松任谷正隆

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テンプレート:Infobox Musician 松任谷 正隆(まつとうや まさたか、1951年11月19日 - )は日本の音楽プロデューサー作曲家アレンジャーであり、自動車評論家俳優としても活動。

雲母社社長、雲母音楽出版社長、マイカ・ミュージック・ラボラトリー校長、安達建設最高顧問。東京工科大学メディア学部客員教授

長崎県佐世保市佐々町出身世田谷区岡本在住。東京衛生病院で出生、日の丸幼稚園、慶應義塾幼稚舎から慶應義塾普通部慶應義塾高等学校を経て慶應義塾大学文学部卒業。ニックネームは「マンタ」、「遊眠亭主」[1]、「ユーミンパパ」。「U.Kon」名義での楽曲提供もある。血液型A型。

妻はシンガーソングライター作曲家作詞家松任谷由実(旧姓荒井由実)。父親の功三郎は横浜正金銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の元取締役、母親の和子は雲母社監査役。家系は「電力の鬼」と呼ばれた財界人である松永安左エ門につながる。

略歴

エピソード

出演番組

司会

  • 三菱UFJニコス presents 松任谷正隆 DEAR PARTNER(2010年1月3日~、TOKYO-FM
  • Grand Seiko presents 松任谷正隆の time S pace (2007年10月7日~2009年12月27日、TOKYO-FM)
  • SUQQU presents 松任谷正隆 Focus on (2007年1月7日~9月30日、TOKYO-FM)
  • 未来へのトンネル(2007年12月1日、BS11
  • カーグラフィックTV (1986年10月~、BS朝日/テレビ朝日
  • FUN (1998年10月9日~2004年3月26日、日本テレビ
  • グラミー賞WOWOW
  • トリセツ (2004年4月1日~2005年3月31日、テレビ朝日)
  • ANA Sound Take Off (1985年4月~1990年3月、TOKYO-FM)
  • サウンドストリート (1978年11月23日~1981年3月30日、NHK-FM)
  • ユーミン・マサタカのファッショナブル・パーティー (1976年~終了、ニッポン放送

ドラマ

若山富三郎主演のテレビドラマ『事件』のシリーズ第5作目。若山のほか、松尾嘉代松田優作らと共演。

映画

テレビ

  • LOVE LOVE あいしてる内「GO!GO! BAND KIDS」[2]から生まれたミニバンド「ビートルーズ」の『The Night before Your Birthday』を編曲、プロデュース。[3]
  • FUN(日本テレビ)
  • 僕らの音楽2(2004年4月18日・2005年4月1日・2006年10月20日、フジテレビ)

ほか多数

音楽監督

映画

ドラマ

テレビ

  • コンボイ
  • ムツゴロウとゆかいな仲間たち(フジテレビ)
  • FNN DATE LINE(フジテレビ)
  • ポンキッキーズ YAPPOOO(2005年、フジテレビ)

CM

  • 花王 ソフィーナレイシャス(2004年)
  • NTT西日本 コミュニケーション大賞(2006年)

映画音楽など、歌をともなわないオリジナル作曲の仕事では、しばしばストリングスを前面に出したクラシック風のサウンドを聞かせる。たとえば、1993年の「時をかける少女」では、一種のピアノ協奏曲(ただし、ピアノが主に装飾パートに回る)となっている。

ソロアルバム

  • 夜の旅人1977年)*収録の「HONGKONG NIGHT SIGHT」はユーミンも自身のミニアルバム「水の中のASIAへ」でカバーしている。

編曲

あ行

か行

  • 梶芽衣子/album「去れよ、去れよ、悲しみの調べ」
  • かぐや姫/「かぐや姫・今日
  • /album「風ファーストアルバム
  • 門あさ美/single「Lonely Lonely」、single「月下美人」、album「Semi Nude」
  • 金井夕子/album「invitation」
  • 雅夢/album「夢つづり」、album「風花」
  • GARO/album「吟遊詩人」
  • 川村ゆうこ/single「風になりたい」
  • 来生たかお/single「Goodbye Day」、album「SPARKLE」
  • 桑名将大/album「MILLER DR.」
  • CLEO/album「CLEO」
  • 木之内みどり/single「学生通り」、single「グッドフィーリング」、album「グッド・フィーリング」
  • 木の実ナナ/single「ダンシング・ママ」、single「夜のパントマイム」、album「ダンシング・ママ」
  • 木村佳乃/single「恋する日曜日」、single「雨の日はふたりで」、single「Lullaby For Grandmother」、album「GIRL」
  • 桐ヶ谷仁/single「遠い日のときめき」、single「暮れ色の媚薬」、album「WINDY」、album「JIN」
  • 熊谷幸子/single「恋の色」、single「未来はきみのもの」、single「君と約束した場所」、single「光の鐘を鳴らせ」、single「風と雲と私」、single「嵐のカーニバル」、single「love…」、single「おはよう、ファニーガール」、single「Rhapsody in Love」、single「Bahia~バイーア~」、single「YOU AND I」、single「月がきっと見ているから」、single「Hi Hi High」、album「ART OF DREAMS」、album「虹の彼方に」、album「Poison Kiss」、album「Good Morning Funny Girl」、album「S.K.」
  • 小泉今日子/album「今日子の清く楽しく美しく」
  • 小坂忠
  • 小林麻美/ single「シフォンの囁き」

さ行

  • サーカス/single「ビューティフル・シーズン」
  • 西城秀樹/single「2Rから始めよう」
  • 斉藤由貴/single「卒業」c/w
  • 坂上香織/album「夏休み」、album「ARE YOU READY?」
  • 沢田研二/single「酒場でDABADA」c/w
  • 沢田富美子/ ペンギンズメモリー「幸福物語」挿入歌「青空on my mind」
  • ザ・リリーズ/single「シェルの涙」c/w
  • THE ROMANCING PLANTS/album「NO MORE FLOWERS」
  • 柴田恭兵/single「なんとなく、クリスタル」c/w
  • 下條アトム/single「俺と親父」
  • 白石まるみ/single「オリオン座のむこう」、album「風のスクリーン」
  • 春風亭小朝/single「11月の風」
  • 障子久美/album「Rhythm of Silence」、album「Motion & Moment」
  • 杉真理/single「Hold on」、album「SONG WRITER」
  • 須藤薫/single「LOVE AGAIN」、single「THE BLACK HOLE」、single「恋のビーチ・ドライバー」、single「あなただけI LOVE YOU」、single「セカンド・ラブ」、single「噂のふたり」、single「裸足のままで」、album「Chef's Special」、album「Paradise Tour」、album「Amazing Toys」
  • 瀬戸龍介/single「ビューティフル・モーニング」

た行

な行

は行

  • パイシス/single「恋人と来ないで」
  • ハイ・ファイ・セット/single「スカイ・レストラン」、single「冷たい雨」、album「ファッショナブル・ラバー」
  • ペーターズ・スペース/album「Romantic Plastic」
  • 萩尾みどり/single「大連慕情」
  • BUZZ/single「風の盆」
  • はたあすみ
  • 林紀恵/album「トロピカル・ジャンプ」
  • 原田知世/single「時をかける少女」、single「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」
  • 光GENJI/album「Hi! 光GENJI」、single「剣の舞」c/w
  • 平原綾香/single「晩夏(ひとりの季節)」
  • 廣重綾/single「光る道」、single「You are you」
  • 広谷順子/single「古都めぐり」、single「恋模様」c/w、single「天使のひとりごと」、album「その愛に…」
  • 藤真利子/album「ガラスの植物園」
  • ブレッド&バター/single「あの頃のまま」、single「センチメンタル・フレンド」、album「或る夜の出来事」
  • ポケットビスケッツ/album「THANKS」
  • 堀川まゆみ/single「ダディー」、single「レモン感覚」、album「楡通りの少女」

ま行

や行以降

他多数

編曲の特徴としては、従来歌謡曲で用いられなかったような楽器を積極的に使うという点がある。例えば、ストリング管楽器を用いた最初期の編曲家である。特に、フルートとハープの使用に特徴がある。また、コーラスも積極的に盛り込んでいる。その結果、松任谷由実(荒井由実)の作品にコーラスで参加することで注目されたアーティストも多い。全体としての作品のまとまりに優れるというよりも、部分的なフレーズに記憶に残るような著しい特色があることが多い。

また、流行に敏感で、外国曲の特徴のある編曲を応用することもしばしばあり、一部の作品については、オリジナリティを疑問視する声もないではない。

なお、松任谷由実の作品の選別(レコード・CDに収録するかどうか)については、昔から、きわめて厳しいようであり、かなりの作品が「お蔵入り」となっていると言う。特に、シャンソン風とラテン風の作品については、辛いとする話もある。

松任谷正隆の編曲の影響を大きく受けている編曲家としては、新川博と武部聡志を挙げることができる。

著書

  • SOUND TAKE OFF(1987年、CBSソニー出版
  • マンタの天ぷら(1997年、二玄社
  • 僕の散財日記(2005年、世界文化社)
  • 職権乱用(2008年、二玄社)


雑誌連載

講演

外部リンク

脚注

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テンプレート:松任谷由実
  1. 大瀧詠一のロングバケイションにもこの名前で参加
  2. コーナー実施回には、エンドロールに『Beat Loose Producer』としてクレジットされた。
  3. 『LOVE LOVE あいしてる』公式サイトを参照。