毛利小五郎
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毛利 小五郎(もうり こごろう)は、『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌原作の漫画作品、およびそれを原作とするテレビアニメなどのメディアミックス『名探偵コナン』の作品に登場する架空の人物。
アニメでの声優は神谷明(1 - 548話)→ 小山力也(553話 - )が担当する。ドラマでの俳優は陣内孝則が担当[+ 1]。
人物
毛利蘭の父親。「毛利探偵事務所」を経営する私立探偵。江戸川コナンの活躍により現在は、眠りの小五郎として有名な名探偵になっている。オールバックの髪型とちょび髭がトレードマーク[+ 2]。
連載当初は“ヘボ探偵”と紹介されていたり、どこか憎めないお笑いキャラであったが、連載が進むにつれて優秀な一面を覗かせることもあり、コナンも驚かせるような名推理を披露することもある(後述)。一人称は基本的に「オレ」だが、身内でない人や目上の人には「私」を使う。一方、「名探偵コナン特別編」の丸伝次郎と阿部ゆたかが作画を手がけた作品では、「ワシ」という一人称を使っている[+ 3]。短気で粗暴な性格で、コナンが事件の捜査に介入するなどすると、ゲンコツをしたり[+ 4]、依頼人に対して怒鳴ったりすることもある。また、服部平次が自分に予測できない推理をした際には[1]、納得できないからといっていきなり殴るなど、非常に横暴な面が目立つ。
妻の妃英理は「妃法律事務所」を経営している弁護士で、現在別居中。出身高校は新一や蘭と同じ帝丹高校(英理、工藤有希子とは同級生)で、大学は米花大学卒業。中学校の同級生に女優の雨城 瑠璃(うじょう るり、声 - 島津冴子)がいる[2]。
かなりの酒好きであり、作中ではだらしなく酔っている場面が多く描かれている。またヘビースモーカーでもあり、作中で吸っているのはハイライト。趣味は競馬・競輪などのギャンブル[+ 5]、麻雀で、依頼が来ない時は大抵事務所でテレビを見たり、競馬中継のラジオを聞いたりして過ごしている。野球好きな面もあり、小五郎が所属している町内野球チームでは、準優勝の経験もあるとの事。美人[+ 6][+ 7]には目がなく、いつもすぐに鼻の下を伸ばしている(事件が起きた時は下心を一切出さず、女性の全裸(半裸)を見ても冷静に対処する)。アイドル・沖野ヨーコの熱狂的ファンであり、彼女が関わるものはドラマ、CDなど逃さずに押さえている[+ 8]。
有名になってからは、何度かテレビ出演もしている為に、かなりの収入を得ているはずなのだが、それに比例するかの如く金遣いは酷くなる一方となっている。殆ど酒やギャンブル、遊興などに浪費しているノープランぶりから、未だにマイカーを所有しておらず、遠出するときはいつもレンタカーを借りている[+ 9][+ 10]上に、壊す事が多い[+ 11]。高収入の依頼が来ると、後先考えずに前祝いとして近所の人達と派手な飲み会をやってしまい、借金まみれになって、英理にまで尻拭いをさせる体たらく振りを見せてもいる[+ 12]。
コナンとは対照的に、シャーロック・ホームズの事は好きではない上に、「紙の上の人間」と露骨に侮蔑した結果、ホームズ・フリーク達からは睨まれ、散々馬鹿にされてしまっている。また、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を、ホームズシリーズの作者であるコナン・ドイルの作品と勘違いしていた程(しかもタイトル名も間違えていた)[+ 13]、シリーズの内容についてもろくに知らない模様。
工藤新一のことは高校の同級生だった有希子の一人息子であり蘭の幼馴染として小さい頃からよく知っているが、新一が高校生探偵として活躍していた時は一時期、探偵の仕事を奪われていたと思っており(本当は自身の推理力が優秀ではない為であるが)、表面的な意識ではあまりいい印象を持っておらず、蘭との交際についても批判的な言動が多い[+ 14]。「探偵坊主」などと嫌味を込めて呼ぶことも多いが、名前の呼び方は蘭と同様「新一」。また新一の父親であり自身の刑事時代に目暮が捜査協力を依頼していた優作の事も(有希子の夫ではあるが)、所詮は「小説家」である事から目暮ほど信用はしていなかった。ただし新一や優作の推理力の高さは認めており、蘭が新一に想いを寄せていることにも気付いている模様で、内心では蘭の新一に対する愛情を大切に見守ってもいる[+ 15]。 なお、自分を影から補佐するようなコナンの行動に関して、何度か勘付いた(正体を工藤新一だと想定するまでに至っていないが、「待てよ。お前の顔、どっかで見たことあるぞ。」と幼少期の新一の顔を思い出しかけたことは原作初期に描かれた)が、大抵は周囲の称賛を受けて忘れるか、コナンが幼稚なミスをしでかして考え過ぎだと判断してしまい、2014年現在もコナンに対して、並の小学1年生とは比較にならない頭脳や知識の持ち主であることは察しているものの、それを完全に日常の出来事として認識した状態が続いている。
アニメ版などの設定では、高所恐怖症であり、高いところが苦手[+ 16]。
探偵業
本来の小五郎はお世辞にも優秀とはいえない探偵だったが、江戸川コナンが腕時計型麻酔銃と蝶ネクタイ型変声機を使い、彼に成り済まして事件を解決してきたため、「眠りの小五郎」と呼ばれ全国的に有名になった[+ 17]。しかし、完全に浸透したわけではなく事情を知らない人からは「居眠り小五郎」「煙の小五郎」「踊りの小五郎」など呼び名を間違われたことも多々ある。また、自分が眠らされている間に勝手に事件が解決しているという、あまりにも不自然過ぎる事に関しても、元からお調子者な性格の為か、特に気にする事無く自分が本当に解決していると得意気になっており、有名になってからは何かと「この名探偵・毛利小五郎が」という様になり、はしゃぐ一方である。最近では、エルキュール・ポアロに因んで、「毛利ポア郎」とまで自称する始末である。また、『絶海の探偵』では目立ってはいけない探偵のものとは思えない金ピカ(金メッキ)の名刺を大量に持ち歩き、現在も使用していると思われる。
『日売テレビ』から番組出演のオファーが来ることも多くあり[+ 18]、探偵という仕事柄目立ってはいけないが、カメラの前で堂々とVサインをしたりとほかの出演者よりも目立ってしまっている。しかし、尾行や偽名で調査対象の家に侵入する[+ 19]などの探偵としての仕事は正体が気づかれないことも多くあるため、本来、探偵と呼べる仕事も無難にこなしている。
事件に遭遇した時は、行き当たりばったりかつ見当違いな推理で頭ごなしに犯人を決め付けてしまう事が多い。また、犯人が意識的に残したミスリードを真に受け、普段よりも饒舌になり、刑事たちが立てた推理の可能性を消してしまう捜査妨害に等しい行いをすることもある。非常に短気でものぐさな性格が災いして、密室殺人などの不可能犯罪に遭遇した場合、大抵「自殺」か「事故死」と即断して捜査を打ち切るずさんな傾向がある。仮に周囲に不自然な点を指摘されても、「細かいことでいちいちうるさい」「ただの偶然」で片付けてしまい、それでも言われると逆ギレして怒鳴り散らす等、非常に性質の悪い振る舞いが多々ある[+ 20]。また元刑事という肩書きにも拘らず、足を使った捜査を嫌う事をコナンに心の中で指摘されている。なお、登場初期には目暮警部の部下であったことが簡潔に語られており、その際に警部から「お前のおかげで殆ど迷宮入りになったがな」と呆れられている。
その一方で、コナンに影から補佐されつつも、彼自身が一人で事件を解決することもある。時にはコナンが解けなかった謎や、コナンが正しく推理できなかった部分までも完璧に解いている場合もある[+ 21]。そういった場合、解決する事件は彼自身にとって重要な人物(旧友や妻)が関わっているなど他人事ではないことが多いことから、本人にちゃんと「やる気」さえあれば、これまでコナンが解決した事件も、自力で解決出来た可能性はある[+ 22]。
小五郎が行く場所では何かしらの事件が起こるため、目暮警部らからは「疫病神」「死神」呼ばわりされることもある(コナン・平次にも同様の傾向がある)。青函トンネルで起きた殺人事件では、北海道警察の田村刑事に「行く先々で事件が起きる呪われた探偵」と呼ばれた。
かつては警視庁捜査一課強行犯係[+ 23]に勤めていた。刑事時代には警視庁でも有数の拳銃の腕前だったとの証言もあるが[3] [+ 24]、原作では発砲場面がないため、公式に設定として認められているかは不明。刑事時代も的外れな推理をすることが多く、捜査を混乱させることが多かった。
刑事をしていた経験から捜査の基本は熟知しており、大体の死因や死亡推定時刻は鑑識・司法解剖を待たずとも自力で特定することが出来る。また、携帯電話と盗聴の関連性について説明したこともあるほか、突如事件が起きたと見るや「全員その場を動くな!」と叫ぶなど[+ 25]、基本的な刑事としての知識や業務遂行能力はきちんと備えている。以上の事を踏まえれば、お調子者で的外れな推理を繰り返すことは多いものの、所轄署の刑事から本庁捜査一課にまで上り詰めている点と、真面目にしっかりと推理を行えばそれなりの探偵能力を持っていることから、警察としても一般の刑事よりも優秀であると考えられ、一概に「無能な探偵」と決めつけられない面が多い。
初登場時は、無精ひげを伸ばして酒浸りの毎日だった[+ 26]。無名だった頃は「毛利小五郎だ」と名乗っても誰だか解ってもらえなかったり、明智小五郎や毛利衛と間違われたりすることもあった。また、知名度が上がっても依頼が来ない日が続く事もあり、コナンに「暇なんだなおっちゃん…」と突っ込まれることもある。酒癖が悪いせいで、泥酔したり寝ぼけていたりする事[+ 27]が多いが、その状況下でも事件に遭遇すると一瞬で覚醒し、緊張した状態になる。
劇場版シリーズでは、的外れな迷推理をすることが多く、『時計じかけの摩天楼』の冒頭、『14番目の標的』以来「眠りの小五郎」を披露したことがなかったが[+ 28]、『絶海の探偵』で15年ぶりに披露している。また、『水平線上の陰謀』では、途中で少し脱線してしまったが普段の彼からは想像できない見事な名推理を披露している[+ 29]。
英理との夫婦関係
妻の英理とは学生結婚という形で結婚した。アニメ版の設定では、新婚当時は生活が苦しく、収入を得るために家庭教師のアルバイトをしていた[+ 30]。しかし、別れた現在において、家を出て行った英理からは、「グズで不潔で女たらしで飲んだくれでいーかげんな男」と、見事に的中しており、また夫婦だけあって、普段から一変して冴え渡った推理を見せる「眠りの小五郎」に関しても、次第に疑いを強められている。
ある経緯[+ 31]により10年前から別居中の身で、たまに会ってもお互いに悪口を言い合っている[+ 32] 。
だが、英理がなくした指輪を密かに見つけ出したり、英理がファンだった野球選手のサインボールを渡そうとしたり、誕生日に5万円のネックレスを贈ったり[+ 33]と、憎まれ口をきいてはいても、内心では英理を想っている。英理に戻ってきて欲しいと願い出たこともあるが、英理は聞いていないふりをしてその発言をMDで録音していた。英理へのプロポーズの言葉は、「お前のことが好きなんだよ、この地球上の誰よりも」[+ 34]。
良識
コナンや少年探偵団のような子供が捜査に加わるべきではないという、常識的な感性の持ち主である[+ 35]。事件の第一発見者であるコナンを、目暮警部の許可も得ずに勝手に追い返したこともある[4]。 その一方で、コナンが爆弾事件に巻き込まれて負傷した際にはコナンの身を本気で心配し、病室で付きっきりで見守っている。そして自分の代わりを頼んだ(ことになっている)工藤新一や命の危険にさらした犯人に激怒するなど、普段は厳しい態度を取ることも多いコナンに対する優しさをのぞかせている[5]。とは言え、そういった『大人』としての行動を担っている割には、阿笠博士などから、本編や劇場版などで旅行やパーティを招待された際、招待主がそばにいるのにもかかわらず平気で不満や文句を述べるといった配慮が欠けているなど、人としての良識があるのか疑わしい面もある。しかし、これは小五郎のみならず登場人物全体を通してある事で、コナンなど事件発生前にもかかわらず他人の行動を詮索する非常識な面もある。 ある事件で容疑者を間違った推理で追い詰め、その件が一因で容疑者が自殺してしまった際には、探偵事務所の看板を下ろして責任を取ろうとしており、責任感の強い一面もある[6]。 「どんな理由があっても殺人者の気持ちなんて解りたくない」という信念を持っており、殺人を起こした人物に対しては同情の余地は持とうとしない。そのため犯人が殺害したことによって結果的に良い結果となったことに対して蘭が擁護した際には冷静に諭すこともあった[7]。無論昔の依頼人や旧友など、親しい人物や知人に対しても同様である[8]。また犯人に対して一喝したり、説教することもある[9]。しかしコナン(新一)や平次と同様に、犯人を死なせる真似はしない(本人曰く「犯した罪の重さを解らせるため」)。
金の力に弱いことを思わせる描写も多いが[+ 36]、汚いお金の稼ぎ方は嫌っており、金のために犯罪に走った知人に対し「そこまでして金が欲しいのか」と軽蔑していた[10]。 「そして人魚はいなくなった」では通夜で事件について聞けると喜んでいる平次を諭している。人命を尊重しており目の前で事故が起きた際その不審点をコナンがすぐ指摘したのに対し「いまはそんなことを言ってる場合じゃない」と叱っている。また事件解決のヒントであることでも遺族や被害者にとって辛いこと立ち入ったことを聞かないようにしていることもありそれが事件解決から遠のいているともとれる。
特技
娘の蘭が空手の名人であるのに対し、小五郎は柔道の名人である。本編では犯人を捕らえるときにその技の切れを見せており、特に決め技の一本背負いは大柄な男性すらあっさり投げ飛ばすほど。『14番目の標的』、『水平線上の陰謀』、『天空の難破船』では犯人確保の決め手となったほか、『迷宮の十字路』では相手を叩きつけた衝撃で地面がめり込むほどの威力を見せた。なお、妻の英理にもこの一本背負いを教えているらしく、彼女にも「小五郎と出会って得たものは、娘の蘭と一本背負いくらい」とぼやかれている。
大学時代に所属していた柔道部では全国大会優勝経験者も在籍していたにも関わらず一番の腕前だった。しかし肝心の試合になると気合が空回りして調子が狂ってしまい、公式戦で勝ったことはほとんど無かったようである。
補足
- 登場回数は主人公の江戸川コナン、ヒロインの毛利蘭に次いで多く、映画でもコナン・蘭・小五郎だけ大文字で掲載されている。
- 小五郎が登場して蘭が登場しない話は希に描かれるが、それらの回でも蘭の未登場理由(買い物・部活・留守番等)は必ず作中で語られる。小五郎が登場する時はコナンと蘭が共に行動するのが定番である。
- 周囲からの呼称は、歩美からは「おじさん」、元太からは「(毛利の)おっちゃん」、娘の蘭からは「お父さん」、英理は「あなた」[+ 37]、目暮・阿笠は「毛利君[+ 38]」。他の警察関係者が「毛利さん」(目暮以外の元上司はほぼ「毛利」)、横溝弟は「煙の小五郎[+ 39]」、工藤有希子は「小五郎君」、光彦が「毛利探偵」・「おじさん」、平次は「おっちゃん」・「オッサン」、悪口を言うときは「ボケナス」、和葉は「おっちゃん」・「小五郎さん」、園子は「(毛利の)おじさま」・「おじさん」、大和は「眠りの小五郎さん」、上原、諸伏は「毛利探偵」、灰原は「毛利探偵」・「おじさん」と呼び、たまに「迷探偵」とコナンと話していた。新一は探偵として小五郎と会話する時は「毛利探偵」と呼んでいる。また、単純な推理で人を無理矢理「犯人だ」と断定すると、「ヘボ探偵」や「へっぽこ推理」と悪口を言われてしまうこともある。
- 「眠りの小五郎」の通り名のせいか、睡眠薬のCMの出演依頼が来ることが度々ある(ただ寝ていればいいというもの)。原作では話を聞くなり憤慨して断っていたが、劇場版『探偵たちの鎮魂歌』では1000万円のギャラを提示され「ぜひ!やらせていただきます!」と快諾していた。
- アニメでは、周りから褒められたり自信満々の推理を披露すると、調子に乗り舌を出して「ナーッハッハッハ!」という高笑いを頻繁に見せる。ただし的外れな推理であることが多い。
- 高校時代は硬派で通っていた。ただし、中学時代の小五郎を知る雨城瑠璃が言うにはその頃はスケベだった。工藤有希子と妃英理のミスコン対決の折、当時の小五郎はミスコンの「ミス」を「ミステイク」の意味と勘違いしていて、「ドジな女の方」として英理の名前を書いていたが、小五郎曰く「本当の意味が分かっていたら有希子の方に投票していた」とのこと。結局、投票はしなかった(洗濯時に投票用紙がボロボロになりできなかった)のだが、開票の結果、両者1万票で引き分けたため、小五郎の持っていた残り1票の行方を巡って大混乱になり、その後ミスコンは中止となったエピソードがある。
- 本人曰く、先祖は「毛利元就」とのこと。ただし冗談で言った可能性も否定できないため真相は不明。
- 英語は得意ではない模様で、ロンドンに行ったときにコナンや蘭がいなくなった際はかなり困っていた。
- 文学作品に関する知識としては、「三国志」や「シャーロック・ホームズシリーズ」については蘭に比べあまり詳しくないようだが、「南総里見八犬伝」については詳しい。
- 一度だけ黒の組織に狙われた事があった[+ 40]が、FBIの赤井秀一らに阻止されている。
- アニメ545 - 546話「霧にむせぶ魔女」では、ランサーエボリューションXを運転し、作中で魔女と恐れられている白いRX-7(FD3S)と勝負している。その際、ハンドルを素早く回し、ドリフト走行している場面もある事から、車の運転技術は高いと考えられる。
- OVA作品『10年後の異邦人』で描かれた10年後(コナンの夢オチ)では現在と変わらぬ容姿で登場している。
- 『ルパン三世VS名探偵コナン』では銭形警部の助手になったことがある。また、ルパン三世の存在を余り信じていなかったのか「小説か漫画の人物かと思っていた」と銭形に語っている。
- 米国版での名前はRichard Moore(リチャード・モア)。
- 近年のアニメクレジット順は神谷明が担当していた時期は江戸川コナンに次いで2番目が多かった。小山力也に変わってからは3番目表記となり、2番目は完全に毛利蘭になった(劇場版は第7作〜16作まで2番目表記。第17作目で蘭が2番目・小五郎が3番目に戻った)。実写版では必ず最後にクレジットされる[+ 41]。
- 第1回キャラクター人気投票での順位は10位(37票)。
声優交代
2009年9月18日に小五郎の声を担当していた神谷明が「9月17日をもって『名探偵コナン』の毛利小五郎役を解任させられた」と、自身のブログで明かした。この際には具体的な理由が明かされなかったため、ファンの間では様々な噂や憶測が飛び交った。神谷は詳細については触れず「契約上の問題と信・義・仁の問題」であるとし、原作者の青山剛昌・共演者・APUスタジオ・読売テレビ・小学館に対しお詫びと長年の愛顧についての感謝の言葉を述べている[11]。これにより小五郎の声優は553話(2009年10月31日放送分)より小山力也に変更となった。小山は2000年の名探偵コナン199・200話でゲストキャラで初出演しており、それ以後ゲストキャラで何度か出演し、初出演から9年後に2代目毛利小五郎を担当することとなった。
注釈
- ↑ 単発、連続ドラマを通じて全作に(同一人物で)出演しているのは彼だけである。
- ↑ 10年前はまだ生やしていなかった。
- ↑ 神谷明の即興では一人称が「我輩」になることが多かったが、原作では殆ど言わない。
- ↑ テレビアニメでは500話以降から、ゲンコツの代わりに別の方法で軽く痛めつけている。
- ↑ 大穴を当てたこともあるが、大負けしたこともある。
- ↑ ただし、英理のように喧嘩を売ってくる態度の悪い女性は嫌いらしい。その他にも、オカマや派手好きな中年女性は苦手。
- ↑ 原作21巻(アニメ162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」)では、蘭の寝言に大騒ぎになったときにスチュワーデスに八つ当たりするなど、他の女性に関心しなくなることもある。
- ↑ 事件を解決した関係で、彼女の新作CDはいつも本人からもらっているらしい。その代わり特典などは付いていない様子。また、サンデー特製DVDでは、2万円もするファンクラブ会員限定の彼女の声が入っているフィギュア型目覚まし時計を内緒で購入したため、蘭に大目玉を食らい、タバコ禁止、お酒は一日一本を厳命されていた。
- ↑ 借りている車は殆どの場合がトヨタ・クラウン(ないしそのパロディのような車、車のフロントには王冠のマークが付いている事を確認出来る)である。劇場版『天国へのカウントダウン』では催し物で、フォード・マスタング コンバーチブルを手に入れるも、コナンたちが爆弾が仕掛けられたツインタワービルから脱出する際に用い、プールに水没して壊れている。
- ↑ もっとも、購入しても置く場所が無い為、購入していない可能性もある。
- ↑ 山奥の別荘などに招かれた場合大抵はパンク、時には爆破されたり水没したりなどしているため、修理費・弁償代も嵩んでいると思われる。
- ↑ 前祝いで300万の借金をした挙句に、競馬で稼ごうとして500万スッており(合計800万以上)、自棄酒で酔い潰れている。
- ↑ 間違えて「そして誰もいらなくなった」と覚えていた。
- ↑ ドラマ版では新一の名声に便乗して自分も利を得ようとするちゃっかりした面も見られ、新一との関係はやや良好のようである。
- ↑ 蘭がその場にいない新一の事で悩んだり泣いたりしてる事を知った時などは、「あの野郎、今頃どこで何やってんだ」と新一に怒りの感情を抱くこともある。
- ↑ 映画版では、ヘリコプターに乗っていても初めは平気だったが、コナンの指摘で高所と気づくと急に恐怖が戻って来ていた。また、『異次元の狙撃手』では訪れていた「ベルツリータワー」から恐怖のあまり、煙(スピード感を出す演出)を出して逃げた(逃げた先はさらなる上の階だった)。なお、ヘリコプターやロープーウェイ、飛行船では怖がっているが、飛行機(ジャンボジェット機)では意外と平気な場合がある(『銀翼の奇術師』では冷や汗をかいていたが、原作21巻での沖縄旅行(アニメ162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」)や、『ルパン三世VS名探偵コナン』でヴェスパニア王国に行く際は平気だった。ただし、アニメ162話の場合は、原作ベースの話だったため、アニメオリジナル設定である「高所恐怖症」は、わざと付け加えなかった、という可能性もある。
- ↑ 初めて探偵役にされた時はまだ腕時計型麻酔銃がなかったため、キック力増強シューズを使い灰皿で頭部を蹴られ気絶させれていた。また、その後もアクシデントで気絶してしまい麻酔銃を使わずに探偵役にされた事もある。
- ↑ 日売テレビ以外のメディアからのオファーも多い。
- ↑ 偽名は「モリ コロウ」など苦し紛れなものが多い。
- ↑ もっともこれは刑事らの推理を否定する形で、殺人現場の状況を読者に伝えるという手法上、誰かがやらねばならないことでもある。
- ↑ 劇場版『水平線上の陰謀』や原作37巻「小五郎の選択」(テレビアニメ305・306話「見えない容疑者」)では、ほぼ1人で事件の真相を解いている。コナンの先をいく推理の内容は、人生経験の差によるものが大きい。
- ↑ 特に英理に関しては些細な変化も見逃さない。トリックを見抜いた後、英理に非常に紛らわしい形ながらも電話でヒントを与えたこともある。
- ↑ 一時、火災犯係に所属しており、『14番目の標的』での白鳥によると退職直前は所轄署の刑事であった。
- ↑ 目暮警部曰く、警視庁内でも1、2を争う腕前であったとのこと。
- ↑ これは警察が来るまで極力現場の状態を保存させることと、身近に犯人がいる可能性があると判断し、逃走及び現場工作等を防ぐためである。
- ↑ 「コナンドリル(ISBN 9784091794024)」によれば、ビルは親から相続した持ちビルで、1階で経営している喫茶店「ポアロ」のテナント料30万円の収入が入っていたため生活苦にはならなかったという考察もある。
- ↑ 褒められた事ではないが、酒気帯び運転をしている場面も一部存在している。
- ↑ 『銀翼の奇術師』では、誤って英理に麻酔針が当たってしまい、コナンは英理の声で推理ショーをしている
- ↑ コナンも真相に気づいたが、小五郎のほうが一歩先を行っていた。またオープニングパーティーでは迷推理を披露してトイレタイムと言って逃げていたが、実際は犯人の部屋に忍び込み証拠を探っていた。コナンが助けたのは小五郎が知らなかった事実のみであり、その際、起きている小五郎本人がいるにもかかわらず、変声機による小五郎の声で補完している。
- ↑ 『自動車爆発事件の真相』より。家庭教師の仕事は彼なりに誠実に勤めていたらしく、教え子を有名大学に合格させている。
- ↑ ある事件で小五郎が逮捕した犯人が英理を人質にした際、とっさに英理の膝をかすめる程度に発砲し彼女を助けている。その晩、料理の不得意な英理が、小五郎に感謝の気持ちを込めて傷の痛みをこらえながら手作りの夕飯を作ったのだが、それに対し小五郎は「こんなもん作るくらいならさっさと寝てろ!(英理の怪我のことを気遣った発言)」などと言ったことから大喧嘩に発展、その後英理は小五郎がトイレに入っている間に家を出て行った。また、この事件により依願退職している(劇場版『14番目の標的』より)。
- ↑ その内容は36巻などで明らかにされた小学生時代からほぼレベルが替わっておらず、子供の痴話喧嘩に近い。
- ↑ ただし英理の誕生日の10月10日を「体育の日」という覚え方をしていたため、ハッピーマンデー制度で移動した第2月曜の体育の日(10月12日)を誕生日だと勘違いし、ネックレスを当日に渡すことはできなかった。
- ↑ 劇場版『瞳の中の暗殺者』より。
- ↑ 小学生であるコナンや少年探偵団に対して、「ガキはうろちょろするな!」と怒鳴るなどあまり意見を聞き入れることはない。また、高校生である娘の蘭の証言すらも、「ガキは黙ってろ!」などと言うことがある。本来なら警察が追い出す行為を小五郎が主に担う事により『大人』としての当たり前の行動を一心に担っている。
- ↑ コナンを預かるよう頼まれた際に養育費として1000万円を提示されるとすんなりと承諾する、気が乗らない依頼でも報酬が高額だと態度を変えて依頼を引き受けるなど。
- ↑ ドラマ版では「小五郎」と呼ぶ事もある。
- ↑ ただし目暮からは度々事件に巻き込まれることから心の中で「厄病神」・「死神」とも呼ばれている
- ↑ 「眠りの小五郎」の間違いだが、ヘビースモーカーなのであながち間違いでもない
- ↑ もちろん、黒の組織の誤解だが、小五郎本人は狙われている自覚がなかった。
- ↑ ちなみに、アニメでは基本的に事件の犯人が最後にクレジットされる。
脚注
関連項目
テンプレート:名探偵コナン- ↑ 実際は、平次を麻酔銃で眠らせたコナンが推理した。
- ↑ 37巻『見えない容疑者』
- ↑ 劇場版『14番目の標的』より。
- ↑ アニメ『旅芝居一座殺人事件』より。
- ↑ 劇場版『時計じかけの摩天楼』より。
- ↑ アニメ540・541話『毛利小五郎探偵廃業の日』より。
- ↑ アニメオリジナル419話『八岐大蛇の剣』
- ↑ 『弁慶の仁王立ち』(アニメ版『小五郎の同窓会殺人事件』)より。
- ↑ 劇場版『14番目の標的』、『銀翼の奇術師』など。
- ↑ 劇場版『探偵たちの鎮魂歌』より。
- ↑ このブログ記事は既に削除されているため、閲覧不可能になっているが、神谷はこの一件で、特に毛利蘭役の山崎和佳奈に迷惑をかけてしまったことを悔いて詫びている。