事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
事故(じこ、テンプレート:Lang-en-short)とは、思いがけず起こった悪いできごと[1]。よくないことが起こること[2]。
目次
概説
事故とは、一般的な用法では、予期していなかったのに、人のからだが傷ついたり生命が失われたり、あるいは物が損傷したり財産に損害が発生するような出来事のことである。
故意に損害を起こすことを事件と呼び、事故と区別する意味で用いられる場合もあるが、本来の事件というのは事故も含む広範な意味を持つ語であって、損害を起こすという意味だけで用いられる語ではない。詳細は事件の項目を参照のこと。
なお、痛ましい事故・事件の場合は、「惨事(さんじ)」とも称され、特に大きく悲惨な事故・事件の場合は「大惨事(だいさんじ)」とも称される。
学問としては、安全学や安全工学などが事故が起きる原因やその防止策について研究している。
種類
- 天候による事故
- 海難事故
- 潜水事故
- 水中洞窟での事故(テクニカルダイビングの事故)
人命に直接影響しない「事故」
直接人間の生命を脅かしたりしない場合でも、事故と呼ばれる場合がある。主に業務において、思わぬ手違いや予期しない機械の故障などにより、正常な業務をなしえなかった場合が相当する。トラブル・障害と呼ばれる場合が多い。
- 民事における事故 - 債務返済の不履行、手形の不渡り。「手形事故」などと呼ぶ。
- 郵便や宅配便 - 「郵送事故」や「配達事故」などと呼ばれる。誤配送や何かの手違いにより配達すべき手紙や荷物が不達(=とどかない状態)になってしまった場合。
- 放送 - 放送事故と呼ばれる。設備の故障や手配・操作ミスなどで、放送すべき番組を間違えてしまったり、停波させてしまい放送が途切れてしまったりした場合。
法律用語としての「事故」
内閣法での事故とは、業務の執行の支障となるような出来事のことである。(内閣法9条)
自衛隊における「事故」
自衛隊においては、規則違反事案全般、もしくは人員の欠員を指すことがある。
種類
- 服務事故
- 人員事故
事故調査
事故調査とは文字通り、事故がなぜ発生したのか原因を究明する活動である。
日本においては、事故が発生すると、当事者の刑事責任を求める捜査活動ばかりが優先され、何が原因で事件や事故などが発生したのか究明する調査活動がおろそかになっているのではないかと被害者や被害者遺族などから批判があり、独立した事故調査機関のあり方について、消費者庁や国土交通省などが検討を始めたテンプレート:いつ。