瀬戸中央自動車道

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テンプレート:Infobox road 瀬戸中央自動車道(せとちゅうおうじどうしゃどう、テンプレート:Lang-en)は、本州四国連絡道路児島・坂出ルートで、岡山県都窪郡早島町山陽自動車道早島ICから香川県坂出市高松自動車道坂出ICを結ぶ、延長37.3km高規格幹線道路国道30号自動車専用道路)である。略称は瀬戸中央道

概要

橋梁部分は、上部に4車線の瀬戸中央自動車道が走り、下部に本四備讃線愛称瀬戸大橋線)(下部には将来新幹線が走れるように複々線の幅員になっているが、現在は暫定的に在来線のみ設置されている。)が通る2階建ての構造である、鉄道道路併用橋である。

着工から9年6ヶ月を経て、日本の持つ最先端技術を駆使し、1988年(昭和63年)4月10日に開通した。

瀬戸大橋区間では、強風・積雪時には全面通行止めになる前段階として、二輪車が通行止めとなることがある。

通過市町村

利用状況

本四道路3ルートの中で通行料金を比較してみると、海峡部では普通車で1km当たり約220.13円であり、来島海峡大橋(約232.88円/km)に次ぐ高額な設定となっている。しかも他ルートに比べて海峡部が長いため、割高感も大きくなっている。開通当初は児島-坂出北の普通車が5,500円で、1km当たりにすると約345.91円という料金であった。 他の本四道路と共に、数回に亘って通行料金の引き下げが行われた。利用の増加を見込んだが、なお想定を大きく下回った交通量を補うことができず、本州四国連絡橋公団は実質的破綻状態に至った。このルートは以前から四国フェリー宇高国道フェリーの過当競争が行われている区間であり、カーフェリーのほうが料金が安く、所要時間にも大差ないため、架橋ルートが海上航路に競争で負ける結果となったのである。

高松市・岡山市とも市街からは架橋ルートがかなり遠回りになる。そのうえ岡山ICと岡山市街の間は国道53号渋滞が慢性化しており、時間短縮効果もここで減殺されてしまう。また、開通当初は四国の高速道路と接続しておらず(そもそも高速道路網自体がさほど整備されていなかった)、また本州側も山陽自動車道の倉敷JCT以東(岡山自動車道も)が未開通だった。 山陽自動車道は1997年12月に全通したが、半年もたたない1998年4月に神戸淡路鳴門自動車道明石海峡大橋)も全通し、その後高松自動車道も鳴門まで開通したため、京阪神以東から四国に入る高速バスが瀬戸大橋ではなく明石海峡大橋経由にシフトしつつある。 しかし、高松自動車道高松中央IC以西と中国自動車道西宮北IC以東との間は瀬戸中央道経由のほうが安く行くことができる。これはNEXCO部分の料金はどちらを通っても同じで、JB部分は瀬戸中央道の方が安いためである。

政府の「生活対策」による高速道路料金の引下げでETC搭載車両に限り地方部は休日上限1,000円となったが、2009年3月20日から本四高速と東京湾アクアラインで先行実施されていた(すべて2011年6月19日終了)。2011年6月25日から2012年4月8日までは2,050円、2012年4月14日以降は1,900円(いずれも早島IC-坂出IC間の普通車片道料金、同一区間での軽自動車等では現在1,550円)となっている。

通行料金の収受業務は瀬戸大橋総合開発(本社:坂出市)に委託している。同社は瀬戸大橋開通に伴う船舶会社の離職者対策会社である。高速バス会社の高松エクスプレスは瀬戸中央道を経由する路線を持たないが、その設立の経緯から以前は瀬戸大橋総合開発も出資(第3位の株主)していた[1]

インターチェンジなど

  • IC番号欄の背景色がである部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
  • 路線名の特記がないものは市道
  • BSのうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
IC番号 施設名 接続路線名 起点から
(km)
BS 備考 所在地
山陽自動車道 広島神戸方面
1 早島IC/TB 国道2号岡山バイパス 0.0 TBは山陽道方面 岡山県 早島町
- 有城南BS - 4.0 倉敷市
- 粒江PA - 6.8
2 水島IC 県道21号岡山児島線 8.2
- 稗田BS - 11.6 休止中
- 鴻ノ池SA - 15.5
3 児島IC 18.8
- 鷲羽山北BS - 20.2
3-1 櫃石島BS/(IC) 県道273号櫃石島線 22.6 一般車流出不可 香川県 坂出市
3-2 岩黒島BS/(IC) 24.4 ICは下り線
一般車流出不可
3-3 与島PA/(IC) 県道274号与島線 26.4 一般車はICから流出不可
4 坂出北IC さぬき浜街道 34.7 早島方面出入口
- 坂出八幡BS - 35.5 休止中
5 坂出IC/TB 国道11号坂出丸亀バイパス 37.3 TBは高松道方面
高松自動車道 高松松山方面

主な構造物

沿革

交通量

海峡部の交通量は一日当たり約1万6千台。また全線を通した交通量は本州側陸上部が最も多く、四国側に進むにつれて減少し、四国側陸上部が最も少なくなる。昼間12時間における平均旅行速度は全線を通して速く、最高速度(本州側陸上部100km/h、海峡部・四国側陸上部80km/h)を超えている区間が多い。

2010年

24時間交通量(2010年度交通センサス)[2]
区間 交通量 昼間
混雑度
昼間平均旅行速度
2010年 前回比 上り 下り
早島IC-水島IC 1万7940台 +2860台 0.31 91.1km/h 94.3km/h
水島IC-児島IC 1万4946台 +2747台 0.37 94.9km/h 107.5km/h
児島IC-櫃石島IC 1万6096台 +2972台 0.34 90.0km/h 92.1km/h
櫃石島IC-与島IC 1万6022台 +2898台 0.28 90.1km/h 92.1km/h
与島IC-坂出北IC 1万6027台 +2725台 0.28 90.0km/h 92.1km/h
坂出北IC-坂出IC 1万1448台 +1922台 0.29 62.7km/h 73.4km/h
平均 1万5413台 +2687台 0.31 86.5km/h 91.9km/h

櫃石島IC及び与島ICは島民以外の一般車出入不可。

2005年

24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)

岡山県

  • 早島IC-水島IC : 15,080
  • 水島IC-児島IC : 12,199
  • 児島IC-県境(岡山県・香川県) : 13,124

香川県

  • 与島PA-坂出北IC : 13,302
  • 坂出北IC-坂出IC : 9,526

関連項目

脚注

  1. 現在は加藤汽船の完全子会社。
  2. 平成22年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)

外部リンク

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