「にっぽんの歌」の版間の差分
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2014年8月22日 (金) 13:20時点における最新版
にっぽんの歌(にっぽんのうた)は、テレビ東京が毎年大晦日と夏に放送する演歌を中心とした音楽番組である。昭和の曲と最新ヒット曲を放送する。
目次
概要
テレビ朝日がNET時代に同名の番組が存在しており、(⇒にっぽんの歌 (NET)を参照)番組名としては、NETの方が古い。
もともと、『にっぽんの歌』はテレビ東京で1982年10月25日から1989年3月までレギュラー番組として玉置宏と京唄子(1984年からは渡辺友子、1988年頃~1989年は大場久美子)が司会を担当していた演歌・懐メロ番組であった。放送時間は次の通り。
放送期間 | 放送時間(JST) |
---|---|
1982.10.25 - 1986.9.26 | 月曜21:00 - 21:54 |
1986.10 - 1988.3 | 金曜21:00 - 21:54 |
1988.4.6 - 1989.3 | 火曜21:00 - 21:54 |
この番組の源流は1968年4月3日~1974年3月31日に同局の前身・東京12チャンネル[1]でコロムビア・トップ・ライトの司会で放送された『なつかしの歌声』、さらに東京12チャンネル開局翌年1965年9月17日~1966年1月7日に放送された芥川隆行司会の『歌謡百年』まで遡ることができる。
この年末特集番組が放送されるようになった時期は1966年12月31日の『歌こそわがふるさと』が最初である[2]。2年後の1968年12月31日に『なつかしの歌声大会』という番組が放送され[3]、この番組が現在まで続く『年忘れにっぽんの歌』の第1回とされている。1969年に『なつかしの歌声・年忘れ大行進』というタイトルになりカラー放送へ移行(1969年から映像が残されている)。その後、『輝く日本の歌声・年忘れ大行進』(1975年)、『きらめく日本の歌声・年忘れ大行進』(1976~1979年)と改題。そして1980年より現在の『年忘れにっぽんの歌』というタイトルで放送されている。2000年の『年忘れ-』からハイビジョンで制作されている。
最近ではJ-POPアーティストの出演が多い『NHK紅白歌合戦』に代わって『年忘れ-』を大晦日の音楽祭の出演目標とする演歌歌手が増えている。ただ、常連だった歌手が故人になったり、また高齢化による出演辞退が増えてきたことにより、近年の当番組においてもテツandトモやはなわ、笑福亭鶴光、左とん平(2008年『夏祭り-』)、小松政夫(同)といったコミックソングのヒット曲を持つお笑い芸人や田中健や村上弘明(共に2008年『夏祭り-』)といった俳優が出演したり、松平健による「マツケンサンバ」全曲メドレーが行われるなど、これまでとは異なるようなキャスティングが行われるようになりつつある。
年忘れにっぽんの歌
『年忘れ-』の放送日は当初より毎年12月31日である(2004年(ここまで検証済み)~2007年・2009年の放送時間は17:00~21:30。2008年は後述の通り新宿コマ劇場最終公演記念として開始が1時間繰り上がり16:00~21:30)。2009年から会場は五反田ゆうぽうとホールであるが、かつては歌舞伎座や明治座などで行われていた時期もあった。2008年までは新宿コマ劇場で行われ、2008年12月31日閉鎖の際の最終興行として執り行われた。この番組は日本歌手協会会員歌手が一堂に集結する一大イベントでもあり、『NHK紅白歌合戦』に出場しない演歌歌手も多数出演する。また、テレビ局では珍しい株主でも抽選で招待する番組でもある(もちろん一般視聴者からもはがきで募集して、抽選で招待している〈主要番組で応募要項テロップを流したり、ホームページに載せて紹介している〉)。
『年忘れ-』では、紅白出場歌手は開始からの前半に出演し、終了後順次NHKホールへ移動する。後半はこの番組のオリジナル出演者によるステージとなる。 『夏祭り-』はリニューアルしたが、こちらは2011年も変わらずに放送されている。ただ、2001年より共同制作の名目で行われていたBSジャパンでのサイマル放送は、この回を以って打ち切りとなった。
1980年代からオープニングとエンディングには、大東京音頭と最後の曲を出演者全員で歌う習慣ができあがった。その際には並び方に序列があり、真ん中に藤山一郎、向かって左側に淡谷のり子、右側に市丸、淡谷の左にディック・ミネ、市丸の右に林伊佐緒、ミネの左に渡辺はま子、林の右に二葉あき子といった順番がある。時折、松島詩子や田谷力三などの参加でそれも若干変わった。
夏祭りにっぽんの歌
他方、毎年夏にも『夏祭りにっぽんの歌』が放送されている。この番組は1970年に『なつかしの歌声・郷愁の歌まつり』として開始。1979年に『夏の紅白大行進』と改題されたが翌1980年以降は現在まで続く『夏祭りにっぽんの歌』として定着した。会場は国際劇場や練馬文化センター、ゆうぽうとなどを経て2006年からは中野サンプラザで開催されている。こちらの方もかつては藤山一郎らを始めとする「戦前派」(~1950年代頃)の人気歌手が中心となっていたが、近年では1950年代までの流行歌手の出演機会は故人となっている歌手も多いためか減少し、1960年代~1980年代に人気を集めた歌手や演歌歌手が主な出演者となっていた。 放送時期は当初から一定していなかったが、第29回(1998年)から7月の第1金曜日〈ただし第30回〈1999年〉は第2)に固定された。なお、第8回(1977年)から第19回(1988年)までの間は2部構成で放送されていた。また、第13回(1982年)からステレオ放送に移行した。
2011年には番組のパワーアップを目的に、タイトルを『プレミア音楽祭2011夏〜頑張ろう!にっぽんの歌〜』に変更、演歌・歌謡曲以外のジャンルのアーティストも出演する特別番組として再出発することになった。なお、『プレミア-』の第1回は2011年7月1日に『夏祭り-』と同じく中野サンプラザで生放送され[4]、地上波(TXN各局と一部独立局)とBSジャパンの同時放送もこれまで通り行われた。
2012年以降はレギュラー番組『木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』(にっぽんの歌#事実上の復活参照)の特別版として『木曜8時のコンサート〜夏祭りにっぽんの歌〜』を2週連続で放送。このため結果として第19回(1988年)以来24年ぶりに2部構成での放送となった。また、中野サンプラザでの公開放送こそ継続されるものの、それまで生放送だったものがこれより収録となり、BSジャパンでのサイマル放送も打ち切られた。なお、2013年は1週のみの放送となった。
一方、前年にスタートした『プレミア-』は『夏祭り-』とは別番組として継続。さらに演歌・歌謡曲を抜きにした構成となり、こちらもBSジャパンでのサイマル放送は行われないこととなった。
2014年は当番組のほかに所ジョージ総合パーソナリティーによる『開局50周年特別企画 テレ東 音楽祭(初)』を6月26日18:30〜23:24に生放送[5]。『プレミア-』と統合の上、第1部を五反田ゆうぽうとホールより宮本・松丸司会による『モクハチ!今夜だけ木曜6時半のコンサート』のタイトルで『夏祭り-』テイスト。第2部をテレビ東京天王洲スタジオより国分太一(TOKIO)司会による『慣れない生放送 ドタバタですいませんSP』のタイトルで『プレミア-』テイストの内容で行った。
放送日
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参考資料
- 第41回「年忘れ-」は放送日が新宿コマ劇場営業最終日となったため、番組のエンディングで「新宿コマ劇場 52年間夢をありがとう」というテロップが表示された。
歴代の司会者
レギュラー版(1982年~1989年)
夏祭り・年忘れ(スペシャル)版
- コロムビア・トップ・ライト(初代司会者)
- 玉置宏(年忘れは1978~2000年。夏祭りは1979~2004年)
- 徳光和夫(年忘れは2001年以降現在まで、夏祭りは2005~2010年)
- 竹下景子(年忘れは2001年以降、現在まで担当)
- 青空千夜・一夜
- ミヤコ蝶々
- 宮田輝
- 木原光知子
- 江利チエミ
- 由紀さおり
- 京唄子
- 渡辺友子
- うつみ宮土理
- 酒井ゆきえ
- モト冬樹
- 島崎和歌子
- 榊原郁恵
- 徳光正行(2006年年忘れ)
- 中山秀征(2006年夏祭り以降)
- 森口博子(2006年年忘れ)
- はなわ(2007年夏祭り)
- 青木さやか(2008年夏祭り)
- 大橋未歩(2007年夏祭り)
- 大江麻理子(2007年、2009年夏祭り)
- 松丸友紀(2009年夏祭り以降現在まで) など
- 宮本隆治(2012年以降夏祭りのみ)
大東京音頭
- かつて、「夏祭り~」では『大東京音頭』(作詞:滝田常晴、補作:藤田まさと、作曲:遠藤実)を出演者全員で歌うことが慣わしだった。この曲は東京12チャンネル(現・テレビ東京)の企画で制作されたもので、レコード各社により競作された。
レコード
- 『大東京音頭』(作詞:滝田常晴、補作:藤田まさと、作曲:遠藤実、編曲:前田俊明、歌:橋幸夫・金沢明子、伴奏:ビクター・オーケストラ)ビクターレコードSV-6588(SV-6588-A) 1979年制作
事実上の復活
2011年10月13日から『木曜8時のコンサート〜名曲!にっぽんの歌〜』が放送開始となるが、サブタイトルに「にっぽんの歌」が入っているため、事実上同番組の復活となる。ただし、現在の中高年層の嗜好に合わせて演歌・歌謡曲以外のジャンルも取り上げる形となった。 夏祭りにっぽんの歌第8回から第19回同様、2週に分けて放送する形となった。 ただし、従来の夏祭りにっぽんの歌とは違い、公開収録でBSジャパンとのサイマル放送も無くなった。
スタッフ
第45回年忘れにっぽんの歌
- 構成:松原史明、青島利幸
- 音楽・指揮:荒木圭男、京建輔、義野裕明
- 演奏:サウンドギャラクシー、フラワーアンサンブル
- 演出補:板川侑右、佐藤裕奈
- ディレクター:星俊一
- プロデューサー:関光晴、牛原隆一、宮川幸二
- チーフプロデューサー:大原潤三
- 製作著作:テレビ東京
第41回夏祭りにっぽんの歌
- 構成:青島利幸
- スーパーバイザー:松原史明
- 音楽:京建輔、義野裕明
- 指揮:豊岡豊
- 演奏:サウンドギャラクシー、フラワーアンサンブル
- 演出:山田耕三
- プロデューサー:関光晴、牛原隆一、宮川幸二、石川顕、林正浩
- チーフプロデューサー:大原潤三
- 制作協力:BSジャパン
- 製作著作:テレビ東京
備考・その他
- 1985年7月、福島テレビでは『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』(関西テレビ)を打ち切り、新番組として『にっぽんの歌』を最終回まで放送した。ここでの後番組は『クイズ地球まるかじり』(テレビ東京)。
- 平成新局が多数開局されるまで、また『NHK紅白歌合戦』や『日本レコード大賞』が高視聴率をあげ自系列局にキラーコンテンツがない頃は準キー局・マストバイ局以外のNET~テレビ朝日・フジ・日テレ系の地方局(特に2~3局地域のクロスネット局)が同時・時差ネットを、同時ネット不可能なマストバイ局のみの地域では深夜枠で時差ネットをして全国をほぼカバーしていた。またテレビ大阪開局前はサンテレビやKBS京都にも同時ネットし、MBSでも日付が変わって元旦になってから未明に放送していた他、テレビ愛知開局前は中京テレビでも元旦未明に放送されていた。これはテレビ東京が中京広域圏の多くの人に見てもらうため中京テレビに優先してネットさせたためで、このためテレビ東京からの同時ネット率が高かった岐阜放送や三重テレビでは放送されなかった。
- 現在はTXN系列の他、びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山・ぎふチャン・三重テレビで同時ネットで放送されている。
- 一部系列外局では後日番組販売の形で通しで、あるいは前・後編に分けて録画放送する局(石川テレビなど)や、短縮編集版を放送する局もある。
- 青森テレビや東北放送などでは『年忘れ-』を1月1日未明(12月31日深夜)に時差・短縮放送していたが、2006年(2005年)以降は行われていない[6]。現在1月1日未明に時差ネットを行っていた局における当該時間帯は、キー局番組の同時ネットなどを放送している。
- 2001年に共同制作の名目でBSジャパンとのサイマル放送を開始。以降BS受信設備さえあれば日本全国隈なく視聴可能となり、地上波との間で共通化が図られていたが、そのCM枠も、2008年の『第39回夏祭り-』頃(世界金融危機の影響が表面化し始めた時期とほぼ重なる)よりBS側への番組提供を取り止めるスポンサーが急増。その傾向が更に顕著となった2010年の『第41回夏祭り-』では、BSジャパンでもCMの放映を行った地上波スポンサーは僅か2社に留まった。
- 加えてBSジャパンでの放送も2011年を最後に終了。TXN系列の放送エリア内でありながら中継局がなくケーブルテレビを含めて直接受信できない地域やTXN系列がなく、かつ番組販売も行われない地域では再び視聴できない状況となっている。なお、2012年にテレビ北海道の中継局が開局済あるいは試験放送を行なっている地区では滑り込みで実質BSから地上波へ引き継がれる形となった。
脚注
外部リンク
夏祭り
年忘れ
- 2005年 第38回年忘れにっぽんの歌
- 2006年 第39回年忘れにっぽんの歌
- 2007年 第40回年忘れにっぽんの歌
- 2008年 第41回年忘れにっぽんの歌 さよならコマ劇場!!
- 2009年 第42回年忘れにっぽんの歌
- 2010年 第43回年忘れにっぽんの歌
- 2011年 第44回年忘れにっぽんの歌
- 2012年 第45回年忘れにっぽんの歌