずだが、4年間の昏睡中に腹部の″レッドコア″が大自然のエネルギーを存分に吸収していたため、予想を遥かに上回る未知のパワーの発揮が可能となっている。ドラスと対等に渡り合える戦闘能力と特殊能力がその証拠。望月博士の分析によれば、完全生物にとって弱点である人間の「心」をもっている状態のプロトタイプであるため、ドラスよりも「未熟」とされていた。ところが、ZOにはヒトの熱い「心」が宿っていたため、結果的には想像以上の能力を発揮してドラスを破ることとなった。劇中の戦闘では、その能力を全開した訳ではないため、ポテンシャルは未知数である。

戦闘能力は驚異的であり、打撃は厚さ20cmの特殊合金を粉々に砕き、自動車50台を瞬時にスクラップにすることができる。チョップは鉄の柱をも叩き折り、蹴撃については打撃の約3倍もの威力を発揮する。跳躍力については一跳び130mである。必殺技の発声は基本的に行わず、技を決める場合は咆哮する場合が多い[注 10]

彼に「仮面ライダー」の名を与えたのは宏である[注 11]

『仮面ライダーBLACK』と『仮面ライダーBLACKRX』を同一人物として一人としてカウントしていた際には『ZO』を13号としていたが[7][8]、『ネット版 仮面ライダーディケイド オールライダー超スピンオフ』で設定の整理が行われ、BLACKを11号、BLACK RXを12号、真を13号とされ公式にZOを「14号」とされた。

Zブリンガー

  • 全長:1995mm
  • 全幅:710mm
  • 全高:1050mm
  • 重量:180kg
  • ジャンプ力:30m
  • 最高時速:1300km
  • ベースマシン:スズキGSX-R400R 93年型
ZO専用のスーパーバイク。その姿はバッタ若しくは、ZO自身の姿を模している。勝の変身前は市販バイク(スズキ・バンディット400)だが、彼が変身すると共に、その変身時のエネルギーを受けて変形する(その際、緑色の炎のような物質が発生する)。
ボディは1000度の高熱や100Gの衝撃にも耐える。50tの90式戦車を跳ね飛ばすほどの威力の体当たり技「Zブリンガーアタック」という技もあり、この技でドラスとの初戦に白星を挙げた。勝が昏睡状態から覚醒直後、望月宅に向かう際に既に乗っており、開発者は望月博士と思われるが、定かではない(ただし一部の書籍では、「望月博士が開発した」と記述されている)。

客演情報

仮面ライダーJ
本作とのクロスオーバー小説作品本作とのクロスオーバー映画作品に登場。小説作品では仮面ライダーJと共にフォッグ・ドラスと戦った。映画作品では仮面ライダーJと共にシャドームーン率いる再生怪人軍団と戦った。
仮面ライダーディケイド
劇場版に登場。終盤に大ショッカーに苦戦するディケイドを助けるために登場し、戦闘シーンは短いもののX、ストロンガーと共に向かって来る怪人たちを坂から落としていった。今作以降は同じVシネマ、映画のみのライダーであるシンやJと共に歴代ライダーの一員として登場している。
仮面ライダーオーズ/OOO
仮面ライダー電王』とのクロスオーバー作品に登場。1号、2号、NEW電王、オーズを救うためにショッカーの怪人連合を倒すべく人々の思いを受けて他のライダーと共に登場。映像作品としてオーナーに初めて「ZO」と呼ばれている。
スーパーヒーロー大戦シリーズ
第1作に登場。ゴーカイレッドに他のライダー共々時空の狭間に消されていたが終盤で他のライダー、スーパー戦隊と共に復活し大ショッカー、大ザンギャックと戦った。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
物語開始時点で既にロックシードに変えられていたが終盤で復活。平成ライダーとの最終決戦では仮面ライダーJと共に仮面ライダークウガ仮面ライダーアギトと戦った。

キャスト

スーツアクター

スタッフ

音楽

テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』の前期エンディングテーマ「WINNERS FOREVER〜勝利者よ〜」は、元々本作で使用される曲として制作されたものであり、曲名は「Riders Forever」だった。諸般の事情でZO本編で使われなくなり、宙に浮いていたが、Vガンダムの総監督富野由悠季が「歌詞の内容がガンダムのテーマに合致している」と高く評価し、詞の一部を変更して使われることとなった。

なお、本作のBGMは『重甲ビーファイター』に流用されている。

主題歌

愛が止まらない

挿入歌

「微笑みの行方」
  • 作詞:大津あきら / 作曲・編曲:川村栄二 / 歌:INFIX

他媒体展開

映像ソフト化

小説

「仮面ライダーZO-闇の少年-」
小学館スーパークエスト文庫から1993年5月に刊行された射口巌によるノベライズ。サブタイトルのモチーフになっているドラスを初めとして登場人物の心理が映画版より細かく描写されており、他、細部の設定、並びに結末も映画版とはやや異なったものになっている。
HERO SAGA MASKED RIDER ZO EDITION -ZO vs J-』
本作と『仮面ライダーJ』のクロスオーバー作品。仮面ライダーJと共にフォッグ・ドラスと戦った。ドラスが仮面ライダーJを取り込んだレッドドラスver.2やフォッグを取り込んだフォッグ・ドラスも登場した。

漫画

島本和彦版
島本和彦によるコミカライズが、「月刊少年キャプテン」誌の1993年5月号から7月号まで掲載された。1993年徳間書店から、島本が手がけた『イミテーション7』(『仮面ライダーBlack』および『仮面ライダーBLACK』の外伝的ストーリー。「週刊少年サンデー30周年記念増刊号」(小学館)初出)を併録した単行本が発売され、続いて2011年には新たな後書きなどを加筆した『仮面ライダーZO 完全版』が再刊された。玲子の代わりとも言えるオリジナルキャラクターが登場し、ストーリーも話の流れや登場人物こそほぼ同じであるものの、本質的な部分で島本らしい改変がなされていて映画とは全く別の作品と言える。
青木たかお版
青木たかおによるコミカライズが、「てれびくん」誌の1993年2月号から11月号まで掲載された。ZOへの変身は改造ではなくウィルスによるものとなっているが、2月号から7月号までの前半はドラスとZOとの攻防となっており、細かい設定以外は映画と同じストーリーとなっている。しかし、8月号からの後半はRXこと南光太郎が先輩として登場。協力してシャドームーンに憑依したジャーク将軍と闘うオリジナルストーリーとなっている。
塚田秀一郎版
塚田秀一郎によるコミカライズが、立風書房「仮面ライダーZO大百科」に掲載された。

テレビスペシャル

『闘え!ぼくらの仮面ライダー 〜最強のライダーZO誕生!!〜』
公開前の3月27日TBSで放映された。ちなみにTBS系で仮面ライダーシリーズが放送されたのは、(バラエティやクイズ番組で映像の一部を使用したものを除くと)この番組が最後となった、ちなみにその翌週からは円谷プロダクション制作の『電光超人グリッドマン』がスタートした。

ゲーム

メガCD用ゲームソフト『仮面ライダーZO』
1994年5月13日に東映ビデオからリリースされたゲーム化作品。メディアはCD-ROM。ゲームの内容は映画本編の映像を利用したリアルタイムアクション+アドベンチャーで、戦闘シーン等において画面上に表示されるサインに従いキー入力を行い、指示通りの入力をタイミングよく行えば先に進めるというもので、アーケードゲームのLDゲームと同様のゲームシステムである。ゲームの進め方によっては劇場公開作品では削除されたシーンを見ることも可能。
ゲーム制作は、『タイムギャル』『サンダーストームFX』『ロードブラスターFX』『忍者ハヤテ(日本未発売)』等、アーケード用LDゲームをメガCDでリリースしたという実績を持つウルフチームが請け負った。

他映画作品

仮面ライダーワールド
本作および『仮面ライダーJ』のクロスオーバー作品。仮面ライダーZOが登場。
劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
仮面ライダーディケイド』の映画作品。仮面ライダーZOとドラスが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
『仮面ライダーディケイド』と『仮面ライダーW』の映画作品。ドラスが登場。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダー電王』の映画作品。仮面ライダーZOとドラスが登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。仮面ライダーZOとドラスが登場。

『仮面ライダーBLACK』との関係

仮面ライダーBLACK』とは、世界観の繋がりはないが、何故か作品の内外で関係が深い。

  • 映画公開前の特報映像では、BLACKのスーツがZOのシルエットとして使用されている。
  • 島本和彦版では、作者の同じ『仮面ライダーBlack PART X イミテーション7』と併録された単行本が発売されている。
  • 青木たかお版では、後半からRXこと南光太郎とその敵が登場している。
  • 望月博士は、『仮面ライダー 蘇る仮面伝説!』では、ゴルゴムのメンバーだったとされている。
  • 仮面ライダーワールド』では、 Jとともに、『BLACK』や『RX』の敵であるシャドームーンと対決している。
  • ソフビ人形のライダーヒーローシリーズでは、ドラスがシャドームーンともども敵ながら通し番号付きで発売された(後にZOとともにEX扱いとなる)。

その他

  • 望月博士に竹中直人、清吉にいかりや長介を配するというキャスティング案が初期にあったという。
  • ドラスの市街地襲撃・爆破シーンは、映画「天国の大罪」で使われたオープンセットで撮影された。
  • 同時期に制作された『特捜ロボ ジャンパーソン』と合同で主役が公募されていた。
  • 玲子(れいこ)、黒田(くろだ)、西村(にしむら)、宮崎(みやざき)の役者はいずれもメタルヒーローシリーズで主要キャラを演じた人物であり、麻生勝を演じた土門も翌年メタルヒーローシリーズである『ブルースワット』に出演している。

脚注

注釈

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出典

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参考文献

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外部リンク


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  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite book
  2. 『仮面ライダー 悪(ショッカー)の系譜』樹想社、2003年5月、p.171。ISBN 4877770496
  3. 『仮面ライダー 悪(ショッカー)の系譜』p.172
  4. 石ノ森章太郎『石ノ森章太郎のマンガ家入門』、秋田書店、1998年10月10日、273頁、ISBN 4-253-17250-4
  5. テンプレート:Cite book
  6. 仮面ライダーシンの顎の武器の名称と同様。
  7. 『仮面ライダー年代記(初版)』徳間書店〈ROMAN ALBUM HYPER MOOK〉、2001年10月、p.101。ISBN 4-19-720172-9
  8. 『仮面ライダーJ』の予告編のJの「14人目の改造戦士」のカウントより
  9. テンプレート:Cite book
  10. 10.0 10.1 テンプレート:Cite book