火曜ワイドスペシャル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(火・曜・特・番!!から転送)
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『火曜ワイドスペシャル』(かようワイドスペシャル)は、1970年代中期からフジテレビ系列で毎週火曜日に放送された単発特別番組枠の名称。『ワイスペ』と略されることもある。
概説
- 第1期は1971年4月6日から同年9月28日までナイターシーズンのみの編成だったが、第2期は1972年4月4日から1997年9月23日、そして第3期は2000年4月4日から2001年3月27日まで放送。
- 当番組は、前年1970年4月から同年9月まで同枠で放送され、10月からは木曜20:00 - 21:26に移動し1972年9月まで放送した「テレビグランドスペシャル(第2期)」という前身が有る。更に「グランドスペシャル」は、1967年11月から1968年3月まで土曜20:00~20:56で放送された「第1期」が有り、これが日本初の単発特別番組枠である(因みに第1回は「オールスター秋の大運動会」だった)。
- 当時、フジテレビは平日帯枠で19:30「クイズグランプリ」(以後、クイズ漫才グランプリ→逆転!クイズジャック)19:45「スター千一夜」の2番組があったため、当初は20:00~21:26(日本時間-JST。1973年10月以降は21:25まで、1975年10月以降は21:24まで)の放送だった。その後、1981年9月で両番組が終了するとともに、19:30~20:54の放送となる。
- 時間変更にあたって、同時期の新番組などを紹介する番組では、当番組を「これからは、子供も夜更かししないで楽しめます」と宣伝していた(それまでは21:24終了だったため、夜更かしして見る子供が大勢いた)。しかし同時期には、直後に「なるほど!ザ・ワールド」(21:00~21:54)も開始し、スライドして見る人がいたため、返って前以上に夜更かしする結果となった。
- 「楽しくなければテレビじゃない」をモットーとするフジらしく、バラエティーを中心にドキュメンタリー、情報系番組、歌謡番組などを編成。放送されたコンテンツ数は述べ1000本以上に及ぶという。
- この枠ではダイヤモンドグローブスペシャルとして、プロボクシングの世界タイトルマッチの実況生中継も行っている。輪島功一の世界タイトルマッチ中継もこの枠であった。
- 3年後の2004年、火曜の特番枠は「カスペ!」として復活することとなる。
放送された番組
- ドリフ大爆笑[1]
- ドリフのクリスマスプレゼント(1986年、87年、91年)
- 加トちゃんケンちゃん光子ちゃん(1990年1月9日、10月9日、1992年2月4日、1994年5月17日)
- 志村けんのバカ殿様
- スターどっきり㊙報告
- オールスター紅白大運動会(1984年まで放送された最大の名物企画である。その後1994年〜1996年に『ものまね王座決定戦』の出演者で復活した事があった。なお1985年には「総集編」を放送)
- オールスター水泳大会→ドキッ!女だらけの水泳大会
- THE MANZAI
- ザ・ガマン
- ムツゴロウとゆかいな仲間たち
- 発表!日本ものまね大賞
- ものまね王座決定戦
- FNS番組対抗名珍場面傑作NG大賞→FNS番組対抗NG名珍場面大賞
- タケちゃんの思わず笑ってしまいました1〜9
- いたずらウォッチング!!
- わてら陽気なオバタリアン
- プロ野球珍プレー・好プレー大賞(1991年11月5日、1995年8月1日、11月4日、1996年1月15日、1997年7月22日)
- 激突!プロ野球12球団対抗日本シリーズ(1981年〜1986年)
- オールスタープロ野球12球団対抗歌合戦(1987年〜1995年)
- オールスター夢の球宴(有名人や人気スターや俳優や歌手やタレントが中心に行って野球大会、1985,86,87,88,89,90,91年。1970年代前半にも放送有り。主審は1970年代は田辺一鶴、1985年以降は森山周一郎。なお森山は後述のニューヤンキース戦でも主審を務める)
- ニューヤンキース(1978年8月に『土曜グランドスペシャル(第1期)』が終了したのに伴い、本枠で継続放送。芸能人チームとの試合の他、「ブラックイーグルス」との対戦も平行して放送)
- オールスターバレーボール大会(芸能人を男女別の数チームかに分け6人制1セットマッチで行う(当時)。冒頭ではエキシビジョンとして、「元・東洋の魔女」対芸能人選抜チームの試合が有った)
- オールスター雪の祭典(新潟県の苗場スキー場で行われるゲーム合戦。これに歌やコントを絡ませる。ゲームはスーパーマンの様に雪上を滑る「スーパーマン」、雪の入った肉襦袢を着用して行う「モモヒキー」など)
- 大相撲部屋別対抗歌合戦
- チャレンジ・ザ・ギネス
- 河田町プッツン意思表示
- オールナイトフジスペシャル
- おニャン子クラブスペシャル
- おニャン子のアブない夜だよ 生放送(1986年6月3日放送)
- 甲子園に行かなくても校歌が歌える全国大会(1986年8月放送)
- 所・田代の鉄人技大賞(1987年9月15日放送)
- 全日本小心者大賞
- 早夏の笑っていいとも!特大号(1984年・1985年放送)
など
放送され、のちにレギュラー番組に昇格した番組
備考
- 広島テレビ(日本テレビ(NTV)系列)は1975年9月30日までフジテレビ系列とのクロスネット局だったため、当番組が放送されていた。その日にフジテレビ系列で放送された当番組は同年秋以降の番組宣伝を兼ねた「秋だ目玉だ!ドーンと大放送」だったが、翌日から日本テレビ系列フルネットに転換、フジ系列番組がテレビ新広島へ移行するため、広島テレビで放送するわけにもいかないだろうとのフジテレビやスポンサーの配慮から、同局では「栄光のビッグスター75年を歌う」に差し替える措置が取られた。
- 新潟総合テレビ(NST)は開局当初からテレビ新潟が開局する前の1981年3月まで、フジテレビ、NTV、テレビ朝日のトリプルクロスネットだった。その時代、当番組は編成の都合上同時ネットは出来なかったため、土曜日のお昼に「NST土曜スペシャル」の番組枠として、当番組とNTV「木曜スペシャル」、テレビ朝日の「水曜スペシャル」等と併せて、一部の番組のみ放送されていた。ちなみにNSTは1981年4月より、当番組の同時ネットを開始した。
- TBS系列とのクロスネット局だったテレビ山口では1987年9月まで同時ネット放送していたが、その後は深夜枠などでの遅れネットに移行した。この月限りで遅れネット化したのは、FNSを離脱、TBS系列にネット一本化したため。
- 青森テレビ(TBS系列)では「土曜ワイドスペシャル」に改題した上で土曜日の12:30から放送されていた。青森テレビでは現在も「カスペ!」を主に土曜日か日曜日の午後に放送している。なお、「土曜ワイドスペシャル」時代は、120分バージョンは放送されなかった。
- テレビ岩手(日本テレビ系列)は岩手めんこいテレビ開局以前に土曜の午後に遅れネットで放送していた。
- 高知県では高知さんさんテレビ開局以前はテレビ高知(TBS系列)で土曜あるいは日曜の午後に遅れネットで放送されていた。番宣スポットもフジテレビ系と同様のものが放送されていたが、放送日時のテロップをボカシや黒枠で隠し、その上にテレビ高知での放送日時をかぶせていた。
- 山梨県ではテレビ山梨(TBS系列)で土曜あるいは日曜の午後に遅れネットで放送されていた。
脚注
- ↑ 現在はファミリー劇場で視聴可能。
関連項目
外部リンク
- 火曜ワイドスペシャル(フジテレビ)