サンデン交通
サンデン交通株式会社(サンデンこうつう)は、山口県下関市に本社を置き、サンデンバスの呼称で山口県西部を中心に路線バスを運行するバス事業者。
目次
概要
テンプレート:See also 山口県西部の下関市全域および長門市・美祢市・山陽小野田市・宇部市のそれぞれ一部にて路線バスを運行している。「サンデン」の名称はかつての社名である「山陽電気軌道」(山電)に由来するものであり、かつてはその名の通り下関市内で軌道線(路面電車)を運行していた鉄道事業者であった。また、同社が吸収合併した長州鉄道は山陰本線幡生駅 - 小串駅間の前身となる路線を運行していた鉄道事業者であり、同じく吸収合併した長門鉄道(長鉄)は、かつて小月 - 西市(豊田町)間で軽便鉄道を走らせていた鉄道事業者でもあった。なお、名称が類似している準大手私鉄の山陽電気鉄道(兵庫県)や電機メーカーのサンデン(群馬県)とは全く関連はない。
特定の企業グループに属さない独立系のバス事業者であるが、1717年(享保2年)創業の醤油製造業・大津屋を営む林家(林義郎元大蔵大臣・林芳正農林水産大臣の出身一族)による同族経営が行われており、永きにわたって林家出身者が幹部を務めている。
地域子会社として、下関市北部と長門市をエリアとするブルーライン交通がある。宇部市・山陽小野田市をエリアとする路線バス事業者の船木鉄道(船鉄バス)はサンデン交通の持分法適用関連会社ではあるが、地域子会社の扱いとはなっていない。また、貸切バス事業については大部分を分社化し、主に専業子会社のサンデン観光バスとブルーライン交通が請け負っている。
歴史
- 1924年9月27日 - 地元・下関の名士林平四郎が山陽電気軌道設立(サンデン交通の創業)。
- 1926年12月25日 - 長関線・松原 - 壇ノ浦間開業(軌道線の運転開始)。
- 1928年12月18日 - 長州鉄道(東下関 - 幡生駅間)を譲り受ける。
- 1930年4月8日 - 土井実太郎、道森自動車商会、下関自動車運輸の3事業者のバス事業を譲り受け、下関市中心市街地および長府地区でバス事業を開始。
- 1938年4月26日 - 下関市内10事業者の事業を譲り受けタクシー事業開始。
- 1942年11月1日 - 長門鉄道(小月 - 西市間18.2km)を吸収合併。
- 1949年4月1日 - 長門鉄道が再独立。
- 1953年12月17日 - タクシー事業を山陽タクシー(現・下関山電タクシー)として分離。
- 1956年4月30日 - 長門鉄道が鉄道線(小月 - 西市間)を廃止、バス専業となり社名を長鉄バスに改称。
- 1971年2月6日 - 軌道線・幡生駅 - 東下関 - 下関駅前間を廃止(軌道線全廃)。バス専業となる。
- 1971年6月1日 - 社名を山陽電気軌道からサンデン交通に改称。
- 1975年4月1日 - 長鉄バスを吸収合併。
- 1988年10月1日 - 急行バス事業者の山陽急行バスの路線(下関 - 宇部 - 山口間)・車両を譲受。山陽急行バスはサンデン傘下の観光バス専業に改組(現・サンデン観光バス)。
- 1989年7月26日 - 下関・山口 - 大阪間に同社初の夜行高速バス『ふくふく号』(現・ふくふく大阪号)運行開始(阪急バスとの共同運行)。
- 1991年3月28日 - 下関・山口 - 東京間に日本初の2階建車両による夜行高速バス『ふくふく東京号』運行開始(JRバス関東との共同運行、2006年11月30日廃止)。
- 1992年3月1日 - 彦島営業所担当路線にバスカードを導入(中四国初。その後、順次一般路線全線に導入し1993年9月10日に完了)
- 2000年3月1日 - 山口県共通バスカードの取扱いを開始。
- 2005年 - 傘下のサンデン観光バスが日本で初めて韓国製(大宇バス製)の観光バスを導入
- 2006年10月10日 - ご当地ナンバー導入にあわせ登録ナンバーを下関ナンバーに順次改番が開始される。
- 2008年4月5日 - 下関駅 - 城下町長府間でロンドンバス(ルートマスター)の定期運行(受託)を開始。
- 2008年6月1日 - 九州以外のバス事業者として初めてSUNQパスの発売と取り扱いを開始。
- 2012年1月24日 - それまで28年間代表取締役社長を務めた林孝介(林義郎の弟で林芳正の叔父、元下関商工会議所会頭)が代表権のない会長に退き、後任の社長に同社プロパーの山田忠平が就任[1]。
- 2012年4月18日 - 1997年5月以来となる運賃改定を実施。平均改定率は7.6%で、原則一律20円の値上げを行う[2]。
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サンデン交通 山陽急行バス色車(1988年)
各営業所(車庫)所在地
- 新下関営業所 - 山口県下関市大字形山字大畠71番地(最寄バス停:「石原車庫」)
- 東駅営業所 - 山口県下関市後田町4丁目4番13号(最寄バス停:「東駅」)
- 彦島営業所 - 山口県下関市彦島塩浜町1丁目5番8号(最寄バス停:「彦島営業所」)
- 北浦営業所 - 山口県下関市横野町1丁目17番18号(最寄バス停:「横野」)
- 小月営業所 - 山口県下関市王喜本町4丁目5番1号(最寄バス停:「小月営業所」)
- 長門分所 - 山口県長門市仙崎字大泊2710番地の1(最寄バス停:「大泊」)
東駅営業所は本社の隣接地にある。また、長門分所(小月営業所の支所)は青海島内にある。かつては秋芳洞近く(美祢市秋芳町秋吉広谷3506-2)に秋芳分所も存在したが、車両配置・営業窓口が閉鎖されバス待機所となっている。
以前は、全車山口ナンバーを取り付けていたが、2006年10月10日にご当地ナンバーの交付開始に併せ、下関市内営業所配備の車両のほとんどが下関ナンバーに取り替えられた(長門分所配備の車両は山口ナンバーのまま)。登録番号の数字部分は山口ナンバー時代と同一の番号(希望ナンバー)を取得している。
主なターミナル
車両
国産4メーカー(三菱ふそう・日野自動車・日産ディーゼル工業(現・UDトラックス)・いすゞ自動車)をすべて採用しており、ボディも西日本車体工業、富士重工業、純正が混在する。また年式によって仕様が違っているものもあり、かなり車種が豊富である。
一般路線バスの塗装は屋根がベージュ色、窓下帯がオレンジ色、車体下部が濃い緑色にグレーのストライプである。バス事業開始当初よりこの塗色を続けているが、新車中古車を問わずノンステップバスの大半は紺一色のボディカラーに「人と地球にやさしいノンステップバス NON STEP BUS」と大きく表示されたデザインとなっている。ただし2013年以降に導入されたノンステップバスでは「人と地球にやさしいノンステップバス」の表記がなくなっている。ノンステップバスと都営バスをはじめとする各社からの譲受車の大量導入により、一般路線バスは大半が前中扉となった(一部前後扉のバスも残る)。都営バスからの譲受車は、車内後方の扉上部の「出口」の表示の下に赤で矢印が書き足されている他、まれに後方扉の「扉が開くまでステップに降りないで下さい」の注意書きの「扉が開くまで」の部分が消されているものも存在する(都営バスは前乗り・後降りであるため)。近年導入された各社からの譲受車及びノンステップバスの座席のシート地は、紺色に高速バス・貸切バスで描かれているものと同じふく(フグ)のイラストと下関のシンボルマーク、それに下関の名所のイラストが描かれたものとなっている。ただし2013年以降に導入された譲受車のシート地は変更されていない。1999年頃から、ドアが閉まった後と、降車ボタンを押した際に、アナウンスが流れるようになった。前者は「発車します。ご注意下さい」、後者は「次、停まります。(危険ですので、バスが停まってから席をお立ち下さい)(車内にお忘れ物の無いように、御注意下さい)」というものである。
2013年4月より、ノンステップバス以外の一般路線車の塗装を新塗装に変更する。東京芸術大学の学生を対象としたコンペにより決定したデザインで、白地にオレンジ色の帯、青色の斜め線と水玉模様を入れ、オレンジ色は旧塗装のイメージを引き継ぎ、青色は関門海峡を表す[3]。ただし、既存車両の塗り替えは積極的には進めておらず、当面は新旧塗装の車両が混在する見込み。
高速バス・貸切バスはふく(フグ)のイラストが描かれたデザインの塗装である。イラストは1989年に「ふくふく(大阪)号」を運行開始する際に初めて描かれたものであり、その後1997年(平成9年)の貸切バスのデザイン変更時にもアクセントとして同じイラストが採用された。なお、同じ高速バスでも夜行用と昼行用ではデザインが異なる。
ラッピングバスが一般化する以前の1969年(昭和44年)より車体への全面広告を行っており(かつては車体ごとの塗装変更で対応)、現在はラッピング技術の進歩により窓ガラス全体まで使った大掛かりな広告が描かれることがある。高速バス「ふくふく天神号」用の車両にもラッピング広告が施されたものが多数存在する。
2005年に傘下のサンデン観光バスが日本で初めて韓国製の観光バス(大宇バスBX212H)を導入した(車体塗色は他の貸切車と同一デザイン)。サンデンと大宇バスに資本関係はないが、社長の林孝介は駐下関韓国名誉総領事を務める。
2008年4月5日より下関市から委託を受け、下関駅 - 城下町長府間において日本国内で唯一となるロンドンバスの定期運行(土日祝日のみ運行)を実施していたが、老朽化や利用客減少を理由に2013年3月24日に運行を終了した[4]。
路線
高速路線
下関 - 福岡線
下関 - 福岡線(しものせき - ふくおかせん)は福岡県福岡市と山口県下関市を結ぶ高速バスである。昼行20往復運行。サンデンでは一時「ふくふく天神号」の愛称を使用していたが、2014年時点では愛称の設定はない[5]。共同運行の西鉄バス側では、「ふくふく天神号」を経て「ふくふく号」の愛称を使用している[6]。
福岡の中心部である天神と下関市街地を直結する路線として運行を開始し、後に福岡空港経由の増便や博多駅発着の便(平日のみ)を新設している。
全便において予約は不要だが、満席の場合は乗車できない。SUNQパスが利用可能(西鉄便・サンデン便とも)だが西鉄便においてもnimocaは利用できない。
運行会社・使用車両
- 西鉄高速バス(北九州支社)
- 三菱ふそう・エアロバス(西工 S)
- 日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)・スペースランナーRA(西工 B-I)
- 「赤特急」と呼ばれる近距離高速路線仕様(ハイデッカー、45人乗り4列シート、トイレなし)の車両が使用される。
- サンデン交通(東駅営業所)
- 日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」・スペースランナーRA(西工 E-II)
- 近距離高速路線仕様(標準床、45人乗り4列シート、トイレなし)の車両。
- 日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」・スペースランナーRA(西工 E-II)
歴史
- 2001年3月1日 - 運行開始。当初は予約定員制(予約制、自由席)で停車地は西鉄天神バスセンター、東駅、唐戸、下関駅。
- のちに予約不可の座席定員制とし、朝の福岡行き1便を福岡空港経由に変更。
- 2004年6月2日 - 停車地に蔵本、中洲、宝蔵寺を追加。下関行き便を福岡行き便と同じく呉服町ランプ経由に変更。
- 2014年4月25日 - ダイヤ改正[6]。平日の運行本数を下関 - 天神間16往復(天神行き1本のみ福岡空港経由)から、「下関 - 天神」系統14往復(天神行き1本のみ福岡空港経由)と「下関 - 福岡空港・博多バスターミナル」系統6往復に変更。土曜・休日はこれまで通り「下関 - 天神」系統20往復(天神行き1本のみ福岡空港経由)とする。
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。山口県内・福岡県内のみの利用は不可。
- 直行便
- 西鉄天神バスセンター - (←天神郵便局前←) - (昭和通り) - 中洲 - 蔵本 - 呉服町出入口 - (福岡高速2号線・1号線・4号線) - 福岡IC - (九州自動車道・関門橋) - 下関IC - (山口県道258号武久椋野線) - 宝蔵寺 - (山口県道248号下関港垢田線) - 東駅 - 唐戸 - (国道9号) - 下関駅
- 福岡空港経由便
- 西鉄天神バスセンター←(明治通り)←千代出入口←(福岡高速2号線)←空港通出入口←福岡空港←空港通出入口←(福岡高速2号線・1号線・4号線)←福岡IC←(この間直行便と同じ)←下関駅
※福岡空港は第1→第2→第3ターミナルの順に停車。
- 博多バスターミナル発着便
- 博多バスターミナル(博多駅) - (明治通り) - 千代出入口 - (福岡高速2号線) - 空港通出入口 - 福岡空港 - 空港通出入口 - (福岡高速2号線・1号線・4号線) - 福岡IC -(この間直行便と同じ)- 下関駅
※福岡空港は両方向第1→第2→第3ターミナルの順に停車。
下関 - 山口線
下関 - 山口線(しものせき - やまぐちせん)は山口県内の下関市・美祢市・山口市を結ぶ昼行高速バス路線である。
山口県最大の都市である下関市と県庁所在地山口市の間には元々山陽急行バス(現・サンデン観光バス)による宇部経由の急行バス路線(さらに以前は下関市 - 山口市 - 萩市間の超特急バス路線だった。サンデン交通への移管を経て現在は廃止)が、両市の間を大きく迂回して結ぶ路線であったこともあり、中国自動車道の開通を期に両市を直結する路線として検討され、運行を開始した。一時は日中毎時1本ずつの高頻度運転を行っていたが、経営改善のため大幅減便が行われ、現在は4往復の運転にとどまっている。
バスカードが利用可能だが、SUNQパス・ロングライフパスは利用できない。
なお、かつての超特急バス時代は当時珍しい空調や空気ばね、リクライニングシートを装備する現在の高速バスに近い設備の車両が使用されていた。又、ワンマン運転でプラスチックカード式の整理券発行機を備えていた。
利用低迷、燃料費高騰などの理由により、2014年9月30日をもって路線廃止予定[7]。
運行会社
- サンデン交通
- 東駅営業所が4往復(全便)を担当
沿革
- 1963年1月19日 - 前身となる下関 - 山口間の特急バス運行開始。山陽急行バスとの共同運行。
- 1990年代 - 運行開始。当初は小月営業所が担当。
- 2007年4月1日 - 担当営業所を東駅営業所に移管。
- 2014年9月30日 - 路線廃止予定[7]。
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。一部を除き自由乗降可能。予約不要でバスカード使用可。
- 下関駅 - (国道9号) - 唐戸 - 市立美術館 - 城下町長府 - (国道2号・国道491号) - 小月局前 - 小月IC - (中国自動車道) - 高速小月 - 長門吉田 - 美祢西IC - 美祢IC - 真名 - 小郡IC - 三条岡[※ 1] - (国道9号) - 湯田温泉 - NTT山口前[※ 2] - 中国電力前/センタービル前[※ 3] - 山口県庁前 - 美術館前 - 米屋町 - 山口駅
使用車両
原則として化粧室なし4列シート車で運行(ふくふく天神号などと共通の仕様)。
下関 - 山口宇部空港線
下関市・山陽小野田市・宇部市と山口宇部空港を結ぶ路線(空港連絡バス)。山口宇部空港を発着する航空路線に接続して運行され(早朝の山口宇部発東京便には接続せず)、航空ダイヤにあわせてほぼ毎月時刻の変更が行われる。運行開始当初は一般道経由の特急バス(現在も運行されている下関駅 - 宇部中央間の一般路線バスの特急便扱い)として運行されていたが、2001年の山陽自動車道宇部下関線の開通にあわせて高速道経由の空港連絡バスに運行形態を変更した。
空港連絡バスであるが、全便が空港近傍にあるフジグラン宇部発着となっている。ただし、航空便の到着が遅れた場合はそれを待って出発するため、空港前で長時間停車することがある。
バスカードが利用可能だが、SUNQパス・ロングライフパスは利用できない。
運行会社
- サンデン交通
- 東駅営業所が8往復(全便)を担当
沿革
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。下関駅 - 宇部IC間のみの乗降、山口宇部空港 - フジグラン宇部間のみの乗降は不可。
- 下関駅 - (国道9号) - 唐戸 - 市立美術館 - 城下町長府 - (国道2号) - 長府駅前 - (国道491号) - 小月局前 - 小月IC - (中国自動車道) - 高速小月 - (山陽自動車道) - 周防灘PA - 小野田IC - 宇部IC - (山口宇部道路) - 山口宇部空港 - フジグラン宇部
高速路線(廃止)
大阪線(ふくふく大阪号)
ふくふく大阪号(ふくふくおおさかごう)は、サンデン交通が大阪・神戸 - 山口・宇部・小野田・下関間に運行する夜行高速バス路線であった。サンデン交通初の夜行高速バス路線であった。
なお、大阪側では旧称である「ふくふく号」と案内されることもあった。
運行会社
- サンデン交通
- 新下関営業所が夜行1往復を担当した。
- 大阪・神戸での予約・発券業務は阪急バス・阪急観光バスが担当した。
- 神戸での発券業務は西日本ジェイアールバスが担当した(電話予約は取り扱わなかった)。
沿革
- 1989年7月26日 - 『ふくふく号』として運行開始。(サンデン交通・阪急バスの共同運行)
- 2000年9月 - 阪急バスが運行から撤退。サンデン交通の単独運行に。
- 2005年3月18日 - 神戸三宮駅前・新山口駅在来線口に停車。
- 2006年11月26日 - 三宮バスターミナルへ乗り入れ。
- 2013年6月30日 - この日発の便をもって路線を廃止。これにより、サンデン交通は夜行高速バスから完全撤退することになった[8]。
- Sandenkoutsu hukuhukuOSAKA P-MS729S.jpg
ふくふく号初代専用車(サンデン交通)
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ふくふく号(阪急バス)
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。神戸三宮以東のみおよび山口県内のみの利用不可。
- 大阪梅田(阪急三番街高速バスターミナル) - (国道423号新御堂筋) - 新大阪(阪急バスセンター) - 千里ニュータウン(桃山台駅) - 千里中央 - (大阪府道2号大阪中央環状線) - 中国池田IC - (中国自動車道・山陽自動車道) - 宝塚インター - 西宮名塩 - 西宮北インター - 神戸北IC - (六甲北有料道路) - 柳谷JCT - (阪神高速7号北神戸線) - 箕谷出入口 - (新神戸トンネル有料道路) - 布引 - 神戸(三宮駅前) - 生田川出入口 - (阪神高速3号神戸線・第二神明道路・阪神高速5号湾岸線・神戸淡路鳴門自動車道・山陽自動車道) - 防府東IC - (国道262号) - 山口米屋町 - 湯田温泉 - (国道9号) - 新山口駅(北口・在来線側) - 小郡IC (小郡道路) - (小郡道路・山口宇部道路) - 宇部南IC - (国道190号) - 宇部中央 - 小野田駅 - 小野田IC - (山陽自動車道・中国自動車道) - 小月IC - 国道491号 - 小月局前 - 国道2号 - 城下町長府 - 国道9号 - 下関駅
使用車両
かつては新車の三菱ふそう・エアロクイーンM(純正ボディ)を専用車として充当していたが、現在の専用車(三菱ふそう・エアロバス)3台は、貸切車にトイレ取り付け・座席交換(3列シート化)などの改造を行ったものである(冒頭写真参照)。現在では日産ディーゼル・スペースウィングを充当されることもある。なお、阪急の充当車両は夜行標準仕様の三菱ふそう・エアロクイーンM(西日本車体工業ボディ)であった。
2008年12月に新車(三菱ふそうエアロエース)が入った。3列独立シート28人乗りで右側中央にトイレが付いている。しかし開業時にあったマルチステレオ等の車内サービスは廃止されて簡略化されている。現在は埼玉県川越市のイーグルバスが所有しており、同社が運行する夜行高速バスで使用されている。
運行開始当初より充当車両にはフグのイラストが大きく描かれており、このイラストはその後、貸切車両や昼行高速バス路線用の車両にも描かれるようになったほか、一般路線車のシートにもデザインされるようになった。
東京線(ふくふく東京号)
テンプレート:Main ふくふく東京号(ふくふくとうきょうごう)は、1991年から2006年にかけて東京都と山口県を結んで運行されていた高速バス。運行末期はサンデン交通と中国ジェイアールバスとの共同運行であり、JRバス側は「ドリームふくふく号」の愛称を用いていた。
日本屈指の長距離高速バスであり、二階建て車両の導入など様々な先進的取り組みを行った路線であった。
広島線(ふくふく広島号)
ふくふく広島号(ふくふくひろしまごう)は、かつて広島県広島市と山口県西部を結んでいた昼行高速バス路線の一つである。
山陽自動車道宇部下関線の開通にあわせ、中国地方最大の都市である広島市と山口県最大の都市である下関市・工業拠点都市である宇部市・山陽小野田市を結ぶ路線として利用が期待されたが、路線開設からわずか4年あまりで廃止となった。
当項目では、主に廃止時点のデータを表記する。
運行頻度・運行会社
1日6往復、予約制(座席指定)であった。
- 中国JRバス - 広島支店が3往復担当。
- サンデン交通 - 新下関営業所が3往復担当。
沿革
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。広島・山口両県内のみの利用は出来なかった。
- 広島バスセンター - (国道54号) - 中広出入口 - (広島高速4号線) - 沼田出入口 - 大塚駅 - 五日市IC - (山陽自動車道・小郡道路・山口宇部道路) - 宇部南IC - (国道190号) - 宇部中央 - (国道490号) - 宇部IC - (山陽自動車道) - 小野田IC - (中国自動車道) - 高速小月 - 下関IC - 東駅 - 唐戸 - (国道9号) - 下関駅
車両
4列シート、トイレなし車両で運行。
- 中国JRバス:三菱ふそう エアロクイーン/エアロバス
- サンデン交通:日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」) スペースランナーUA(西工 E)
宇部・小野田 - 小倉線
宇部・小野田 - 小倉線(うべ・おのだ - こくらせん)は、かつて山口県宇部市・山陽小野田市と福岡県北九州市小倉北区を結んでいた昼行高速バス路線である。昼行便1日6往復が運行されていた。
2003年7月19日にサンデン交通と西鉄高速バス(北九州支社)との共同運行により1年間の試験運行の形で運行開始したが、西鉄高速バスは試験運行期間終了前に撤退した。サンデン交通ではその後も運行を継続し、試験運行期間終了後に正式運行としたが、2012年5月31日を最後に廃止した。
山口県共通バスカードが利用可能だが、SUNQパスは利用不可であった。
運行会社
- サンデン交通
- 小月営業所が担当。サンデン交通は宇部地区に車庫を持たない(駐車場のみ)ため、毎日宇部 - 小月間を回送していた。
沿革
- 2003年7月19日 - サンデン交通と西鉄高速バスとの共同運行により運行開始(1日12往復、両社が6往復ずつ担当)。
- 2004年1月18日 - この日を以て西鉄高速バスが撤退(試験運行終了)。サンデン交通は試験運行継続。本数はサンデン交通担当の6往復のみに減便される。
- 2004年7月19日 - 正式運行に格上げ。
- 2012年5月31日 - この日をもって路線廃止。
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。宇部中央 - 山陽小野田市役所前間相互、および砂津 - 室町間相互の利用不可。
- 宇部中央 - 国道190号 - 東割 - 流川 - 山陽小野田市役所 - 小野田IC - (山陽自動車道・中国自動車道・関門橋) - 門司IC - (都市高速4号線) - 足立ランプ(小倉行き)/富野ランプ(宇部行き) - 砂津 - 小倉駅前[※ 1] - 魚町 - 室町RWK
車両
運行開始以来、貸切車両(いすゞ・スーパークルーザー)を乗合用に改造し専用塗装を施したものを用いていたが、その後はふくふく広島号の廃止などにより生じた余剰車両が運用された(初期の車両は貸切車両の塗色に戻されている)。
北九州空港エアポートバス
テンプレート:Main 下関市から北九州市門司区を経由して北九州空港を結んでいた路線。2011年3月31日限りで廃止。現在は傘下の下関山電タクシーが予約制乗合タクシーを運行し代替としている。
急行
準急
準急便は下関駅 - 小月駅間は下記停留所以外は通過、小月駅以遠は各停留所に停車。
- 下関駅→唐戸→御裳川→前田→市立美術館前→城下町長府→前八幡→長府駅前→千鳥ヶ丘団地前→中宇部→高磯→千房→清末→小月駅→小月局前→湯谷温泉→厚保本郷→美祢駅→伊佐→秋吉→秋芳洞
- 秋芳洞行のみ運行(他に普通便あり)。
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - 市立美術館前 - 城下町長府 - 前八幡 - 長府駅前 - 千鳥ヶ丘団地前 - 中宇部 - 高磯 - 千房 - 清末 - 小月駅 - 小月局前 - 中迫 - 一本松 - 田部 - 豊田町西市 - 俵山温泉 - 湯本温泉入口 - 湯本駅 - 板持 - 長門市駅 - 仙崎駅前 - 観光船乗場 - 青海大橋 - (青海島)大泊
一般
- 下関市内線
- [市内循環]:下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 市民病院- 東駅 - 筋川 - 下関駅
- [山の田循環]:下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 市民病院 - 東駅 - 山の田 - 武久 - 筋川 - 下関駅
- [丸山循環]:下関駅 - 丸山町 - 幡生駅 - 山の田 - 武久 - 筋川 - 下関駅
- [高尾線]:下関駅 - 関西通 - 丸山町 - 唐戸
- 国道線(長府・小月方面)
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川(みもすそがわ) - 国民宿舎前(火の山山麓)
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - 城下町長府 - (満珠台) - 四王司
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - (パルク浜浦台) - (関門医療センター) - 城下町長府 - 田倉 - 新下関駅
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - 城下町長府 - 長府駅前 - 員光(かずみつ) - 石原車庫 - 新下関駅
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - 城下町長府 - 長府駅前 - (ゆめタウン長府) - 小月駅 - 小月局前 - 小月営業所 - 埴生 - 渡場 - 小野田駅 - 中川通 - 小野田公園通 - 流川 - 宇部中央
- 小野田駅 - 宇部中央の区間便には他にサンパークおのだ前を経由する便(中川通を経由しない)もあり。
- 市民病院 - 東駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - (関門医療センター) - 城下町長府 - 長府駅前 - 小月駅 - 小月局前 - 小月営業所
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - 城下町長府 - 長府駅前 - (ゆめタウン長府) - 小月駅 - 小月局前 - 湯谷温泉 - (ニュージーランド村) - 厚保本郷 - 美祢駅 - 伊佐 - 秋吉 - 秋芳洞
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - 城下町長府 - 長府駅前 - 小月駅 - 小月局前 - 中迫 - 一本松 - 田部 - 豊田町西市 - 荒木温泉 - 一の俣温泉 - 一の俣
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 前田 - 城下町長府 - 長府駅前 - (ゆめタウン長府) - 小月駅 - 小月局前 - 中迫 - 下大野 - 田部 - 豊田町西市 - 豊田前 - 御注連(みしめ)
- 新下関線(新下関方面)
- 下関駅→唐戸→東駅→新下関駅→石原車庫→ヘルシーランド下関→中央霊園入口→石原車庫→新下関駅→東駅→唐戸→下関駅
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 宝蔵寺 - 新下関駅 - 石原車庫 - ヘルシーランド下関 - 内日(うつい)河原
- 下関駅 - 唐戸 - 椋野トンネル口 - 新下関駅 - 石原車庫 - ヘルシーランド下関 - 内日河原
- 下関駅 - 石原車庫の区間便には他に市民病院、勝山市場、公団住宅をそれぞれ経由する便もあり。
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 宝蔵寺 - 新卸団地
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 宝蔵寺 - 勝谷団地 - 城下町長府 - 前田 - 御裳川 - 唐戸 - 下関駅
- 下関駅 - 筋川 - 武久 - 山の田 - 大学町 - (新熊野) - 豊町県営住宅前 - 新下関駅 - 石原車庫
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 大学町 - (新熊野) - 豊町県営住宅前 - 新下関駅 - 石原車庫
- 下関駅 - 筋川 - 武久 - 山の田 - 稗田橋 - 新下関駅 - 石原車庫
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 山の田 - 稗田橋 - 新下関駅 - 石原車庫
- 北浦線(安岡・川棚方面)
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 山の田 - 綾羅木 - 安岡駅前 - 横野 - 吉見駅 - 豊洋台前 - (豊洋台) - 豊洋台前 - 黒井 - 川棚駅 - 川棚温泉
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 山の田 - 綾羅木 - 安岡駅前 - 横野 - 吉見駅 - 吉母港
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 山の田 - 綾羅木 - (綾羅木中山神社前) - 安岡駅前 - 横野
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 山の田 - 綾羅木 - 松風町 - 安岡駅前 - 横野
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 山の田 - 綾羅木 - 安岡駅前 - 済生会病院前 - 新下関駅
- 下関駅 - 武久 - 筋川 - 山の田 - 綾羅木 - (綾羅木中山神社前) - 安岡駅前 - 横野
- 下関駅 - 丸山町 - 幡生駅 - 山の田 - 綾羅木 - 安岡駅前 - 横野
- 幡生駅 - 山の田 - 綾羅木 - 安岡駅前 - 済生会病院前 - 新下関駅
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 山の田 - 新垢田
- 新垢田 - 綾羅木 - 安岡駅前 - 横野
- 下関駅 - 唐戸 - 東駅 - 武久 - 山の田 - 山の田北町 - 稗田
- 彦島線(彦島方面)
- 下関駅 - 漁港口 - ロータリー - 江の浦 - 福浦口 - 福浦本町
- 下関駅 - 漁港口 - ロータリー - 江の浦 - 福浦口 - 彦島営業所
- 下関駅 - 漁港口 - ロータリー - 江の浦 - 福浦口 - 田の首 - 彦島営業所
- 下関駅 - 漁港口 - ロータリー - 江の浦 - 山中 - 田の首 - 彦島営業所
- 下関駅 - 漁港口 - ロータリー - 江の浦 - 弟子待
- 下関駅 - 漁港口 - ロータリー - 荒田 - 東圧正門前 - 竹の子島
- 下関駅 - 漁港口 - ロータリー - 本村 - 東圧正門前 - 竹の子島
- 下関駅 - 東大和町 - ロータリー - 本村 - 海士郷
- 長安線
- マリンランド - 関門医療センター - 城下町長府 - 田倉 - 新下関駅 - 済生会病院前 - 安岡駅前 - 横野
運行受託
- ロンドンバス(ルートマスター)
- 下関駅 - 唐戸 - 御裳川 - 市立美術館前 - 城下町長府
- 土曜・日曜・休日のみ運行、1日4往復。
- 途中、唐戸・御裳川・市立美術館前のみ乗降可。
- バスカード使用不可。
- ※2013年3月24日の運行を最後に運行終了。
その他の事業
サンデン交通はバス事業(乗合自動車運送事業)のほか、直営事業として以下の事業を行っている。
- 航空代理業 - 全日空総代理店として山口宇部空港・岩国錦帯橋空港の地上業務を展開。
- 不動産業・建設業 - 自社路線沿線の宅地開発(豊洋台団地、浜浦台団地など)
- 保険代理店業 - アメリカンファミリー生命保険会社、東京海上日動あんしん生命保険、メットライフ アリコ、オリックス生命代理店
主な関連会社
- その他運輸部門
- 下関山電タクシー
- 宇部山電タクシー
- 長門山電タクシー
- サービス業部門
脚注・出典
外部リンク
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- サンデン交通株式会社
- ロンドンバス“ルートマスター”(下関市観光ホームページ内)
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- ↑ ロンドンバス 惜しまれ引退 - 読売新聞、2013年3月25日
- ↑ 下関~福岡線 ダイヤ改正のお知らせ(2014年4月18日)
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Cite press release
- ↑ 7.0 7.1 テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite news