荒聖治

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テンプレート:Infobox racing driver 荒 聖治(あら せいじ、1974年5月5日 - )は千葉県出身のレーシング・ドライバー

プロフィール

経歴

父がヤナセのメカニックとして働いていた影響もあってか、小さな頃からカートに親しんでいた。1994年フォルクスワーゲンカップレースのゴルフIIクラスで4輪レースデビューし、シリーズチャンピオンとなった。この時に同レースに参戦していた将来の恩人となる郷和道に出会っている。1995年から1997年にかけてアメリカで武者修行を行い、帰国後にF4選手権の参戦を経て、全日本F3選手権にスポット参戦ながらステップアップした。

1999年TOYOTA TEAM TOM'Sから全日本F3にフル参戦を果たした。この年の開幕直前、カート時代からの親友である舘信吾が事故で亡くなってしまったが、雨の開幕戦・鈴鹿で優勝した。2000年にはシリーズ3位となり、翌2001年には全日本選手権フォーミュラ・ニッポンに参戦した。

一方、全日本GT選手権では2000年にGT500クラスにデビュー。立川祐路とコンビを組んで参戦した2004年には第2戦のスポーツランドSUGOで初優勝を挙げた。2005年KRAFT2006年から2009年KONDO Racingから参戦した。

2001年からはル・マン24時間耐久レースに参戦を開始し、2004年にはチーム郷アウディ・R8で、日本人では2人目となる総合優勝を果たした。

2010年はFIA GT1選手権日産・GT-Rで参戦している。

2011年は再びSUPER GTに参戦し、7年振りにレクサス陣営(当時はトヨタ陣営)に復帰する。なお、トヨタ時代ではスープラでしか参戦したことがないため、初めてSC430のステアリングを握ることになる。レーシングプロジェクトバンドウのもとでファーストドライバーの片岡龍也のサポート役でもある。

このように、荒聖治は海外レースの経験が豊かで、フォーミュラーカーからGT・スポーツプロトタイプ・市販車ベースであるスーパー耐久など、幅広くマシンを乗りこなす器用なドライバーとして知られている。

愛車はR32・R34型の日産・スカイラインGT-Rを2台と日産・GT-Rを1台の計3台所有し、R32型を特に好んでいる。自らチューニングやメンテナンスをして乗るなど、GT-Rに強いこだわりを持っている。また、数少ないR34型 Z-tuneのオーナーでもある。

レース戦績

  • 1994年 - フォルクスワーゲンカップ ゴルフクラス(シリーズチャンピオン)
  • 1995年 - アメリカ スキップ・バーバー・イースタンシリーズ
  • 1997年 - F4選手権(#96 R&D FW/97)(2勝)
  • 1998年 - 全日本F3選手権<Rd.7~10>(チームGRP #61 セントラルパークダラーラ/ダラーラF398 3S-G)
  • 1999年
  • 2000年
    • 全日本F3選手権(戸田レーシング #2 戸田無限ホンダ/ダラーラF300 MF204B)(シリーズ3位)
    • F3マカオGP(戸田レーシング #16 ダラーラF300/ダラーラF300 MF204B)(決勝20位)
    • F3コリアSP(戸田レーシング ダラーラF300/ダラーラF300 MF204B)
    • 全日本GT選手権・GT500クラス(TOM'S #37 カストロール トムス スープラ/スープラ JZA80 3S-GTE)(シリーズ21位)
    • スーパー耐久シリーズ・Group N+<Rd.2,6,7 スポット参戦>(#36 上野クリニックALTEZZA)(シリーズ10位)
    • 第7回十勝24時間レース(#10 エンドレスアドバンスープラ)(優勝)
  • 2001年
    • 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(COSMO OIL RACING TEAM CERUMO #12/レイナード99L MF308)(シリーズ12位)
    • 全日本GT選手権・GT500クラス(土屋エンジニアリング #25 FK/マッシモADVANスープラ/スープラ JZA80 3S-GTE)(シリーズ19位)
    • 第8回十勝24時間レース(#38 JIC クリスタルアルテッツァ)(総合16位)
    • 第30回鈴鹿1000kmレース(TOYOTA TEAM SARD #39 大塚家具サードスープラ/スープラ JZA80 3S-GTE)(総合5位)
    • マツダロードスターフェスタ イン 筑波(決勝DNF)
    • ル・マン24時間耐久レース・LMP900クラス(バイパー・チーム・オレカ #14)(決勝DNF)
    • デイトナ24時間耐久レース・GTSクラス(決勝DNF)
  • 2002年
    • 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(Olympic KONDO Racing Team #3/レイナード01L 無限MF308)(シリーズ11位)
    • 全日本GT選手権・GT500クラス(土屋エンジニアリング #25 FK/マッシモADVANスープラ/スープラ JZA80 3S-GTE)(シリーズ14位)
    • ル・マン24時間耐久レース・LMP900クラス(総合6位)
    • 第31回鈴鹿1000kmレース・INTクラス(チーム郷 #61 AUDI R8)(決勝DNF)
    • クラシックカー サマーフェスティバル(KONDO RACING #0)(決勝7位)
    • マツダロードスターフェスタ 2002(#38 レーシングオン・ロードスター)(決勝4位)
  • 2003年
    • 全日本GT選手権・GT500クラス(土屋エンジニアリング #25 ADVANスープラ/スープラ JZA80 3UZ-FE)(シリーズ13位)
    • 第10回十勝24時間レース(#109 ランドリーOGBアドバンGT3/ポルシェ911GT3)(総合2位)
    • ル・マン24時間耐久レース・LMP900クラス(総合4位)
    • ル・マン1000kmレース・LMP900クラス(優勝)
  • 2004年
    • 全日本GT選手権・GT500クラス(TOYOTA TEAM CERUMO #38 auセルモスープラ/スープラ JZA80 3UZ-FE)(シリーズ5位)
    • 第11回十勝24時間レース(#33 FALKEN☆PORSCHE/PORSCHE911 JGN)(総合優勝)
    • ル・マン24時間耐久レース・LMP900クラス(総合優勝)
    • ル・マン耐久選手権・LMP1クラス(シリーズ5位)
  • 2005年
    • SUPER GT・GT500クラス(KRAFT #34 バンダイスープラ/スープラ JZA80 3UZ-FE)(シリーズ19位)
    • スーパー耐久シリーズ・ST-1クラス(FALKEN MOTOR SPORTS #1 FALKEN☆PORSCHE/PORSCHE911 JGN)
    • Le Mans Classic Japan(#5 Porusche906 Carrera6/1966年式)(ヒート1:2位/ヒート2:1位)
    • ル・マン24時間耐久レース・LMP1クラス(決勝DNF)
  • 2006年
    • 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン<Rd4より>(KONDO Racing #3/ローラB06/51 RV8J)(ノーポイント)
    • SUPER GT・GT500クラス<Rd.5より>(KONDO RACING #24 WOODONE ADVAN KONDO Z/フェアレディZ Z33 VQ30DETT)(シリーズ16位)
      (注)当初はチーム郷より参戦予定であった。マシンはマセラティ・MC12。しかし開幕前のテストで日本車とのタイム差が大きく、チームは参戦を延期。第5戦菅生に代替ドライバー(エリック・コマスが腰痛で欠場の為)として出場し10位。さらに、第6戦鈴鹿1000kmにも第3ドライバーとして参戦し5位。第7戦から正ドライバー(エリック・コマスが腰痛治療専念の為離脱)となる。
    • 全日本スポーツカー耐久選手権SP1クラス(#16 無限COURAGE LC70)(シリーズ4位)
  • 2007年
    • 全日本選手権フォーミュラニッポン(DHG TOM'S RACING #37/ローラB06/51 RV8J)(シリーズ11位)
    • SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 WOODONE ADVAN Clarion Z/フェアレディZ Z33 VQ30DETT→VK45DE)(シリーズ10位・1勝)
    • 全日本スポーツカー耐久選手権・SP1クラス<Rd.2 スポット参戦>(#16 無限COURAGE LC70)(決勝DNF)
  • 2008年
    • 全日本選手権フォーミュラニッポン(PETRONAS TEAM TOM'S #37/ローラB06/51 RV8J)(シリーズ15位・1勝)
    • SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 WOODONE ADVAN Clarion GT-R/GT-R R35 VK45DE)(シリーズ14位・1勝)
  • 2009年
    • SUPER GT・GT500クラス(KONDO RACING #24 HIS ADVAN KONDO GT-R/GT-R R35 VK45DE)(シリーズ8位・1勝)
    • 世界ツーリングカー選手権・インディペンデントクラス<Rd.21,22 スポット参戦>(ウィッチャース・スポーツ #450 /BMW 320si)
    • ル・マン24時間レース・LMP2クラス(NAVI TEAM GOH/ポルシェ・RSスパイダー)(決勝DNF)
  • 2010年
    • FIA GT1選手権(Swiss Racing Team #4/NISSAN R35 GT-R)

JGTC,SUPER GT

所属チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 順位 ポイント
2000 TOYOTA Castrol TEAM TOM'S トヨタ・スープラ GT500 TRM
9
FSW
Ret
SUG
8
FSW
14
TAI
12
MIN
9
SUZ
12
21位 7
2001 土屋エンジニアリング トヨタ・スープラ GT500 TAI
9
FSW
11
SUG
11
FSW
PO
TRM
7
SUZ
7
MIN
10
19位 11
2002 土屋エンジニアリング トヨタ・スープラ GT500 TAI
6
FSW SUG
11
SEP
Ret
FSW
3
TRM
9
MIN
5
SUZ
7
16位 32
2003 TEAM ADVAN・ツチヤ トヨタ・スープラ GT500 TAI
10
FSW SUG
4
FSW
14
FSW
17
TRM
3
AUT
12
SUZ
Ret
13位 26
2004 TOYOTA TEAM CERUMO トヨタ・スープラ GT500 TAI
5
SUG
1
SEP
7
TOK
14
TRM
10
AUT
11
SUZ
4
5位 45
2005 KRAFT トヨタ・スープラ GT500 OKA
Ret
FSW
7
SEP
12
SUG
14
TRM
11
FSW
16
AUT
12
SUZ
16
19位 4
2006 KONDO RACING 日産・フェアレディZ GT500 SUZ OKA FSW SEP SUG
10
SUZ
5
TRM
6
AUT
14
FSW
3
16位 28
2007 KONDO RACING 日産・フェアレディZ GT500 SUZ
Ret
OKA
15
FSW
Ret
SEP
1
SUG
10
SUZ
10
TRM
5
AUT
Ret
FSW
5
10位 34
2008 KONDO RACING 日産・GT-R GT500 SUZ
5
OKA
8
FSW
11
SEP
1
SUG
8
SUZ
7
TRM
14
AUT
16
FSW
15
14位 34
2009 KONDO RACING 日産・GT-R GT500 OKA
1
SUZ
8
FSW
4
SEP
5
SUG
13
SUZ
11
FSW
13
AUT
3
TRM
11
8位 48
2011 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH レクサス・SC430 GT500 OKA
15
FSW
3
SEP
11
SUG
8
SUZ
11
FSW
13
AUT
7
TRM
11
13位 18
2012 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH レクサス・SC430 GT500 OKA
12
FSW
13
SEP
9
SUG
Ret
SUZ
6
FSW
3
AUT
3
TRM
5
9位 36
2013 LEXUS TEAM WedsSport BANDOH レクサス・SC430 GT500 OKA
14
FSW
11
SEP
15
SUG
9
SUZ
6
FSW
Ret
AUT
13
TRM
10
14位 9
2014 BMW Sports Trophy Team Studie BMW・Z4 GT3 GT300 OKA
2
FSW
4
AUT
15
SUG
8
FSW
7
SUZ
BUR
TRM
4位 30

フォーミュラ・ニッポン

所属チーム Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7 Rd.8 Rd.9 Rd.10 順位 ポイント
2001 COSMO OIL RACING TEAM CERUMO SUZ
3
TRM
Ret
MIN
Ret
FSW
Ret
SUZ
9
SUG
10
FSW
8
MIN
Ret
TRM
12
SUZ
Ret
12th 4
2002 Olympic KONDO Racing Team SUZ
8
FSW
4
MIN
9
SUZ
10
TRM
Ret
SUG
Ret
FSW
Ret
MIN
9
TRM
11
SUZ
10
11th 3
2006 KONDO RACING FSW
SUZ
TRM
SUZ
10
AUT
10
FSW
18
SUG
13
TRM
Ret
SUZ
Ret
- 0
2007 DHG TOM'S RACING FSW
11
SUZ
Ret
TRM
15
OKA
7
SUZ
10
FSW
4
SUG
Ret
TRM
13
SUZ
5
11th 11
2008 PETRONAS TEAM TOM'S FSW
Ret
SUZ
11
TRM
10
OKA
10
SUZ1
13
SUZ2
11
TRM1
7
TRM2
1
FSW1
10
FSW2
10
SUG
16
15th 9

FIA GT1

所属チーム 使用車両 Rd.1 Rd.2 Rd.3 Rd.4 Rd.5 Rd.6 Rd.7 Rd.8 Rd.9 Rd.10 順位 ポイント
2010 スイス・レーシングチーム 日産・GT-R GT1 ABU
QR

12
ABU
CR

Ret
SIL
QR

14
SIL
CR

9
BRN
QR

15
BRN
CR

14
PRI
QR

12
PRI
CR

Ret
SPA
QR

17
SPA
CR

16
NÜR
QR

17
NÜR
CR

21
ALG
QR

11
ALG
CR

18
NAV
QR

13
NAV
CR

Ret
INT
QR

13
INT
CR

16
SAN
QR

Ret
SAN
CR

13
42位 2

関連項目

外部リンク

先代:
トム・クリステンセン
リナルド・カペッロ
ガイ・スミス
ル・マン24時間歴代勝者
2004年
荒聖治
トム・クリステンセン
リナルド・カペッロ
次代:
J.J.レート
トム・クリステンセン
マルコ・ヴェルナー

テンプレート:2008年フォーミュラ・ニッポン出走ドライバー テンプレート:2013年TOYOTA・SUPER GTチーム テンプレート:Sportspeople-stub