オーシャンカップ競走
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(海の日記念 オーシャンカップ競走から転送)
テンプレート:競艇の競走 オーシャンカップ競走(オーシャンカップきょうそう)とは、競艇のSG競走の1つ。通称「オーシャン」。
目次
概要
1996年(平成8年)に新しく国民の祝日に加わった「海の日」を記念して誕生し、同年に第1回大会が住之江競艇場で開催された[1]。
当初の開催期間は海の日を記念してかその前後であったが、同日がハッピーマンデーに加わったことにより2002年の第7回大会から開催期間が7月の最終週に変更された。このため、7月と8月の月跨ぎ開催が実現する年もある。
2010年、丸亀競艇場で開催された第15回大会は、2001年に尼崎競艇場で開催された第6回大会以来、9年ぶりに最終日が海の日(2010年は7月19日)になる。
正式名称は「海の日記念 オーシャンカップ競走」。近年はサブタイトルとして「SG(西暦)シリーズ第4戦」を大会名冒頭にクレジットしている。
出場資格
- 優先出場
- 前年度優勝選手
- 前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者(6名)
- 直前のSG競走であるグランドチャンピオン決定戦競走の優勝者
- 前年5月1日から当年4月30日までのプレミアムGI・GIおよびGII競走の優勝戦における着順点上位選手
- 着順点 1着10点、2着9点、3着6点、4着5点、5着4点、6着3点、スタート事故-10点[2]、妨害失格-7点、選手責任失格-5点、選手責任外失格0点、GI,GII競走1節6日間出場1点(優勝戦得点が並んだ場合はプレミアムGI,GI,GIIにおける着順点上位順に選出。)
- ※ただしプレミアムGI,GI,GII優勝戦進出0回の場合は選出順位に入らない
- ※A1級でなくても出場可能。
- 選出除外
- 選考期間内のプレミアムGI,GI,GII優勝戦進出0回の選手。
- 選考期間内の出走回数160走未満の選手。
- ※上の2つは優先出場選手を除く。
- 前回のオーシャンカップ競走から開催年のグランドチャンピオン決定戦競走のSG優勝戦で選手責任のスタート事故を起こした選手。
- 前年の賞金王シリーズ戦競走から開催年のグランドチャンピオン決定戦競走のSG準優勝戦で選手責任のスタート事故を起こした選手。
- ※笹川賞競走、グランドチャンピオン決定戦競走の場合は出場取消になる。
SG大会のシンボルカラー
テンプレート:出典の明記 夏の海をイメージした青色がこの大会のシンボルカラーである。
賞金
2011年より、賞金改正で優勝賞金は4000万円から2500万円になった。
歴史
2003年(平成15年)、蒲郡競艇場で開催された第8回大会より、本競走はナイター競走として開催されるようになった(現在ナイター競走を実施している競艇場は桐生競艇場・蒲郡競艇場・住之江競艇場・若松競艇場の4場であるが、2009年からは丸亀競艇場が新たに加わった)。
2010年4月からGII競走が選考に加わった。(実質2節追加)[4]
2012年、第17回大会は直前に迫ったロンドンオリンピックとロンドンパラリンピックの日本選手団への応援支援特別記念競走として開催された。
オーシャンカップの記録
最多優勝選手
選手名 | 当時の住所 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 |
---|---|---|---|---|---|
松井繁(3415) | 大阪府 | 1998年(平成10年) 第3回 三国競艇場 |
2006年(平成18年) 第11回 若松競艇場★ |
2008年(平成20年) 第13回 蒲郡競艇場★ |
2013年(平成25年) 第18回 若松競艇場★ |
最年少、最年長での優勝選手
達成年齢 | 選手名 | 当時の住所 | 開催年 | 大会回数 | 優勝戦日 | 開催場 |
---|---|---|---|---|---|---|
26歳4ヶ月 | 田村隆信(4028) | 徳島県 | 2004年(平成16年) | 第9回 | 8月2日 | 若松競艇場★ |
52歳6ヶ月 | 野中和夫(2291) | 大阪府 | 1996年(平成8年) | 第1回 | 7月22日 | 住之江競艇場 |
- 背景が黄色や★印はナイター開催
歴代優勝者
1996年~2013年
回数 | 開催年 | 優勝戦日 | 開催場 | 優勝者 | 当時 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
枠番 | コース | 決まり手 | 選手名 | 年齢 | 住所 | ||||
第1回 | 1996年(平成8年) | 7月22日 | 住之江競艇場 | 2枠 | 2コース | まくり | 野中和夫(2291) | 52歳 | 大阪府 |
第2回 | 1997年(平成9年) | 7月21日 | 平和島競艇場 | 2枠 | 2コース | まくり | 熊谷直樹(3200) | 32歳 | 北海道 |
第3回 | 1998年(平成10年) | 7月20日 | 三国競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 松井繁(3415) | 28歳 | 大阪府 |
第4回 | 1999年(平成11年) | 7月20日 | 若松競艇場 | 4枠 | 3コース | 抜き | 田頭実(3257) | 32歳 | 福岡県 |
第5回 | 2000年(平成12年) | 7月20日 | 宮島競艇場 | 2枠 | 2コース | 抜き | 西島義則(3024) | 38歳 | 広島県 |
第6回 | 2001年(平成13年) | 7月20日 | 尼崎競艇場 | 2枠 | 3コース | 差し | 石田政吾(3635) | 30歳 | 石川県 |
第7回 | 2002年(平成14年) | 8月4日 | 若松競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 植木通彦(3285) | 34歳 | 福岡県 |
第8回 | 2003年(平成15年) | 8月3日 | 蒲郡競艇場★ | 5枠 | 5コース | 差し | 辻栄蔵(3719) | 28歳 | 広島県 |
第9回 | 2004年(平成16年) | 8月2日 | 若松競艇場★ | 4枠 | 5コース | まくり | 田村隆信(4028) | 26歳 | 徳島県 |
第10回 | 2005年(平成17年) | 8月1日 | 桐生競艇場★ | 3枠 | 3コース | まくり | 江口晃生(3159) | 40歳 | 群馬県 |
第11回 | 2006年(平成18年) | 7月30日 | 若松競艇場★ | 1枠 | 1コース | 逃げ | 松井繁(3415) | 36歳 | 大阪府 |
第12回 | 2007年(平成19年) | 7月29日 | 桐生競艇場★ | 1枠 | 1コース | 逃げ | 魚谷智之(3780) | 31歳 | 兵庫県 |
第13回 | 2008年(平成20年) | 7月27日 | 蒲郡競艇場★ | 1枠 | 1コース | 逃げ | 松井繁(3415) | 38歳 | 大阪府 |
第14回 | 2009年(平成21年) | 7月26日 | 若松競艇場★ | 1枠 | 1コース | 逃げ | 菊地孝平(3960) | 30歳 | 静岡県 |
第15回 | 2010年(平成22年) | 7月19日 | 丸亀競艇場★ | 1枠 | 1コース | 逃げ | 石野貴之(4168) | 28歳 | 大阪府 |
第16回 | 2011年(平成23年) | 7月18日 | 蒲郡競艇場★ | 3枠 | 3コース | まくり差し | 佐々木康幸(3909) | 37歳 | 静岡県 |
第17回 | 2012年(平成24年) | 7月22日 | 尼崎競艇場 | 1枠 | 1コース | 逃げ | 井口佳典(4024) | 34歳 | 三重県 |
第18回 | 2013年(平成25年) | 7月28日 | 若松競艇場★ | 1枠 | 1コース | 抜き | 松井繁(3415) | 43歳 | 大阪府 |
2014年~
回数 | 開催年 | 優勝戦日 | 開催場 | 優勝者 | 当時 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
枠番 | コース | 決まり手 | 選手名 | 年齢 | 支部 | ||||
第19回 | 2014年(平成26年) | 7月21日 | 丸亀競艇場★ | 1枠 | 1コース | 逃げ | 吉田拡郎(4166) | 32歳 | 岡山 |
- 背景が黄色や★印はナイター開催
- 回数が太字で表示しているのは記念大会
開催予定
脚注
- ↑ オーシャンカップ競走の新設(平成8年7月)
- ↑ スタート事故は減点だけでは済まされず。フライング辞退期間消化後6カ月間(準優勝戦は3カ月)のプレミアムGI,GI,GII競走からの除外となり、選考に大きなマイナスとなる。
- ↑ 正式には「選手、審判員及び検査員褒賞懲戒規程に基づき出場停止処分を受けたため」である
- ↑ 競艇祭,秩父宮妃記念杯の2節追加され、GIからGIIに格下げのモーターボート大賞はGI時代と同様に選考から存続(罰則も存続)。SG、GIおよびGII競走開催要綱の一部改正について (2010年2月25日)