常磐交通自動車
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常磐交通自動車(じょうばんこうつうじどうしゃ)は、かつて福島県浜通りに路線を展開していたバス会社。本社は福島県いわき市。
近年、多額の債務を抱えている常磐交通自動車の経営改善策として、無借金経営で子会社の「常交中小型自動車」へ路線バス・観光バス・運輸の3事業を2006年2月1日に営業譲渡し、常交中小型自動車は「新常磐交通」に社名を変更した。これに伴い、既存の常磐交通自動車は債務処理に専念することになった。
歴史
- 1943年11月16日 - 戦時統制下により14業者が合併吸収。車両84台、認可粁360.8粁、従業員980人。
- 1948年7月1日 - 資本金を150万円に増資。
- 1949年12月15日 - 富岡出張所開設。
- 1950年2月11日 - 上遠野営業所開設。
- 1951年9月10日 - 原町出張所開設。
- 1953年4月30日 - (株)常磐交通観光設立。
- 1957年8月23日 - 小高営業所開設。
- 1958年9月15日 - 本社、菱川町新社屋で営業開始。
- 1960年5月3日 - 原町営業所竣工式。
- 1961年12月10日 - 湯本営業所竣工式。
- 1965年1月25日 - 小野町出張所開設。
- 1969年7月10日 - 「平 - 郡山 - 会津若松線」(福島交通、会津乗合自動車と共同運行)運行開始。
- 1972年9月26日 - 常交整備(株)設立。
- 1974年4月15日 - 常交通商(株)設立。
- 1975年9月10日 - 新小名浜営業所営業開始。
- 1981年7月1日 - 常磐交通名古屋案内所開設。
- 1982年3月24日 - 二階建バス"グレートスワン"運行開始。
- 1983年3月20日 - 全国初、定期バスに二階建バス「特急スワン号」が平 - 会津若松線で運行開始。
- 1984年7月2日 - 名古屋、大阪両案内所を開設。
- 1988年11月11日 いわき - 東京間に高速バス「いわき号」(JRバス関東、東武鉄道<現:東武バスセントラル>と共同運行)運行開始。
- 1993年3月20日 - 福島空港開港。リムジンバス運行開始。
- 1994年12月1日 - 「いわき - 福島線」(福島交通と共同運行)運行開始。
- 1995年8月4日 - 「いわき - 仙台線」(JRバス東北と共同運行)運行開始。
- 1996年11月1日 - いわき市平上荒川に「常交中央ターミナルビル」完成。
- 1996年1月20日 - 「いわき - 郡山 - 会津若松線」を磐越道経由に載せ替え。
- 1996年3月18日 - いわき市中央台鹿島地区循環バス「ラパークいわき - 中央台鹿島線」運行開始。
- 1996年7月18日 - 「いわき - 成田空港・東京ディズニーランド線」(京成電鉄<現:京成バス>と共同運行)運行開始。
- 1997年6月1日 - いわき市内4営業所を統合して「常交いわき中央営業所」開所。
- 1998年12月1日 - 成田・TDL線、日立駅乗り入れ(日立電鉄<現在の日立電鉄交通サービス>と共同運行)。
- 2002年4月24日 - 「いわき - 京都・大阪(なんば)線」「シーガル号」(近鉄バスと共同運行)運行開始。
- 2003年9月1日 - 京都・大阪線、梅田駅乗り入れ。
- 2004年4月21日 - 京都・大阪線、磯原駅・高萩・日立乗り入れ。
- 2006年1月12日 - 常磐交通自動車から子会社の「常交中小型自動車」への路線バス・観光バス・運輸の3事業の営業譲渡を国土交通省東北運輸局から認可される。
- 2006年2月1日 - 常磐交通自動車の事業を「常交中小型自動車」へ営業譲渡と同時に、社名を「新常磐交通」へ改称。これに伴い常磐交通自動車については債務処理に専念。今後、常磐交通自動車は「浜通り旅客輸送」に社名変更の上特別清算される。
営業所・窓口
営業所・窓口等(現在は新常磐交通の営業所・窓口として継続している。)
- いわき中央営業所
- 同湯本車庫
- 同上遠野車庫
- 同上三坂車庫
- 北営業所
- 同富岡車庫
- 同原町車庫
過去の営業所・窓口
- 平営業所(現在は地元の葬儀屋に変わっている)
- 小名浜営業所(現在は待機所として利用)
- 湯本営業所→湯本車庫
- 南営業所(現在は地元某会社の敷地になっている)
- 富岡営業所→富岡車庫
- 浪江営業所(現在の北営業所)
- 原町営業所→原町車庫
- 小高車庫(現在は完全に解体されている)
- 小野新町出張所(現在は路線自体完全に廃止され機能していない)
- 四倉営業所(現在は待機所として機能)
- 上遠野出張所→上遠野車庫