爆発
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爆発(ばくはつ、テンプレート:Lang-en)とは、急速な膨張を言い、一般的には気体の急速な熱膨張を指す。
専門家の間では、燃焼による爆発の内、膨張速度(炎の伝播速度)が音速に達しないものを「爆燃(ばくねん)」、膨張速度が音速を超えるものを「爆轟(ばくごう)」と呼んで区別することがある。これは、爆燃が衝撃波を伴わず、被害が比較的に軽微であるのに対し、爆轟は衝撃波を伴い(時には数百mから数kmの範囲で)甚大な被害を及ぼすからである。
火薬学における爆薬の爆発
爆薬が爆轟現象を起こすと化学反応が超音速で未反応部分へ伝播していく。 この爆轟波は爆薬を急速に高圧・高温のガスへと変化させる。 内部から発生した爆轟波が爆薬の表面に達するとガスの急激な膨張を生じ、周囲の空気や構造物に強大な衝撃波を超音速で伝達し、空気中においては爆風となる。
種類
利用
事故
- 1917年12月6日 - ハリファックス大爆発
- 1939年3月1日 - 禁野火薬庫爆発事故
- 1945年11月12日 - 二又トンネル爆発事故
- 1955年8月1日 - 墨田区花火問屋爆発事故
- 1955年8月2日に - 日本カーリット工場爆発事故
- 1959年5月29日 - 上郷村花火工場爆発事故
- 1959年12月11日 - 第二京浜トラック爆発事故
- 1964年7月14日 - 東京都品川区の危険物倉庫で爆発事故(品川勝島倉庫爆発火災)
- 1976年7月10日 - セペソ(イタリア)の農薬工場で爆発事故
- 1980年5月14日 - 埼玉県浦和市(現さいたま市)の薬品工場で爆発事故
- 1980年8月16日 - 静岡県静岡市の静岡駅前地下街で爆発事故
- 1984年12月2日 - ボバール(インド)の殺虫剤工場で爆発事故(ボパール化学工場事故)
- 1988年5月4日 - ペプコン大爆発
- 2000年6月10日 - 群馬県新田郡尾島町(現太田市)の化学工場で爆発事故
- 2000年8月1日 - 愛知県武豊町の火薬工場で爆発事故
- 2003年8月14日 - 三重県多度町のRDF発電所で爆発事故
言葉・表現における「爆発」
爆発という言葉は急激な物事の喩えとして幅広く使われている。「人気が爆発する」「人口が爆発する」など。また日本の芸術家の岡本太郎は「芸術はバクハツだ!」と表現した。
- 例
数学における爆発
数学では、指数や階乗などをあつかった関数などで、急に数が増えることを数の爆発と表現することがある(組み合わせ爆発、テンプレート:仮リンクも参照)。