NNNライブオンネットワーク
テンプレート:Notice テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『NNNライブオンネットワーク』(エヌエヌエヌライブオンネットワーク、英語表記:NNN LIVE ON NETWORK)とは、日本テレビ(NNN)で1986年9月29日から1988年4月2日までにかけて放送された夕方のニュース番組である。
目次
番組概要
日本テレビローカルとしては、『6時です!4チャンネル』以降途絶えていたローカルワイドニュース枠を、この番組をもって復活させることとなった。しかし、別番組扱いではなく、他局を参考にした「ネット・ローカル混在型」としたものの、系列局との兼ね合いから番組前半を関東ローカル枠の「準ネットニュース(関東ローカルではあるが、放送するニュースの内容はネット級の内容を中心に据えた)」とし、後半は一部クロスネット局を除く全国ネットの「NNN基幹ニュース枠」とした。
メインアンカーパーソンに『ルンルンあさ6生情報』を担当していた井田由美を迎えた。日本のニュースショーで女性をアンカーパーソンに起用したのは、この番組が初と宣伝された。
また、「タイムドキュメント」等意欲的な企画で臨み、ロジャー・パルバースをオブザーバーに加えるなどした。
1987年10月5日からテコ入れとして新たに真山勇一を加え、全国パートにローカルパートを内包し、1時間にネットとローカルを混在させるなど、リニューアルを図るも、1988年4月2日に番組は終了。そして同年4月4日からは『ズームイン!!朝!』の初代司会者を務めた徳光和夫をメインとした『NNNニュースプラス1』に受け継がれることになる。
放送時間とオープニングタイトル
全てJST。
平日
- 18:00 - 18:55(全国パートは18:30.05 - 18:52)
- 番組当初、平日の前半30分は関東ローカルで、地方局では18:30(厳密には18時30分05秒がNTVからのネットスタート[1])からの開始であった。これは先述の通り関東においては全国ネットと関東ローカルを混在させた1時間番組としたことによる。番組オープニングタイトルには関東ローカル用と全国ネット用の2種類が存在したため、この番組では18:30の各局飛び乗り時にネット各局がそれぞれ独自にタイトル出しを行っていた。このため、局によってVTRの再生スピードが異なったり(当然曲スピードも異なる)、別のタイトルを独自に制作する局があったりと、ネット各局が統一できなかった。また、ネット局飛び乗りに配慮して後半の冒頭に改めて井田が「6時半になりました。ライブオンネットワークです」と挨拶した。ちなみにテレビ朝日の『ANNニュースレーダー』も同様の構成で夕方のニュースを放送していたが、こちらは全国ネットのオープニング用に番組タイトルを裏送りにて放送するという配慮(1986年3月まで)があった[2]。
オープニングタイトルは、全国ネット用は都会の街角、関東ローカル用はサーチライトが飛び交う夜空をそれぞれCGで表していたものであった。後者にはタイトルコールが入っていた。なお年末年始に限りネット局でも関東ローカル版を見ることができた。
土曜
- 日本テレビのみ…18:30 - 18:53
- 日本テレビ以外…18:30 - 18:48(一部は18:55まで。18:50 - 18:53はローカル枠)
こちらのオープニングタイトルは、平日の関東ローカル用のものを準用していた(ただしタイトルコールはない)。
補足
1987年10月のリニューアルでローカル枠を内包した形式での18:00スタートに統一され、地域によって異なるタイトルで放送された(地方局では在来のローカルニュース番組のタイトルを引き継がせたパターンが多い)。
出演者
期間 | 平日 | 土曜日 | ||
---|---|---|---|---|
メイン | お天気 | メイン | ||
1986.10 | 1987.9 | 井田由美 | 木原実1・2 | 本多当一郎3・4 青尾幸3 |
1987.10 | 1988.3 | 真山勇一 井田由美1 | ||
|
ネットしていた局での差し替えタイトル(1987年10月-番組終了の間)
- STV 札幌テレビ - STVニュースToday
- RAB 青森放送 - RABニュースレーダー(「RABニュースレーダー」自体は現在も放送中)
- TVI テレビ岩手 - テレビ岩手ニュースアイ
- MMT ミヤギテレビ - NNNみやぎToday
- ABS 秋田放送 - ABSニュースワイド
- YBC 山形放送 - YBCきょうのニュース
- FCT 福島中央テレビ - NNNふくしまToday
- YBS 山梨放送 - 山日YBSワイドニュース
- TNN(現:TeNY)テレビ新潟 - NNNにいがたNOW
- SDT 静岡第一テレビ - NNN Todayしずおか
- CTV 中京テレビ - NNN中京TODAY
- KNB 北日本放送 - KNBチャンネル1
- FBC 福井放送 - TODAYふくい
- YTV よみうりテレビ - NNNニュースワイドTODAY
- NKT 日本海テレビ - ワイドニュース日本海
- HTV 広島テレビ - NNNひろしまTODAY
- KRY 山口放送 - KRYテレビ夕刊
- JRT 四国放送 - フォーカス徳島(「フォーカス徳島」自体は現在も放送中)
- RNC 西日本放送 - RNC6:00
- RNB 南海放送 - なんかいNEWS5-30(17:30開始)
- RKC 高知放送 - NNNこうちToday
- FBS 福岡放送 - FBSきょうのニュース
- KKT 熊本県民テレビ - NNNくまもとNOW
- ※当時は他にテレビ信州、テレビ長崎、鹿児島テレビ放送がNNNに加盟していたが、テレビ信州はテレビ朝日のニュース(『ANNニュースレーダー』→『ニュースシャトル ANN』)を、テレビ長崎と鹿児島テレビ放送(現在に至るまでNNNを含むクロスネットとなっているテレビ大分とテレビ宮崎も同様)はフジテレビの『FNNスーパータイム』をネットしていたため、『ライブオンネットワーク』の放送実績はない。
- ※ほとんどの局で、それまでのローカルニュース名を流用している。ほとんどは、TODAYまたはTodayの冠が付いていた。
- ※山形放送は、一時期に番組タイトルを日テレに合わせて『YBCライブオンネットワーク』と改題するも定着せず、全国ニュース枠を内包することを期に『YBCきょうのニュース』に戻した。
- ※日本テレビ以外において、『ライブオンネットワーク』を名乗る番組は土曜日と正月のみの放送だったことになる。
- ※ちなみに、番組後半(18:40ごろ-)のネットパートは、番組タイトルを改題している地域においては「ライブオンネットワーク」という“番組内のひとつのコーナー(ゾーン)”という扱いであったため、コーナー冒頭では番組ロゴ(差し替え局においては、あくまでそのコーナーのタイトルロゴ)が挿入されていた。
番組ネット局での番組構成、提供枠などの扱いについて
- この番組のスポンサー構成は、前番組(『NNN JUST NEWS』→『NNN6:30きょうのニュース』)と同様に、ネット扱い1〜3社と各局独自のローカル扱いが数社(ネット扱いのスポンサーのみとなる地域もある)という構成になっており、「前提供」「後提供」ともに、各局が独自で提供コメント・クレジットおよびエンドタイトルを送出している。この形式は後番組「ニュースプラス1」の全国枠でも、1995年頃まで継続した。
使用スタジオ及び番組セット
- 1986.9.29 - 1987.9.30…報道局内数か所を番組用スペースとして使用。セットはなし(ちなみに、この番組開始に合わせて報道局内の改装工事を行い、1時間の放送を送り出せる場としての整備=報道局自体をこの番組のスタジオセットとみなす=を行っている)。土曜日は『NNN日曜夕刊』と同じスタジオとセットを使用した。
- 1987.10.1 - 1988.4.1…報道局に隣接するFスタジオに、背後に多くのモニターを配置した報道局フロア内を模したセットを建て込み、ここをメインとして使用した(後枠の『ニュースプラス1』でも、一部を手直ししたものの継続使用)。なお、報道局内で番組を放送している期間中、Fスタジオの面積拡張工事(美術倉庫の一部をスタジオの一部へ改装する工事)を行っていた。
脚注
- ↑ NTVでは、18:30またぎのCMに際し、各局飛び乗りに対応して18時28分05秒から2分間のCMとした。
これによりNTVでは18時30分00秒から番組タイトルを改めて挟む必要がなく、一つの番組としての体裁が保てた。
また系列局は18時30分00秒から5秒間、各局が独自にタイトルを送出した。しかし同様の仕組みを用いたテレビ朝日の『ANNニュースレーダー』(こちらは1986年3月まで。詳しくは後述)とは異なり、ネット入りの番組タイトルを東京ではなくネット各局に任せたことから、本項で記述しているような「些細な食い違い」が起きることとなった。 - ↑ 、テレビ朝日の「ANNニュースレーダー」での例について、さらに具体的な例をこちらにて説明すると、ネットパート開始の18時25分00秒から番組タイトルとヘッドラインを裏送りでネット各局へ送出。各局はそれを受けて放送、オープニングタイトル終了5秒前の18時25分25秒(CGタイトルが消え、当時のアーク放送センターNスタジオの俯瞰映像が表示される5秒間)にテレビ朝日もCM消化(テレビ朝日は18時23分25秒にCM入り。ちょうど2分のCM消化後が18時25分25秒である)を終え、この5秒間で後半の提供クレジットを消化し、ネット各局も同様にここで提供クレジットを消化していた。同様の手法をNTVもとれれば、ネット各局が独自対応でバラバラになることもなかったと思われる。