会津乗合自動車
会津乗合自動車株式会社(あいづのりあいじどうしゃ)は、福島県会津若松市に本社を置くバス、タクシー会社。通称会津バス。バス事業では会津地方を中心に路線網を持つ。
目次
沿革
- 1943年3月21日 - 設立。
- 1953年12月 - 東武鉄道から、会津田島 - 鬼怒川温泉駅間のバス路線を引き継ぐ。
- 1969年7月10日 - 「会津若松 - 郡山 - 平線」(福島交通、常磐交通自動車と共同運行)が「特急」として運行開始。
- 1987年10月9日 - 野岩鉄道会津鬼怒川線開業に伴い、会津田島 - 鬼怒川温泉駅間のバス路線を廃止。
- 1996年1月20日 - 「会津若松 - 郡山 - 平線」が磐越道経由となり、「高速バス」として運行開始。
- 3月22日 - 福島交通と共同で、高速バス「福島 - 会津若松線」の運行を開始。
- 5月24日 - 会津田島駅 - 尾瀬沼山峠間の路線で、蓄圧式ハイブリッドバスの運行を開始。
- 1997年10月2日 - 新潟交通と共同で、高速バス「会津若松 - 新潟線」の運行を開始。
- 1998年7月25日 - JRバス東北と共同で、高速バス「仙台 - 会津若松線」の運行を開始。
- 1999年12月10日 - JRバス関東と共同で、高速バス「夢街道会津号」の運行を開始。
- 2001年7月1日 - まちなか周遊バス実行委員会からの委託を受けて、まちなか周遊バス「ハイカラさん」の運行を開始。
- 2002年4月1日 - 西会津町内8路線を廃止。同町の委託を受け、廃止代替として町民バスの運行を開始。
- 2003年4月1日 - 喜多方駅 - 大塩(北塩原村)間の路線を廃止。代替として、磐梯東都バスが 喜多方駅 - 磐梯高原間の運行を開始。
- 2005年10月3日 - 同社運行の161系統中44系統を廃止する方針を固め、県に届け出る。
- 2006年10月1日 - 路線の大幅な廃止・統廃合が行われた。市内循環5・6コース、北会津地域巡回バスの新設。
- 2007年4月1日 - 第2次路線廃止、只見町から撤退。
- 10月1日 - 会津美里町内永井野以遠5路線、本郷以遠の路線廃止。美里あいあいタクシーサービスへ移行。
- 2009年4月1日 - 「病院循環バス ひまわりくん」を実証実験路線として新設、市内循環1・2コースを減便。湖南地区路線・磐梯熱海駅 - 郡山駅廃止。
- 10月1日 - 会津タクシー株式会社と事業合併する。
- 2010年12月2日 - 株式会社企業再生支援機構から支援を受けることが決定したと発表[1][2]。
- 2011年9月1日 - 猪苗代営業所を閉鎖し、猪苗代管内の全路線を廃止(路線バスは磐梯東都バスに移譲)[3]。
- 10月1日 - 市内1・2コースを廃止し、ひまわりくんに統合。鶴ヶ城まわり・飯盛山まわりを廃止し、ハイカラさん・あかべぇに統合。市内5・6コースを廃止し、本郷線に統合。
- 2012年4月1日 - 会津坂下町管内の路線バスが新たに3路線を増設・1路線が通年化される。若宮地区の五ノ併、金上地区の海老沢、広瀬地区の御池田の3路線が新たに運行を開始するとともに、これまで冬季のみの運行であった若宮地区の勝方線は一部ルート変更をし通年化された。これは同月から会津坂下町の中学校が統合されたことに加え、2013年に町内の小学校が統廃合される予定のためであり、新たな小学校・中学校の通学に配慮したルートになっている。これらの路線は会津坂下町から会津バスに運行が委託されている。
- 2013年1月12日 - 定期観光バス「八重のゆかり号」「戊辰の軌跡号」の運行を開始。同年12月1日までの土・日・祝日とお盆に運行される予定。
- 4月6日 - 前年運行された新白河線を延伸し「会津若松 - 大内宿 - 白河線」の運行を再開。同年11月24日までの土・日・祝日に運行される予定。
- 8月2日 - 株主である株式会社地域経済活性化支援機構(旧 株式会社企業再生支援機構)が保有するすべての株式をみちのりホールディングスに譲渡する契約を締結[5][6][7][8]。
- 8月30日 - 株式の譲渡が完了し同社の100%子会社になる[9]。これにより福島県で乗合バスを運行する会社では、中通りをエリアとする福島交通に次いで2社目のみちのりホールディングス傘下事業者となる。
本社・営業所
- 本社兼若松営業所
- 会津若松市白虎町195番地
- 芦の牧車庫
- 会津若松市大戸町大字芦ノ牧
- 一ノ木派出所
- 喜多方市山都町一ノ木字本村乙1995
- 川口車庫
- 喜多方営業所
- 喜多方市字町田8285-1
- 田島営業所
- 野沢営業所
- 坂下営業所
- 本郷車庫
- 大沼郡会津美里町字山道下
- 山口派出所
- 南会津郡南会津町山口字村上825-1
- 郡山湖南営業所
- 郡山市湖南町福良字町浦83-1
運行路線
2012年9月1日現在。
一般路線
- 病院循環バス「ひまわりくん」
- 市内3/4コース - 松長団地 - 会津大学 - 若松駅前
- 若松駅前→仁愛高校
- 若松駅前 - 金堀
- 若松駅前 - 芦の牧温泉
- 若松駅前 - 下荒井 - 新鶴温泉
- 若松駅前 - 住吉町 - 高田(永井野)
- 若松駅前 - 年貢町 - 高田(永井野)
- 若松駅前 - 竹田病院 - 高田橋(工業団地・上米塚) - 本郷車庫
- 米代 - 若松駅前 - 熊倉 - 喜多方駅
- 西若松駅 - 若松駅前 - 会津アピオ入口 - 塩川 - 喜多方営業所
- 西若松駅 - 若松駅前 - 会津アピオ中央 - 笈川
- 若松駅前 - 七日町 - 坂下営業所
- 西若松駅 - 若松駅前 - 強清水 - 原長谷川 - 湖南高校
- 喜多方駅 - 平沢
- 喜多方駅 - 慶徳 - 真木
- 喜多方駅 - 熊倉 - 雄国川前
- 喜多方営業所 - 鎧召 - 坂下営業所
- 坂下(緑町) - 荻野 - 山都
- 坂下営業所 - 舟渡 - 杉山
- 坂下営業所 - 長井 - 袋原
- 坂下営業所 - 厚生病院 - 勝方
- 坂下営業所 - 履形 - 御池田
- 坂下営業所 - 鶴沼球場 - 海老沢
- 坂下営業所 - 会津農林高校 - 五の併(中新田)
- 坂下営業所 - 柳津ふれあい館
- 坂下営業所 - 会津医療センター
- 勝田内 - 上戸駅 - 磐梯熱海駅
- 田島駅 - 県立南会津病院 - 針生 - 山口 - 内川
- 田島駅 - 下郷駅 - 大内・小沼崎・枝松
- 田島駅 - 会津高原尾瀬口駅 - 湯の花 - 桧枝岐 - 沼山峠
- 会津下郷駅 - 養鱒公園駅 - 音金
- 会津下郷駅 - 戸赤
- 会津下郷駅 - 南倉沢
- 川口車庫 - 大芦
- 若松駅前 - 大内宿 - 白河駅(福島交通と共同運行) ※季節運行
受託バス路線
- 会津若松市
- まちなか周遊バス「ハイカラさん」「あかべぇ」
- 北会津地域巡回バス「ピカリン号」
- 河東地域コミュニティバス「みなづる号」
- 耶麻郡西会津町
- 西会津町民バス「Let's Go シャトル」:廃止代替の幹線8系統を運行。
- 南会津郡南会津町
- 田島中心市街地巡回バス
高速路線
- 夢街道会津号(JRバス関東と共同運行)
- 仙台 - 会津若松線(JRバス東北と共同運行)
- 会津若松 - 新潟線(新潟交通と共同運行)
- 福島 - 会津若松線(福島交通と共同運行)
- 会津若松 - 郡山 - いわき線(福島交通・新常磐交通と共同運行)
- 会津若松 - 野沢
定期観光バス
過去に運行されていた路線
車両
会津バスの車両は大半が日野・いすゞ・日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)製である。三菱ふそう車はまちなか周遊バスに使用される三菱ふそう・ローザボンネットバスなど、2012年以前はわずかであったが、2013年に初めて一般路線車と貸切バスが中古で、高速バスにエアロエースが自社発注で導入されている[10]。過去には、2007年に関東バスからクセニッツ製のバスが2台転籍し、1台が赤色の車体で「あかべぇ」、もう1台が緑色の車体で「社会実験バス」→「病院循環バス ひまわりくん」に運用されていたが、2010年7月に前者が、2011年5月に後者が車両置換えとなり、現在はクセニッツ製は在籍していない。自社発注車(2002年頃までの導入車)の方向幕装備車の殆どは現代では珍しい手巻き式を採用している。 路線バスは大半が中型のトップドア車である。交通バリアフリー法施行後に導入された車両は中扉を装備しているが、通常は車椅子乗降時以外使用しない(受託路線のみなづる号は中乗り・前降りのため除く)。一時期トルコンAT車を積極的に導入していた時期がある。
中古車は2003年に東武バスから導入したのを皮切りに、現在は首都圏を中心に幅広い事業者からの中古車両を導入している。
高速バスは、運行開始からしばらくはすべて貸切車(1985年頃から1998年頃まで、シャーシメーカーを問わず富士重工業製の車体であった)の改造により充当していた。貸切転用車も方向幕装備車の殆どは手巻き式を採用している。 近年では新車(セレガR・二代目セレガ・ガーラ・エアロエース)も導入され、夢街道会津号・仙台 - 会津若松線を中心に運用されている。また、これら新車の一部には希望ナンバー制度により福島ナンバーから会津ナンバーに交換したものもある。高速バス、貸切バスにJRバス関東などの中古車も導入されている。
車両画像一覧
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路線用車両 いすゞ・エルガミオ1扉車 KK-LR233J1
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路線用車両 日野・レインボー U-RR3HJAA改 AT仕様
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路線用車両 いすゞ U-LR232J
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路線用車両 日野・レインボー
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路線用車両 三菱ふそう・エアロミディ KK-MJ26HF改
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路線用車両(田島営業所所属) 日野・ブルーリボン
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まちなか周遊バス「あかべぇ」日野・リエッセ PB-RX6JFAA
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現在の「ひまわりくん」日産ディーゼル(現:UDトラックス)KC-RN210CSN
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過去の車両クセニッツ「ひまわりくん」(現在は廃車)
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高速用車両(貸切転用車) 日野・セレガ KC-RU3FSCB
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高速用車両(貸切転用車・トイレ後付け改造車)日野・セレガ KC-RU3FSCB(この車両は現在は廃車)
- HighwayExpres“YumeKaidoAizu”/Aizu-Bus/GokujonoAIZU.JPG
高速用車両 「極上の会津」ラッピングバス
タクシー事業(会津タクシー)
- タクシー事業については、会津タクシーを参照。
関連会社
- 会津バス観光A・T・S株式会社 (旧称:会津乗合観光株式会社、旅行斡旋業・広告代理店・損害保険代理店)
- 磐梯観光船株式会社(遊覧船事業・売店・食堂)
- 会津バス・オートサービス(旧称:大洋自動車工業株式会社、自動車整備業)
- あいづスタッフ(人材派遣業)
その他
東武鉄道との関係
戦時統合の際、東武系の自動車会社も統合した関係で、今日まで東武鉄道とは浅からぬ関係が続いていた。
現在も根津家(東武鉄道の創業者一族)を通じて東武による資本関係がある。このため、会津乗合自動車を広義の東武グループに含める場合がある。以前は登記上の本社が東武鉄道本社と同じ場所にあった。
バス車内放送
現在、フリーアナウンサーの大橋照子が、同社路線バスの車内放送用アナウンスを担当している(受託運行路線を除く)。
関連項目
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脚注
外部リンク
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120305/229461/?n_cid=nbpnbo_leaf_kbn 日経ビジネスオンライン内コラム「会津バス 再生への物語2」] テンプレート:みちのりホールディングス
テンプレート:Pref-stub- ↑ 株式会社 企業再生支援機構による支援決定について(2010年12月2日 会津乗合自動車ウェブサイト「お知らせ」)
- ↑ 会津乗合の再建支援 再生機構、破綻回避へ決定(2010年12月3日 福島民報)
- ↑ 会津バス猪苗代営業所閉鎖について(2011年08月11日 会津乗合自動車ウェブサイト「お知らせ」)
- ↑ 「八重の桜」走ってPR ラッピングバス若松-新宿往復へ (2012年08月25日 福島民報)
- ↑ 株主異動のお知らせ (2013年08月02日 会津乗合自動車ウェブサイト「お知らせ」)
- ↑ 会津乗合自動車株式会社にかかる株式の譲渡及び債権の弁済受領完了について (2013年08月02日 地域経済活性化支援機構ウェブサイト「新着情報」)
- ↑ 会津乗合自動車株式会社の株式譲受契約締結のお知らせ (2013年08月02日 みちのりホールディングスウェブサイト「ニュースリリース」)
- ↑ 会津乗合自動車、みちのり傘下に バス路線や雇用は維持福島民報 2013年8月2日(2013年8月30日閲覧)
- ↑ 株主変更と新体制の発足に関するお知らせ(2013年08月30日 会津乗合自動車ウェブサイト「お知らせ」)
- ↑ まずは・・高速バスの写真で~す! - 会津乗合自動車公式Twitter、2013年12月21日