天理高等学校
テンプレート:日本の高等学校 天理高等学校(てんりこうとうがっこう)は奈良県天理市にある男女共学の私立高等学校。天理教が経営する学校法人天理大学の傘下にある天理大学の附属学校。全日制の第1部と、夜間定時制の第2部がある。略称「天高(てんこう)」。
目次
設置学科
第1部
全日制課程・普通科
- I類:定員約300名
- 用木コース(天理教教育コース)
- 教養コース
- II類(特進コース)定員約80名
- III類(スポーツ・芸術コース)定員約80名
- II類は難関国公立・私立合格を目標とし、部活動については、進学研究会をはじめとし、文化系体育系を問わず積極的に参加している生徒が半数程度いる。
- III類は、スポーツや芸術の各分野において、優れた能力を持っている者を集約したクラスである。
- 学業成績優秀者10名以内、クラブ活動技能優秀者5名以内を選抜し、年間の授業料を全額免除される制度がある。
第2部
夜間定時制課程
- 普通科
- 介護福祉科(2009年度より募集停止)
入試
第1部については毎年2月上旬に、第2部については2月下旬に、入試試験が実施される。天理教による経営のため、応募資格は「天理教信者の子女」に制限されている。ただし、天理教信者の子女でない場合も、教会長の署名付きの規定された書類を提出すれば、受験可能である。
かつては、奈良県公立高等学校の受験日に最終面接試験が実施されていたため、奈良県の公立高等学校との併願受験は不可能であったが、2004年度より、公立高校との併願受験が可能となった。II類・I類間、I類・III類間での回し合格制度がある。
卒業後の進路
例年国公立大学には30名程度合格している。私立大学では、天理大学へ多数が進学するが、II類生(特別進学コース)からは難関私大を始めとした他の私大にも、進学する者もいる。また、III類(スポーツ特別コース)からは、スポーツ特別推薦などを利用し、早稲田大学、明治大学などに合格している者もいる。
学寮
全国的な宗教組織である天理教の運営する高校であること、また部活動(特に硬式野球、柔道、ラグビー、吹奏楽、ホッケーなど)が強豪であることから、全国的に学生が集まる。そのような学生に対応するための寮が整備されている。
第1部
- 北寮(一般男子生徒用)
- みのり寮(一般女子生徒用)
- 火水風寮(柔道部所属男子生徒用)
- 白球寮(野球部所属男子生徒用)
- 水鏡寮(水泳部・柔道部所属女子生徒用)
- 勾田寮(ラグビー部所属男子生徒用)
第2部
- 陽心寮(男子生徒用)
- さおとめ寮(女子生徒用)
- 第二さおとめ寮(女子生徒用)
介護福祉科募集停止の為、今年度末でさおとめ寮と第二さおとめ寮が合併する。 尚、第二さおとめ寮は教団側が保有する事になる。
主な部活動
- 硬式野球部
- 軟式野球部
- 全国大会出場12回。
- ラグビー部
- 全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)出場61回、優勝6回。春の選抜出場6回、優勝1回。「白い巨人」の異名を持つ。
- 柔道部
- ホッケー部
- インターハイ優勝6回・準優勝8回(男女合計)
- 吹奏楽部
- 1936年創部。全日本吹奏楽コンクール優勝8回・金賞22回。
- 弦楽部
- 全国学校合奏コンクールにて1990年・1991年と連続して全国最優秀賞(第1位)を受賞。
沿革
- 1900年 - 天理教校設立。
- 1908年 - 旧制天理中学校(男子校)設立。
- 1920年 - 天理女学校設立。
- 1923年 - 天理女学校が天理高等女学校に移行。
- 1928年 - 旧制天理夜間中学校(男子校)設立。
- 1935年 - 旧制天理第二中学校(男子校)設立。
- 1941年 - 天理夜間女学校設立。
- 1943年 - 天理中学校及び同夜間制が統合。
- 1944年 - 天理夜間女学校、天理高等女学校と統合。
- 1948年 - 学制改革に伴い、天理中学校及び天理高等女学校が統合、新制高校・天理高等学校(男女共学)となる。
- 2008年 - 天理中学校・天理高等学校創立百周年記念式典が挙行される。
主な卒業生
- 市原弘道 (元習志野高校野球部監督、1963年夏の甲子園で全国制覇)
- 能美一夫 (明治大学ラグビー部創部者)
- 門田博光(元プロ野球選手(野球解説者)
- 外山義明(元プロ野球選手)
- 新谷守(元プロ野球選手)
- 吉田昌義(元プロ野球選手)
- 金森道正(元プロ野球選手)
- 猪口明宏(元プロ野球選手)
- 鈴木康友(元プロ野球選手)(東北楽天ゴールデンイーグルス 内野守備走塁コーチ)
- 福家雅明(元プロ野球選手)(現在、大阪東通ディレクター)
- 小山昌男(元プロ野球選手)
- 川本和宏(元プロ野球選手)
- 藤本博史(元プロ野球選手)(福岡ソフトバンクホークス打撃コーチ)
- 南渕時高(元プロ野球選手)(現在、中学硬式野球チーム、奈良サンマリーンズ総監督)
- 中村良二(元プロ野球選手)(現在、天理大学硬式野球部監督)
- 山下和輝(元プロ野球選手)
- 藤立次郎(元プロ野球選手)
- 善村一仁(元プロ野球選手)
- 南竜次(元プロ野球選手)
- 脇田善旨(野球選手)
- 谷口功一(元プロ野球選手)
- 吉川勝成(元プロ野球選手・オリックス・バファローズ)
- 関本賢太郎(プロ野球選手・阪神タイガース)
- 長崎伸一(元プロ野球選手)(現在、千葉ロッテマリーンズ打撃投手)
- 橋本啓(元プロ野球選手)
- 東辰弥(元プロ野球選手)(現在、阪神タイガース 球団職員)
- 佐藤清(現、城西国際大学野球部監督)
- 川畑健一郎(野球選手)
- 西浦直亨(プロ野球選手・東京ヤクルトスワローズ)
- 籾山幸徳(元プロ野球選手)(現在、ジャイアンツアカデミーコーチ)
- 水越潤(サッカー選手)
- 野村豊和(柔道家)
- 野村忠宏(柔道選手・アトランタ・シドニー・アテネオリンピック柔道60kg級3大会連続金メダリスト)
- 穴井隆将(柔道選手・世界選手権金メダリスト)
- 細川伸二(柔道家・ロサンゼルスオリンピック柔道男子60kg級金メダリスト)
- 正木嘉美(柔道家)(天理大学体育学部体育学科教授)(全日本柔道連盟強化委員)
- 渡邉大吾(ラグビー選手。元競輪選手。)
- 藤井雄一郎(元ラグビー選手・福岡サニックスブルース監督)
- 立川理道(ラグビー選手、日本代表選手)
- 永下安武(ラグビー選手・福岡サニックスブルース所属・元U19ラグビー日本代表)
- 元渕幸(元飛込競技選手)オリンピック選手
- 清王洋好造(元大相撲十両力士)
- 田中哲也(レーシングドライバー)
- 妹尾和夫(演劇俳優)
- 岸本尚実(フリーアナウンサー、元北海道放送アナウンサー)
- 森本さかえ(学校法人天理大学職員 女子ホッケーアテネオリンピック日本代表 アテネオリンピック最終予選得点王)
- 平原まこと(マルチサックスプレーヤー)(歌手平原綾香の父)
- 中山泰(元内閣府総合規制改革会議事務室次長、京都府京丹後市長)
- 中谷和彦(大阪大学産業科学研究所教授)
- 久保田哲史(演出家)
- 久松真一(脚本家)
- 村上和雄(筑波大学名誉教授)
- 吉川政重(前衆議院議員・奈良産業大学客員教授)
関連学校
- 天理大学
- 天理中学校 - 中高一貫教育という意識は薄い[2]。
- 天理教校学園高等学校
- 天理小学校
- 天理幼稚園
- 修徳中学校・高等学校
関連項目
脚注及び参照
外部リンク
- 天理高等学校第一部
- 天理高等学校第二部
- 天理高等学校ラグビー部
- 天理高等学校吹奏楽部
- 天理スポーツ 硬式野球・軟式野球・ホッケー・ラグビーなどの部活の試合速報・試合結果
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テンプレート:Asbox- ↑ ただし条件があり、教会子弟であることとなおかつ副業を持たない(国勢調査などで天理教の教会以外を勤務先として登録していない)教会子弟世帯のみ、あてはまる。
- ↑ 天理中学校-中学受験のすすめ(中学受験・中学入試研究会)による