大分県立大分舞鶴高等学校

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大分県立大分舞鶴高等学校(おおいたけんりつおおいたまいづるこうとうがっこう)は、大分県大分市にある公立高等学校。通称「舞鶴(まいづる)」、「舞高(まいこう)」。

設置学科

概要

1951年4月1日に創立。普通科理数科1997年(平成9年)度設置)を有する。また、県下唯一の理数科設置校である。

2005年(平成17年度)には、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けた。大分県では当時唯一の指定校であり、平成21年度までの5年間が対象となった。 平成22年度に再指定を受け,さらに5年間(平成26年度まで)追加された。同時にコアSSHにも指定され,大分県の理数教育の中核を担うこととなった。

校風

校風は自由であり、文武両道を掲げている。

制服

男子は典型的な詰襟の学生服、女子は冬服の場合、紺色の生地に青いリボンが付いたセーラー服、夏服の場合は白地に薄青色のセーラー服である。ちなみに舞鶴高校の隣にある大分商業高校(大商)の冬服は舞鶴のそれと似ているが、大商のリボンの色は赤色である。

時間割り

朝講座があり、全学年が7時40分から開始される。内容は日替わりで各教科の演習を行う。平日の授業は7時間目まであり、下校できるのは16時35分である。また3年次からは、7限終了後に放課後講座が1~2コマ行われる。

沿革

  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 大分市王子中学校を仮校舎として大分県立大分舞鶴高等学校を創立。
  • 1951年(昭和26年)10月6日 - 大分市今津留の本校舎起工式(開校記念日とする)
  • 1960年(昭和35年)10月7日 - 創立10周年記念式典挙行。
  • 1978年(昭和53年)12月13日 - 新校舎(現校舎)に全面移転完了
  • 1997年(平成9年)4月1日 - 理数科設置
  • 2000年(平成12年)10月6日 - 創立50周年記念式典挙行。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールに指定。
  • 2010年(平成22年)4月1日 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールに再指定。同時にコアSSHに指定。
  • 2010年(平成22年)10月6日 - 創立60周年記念式典挙行。

教育方針

「舞鶴魂-しまれ、がんばれ、ねばれ、おしきれ」

  • “しまれ” 事に臨んで本気を出すこと
  • “がんばれ” 常にプラス志向で元気を出すこと
  • “ねばれ” 試練に耐える根気をもつこと
  • “おしきれ” 一歩踏み出す勇気をもつこと

進学実績

例年、国公立大学現役合格率は8割を超える。これは九州内でもトップクラスの実績である。 2012年度の国公立大学現役合格率は84.7%で、これは九州1位の合格率である。2013年度の国公立大学現役合格率は70.2%であった。国公立大学に合格しつつ、私立大学へと進学する者も多い。

主な行事

修学旅行

2000年度から、それまで行われていたスキー研修は廃止されることになり、東京への修学旅行は、英語圏(ニュージーランド)への海外修学旅行に変更となった。また、49回生と51回生に限っては、ニュージーランドではなくオーストラリアへの海外修学旅行に行っている。58回生からは、オーストラリアへの海外修学旅行となっている。

クラスマッチ

7月、12月、3月(1・2年のみ)の年3回。学校のすぐ隣に大分川が流れているため、そこでドラゴンボートレースを行ったり、ソフトボール、サッカー、バスケットボール、バレーボールなどの競技を行う。

屋久島研修旅行(理数科)

2005年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されたことにより、理数科1年生に対して毎年11月に世界遺産屋久島へ3泊4日の研修を行う。大学の教授や研究所の研究員の協力を得て現地ではさまざまな研究を行うことができる。平成17年度には屋久島の隣の種子島の種子島宇宙センターへの見学が行われたが、2006年度は取りやめられた。この研究の成果は、11月の理数科中間発表会でポスターセッションの形で発表される。

イエローストーン研修(理数科)

2005年度にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されたことにより、理数科2年生に対して平成18年度からゴールデンウィークを利用してアメリカイエローストーン国立公園への8泊10日の研修を行う。理数科内で参加希望者を募り、イエローストーンについての小論文の試験と国際情報の授業の評点の合計の上位7名が参加となる(平成18年度)。参加者はGWを利用して行くため連休の間の授業の日は公欠となる。現地では主な活動としてフィールドワーク、モンタナ州立大学訪問、現地の高校生との交流会などが行われる。また、宿泊はホテルなどは利用せずすべてロッジを利用し、食事などは自分たちでつくることとなる。これらの研修の発表も11月の理数科中間発表会で行われる。

部活動

文武両道を校是としており、例年部活動への加入率は80%を超える。

運動部
  • バスケットボール部(男女)
  • ラグビーフットボール部
  • 陸上部
  • 硬式テニス部(男女)
  • ハンドボール部(男女)
  • カヌー部
  • 剣道部
  • 弓道部
  • 空手部
  • 水泳部
  • 野球部
  • バレー部(男女)
  • 自転車競技同好会
  • ソフトテニス部
  • 卓球部
  • サッカー部

ラグビー部を筆頭に、硬式テニス部、バスケットボール部、カヌー部、剣道部、陸上部などが県内有数の強豪校であり、近年もインターハイや九州大会に数多く出場している。 ラグビー部は、全国高校ラグビー大会において、第54回(昭和50年)に優勝1回、第53回(昭和49年)・第63回(昭和59年)・第83回(平成16年)の準優勝3回など全国でも名立たる強豪校である。カヌー部は数多くの選手を国体に送り込み、さらには高校生の日本代表選手も輩出している。また、アテネ五輪カヌー競技の足立美穂選手がこの高校の出身である。

文化部
  • 吹奏楽部
  • 音楽部
  • 美術部
  • 放送部
  • 書道部
  • 新聞部
  • 科学部(生物班/地学班)

吹奏楽部は近年、数多くの大会において大分県代表として九州大会や全国大会へと出場している。また放送部、書道部も例年大分県代表となっている。

2012年度には科学部生物班が、第36回全国高等学校総合文化祭の自然科学部門(ポスター発表)において文部科学大臣賞を受賞し、大分県や大分市から特別表彰を受けた。

施設

グラウンドにあるテニスコート横には、同窓会付設の而立会館、同窓会館がある。どちらの施設にも冷暖房設備が備わっており、学習室として年中無休で開放している。日曜日や、休日には、受験を控えた3年生が特に利用している。

また、多目的競技場には太陽光発電機が設置してあり、モニターで発電量を見ることができる。なお、近年は稼働していない。

その他

松任谷由実の曲であるノーサイドは、1984年1月7日に行われた第63回全国高等学校ラグビーフットボール大会決勝戦で、天理高校に敗れた大分舞鶴高校をモデルとして作られたとされている。

著名な出身者

政治

経済界

  • 中村鐵(元株式会社電通取締役副社長)
  • 橋本均(株式会社大分マリーンパレス水族館代表取締役社長)
  • 三原淳雄経済評論家、役職株式会社インパルス代表取締役など)
  • ミチオ高倉(オイスカ・インターナショナル国際理事、パラグアイ総局会長)
  • 安井豊明(株式会社ヒト・コミュニケーションズ代表取締役社長)
  • 竹之下瑠一(株式会社ライドオン代表取締役社長)

学術

文化

アナウンサー

スポーツ

交通

  • 大分バス大分交通バス(共同運行)、「大分バス本社前6番のりば」停留所より、「舞鶴高校前」停留所にて下車

関連項目

外部リンク

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