県立地球防衛軍
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『県立地球防衛軍』(けんりつちきゅうぼうえいぐん)は、安永航一郎による日本の漫画作品、およびこれを原作としたOVA作品。およびこれらの作品に登場する架空の団体。
目次
概要
月刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー増刊号』(小学館)に1983年5月号から1985年9月号にかけて連載された。単行本は小学館:少年サンデーコミックスより全4巻。また2013年12月より完全版・全2巻が刊行予定。[1]
安永初の連載作品。怪獣映画やヒーローものなど特撮作品のパロディを基盤に置いたギャグ漫画で、1980年代当時の「少年サンデー」漫画テイストが色濃く反映された作品の一つ。1986年にはOVA化もされた。
物語は、悪の秘密結社・電柱組が世界征服の段取りとして、(始めから東京を攻撃した先例はことごとく失敗している事を鑑み)地方から征服することを決意、手始めに九州の某県に魔の手を伸ばしたことから始まる。電柱組を迎え撃つは、県立今津留高校に強引に設立された「県立地球防衛軍」。構成メンバーは高校の問題教師と問題生徒。のちに、謎のインド人留学生(サイボーグ改造されており、更に女体化されたりする)も加わった。
一方、電柱組を率いるチルソニア将軍は、本名を「木曽屋チルソニアン文左衛門Jr.」という、地元材木豪商・木曽屋の若旦那であり、幹部のバラダギ大佐は、普段は原瀧龍子として今津留高校の生徒になっている。電柱組と防衛軍は、ローカルネタ丸出しで毎度毎度しょうもない闘いを繰り広げる。
「しいたけヨーグルト」や「ぽん酢(ぽんす、ぽんずに非ず)」、また悪人を成敗して回るのが趣味の変態筋肉男「まっする日本」(名前の元ネタは「ネッスル日本」(現・ネスレ日本)から)や、一年365日を全部正月にすることに情熱を奉げる「正月仮面」など、今も語り草となるネタが続出した。
舞台となった県立今津留高校は、実在の県立高校がモデルになっているが、作者出身の高校である大分県立大分舞鶴高等学校が大分県大分市今津留にあり、そこからとったのではないかとされる。ただし、漫画の中での内容と実際の高校は、ほぼ無関係といってよい。
連載終了後も、同人誌に後日談が描かれた。また、番外編としてファミコン通信のマンガ特集で、「どっこい大作戦」という読みきりを発表。本作のキャラクターが登場する。また、単行本化の際に著者の手で加筆・改変されているエピソードも存在する。
本作は『県立地球防衛軍』というその題名からして映画『地球防衛軍』のもじりであり、また下記に記された通り、サブタイトルがTVシリーズ『ウルトラセブン』から取られるなど随所に特撮作品のパロディが見られる。登場人物の名前にもそれは現れており、以下のような関連性がある。
- バラダギ(原瀧龍子)→『大怪獣バラン』に登場する怪獣バランから。作中でバランは神格化され「バラダギ様」と呼ばれていた。
- 伊福部あき子→『ゴジラ』シリーズの音楽で有名な作曲家伊福部昭から。
- 炉縁→『スタートレック』シリーズの生みの親ジーン・ロッデンベリーから(※授業中に「lovely」を「ろべりー」と読み間違えた級友から命名、という説もある)。
- チルソニアン→『ウルトラQ』に登場するチルソニア遊星人(セミ人間)から。
- マーカライト=ファープ→『地球防衛軍』に登場した光線兵器、マーカライトファープから。
同じくサンデーに掲載されていた『うる星やつら』や『風の戦士ダン』の名を出してネタにしている話も存在する(「摂氏34度の退屈」など)。
主な登場人物
登場人物の年齢・学年は、初登場時のもの。
県立地球防衛軍
- 盛田弘章(もりた ひろあき)
- 本作の一応主人公。今津留高校2年2組の長髪ハチマキ男。野球部員(ピッチャー)で主将らしい。
- 口先で相手を言いくるめることを得意とする。容姿は悪くないが、勉強嫌いでセコくアホでスケベで、周囲からは変態と認知されている(ただし安永の作品の中では健全なレベル)。家族と離れて、アパート暮らしをしている。実家は縄文時代から続く提灯職人で(画面では猿人が提灯を貼っていた)、盛田は継ぐのを嫌がっている。生意気だが計算高い妹・準が苦手で、後に彼女の策略にはまってバラダギをデートに誘い、周囲から「ラブコメ男」と揶揄されるように。連載当時のハシラの紹介では「名ばかりの主人公」。
- 武井助久保(たけい すけくぼ)
- 今津留高校2年2組のぬりかべ男。野球部員(キャッチャー)。
- 盛田の親友。がたいの良い男。盛田とは似たもの同士で、二人でアパートのルームシェアするなどほぼ常に一緒に行動している。盛田が馬鹿をやるときはツッコミ役となる。ハシラの紹介では「名実ともに脇役」。
- 伊福部あき子(いふくべ あきこ)
- 今津留高校2年7組、野球部との関係は不明(マネージャー?)。
- 美男子の基準が筋肉という、根っからのマッチョ好き女子高生。その嗜好から防衛軍男性陣との絡みが少なく、防衛軍メンバーの中でも存在感が希薄。
- カーミ・サンチン
- インドからの国費留学生。今津留高校2年2組に編入。
- 交通事故で重傷を負い、運び込まれた狭間医科大付属病院でサイボーグにされてしまった。その直後、病院から脱走したところを炉縁に拾われ、以降炉縁と同居している。
- 黒い肌の美青年で八千馬力と肩のミサイルが特徴。ミサイルは自身の意思で自在に発射できるが、怖い夢を見ると無意識に発射して周囲の建物を壊してしまう。バラモン僧を目指す真面目な性格だが、ギャグ漫画のためシリアスになると脳の回線がショートする。サイボーグから生身に戻るのに失敗し、一時的に女体化した事があったが、鏡の前でウィンクしたり、セクシーポーズを取ったり、とかなりナルシスト。名前は東洋水産から当時発売されていたインスタントラーメン『華味餐庁(かみさんちん)』から。
- 炉縁俊幸(ろべり としゆき)
- 今津留高校の数学教師で野球部顧問。28歳(当時の明石家さんまと同い年)独身。
- 校長
- 今津留高校の校長。
- 県知事
- 九州某県の県知事。
- 大山みゆき(おおやま みゆき)
- 県知事の美人秘書。
- 県警特殊部隊
- 県知事の肝いりで結成された特殊チーム。中東で傭兵だった男を隊長に、自衛隊から引き抜かれたエリートで構成されている。初陣から惨敗するなど、防衛軍の前座的扱いが多い。全員地肌にシャツ(胸に「けーさつ」のロゴ入り、隊長だけ「たいちょお」)と毛脛むき出しの半パンに警帽を被った姿で、変質者チック。
電柱組/木曽屋
- バラダギ大佐 / 原瀧龍子(はらたき りゅうこ)
- 本作のヒロイン、電柱組幹部で木曽屋の番頭。今津留高校1年5組。赤い髪でスタイルの良い美少女。
- 真面目な性格で、学校では成績優秀な模範生。運動神経もよく、“下っぱ”からの人徳も篤いらしい。近眼のため眼鏡を使用しているが、電柱組での仕事中はコンタクトを着用する。
- 両親は「羽田空港で照明弾喰って」他界しており、柏木とうふ店に下宿しつつ自活している。電柱組/木曽屋の仕事は生活のためのバイトで、今津留高校の生徒であると告白して以降、プライベートでは防衛軍のメンバー(特に盛田)とも交友がある。一時期は電柱組での不遇に嫌気がさして、原瀧として防衛軍に逃げ込むも盛田やメンバーから雑用の方がまだマシなほど、ぞんざいに扱き使われて激怒し、すぐに電柱組に戻っている。
- よく裸にされるが、見えるのは乳輪まで。
- チルソニア将軍 / 木曽屋チルソニアン文左衛門Jr.(きそや チルソニアン ぶんざえもん ジュニア)
- 電柱組の首領にして地元の材木問屋「木曽屋」の若旦那。
- 先祖代々、家屋の破壊により材木の需要を作ってきた、由緒正しい(?)悪の組織の後継者。美男子で英会話もこなすなどそれなりに有能らしいが、考える悪事は「牛糞を海に撒く」「年末の募金活動の振りをして忘年会の資金を集める」などレベルが低く、他人の不幸を喜ぶなど性格も悪い。
- マーカライト=ファープ
- 電柱組の改良人間。階級は中尉。ピチピチの全身タイツを着た念動力を操るエスパー。赤貧に喘ぐ電柱組の台所事情を守るため、県立農場の畑から芋を超能力で盗んでいた。そのため芋にしかサイキックパワーが効かなくなってしまい、初出動の防衛軍に芋を飛ばして攻撃するが、畑の管理人である与助じーさんに敗北する。
- 再登場時には野生化しており、念動力も強化されてトマトも操る事が可能になったが、久しぶりの登場だったため味方であるバラダギにさえ忘れ去られていた。
- スコープ鶴崎
- 電柱組の改良人間。見た目は頭頂のみが禿げ上がった長髪の中年男性。
- 視力が悪く(左右合わせても小数点以下)、普段は目元をゴーグルで覆い、そこにスコープを取り付けて視力を補っている。オプション装備として赤外線スコープ、透視スコープを持ち、必要に応じて付け替える。
- 改良人間の中では比較的まともな人材で、防衛軍との対決に負けた後もチルソニア将軍に従って木曽屋で働く姿が見られるなど頻繁に登場する。
- タイガードラゴン
- 電柱組の改良人間。通称「食通」。スキンヘッドで額に通(○に通)と書かれている、恰幅の良い男性。
- どんなに不味い物を食べても「うまい」「最高」しか言わないが、「テレビの食通は代金を払わない」と言う理由で代金を踏み倒す「伝説の食通」。戦闘能力はそれなりに高い様子。モデルは元力士の龍虎。
- 正月仮面
- 電柱組の改良人間。額に装備した扇子に描かれた日の丸から「初詣ビーム」を乱射する超危険人物。このビームを浴びた者は思考が「正月化」し、その場で宴会(正月モード)に入ってしまう。
- 他の電柱組メンバーやチルソニア将軍にさえ見境なくビームを照射するため、眠らされ地下に幽閉されて、必要な時にのみ除夜の鐘を突いて呼び起こされるようになった。
- 後にまっする日本と対決、戦いながら海を越え渡米、現地で「ニューイヤーズ」という変態ギャング団のボスとなる。
- さらに間をおいて帰国。たまたまおせち料理を求めて訪れたコンビニにおいて、店長に身をやつした徐福381世という強敵の出現で存在を脅かされるが、中国からやってきた旧正月仮面の加勢により事なきを得た。
- とろろ男
- 電柱組改良人間見習い。自称「ふるさとの味 怪奇とろろ男」。とろろ嫌いが昂じて呪いを受け、全身とろろ肌の怪人になった、正体は助久保の旧友。額から浴びた者をとろろ肌にする「とろろビーム」を発射する。食わず嫌いを克服し、呪いが解けて元の青年に戻った。
- ボルチモア・ブラザーズ(マイケル&デビッド)
- 電柱組ボルチモア支部の幹部。改良人間以上の戦闘力を持つ巨漢兄弟。防衛軍(特に盛田)が口先だけで大した格闘能力を持たないと分析したチルソニア将軍が招聘した。彼らには難しい日本語は通じないので、防衛軍お得意の口車は全く通用しない。
- 口車が通じないため、やむなく戦法を変えた盛田と助久保に軽く叩きのめされ、サンチンのミサイルで黒焦げにされ敗退。
- チルソニア将軍の従兄弟に当たり、彼を「ブンザイモーン」と気さくに呼ぶため、隠していた「文左衛門」という恥ずかしい名前がバレてしまった。
- ベンツ台村
- 電柱組の改良人間。毒ガス怪人。縁日の屋台に紛れ込み、風船に毒ガス(笑気ガス)を詰めてお祭りを台無しにしようと画策する。ガスが空気より重く、風船が浮かなかったために計画は頓挫する。名前の元ネタはダイムラー・ベンツから。
- 連載終了後に単発で掲載された番外編に登場したが、この番外編が単行本及び同人誌に収録されず、幻の改良人間になっている。
- (ヘルメットの額部分にベンツのエンブレムが付いているため、収録されないという未確認情報あり)
- 下っぱ
- 電柱組の下っ端戦闘員、木曽屋の丁稚。
- 最初期は全身黒タイツで顔に白ヌキで「下っぱ」胸には「一銭五厘」と書いてあったが、間もなく「下っぱ」お面に頬かむりとデザイン変更された。理由は「スミがもったいないのと、白ヌキがめんどうくさい」からとのこと(作中ではまっする日本に襲われたことが原因と説明されている)。
- 岩崎
- 下っぱの1人で今津留高校の生徒(学年は不明だがバラダギより1学年下と思われる)。職業名は「下っぱ六番」。
その他
- まっする日本
- 悪事を察知する超感覚「まっする感覚」(スパイダーマンのパロディ)を持ち、辺り構わず正義を執行するモヒカン刈りがトレードマークの筋肉大男。後に悪が減らない事を憂い、正義の為なら手段を厭わない事に方針を変更し、「戦闘まっする」(元ネタは聖マッスルか?)に改名する。正月仮面との戦闘で渡米、ロサンゼルスで「バトルマッスル」という変態ギャング団のボスになった。現在は帰国、前述の理由で「マスレ日本」と名乗って市民に飯をたかる生活を送っている。
- グリコーゲンX
- 桜前線の北上に合わせて現れる謎の怪人。烏帽子に内蔵された「宴会センサー」で宴会反応を感知し、手にしたビームガン「満開バスター」を乱射(ビームの当たった所は所構わず満開の桜の花が咲く)、強制的に宴会を盛り上げ無理矢理酒を飲ませる、はた迷惑な男。かつては下戸なサラリーマンだったが、宴会で強制的に酒を呑まされ酔い潰れて瀕死の状態で倒れていたところを通りすがりの科学者に助けられ、「鋼鉄の肝臓(アイアンレバー)」を移植されて生まれ変わった。桜の季節が終わると桜前線と共に去ってゆく。「センサーに反応あり!」と言って銃を乱射する姿は、東映の戦隊シリーズ超電子バイオマンのバイオハンターシルバのパロディ。後に強化され(誰がしたのかは不明)胴鎧にカラオケモニターを増設、肩の盃型ショルダーアーマーをパラボラアンテナにして衛星電波を受信する、通信カラオケ機能を得て「グリコーゲンX2000」となった。さらに後、そど美さんにふられたごも太くんにアイアンレバーを伝授、強引に代替わりしてイケメンの姿をとり、気楽な立場に戻っている。
- 猪上年夫(いのうえ としお)博士
- 狭間医科大付属病院に所属する医師兼科学者。人体実験が趣味で、普段は真面目で優しいらしいが、実の娘を実験台にすることも厭わない変態親父。サンチンをサイボーグに改造した一人。作者によると、「実在の人物」がモデルと明言されている。
- 猪上裕子(いのうえ ゆうこ)
- 猪上博士の娘。高校3年生。猪上博士を脅迫するため電柱組に誘拐され、調子に乗った父によってサイボーグに改造されてしまい、サンチンと戦うことになる。後に細胞を高速でクローニングするカプセルで失った生身部分を取り戻し、普通の女子高生に戻ったが、自分のクローンを量産されたりした(父親曰く「何時家出されても良い様に2人にした」)。
- 真船(まふね)
- 今津留高校の物理教師。猪上博士の友人でサンチンをサイボーグに改造した一人。サンチンにミサイルを取り付けた張本人らしい。細胞を高速でクローン増殖させる装置も発明しており、猪上裕子を人間に戻した後、サンチンも人間に戻したが女体化してしまった(「全く同じに再生したら芸が無い」と言っており確信犯だった)。
- 盛田準(もりた じゅん)
- 盛田の3学年下の妹。しっかりしたやり手で、その口車で兄はおろか父親すら手玉に取る(私立を受験すると言って受け取った金でレコードを買っていた)。猪上博士が電柱組の依頼で製作したアンドロイド「メカ盛田(外見のみならず、体力や頭の程度まで互角と言う「ある意味すごい」ロボット)」を兄の身代わりにして家に連れて帰り、兄に貸しを作った。
- パメラ・サンチン
- カーミ・サンチンの姉。貿易商社に勤めるキャリアウーマンで、かなりのやり手。電柱組の表家業である材木の取引視察で来日した。チルソニアの言い訳によって「木曽屋の営業を妨害している」防衛軍を敵視して、サンチンを追い詰めた。
- サンチン曰く、受けた屈辱は必ず倍返しするタイプらしく「絶対に逆らいたくない相手」。小学生当時、自分のスカートをめくったバカガキに対して「相手の名義でエロ本の通信販売」を申し込んだ。相手は三週間後、親にバレて殴られ顔をボコボコにした状態で登校し、翌日失踪して未だに行方不明とのこと。
サブタイトル
『県立地球防衛軍』のサブタイトルは、すべて『ウルトラセブン』のサブタイトルのパロディになっている(「アンドロイド0大作戦」については、映画『緯度0大作戦』のパロディにもなっている)。
- なさけなき挑戦者 (姿なき挑戦者)
- カレーの国からきた男 (V3から来た男)
- 楽しい隣人 (怪しい隣人)
- 県立地球防衛軍、海へ (ウルトラ警備隊西へ)
- ひとりぼっちのインド人 (ひとりぼっちの地球人)
- プロジェクト・ピンク (プロジェクト・ブルー)
- サイボーグの脚線 (サイボーグ作戦)
- 魔の店へ飛べ (魔の山へ飛べ)
- 驚異の超変人 (恐怖の超猿人)
- 栄養は誰のために (栄光は誰のために)
- 家庭教師を追え (海底基地を追え)
- 散歩する迷惑 (散歩する惑星)
- 元旦がきた (円盤が来た)
- 海中からの挑戦 (水中からの挑戦)
- 摂氏34度の退屈 (零下140度の対決)
- アンドロイド0大作戦 (アンドロイド0指令)
- 盛田対メカ盛田の決闘 (ダン対セブンの決闘)
- 消された記憶 (消された時間)
- みどろの恐怖 (緑の恐怖)
- 貧民牧場 (人間牧場)
- 勇気あるお誘い (勇気ある戦い)
- あんたはだまれ (あなたはだぁれ?)
- 地方最大の侵略 (史上最大の侵略)
- グリコーゲンXを倒せ (地震源Xを倒せ)
- 親睦する縁者たち (侵略する死者たち)
- 豆腐を配れ (明日を捜せ)
- まっする君、応答せよ (マックス号応答せよ)
- 別世界の県立 (月世界の戦慄)
番外編 ゼンブ暗殺計画 (セブン暗殺計画) 注・単行本未収録
※( )内は元ネタの『ウルトラセブン』のサブタイトル
イメージアルバム
アニメ化に先立ち、1985年にイメージアルバム(LP)が制作されている。作曲はゴダイゴのタケカワユキヒデ。ギターで同じくゴダイゴの浅野孝已が参加している。
OVA
1986年に東芝映像ソフトからVHS・Betamaxビデオソフト、VHDビデオディスク、その後遅れて東芝EMIよりLDも発売された。DVD、BDは未だ発売されていない。
スタッフ
キャスト
- バラダギ(原瀧龍子):鶴ひろみ
- 盛田弘章:古谷徹
- 武井助久保:玄田哲章
- カーミ・サンチン:鈴置洋孝
- 伊福部あき子:深見理佳(現・深見梨加)
- 炉縁:田中秀幸
- 大山みゆき:潘恵子
- 木曾屋・チルソニアン・文左衛門Jr:池田秀一
- スコープ鶴崎:青野武
- 食通:佐藤正治
- 猪上裕子:藤田淑子
- 猪上博士:宮内幸平
- 真船:戸谷公次
アニメ制作はスタジオぎゃろっぷ。OVAは三話構成で、第一話原画では田村英樹(野球シーン担当。他OP作画)、菊池通隆(中盤のサンチンのアパート破壊シーン担当)が参加している。 また、本アニメとは関係ないが、当時のアニメーターでファンの人が多かったらしく、他アニメ(うる星やつらなど)の作画のお遊びシーンで本作キャラが多々登場していた。
主題歌・挿入歌
東芝EMIから「S.F.」「かくれんぼ」を収録したシングル盤と主題歌・挿入歌全てと羽田健太郎作曲のBGMを収録したユーメックス制作のサントラ盤が東芝EMI・フューチャーランドレーベルよりCD、LP、カセットで発売。現在すべて廃盤。サントラLP(イメージアルバムも含む)二枚には、安永航一郎描き下ろしのポスターが折込で封入されていた。
「プライベート」は1993年に「忌野清志郎 & THE 2・3'S」の楽曲としてリメイクされ、テレビドラマ『デザートはあなた』の主題歌に起用された。