貴城けい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:ActorActress 貴城 けい(たかしろ けい、1974年5月22日 - )は日本の女優。元宝塚歌劇団宙組トップスター。オスカープロモーション所属。本名は神田 理絵(かんだ りえ)(旧姓:都築)。夫は歌舞伎俳優二代目 市川月乃助

東京都世田谷区出身。聖ドミニコ学園中学卒業。身長170cm。血液型はO型。

来歴

中学3年生の1年間に歌とダンスのレッスンに通い、中学卒業時に宝塚音楽学校に合格。

1992年78期生として宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は15番。『この恋は雲の涯まで』で初舞台。

1993年雪組に配属。当時のトップスターだった一路真輝のもとで経験を積む。1995年の『JFK』新人公演でカストロ役、1996年の『エリザベート』初演の新人公演でルドルフ役(本公演でジュラ役)を経て、1997年の『仮面のロマネスク』新人公演で初主演。1年先輩の安蘭けいと共に次世代の雪組を担う人材として注目され、また同期で花組に配属された瀬奈じゅん、月組に配属された大空祐飛より早く新人公演主演を果たす。

2002年、雪組のトップスターに朝海ひかるが昇格するに伴い、2番手となる。初舞台も組回りも雪組で、雪組しか経験したことのない生粋の雪組育ちだったが、2004年の2番手特別出演期間には、星組・月組に連続出演を果たし、その間宝塚OG達による梅田コマ劇場公演「新版桜吹雪狸御殿」にも外部出演。

2006年、宙組に組替え。7月に宙組トップスターに就任。相手役には紫城るいを迎える。お披露目公演は同年8月の博多座公演『COPACABANA』。大劇場お披露目は、維新の英雄坂本龍馬を題材にした『維新回天・竜馬伝!/ザ・クラシック』。また、この公演が退団公演でもあり、ショー『ザ・クラシック』では宙組生のアドリブで「I love カシさん(貴城の愛称)」などというセリフや歌詞がふんだんに盛り込まれていた。

2007年2月、東京公演千秋楽付で宝塚歌劇団を退団。相手役の紫城も同時退団だった。同年4月1日よりオスカープロモーションに所属し、女優としての活動をスタートさせた。退団後はミュージカルストレートプレイ朗読劇・ショー等、多岐にわたる分野で舞台を中心に精力的に活動。

2010年4月に日本初演となったブロードウェイ・ミュージカル『サイド・ショウ』では、実在した「結合双生児デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹」の数奇な運命をデイジー役の樹里咲穂とともに演じ、『代表作を確立した』との評価を受ける。同作品は、直後の2010年6月10日にダイジェスト版とも言えるミュージカル・ライブが上演された。2009年から2010年に掛けては、映画・TVドラマへと活動の場所を広げる。

2011年芸能生活20周年には、主演舞台2作、ライブ、CDリリース等が行われた。本人がインタビューで運命的な役であり作品と語った『サイドショウ』の再演も叶ったが、東京公演の千秋楽において20年の舞台人生初の休演(急性肺炎による)により、公演自体も中止になるという事態になった(大阪公演は1役を2名で分けて行う異例な代役で公演が行われた)。同年夏、「王様と私」にアンナ役での出演の制作発表が、病気療養による欠席の中行われたが、その後体調不安を理由に早々に降板が発表される。

2011年10月10日の休演以降、1ヶ月入院、2012年4月に大阪・新歌舞伎座でのコンサートで舞台に復帰、2012年は朗読劇を含む数本の舞台に出演した。

2013年1月30日、同月27日に歌舞伎俳優、二代目 市川月乃助と結婚したことを発表した[1]

人物

5歳から中学2年生まで、硬式テニスでプロ選手を目指していたが、姉の受験を契機に宝塚を観劇、進路変更を決める。

テニスでは幼い頃から本格的なテニスクラブに所属、ジュニア都大会4位の成績。 小4の夏休みにフロリダにあるハリー・ホップマンテニスアカデミーへ参加をしており、 東京でビヨルン・ボルグのレッスンを受けるジュニアに選ばれる、中学時代の杉山愛選手と大会を通じて顔見知り等々、 かなり本式にテニスに取り組んでいたエピソードが残っている。

宝塚歌劇団在団中の愛称は「かしげ」(首をかしげるのが癖で、写真には常に首をかしげた姿で写っていたので)。77期生都々城あい(1991年入団・1997年退団)は実姉。

雪組時代の後輩で、宙組トップスター凰稀かなめの愛称「てる」の名付け親である(彼女がGLAYのTERUに似ていたため)。

2010年1月には、それまで公表していた血液型のB型ではなく、O型だったことが判明した。同年9月1日より、公式ブログ「おむりえ日記」を始める。開始当初から東日本大震災の時も毎日更新を続けていた。ただし、1周年を毎日更新記録の切りと考えていたようで、現在は間隔を空けつつの更新となっている。

宝塚歌劇団時代の主な舞台

雪組時代

宙組トップ時代

  • 2006年 『コパカバーナ』宙組公演(スティーヴン/トニー・フォルテ)
  • 2006年 『維新回天・竜馬伝!-硬派・坂本龍馬III-/ザ・クラシック-I LOVE CHOPIN-』(坂本龍馬

新人公演主演

  • 1997年『仮面のロマネスク』(本役:高嶺ふぶき)
  • 1997年『真夜中のゴースト』(本役:轟悠)
  • 1998年『春櫻賦』(同上)
  • 1999年『浅茅が宿―秋成幻想―』(同上)

宝塚バウホール主演作品

  • 2000年 『ささら笹舟―明智光秀の光と影―』
  • 2003年 『アメリカン・パイ』(原作/萩尾望都
  • 2005年 『DAYTIME HUSTLER―愛を売る男―』

コンサート・ディナーショー

  • 1999年6月『第3回エスプリコンサート Caution!』
  • 2000年1月 ディナーショー『Caution!』
  • 2002年3月 ディナーショー『off』
  • 2006年6月 ディナーショー『NEXT DOOR』
  • 2006年 コンサート『I have a dream』

宝塚歌劇団退団後の主な活動

舞台

テレビドラマ

テレビ(ドラマ以外)

バックダンサー(伊央里直加貴城けい初風緑風花舞星奈優里蘭香レア
エ〜!!本当ですか、先生?コーナーで『人に愛される自分になる!宝塚式「美人」講座』の先生として出演
特別ユニット「T4」として、紫吹淳湖月わたる彩輝なおと共に出演。
ベルサイユのばら本物登場コーナーにアンドレ・グランディエ(鬘・衣装とも本人用)の扮装で登場
(退団後のため偽者との自覚があったと後で漏らす。)
『美人バブルが日本を救う!』で著書の紹介とインタビュー出演
真琴つばさ湖月わたる彩輝なおと共に出演。
真琴つばさ星奈優里と共にコーナーゲスト出演。

映画

イベント等

著書

  • 宝塚式「美人」養成講座 伝説の「ブスの25箇条」に学ぶ「きれい」へのレッスン(2008年、講談社) ISBN 4062147181
  • 宝塚式「ブスの25箇条」に学ぶ「美人」養成講座 (2011年、講談社+α文庫)ISBN 4062814722

CD

  • PASSER(パッセ)- 20th Anniversary(2011年

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:宝塚歌劇団 テンプレート:宝塚歌劇団宙組主演男役 テンプレート:宝塚版 ベルサイユのばら 主要キャスト テンプレート:ミュージカル ミー・アンド・マイガール 主要キャスト テンプレート:ロマンチック・レビュー

テンプレート:オスカープロモーション
  1. テンプレート:Cite news