斬魔大聖デモンベイン
『斬魔大聖デモンベイン』(ざんまたいせいデモンベイン)(「斬」の文字は斬の下部に天と表記)は、2003年4月25日にニトロプラスより発売された18禁PCゲーム。2004年7月1日には角川書店よりPlayStation 2(以下、PS2)版『機神咆吼デモンベイン』(きしんほうこうデモンベイン)も発売され、2006年にはWOWOW(ノンスクランブル)でテレビアニメ版も放送された。本項ではゲームを原作としたアニメ・小説等についても扱う。
「荒唐無稽スーパーロボットADV」と銘打たれ、巨大ロボットはもちろん、変身ヒーローやクトゥルー神話を題材にしたモンスターが戦うヒロイックサーガである。
2006年には後日譚を描いた3Dアクションゲーム『機神飛翔デモンベイン』も発売された(15歳以上推奨)。そちらの詳細は当該項目を参照。
目次
ストーリー
テンプレート:不十分なあらすじ 科学と魔導技術によって繁栄の極みにある都市アーカムシティに住む私立探偵・大十字九郎(だいじゅうじ くろう)は、ある日、アーカムシティを実質的に支配する覇道財閥より魔導書の探索を依頼される。その探索のさなか、アーカムシティの暗部に潜む秘密結社ブラックロッジと、意思をもつ魔導書との抗争に巻き込まれた九郎は、その魔導書の精霊アル・アジフと契約してしまう。さらには、覇道財閥の所有する巨大ロボット・デモンベインに乗り込み、ブラックロッジと死闘を演じることになる。
登場キャラクター
併記されている場合、キャストは全年齢版 / 18禁版の順。単独の場合はPS2版『機神咆吼デモンベイン』のみの出演。
大十字探偵事務所
- 大十字 九郎(だいじゅうじ くろう)
- 声 - 伊藤健太郎 / ヘルシー太郎
- アーカムシティに住む三流私立探偵。過去にミスカトニック大学で魔術を学んでいた経緯をもつが、在学中のある出来事がきっかけで大学を中退、魔術を忌避するようになった。その経歴に目をつけられ覇道財閥より力ある魔導書の捜索を依頼される。その中で状況に流されるまま魔導書「アル・アジフ」と契約してしまい、デモンベインを駆ってブラックロッジと戦うことになる。
- 初めは乗り気ではなかったが、マスターテリオンの残虐性などを目の当たりしてブラックロッジと戦うことを決意。アルに戦い方を学びながらマスターテリオンやアンチクロス等といった凶悪な魔術師達との戦いを繰り広げ、彼自身も成長してゆく。アルの断片を集める際にデモンベインを使うことが多くなり、それに見かねた瑠璃から正式に覇道財閥の依頼として受けることになる。
- 三流私立探偵ゆえに滅多に依頼が来ず、ゲテモノを食って生き延びたり、飲まず食わず生活して最終的にシスターのライカに養ってもらっている。そのため、覇道財閥から依頼を受けた際には本気で涙を流していた。基本的にはお人よしではあるが、本当に許せない相手を目の前にしたときは心底から怒りを露にする熱い魂を持っている。また、女装が恐ろしいまでに似合う。
- 戦闘時はアルによって「マギウススタイル」と呼ばれる超人形態に変身し、アンチクロスとの戦闘やデモンベインの操縦に臨む。この際には長髪となり、体にフィットしたボディスーツをまとう。また、アルの断片を利用して魔術を利用したりなど様々な戦い方を行う。
- あるエンディングではアルと共に最も新しき神「旧神」となる。
- 名前の元となったのはブライアン・ラムレイ著『タイタス・クロウの事件簿』に登場する怪奇探偵、タイタス・クロウ(タイ→大、タス→足す→+→十字、クロウ→九郎)である。
- アル・アジフ
- 声 - 神田理江 / 朝宮咲
- 幼い少女の姿をしているが、正体は魔導書「ネクロノミコン」の原典「キタブ・アル・アジフ」の精霊。ブラックロッジに追われていたところを九郎と出会い契約を結ぶ。九郎の魔術師としての素質を見抜き、九郎に魔術師としての施しを行う。
- 性格は傲慢不遜で瑠璃とはいわゆる犬猿の仲。基本的に世間知らずのため、人とは違う行動をとって九郎を焦らせる事が多い。だが、逆に九郎の生き様に対してツッコミを入れている場面もある。誰に対しても偉そうではあるが、彼女も基本的にはお人よしである。
- 九郎が「マギウススタイル」になった時は姿を小さくして寄り添い、九郎のサポートを行う。また、デモンベインを操縦するときは元の姿に戻り、魔術側で九郎のバックアップを行っている。その他、通常の状態でも一般人を吹き飛ばすほどの魔術も使うことができる。
- 当初はマスターテリオンとの戦いで自身を構成するページの一部を喪失していたため、本来の力を出せなかったが、九郎とともにアーカムシティに散らばったページの回収に奔走し、力を取り戻していく。
- アルルートに於いてC計画によるクトゥルー召喚直後のアンチクロス等との闘いの中、命を落とすが自らの深層世界での葛藤の末、ナイアルラトホテップの策謀もあり対ベルゼビュート戦の中に復活する。
- あるエンディングでは九郎と共に最も新しき神「旧神」となる。
- 名前はH・P・ラヴクラフトの作り出した魔導書「ネクロノミコン」の原本「アル・アジフ」より。
- ダンセイニ
- 声 - 不定(しゃべる毎に変わる)
- アルがベッド代わりにと事務所に連れ込んできた不定形生物。目・口と思しき感覚器官を縦一列に一個ずつ発生させた、黄色いゼリー状の塊として描かれる。「てけり・り」としか喋れないものの、アルとは意思の疎通が成立しており、性格も紳士。「毎日のエサが産地直送の肉なので食費がかさむ」のが、九郎の悩みの種。
覇道財閥
- 覇道 瑠璃(はどう るり)
- 声 - 麻見順子 / 赤白杏奈
- アーカムシティの権力者である覇道財閥の若き女性当主。両親をブラックロッジのテロによって失い、先代当主である祖父、覇道鋼造によって育てられる。覇道鋼造から財閥とデモンベインを受け継ぎ、デモンベインを起動するのに必要な魔導書の探索を九郎に依頼する。だが、九郎が見つけてきたアルも九郎と契約しデモンベインも自分の意志とは無関係に九郎に使用されてしまい、初めはそのことを快く思っていなかったが、最終的には九郎たちに強い信頼を置くようになる。
- 才色兼備のお嬢様であるが、ブラックロッジを倒すと言う強い正義感をもっている。そのため、軽い気持ちで動かしているように見えた九郎達に対して強い批判をしたこともある。最初に会ったときからアルのことは快く思っておらず、九郎たちに信頼を置くようになってからも犬猿の仲で喧嘩になるとアルのことを三流パルプ娘と呼んだりする。その喧嘩の様子は九郎いわく龍虎相打つ一大超決戦らしい。普段の姿からは考えられないが、酒癖が物凄く悪く、他人にすぐに絡むが次の日になったら綺麗に忘れて周りに迷惑を掛けることもある。
- 普段はドレス姿だが、戦闘になると指令服に着替え地下の司令室に赴きデモンベインをバックアップする。デモンベインの切り札である必殺技「レムリア・インパクト」の使用を認可し、術式を解凍する言霊、ナアカル・コードを送信するのも彼女が行っている。
- 瑠璃ルートでは己を庇い、負傷した九郎に代わって一時的にアル・アジフと契約した。「マギウススタイル」は彼女の司令服を黒塗りしたような姿になっており、アルにアドバイスを受けながらアンチクロスと戦うことになる。
- ウィンフィールド
- 声 - 子安武人 / 十文字隼人
- 覇道瑠璃の執事。冷静沈着で瑠璃の命令に絶対服従して瑠璃を補佐する。また、瑠璃の幸せのために一肌脱いだりなど面倒見もいい場面も見られる。
- 元々アーカムシティでも有名な荒くれ者でその頃ですらボクシングで100人を相手にしても余裕で倒せる程だったが、覇道鋼造に簡単に負けたことからそのまま師弟関係となり、覇道財閥の執事になった。ただの人間ながらアンチクロスの一人ティトゥスと互角の戦闘能力を持ち、瑠璃ルートでは彼と最後まで死闘を演じる事となる。
- 名前の由来は「戦場(フィールド)の勝者(ウィン)」でウィンフィールド。もしくはH・P・ラヴクラフトの父ウィンフィールド・スコットから。
- チアキ
- 声 - 茂呂田かおる
- 覇道瑠璃に仕えるメイドの一人。関西弁で話す明るい人物。髪型はポニーテールで眼鏡を掛けている。デモンベイン出撃時は後述のソーニャ、マコトと共に覇道財閥の基地内でオペレーターを担当し、デモンベインのサポートを行なう。メイド三人の中でもチアキだけは、同時に機体の修理・整備員としての仕事も行なっている。整備を担当する関係で後に同じ技術者であるドクター・ウェストと掛け合うシーンが何度かあり、「凡人眼鏡」という不名誉なあだ名を付けられる。ドクター・ウェストの技術力については、チアキが負荷を度外視した無茶な設計をしていると指摘したことから、あまり評価も信用もしていない。
- ソーニャ
- 声 - こおろぎさとみ
- 覇道瑠璃に仕えるメイドの一人。正確な年齢は公開されていないが瑠璃よりも年上と見られるメイド二人と違い、瑠璃より若いと見られる少女。平時はそうでもないが慌てやすく、大変な事態を迎えた時にはパニックに陥りがちである。明るく丁寧な話し方をし、一見すると他のメイドよりも常識人のように思えるが、覇道財閥を至上と捉え、一般人を「社会的弱者、凡夫、愚民」などと表現し、かなり見下した言動を笑顔で平然と行なう面がある。
- マコト
- 声 - 浅川悠
- 覇道瑠璃に仕えるメイドの一人。物静かな雰囲気の女性で、抑揚を抑えて冷淡に話す。オペレーターを担当する時には異常事態が起こっても騒がずに淡々と報告しようとする。小さくて可愛い少女を好み、目にすると普段の雰囲気から一変し、息を荒らげ興奮するという傍目からして危険とも取れる性癖を持ち、気に入った少女には「たん」を付けて呼ぶ。逆に男性一般は生理的に受け付けない。
- 覇道 鋼造(はどう こうぞう)
- 声 - 上別府仁資、矢尾一樹(青年時)
- 瑠璃の祖父であり、覇道財閥の先代総帥。本編における現在時間では故人。一代で覇道財閥という巨万の富を築き上げ、片田舎であったアーカムシティを大都市へと変えた人物。帝王学をはじめ様々な学問に精通し、ウィンフィールドからは「超人」とも評される類稀な先見の明を持つ。表社会ではその能力と財力とで死を迎えるまで世界の覇王として君臨し続け、その裏ではブラックロッジの脅威から世界を守るため、命を懸けて大導師マスターテリオンと戦い続けていた。外道の集団であるブラックロッジに同じ外道をもって対抗する手段としてデモンベインを開発し、孫の瑠璃に託す。
- 瑠璃ルートではその正体が時間と空間を支配するヨグ=ソトースの門の向こうでのマスターテリオンとの最終決戦に破れ、結果、過去のアリゾナの砂漠にデモンベインごと墜落した九郎であることが判明する。アルルートのハッピーエンド以外では本物の覇道鋼造はアリゾナの砂漠で死にかけていた所をデモンベイン墜落時の衝撃に巻き込まれ、命を落としている。
秘密結社ブラックロッジ
世界制服を目論む、悪の秘密結社。悪の秘密結社なのだが、ドクターウェストによると慰安旅行があったりする、しかし幹部クラスであるアンチクロスは部下である構成員は使い捨てのコマ程度にしか考えていない。
- マスターテリオン
- 声 - 緑川光 / 氷河流
- ブラックロッジの大導師(グランドマスター)。魔導書「ナコト写本」を所有し、鬼械神「リベル・レギス」を使役する。背徳の獣、聖書の獣と謳われる、金髪と金色の瞳の美青年。生身でデモンベインと渡り合えるほどの驚異的な戦闘能力を持つ。実在の魔術師、アレイスター・クロウリーが名前の元と思われる。リベル・レギスは、彼の著書『法の書(LIBER AL VEL LEGIS)』のこと。またブラックロッジはクロウリーが書いた小説『ムーンチャイルド』に、敵の魔術組織として出てくるが、オカルト用語では「黒魔術結社」という意味で一般的に使われる。彼が所有する「ナコト写本」の人型の名「エセルドレーダ」はクロウリーの(性悪な?)飼い犬の名前。その正体は、アンチクロスが1人、ネロと、旧支配者ヨグ=ソトースとの間に生まれた邪神の御子(恐らくはダニッチの怪に登場するウィルバー・ウェイトリィと同様の存在)である。
- エセルドレーダ
- 声 - 神田理江
- 人類誕生以前に古の種族によって書かれたという最古の魔導書「ナコト写本」の精霊。アルのように少女の姿を象る。マスターテリオンに異常なまでの忠誠を誓っている。
- ドクター・ウェスト
- 声 - 山崎たくみ / Prof.紫龍
- ブラックロッジの破壊メカ製作担当。「~なのである」という口調で話す。自らを一億年に一人の大天才を自称し、事実デモンベインのコピーロボットを数日で作り上げたり、完全な自我を持った人造人間を作り上げたりとそれに相応しい頭脳を有するが言動その他がおよそ常軌を逸するマッドサイエンティスト。ブラックロッジからの構成員にも慕われていたりしている。小説版によれば、過去にミスカトニック大学で医学を学んでいた経緯をもつが、在学中のある出来事がきっかけで大学を中退。
- 最初に出会った時から九郎を一方的にライバル視しており、アルの断片を捜索する際にも度々衝突している。九郎からは「電波野郎」とも言われている。だが、アンチクロスの反逆や部下のことを駒としてしか見ていない態度が自分なりの美学とは反していたため、最終的には九郎達の側に付きサポートするようになる。
- ギターケース型の対人ロケットランチャーを使う。事あるごとにエレキギターで弾き語る。
- 名前の元になっているのは、H・P・ラヴクラフトの『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』の主人公。
- エルザ
- 声 - 佐藤美佳子 / 神村ひな
- ドクター・ウェストが製作したロボ娘。語尾に「~ロボ」と付ける。
- ウェストの大学時代の共同研究者の女性(小説版設定)、あるいは彼の妹(シナリオ担当談)をモデルとして製作したらしい。戦闘能力は高いが、製作者が製作者なのでロボット三原則などお構いなし(全く言う事を聞かない)。性格(演算回路?)にも相当問題あり。第六感回路も内蔵されているらしく、勘で攻撃をかわしたりもする。作中では敵対しながらも九郎に惚れ込み、彼を「ダーリン」と呼ぶようになる。
- 拳銃型トンファーや、どこからか飛んでくる棺桶に収められた術式魔砲「我、埋葬にあたわず(ディグ・ミー・ノー・グレイブ)」を使って戦う。
- 名前の元になっているのは、『フランケンシュタインの花嫁』で「The Mate」を演じたエルザ・ランチェスター。
アンチクロス(逆十字)
ブラックロッジの7人の大幹部。全員がローマ皇帝の名を持つ魔術師であり、それぞれ専用の鬼械神を持つ。
- アウグストゥス
- 声 - 若本規夫
- マスターテリオンの側近。九郎たちの前には最後に姿を現すが、アンチクロスの中では比較的早い時期から登場している。白髪の黒人で、黒のスーツ姿で右手には葉巻を持ち、耳にはハート型のピアスをしている。魔導書「金枝篇」を所有し、強力なレーザ砲を主体とした鬼械神「レガシー・オブ・ゴールド」を使役。自身もまた光の魔術を得意としている。
- アル・アジフの断片回収の件への杜撰な対応などからマスターテリオンに不信感を抱き、C計画に於けるクトゥルー召喚後に彼を裏切り、他のアンチクロスと共にブラックロッジを牛耳ろうと企てている。だが、その裏切りすらマスターテリオンの計算の内であった。
- PS2版『機神咆吼』では後に王冠とマントを羽織り、「地球皇帝」を名乗る。
- ティベリウス
- 声 - 矢尾一樹
- 死人使い(ネクロマンサー)。道化師姿で顔には仮面を付けており、喜怒哀楽に応じて付け替えている。男性だが女言葉で道化口調だが、弱者をいたぶるサディスト。魔導書「妖蛆の秘密」(デ・ウェルミス・ミステリイス)を所有し、鬼械神「ベルゼビュート」を使役。両手の鉄爪と触手を武器とし、鬼械神に搭乗した状態では怨霊を用いた衝撃波・呪弾の魔術を行使する。
- すでに死んでいるが、魔導書の力により不死の肉体を持ち、銃で撃たれても体を切り刻まれても死なない。その不死身ぶり故に最も九郎達を苦しめたアンチクロスと言える。だが、魔導書が消滅すれば不死の能力も失い死ぬことになる。
- シャイニング・トラペゾヘドロンの犠牲者第一号。ちなみにライカルートではデモンベインを駆った事もある。
- カリグラ
- 声 - 郷里大輔(スーパーロボット大戦UX:三宅健太)
- アンチクロス屈指の巨漢。骸骨の仮面にスーツを着用している。魔導書「水神クタアト」を所有し、鬼械神「クラーケン」を使役。強力なアームに水流を操り敵を貫く魔術を使う。自身も拳を一振りするだけで爆発を引き起こせる。
- クラウディウスとは喧嘩友達だが、あまりに激しい喧嘩をするため、巻き添えで死者が出ている。普段は大人しいが怒らせると手がつけられない。
- クラウディウス
- 声 - 今井由香(テレビアニメ:川上とも子)
- 小柄な少年の姿をしていた魔術師。目の周りにはペイントを施している。性格は生意気で快活、非常に口が悪い。魔導書「セラエノ断章」を所有し、空中戦を得意とした鬼械神「ロードビヤーキー」を使役。玩具を模した魔術具を使用し、風を操り竜巻を引き起こしたり、鎌鼬で敵を切り裂くといった魔術を行使する。カリグラとは毎日のように喧嘩をしているが、同時にいつもつるんで行動しており、カリグラが九郎に倒されたときは激憤して暴れ回った。
- ウェスパシアヌス
- 声 - 広瀬正志
- 杖を突いた老紳士。ムーンチャイルド計画の発案者であり、Cの巫女を作り出した張本人。魔導書「エイボンの書」を所有し、鬼械神「サイクラノーシュ」を使役。常に3体の使い魔「ガルバ」「オトー」「ウィテリウス」を従えており、3体の使い魔から魔術を発動したり、鬼械神からは使い魔を使用した呪縛結界などを用いる。また、この三体を身代わりとする事で、三度までなら死ぬことが出来る。
- アウグストゥスが反乱成功させた際に片腕のように動く裏側で、マスターテリオンを魔術師として超えるために「C計画」最後の仕上げを企てる。
- ティトゥス
- 声 - 中田譲治
- 二刀流の侍。常人には見切れない神速の刀の使い手。 魔導書「屍食教典儀」を所有し、刀を使用する鬼械神「皇餓(オーガ)」を使役。力を求めるあまり人間を止め、第三・第四の腕を背に隠している。その強さのあまり、対等若しくはそれ以上に戦える相手が滅多に居らず、それにある種の渇きと倦怠感を憶えている。
- ティベリウスと共に覇道家に乗り込んできた際、覇道家の執事ウィンフィールドと死闘を演じ好敵手として付け狙う。最終的に第三・第四の腕による不意打ちで勝負をつけたが、人間を超えずに限界の粋に達したウィンフィールドに自分の過ちに気づかされることになる。瑠璃ルートでは最後までウィンフィールドと死闘を演じ敗れた。
- ネロ
- 声 - 成瀬未亜(スーパーロボット大戦UX:柚原有里)
- 「暴君」の異名を持つ魔道師でアンチクロスの紅一点。魔導書「無銘祭祀書」を所有し、鬼械神「ネームレス・ワン」を使役。その力はマスターテリオンと同等と言われるほど。オートマティックとリボルバーの二丁の魔銃を用いる。マスターテリオンから逃亡を図った現在は地下に幽閉されている。ムーンチャイルド計画の成功例でウェスパシアヌスにとっての最高傑作だが、実はそう仕組まれた存在で一連の真相を知っている。「Cの巫女」として「C計画」になくてはならない存在でもある。
謎の戦士
- メタトロン
- 声 - 不明
- アーカムシティの守護者。名前は「天使王」とも表現される。顔を含めた全身を魔術が施された白いアーマーで包み隠しているため、正体は不明。フルボイスの『機神咆吼デモンベイン』の場合、その声から男性ではないと推測はできる。白い翼で空を翔る姿はまさに天使の名に相応しく、右手を変形して放つレーザーと、両手甲のビームサーベルを主な武器にするほか、全身に火器が仕込まれている。デモンベインが活動する以前から活躍しており、破壊ロボが現れると颯爽と現れては撃破することから、シティの人々からは正義の味方として扱われている。本人としては正義の味方を気取るつもりは無く、自身の個人的な理由で独り戦っている。本編中の選択肢によって定まったルートによって、メタトロンの正体が判明するか否か決定される。
- サンダルフォン
- 声 - 檜山修之
- メタトロンと対極をなす黒い天使。名前には「堕天使」という意味合いがある。全身に黒いアーマーをまとう。ブラックロッジに与し、メタトロンの現れるところ必ず出現する。メタトロンに一度殺されたことから憎悪を抱き、殺してメタトロンを超えることに激しく執着している。剣とレーザーを駆使するメタトロンとは異なり、魔術的に力を高められた拳のみで戦う。本名はリューガ・クルセイド。サンダルフォンの正体と素顔が判明するか否かも、メタトロンと同じくルートによって決まる。
その他
- ライカ・クルセイド
- 声 - 黒河奈美 / 本山美奈
- アーカムシティの教会で孤児達の世話をしているシスター。九郎のミスカトニック大学時代からの知り合いで、生活能力のない九郎を実質的に養っている。後に発売された外伝小説では女の情念系、コブシの効いた演歌を熱唱するなどの一面が垣間見られた。
- 本編の進め方によっては、実はアンチクロスの実験体ムーンチャイルドの生き残りで、サンダルフォンこと実弟のリューガが暴走した際に殺してしまった事を悔い、修羅としてブラックロッジを倒すために行動している事が判明する。なお、他のルートでも伏線は張られている。
- ナイア
- 声 - 折笠愛
- 眼鏡をかけた古本屋の女主人。抜群にスタイルがいい。度々、九郎の前に現れては意味深な言葉を残して去っていく謎の人物でマスターテリオンとも浅からぬ関係がある。
- その正体は無貌の神・這い寄る混沌 ナイアルラトホテップ。すべての黒幕である。
- エンネア
- 声 - 成瀬未亜(スーパーロボット大戦UX:柚原有里)
- ひょんな事から九郎の所にしばらくの間住む事となった少女。家事全般が凄く得意で、特に料理に関してはプロ並みの腕前。その正体はアンチクロス最強の暴君ネロで、一連の真相を知っている人物である。真相を知っている事から同時に絶望もしている。
- ルルイエ異本
- 声 - こおろぎさとみ
- クトゥルー崇拝に関わる禁断の魔導書ルルイエ異本の精霊。異界のものの召喚に関する知識が記されている。インスマウス沖の島の聖堂に祀られていたが、ウェスパシアヌスにより持ち出される。金と紫のオッドアイで、アル・アジフ、エセルドレーダ同様に少女の姿で、異界の装束を纏う。非常に無口で、喋るシーンは主に呪歌を紡ぐとき。
- クトゥルーの召喚に必要不可欠であり、ブラックロッジにより「C計画」を実現する為に用いられる。
主題歌
PC版主題歌
PC版エンディングテーマ
PS2版主題歌
- 「機神咆吼ッ! デモンベイン!」
- 作曲・編曲:大山曜 歌:生沢佑一
- 「Evil Shine」
- 歌:生沢佑一
- 「Shadow in the dark」
- 歌:いとうかなこ
デモンベイン
デモンベインは主人公である大十字九郎とヒロインのアル・アジフが搭乗する所謂主役ロボ。覇道財閥が対ブラックロッジの切り札として用意した巨大ロボットである。覇道鋼造がデウス・マキナの構造と機能を模して造り上げたロボットで、魔術的存在であるデウス・マキナと、純粋に機械である破壊ロボの中間に位置する存在。オリジナルな魔導書を所有せず、正式なデウス・マキナを持たない鋼造が設計したためか魔術的構成はでたらめで、組み込まれる魔導書側からの改修が必要な状態であった。
装甲に特殊合金ヒヒイロカネを用い、何重にも魔術的防御が施されているため、通常兵器では傷一つ付ける事ができない。破壊ロボの必殺技「ジェノサイド・クロスファイア」をうけてもびくともしない高い防御力を持つが、作中では敵の攻撃力が非常に高いため硬いというイメージはあまり無いようである。また、強力な防御陣を展開したり、後半になると自己修復ができるようになる為か、装甲の重要性をあまり感じさせない。「獅子の心臓」と呼ばれる魔道機関により搭乗する魔術師の魔力によって動き、全体に魔力を供給する為に伝導率の高い水銀を血液のように張り巡らせている。
操作時は操作系を担当する者の脳に直接情報が流れ込み、強い意志がないと過剰な情報に脳が追いついてこれず廃人になる恐れがある。制御系はオペレーターが行い、常に魔術方式を処理しなければならない。初陣の際はでたらめな魔術方式だったため、アル・アジフがほとんど改修した。
固定武装としては頭部のこめかみ部分にバルカン砲、右手には触れた対象に無限の熱量を流し込んで滅殺する第一近接昇華呪法 「レムリア・インパクト」、両足に装備された断鎖術式ティマイオス・クリティアスの時空間歪曲機構による近接粉砕呪法「アトランティス・ストライク」がある。また、この時空間歪曲機構の作用によって生み出される爆発的な反発力により推進する。携行武器として自動式拳銃クトゥグァ、回転式拳銃イタクァを持つ。さらに中盤戦で、敵を完全消滅させる窮極呪法兵葬「シャイニング・トラペゾヘドロン」も使えるようになる。なお、レムリア・インパクトの発動には覇道財閥総帥である覇道瑠璃の承認が必要だが、ナアカル・コードの解除キーを使うことで瑠璃の承認無しでも発動が可能となる。終盤でアルの本来の鬼械神アイオーンのフライト・ユニット「シャンタク」を装着し飛行能力を獲得したほか、過剰なほどの機動力(それこそ地球の物理法則を無視した機動)を発揮できるようになる。
デザイン上の特徴としては、両足首から脚部前面を覆うように突き出た装甲が挙げられる。デザイナーによると、これはデモンベインが「正義側の最後の砦」であることから城壁をイメージしてデザインされたものらしい。
語源は「Demon:魔」を「Bane:滅ぼす」ということで「DemonBane:魔を滅ぼす者」。ゲーム本編では召喚の呪文中に「魔を断つ剣」という表現が用いられている[1]。
なお、本機は初回起動時にオペレーターのアルに「I'm innocent hatred. I'm innocent rage. I'm innocent sword. I'm DEMONBANE」と自ら名乗っている。アルはこの訴えを「我は憎悪に燃える空より産まれ落ちた涙。我は流された血を舐める炎に宿りし正しき怒り。我は無垢なる刃(魔を断つ刃、デモンベイン)」と受け取り、本機を起動した。
デウス・マキナの語源はラテン語の「デウス・エクス・マキナ」 ( DEUS EX MACHINA ) から。「機械仕掛けの神」という意味で、演劇等において収拾のつかなくなった事態を半ば強引に解決する存在を指す。作中では「鬼械神」という文字が当てられる。
デモンベイン立体化計画
いわゆる巨大ロボットもののお約束ともいえる主人公ロボットの模型化については当然『斬魔大聖デモンベイン』においても例外ではなく、A-BRAND とのタイアップ企画として製品発売前から既に原型作成が行われており、デモンベイン立体化計画としてその製作途中の様子や原型を web やイベント等で公開していた。これにより本来畑違いであるはずの模型誌においても『斬魔大聖デモンベイン』が取り扱われることとなった。
また、PlayStation 2に移植が決定した際も立体化計画は立案され、今度は D2 Project として 2m 大のモデルが製作された。こちらは、2003年12月21日に秋葉原ラジオ会館で行われた「D2 Project 完成竣工式」を皮切りに各種イベントで展示されている。なおこの立体モデル作成には300万円ほどしたといいPS2版ガイドブックでは「これだけあれば雑誌の裏表紙取れるはずがモデルを優先した」との逸話も存在する。
完成したこの超巨大フィギュアはニトロプラス本社の入り口で社員や来客を出迎えている。
メディアミックス
小説
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Novel テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:ライトノベル ゲーム同様の『斬魔大聖デモンベイン』(ざんまたいせいデモンベイン )の題で、角川スニーカー文庫より全6巻が刊行された。
全巻とも原作:鋼屋ジン。涼風涼によるゲーム本編のノベライズ全3巻と、古橋秀之による公式外伝が全3巻の構成。イラストは全編ともNiθが担当しているが、第1巻「無垢なる刃」の本編挿絵のみ洒乃渉となっている。
ストーリー(小説)
- 機神胎動
- 時は十九世紀。自らの復讐を果たすため、魔道書アル・アジフのマスターとして<鬼械神>アイオーンを駆り、魔術結社ダークネス・ドーンと戦う男、アズラッド。彼は戦いの最中、奇妙な魔術書を携えた男と出会う。
- 男の名は覇道鋼造。アメリカの鉄道王と呼ばれる覇道財閥の総帥。そしていずれ来る戦いの日に備え、人類最後の希望を造り上げんとする男であった。
- 軍神強襲
- 「覇道鋼造の息子」である覇道兼定と、「アル・アジフの歴代の主の中でもっとも破壊的な男」であるエドガー。火星人の侵略と時を同じくして、二人は出会った。
- デモンベインが消滅したこの世界で、果たして人類の未来はあるのか――?
- ド・マリニーの時計
- 以下の短編により構成。
- 第一話 ド・マリニーの時計
- アル・アジフのロストページを巡り、大十字九郎とドクター・ウェストが激突する。「時間を操る」力を手に入れた破壊ロボに対し、デモンベインは如何に立ち向かうのか?
- 第二話 遺跡破壊者(トゥームバスター)
- 原作より10年ほど前の世界を舞台に、ドクター・ウェストとラバン・シュリュズベリイ博士の出会いが描かれる。真理を求めて世界中を旅する若かりし日のドクター・ウェストが邂逅したのは、彼が初めて目にする〝魔術〟という力を使う男だった。
- 第三話 破壊の序曲
- ドクター・ウェストは、どのようにして奇想天外な発明をアーカムシティでするようになったのか?原作の数年前を舞台に、彼が「アーカムシティのドクター・ウェスト」になる過程を描いた物語。
登場キャラクター(小説)
アズラッドとラバンは、ゲームの続編『機神飛翔デモンベイン』にも登場している。斬魔大聖デモンベイン#登場キャラクターも参照。
- アズラッド
- 『機神胎動』におけるアル・アジフのマスター。英国紳士風の服に身を包んだ、黒い肌と髪の男。最愛の女を奪った魔術結社ダークネス・ドーンへの復讐を誓い、自らの身を顧みず日夜戦い続けている。
- エドガー
- 魔術師であり、アル・アジフの歴代の主の中で最も破壊的な男。元孤児という過去を持つ。幼少時に弟のアーサーと共に保護された教会で、彼の運命は大きく変わることになる。
- 鬼械神アイオーンを駆りリベル・レギスと相対するが、「千日手」のパターンに陥ってしまったが故にナイアルラトホテップに見限られ、命を救われる前に時間を巻き戻されて衰弱死した。
- アル・アジフ
- 魔導書ネクロノミコンの化身。遙か昔から魔と戦い続けている。
- 『機神胎動』においてはアズラッドを主と定め、彼の目的の為に自らの力を貸し与える。だが、復讐心に全てを委ね、身を削り続けるアズラッドの生き方を不安に思っている。
- 『軍神強襲』においてはエドガーを主と定め、怪異と戦う。どこまでも突き進もうとする彼へ、今ならばまだ引き返せる、といった言葉を投げかける事も。
- 覇道 鋼造(はどう こうぞう)
- 『機神胎動』に登場。アメリカの鉄道王と呼ばれる、覇道財閥の総帥。歳は四十過ぎだが、実年齢よりだいぶ若々しい雰囲気を持つ東洋人の男。いつか来る戦いの日に備え、人類最後の希望、世界の守護者となる存在、人工の鬼械神『デモンベイン』の完成を急いでいる。
- 覇道 兼定(はどう かねさだ)
- 『軍神強襲』に登場。覇道鋼造の息子であり、覇道財閥の後継者。五歳になるまでは孤児院で育つ。幼い頃、母親は父親に捨てられたと考えていたため、誤解が解けた今でも父親に対して苦手意識がある。
- 複葉式飛行機の操縦に長けている。
- オーガスタ・エイダ・ダーレス
- 『機神胎動』では雑誌「週刊新世紀」の記者として登場。また、自らの科学知識と技術を駆使し、様々な道具を生み出してはそれを装備して街へ出かけ、市民の安全を護らんと日夜努力している(ただし空回り気味)。
- 『軍神強襲』では「科学の騎士」を自称するミスカトニック大学ロンドン校付属学園(ダーレス学園とも呼ばれている)の学園長にして唯一の教師。
- 後に覇道兼定(はどうかねさだ)の妻となり、覇道瑠璃を出産。
- リトル・エイダ
- 覇道鋼造を主とする、ネクロノミコン機械語写本。化身となったときの姿は少女。デモンベインの制御用魔導書として〝獅子の心臓〟の神気を数年にわたり受けたため、生まれてから十年と経たないうちに、化身をなすほどの力を得た。オーガスタ・エイダ・ダーレスもモデルとしているため、外見に類似点が見受けられる。
- ニアーラ
- 『機神胎動』に登場。エイダの従者を務める、眼鏡をかけた黒い肌の女。母親と姉と使用人、その三つの役目を同時にこなし、やや突っ走り気味のエイダを手助けする。
- ドクター・ウェスト
- 『ド・マリニーの時計』に登場。マッドサイエンティスト。若き日には真理を求めて世界中をまわり、後にアーカムシティで魔術結社ブラックロッジの一員として破壊ロボを発明し、大十字九郎の前に立ちはだかる。
- 大十字 九郎(だいじゅうじ くろう)
- 『ド・マリニーの時計』に登場。アーカムシティのしがない探偵。アル・アジフと契約し、デモンベインを駆り魔術結社ブラックロッジと戦う。
- ラバン・シュリュズベリイ
- 『ド・マリニーの時計』に登場。魔術師であり、魔導書セラエノ断章の筆者。魔翼機バイアクヘー&鬼械神アンブロシウスを駆り、怪異に立ち向かう。
- ハヅキ
- 『ド・マリニーの時計』に登場。魔導書セラエノ断章の精霊。少女の姿をしており、クールな性格である。
- 覇道 瑠璃(はどう るり)
- 『ド・マリニーの時計』に登場。覇道財閥の総帥。祖父の覇道鋼造から財閥とデモンベインを受け継ぎ、魔術結社ブラックロッジからアーカムシティを守ることを信条としている。
登場メカ(小説)
- アイオーン
- アル・アジフが召喚する鬼械神。バルザイの偃月刀、呪文螺旋(スペル・ヘリクス)等の呪術武装を用いて戦う。
- 『軍神急襲』では、捕縛呪法を用いてマグロをとるという技を披露した。
- 『機神胎動』、『軍神急襲』共に二丁拳銃を使用。
- なお、エドガーとアズラッドでは魔術書の解釈が異なるためか、アイオーンの姿が変わっている。
- 高いスペックを持つが、その存在と活動は術者の霊力に依存するため、使用時には術者に命を削るほどの負担がかかり、活動時間も限られている。
- デモンベイン
- 覇道鋼造が操る人工の鬼械神。通常物質によって作られ、動力源も銀鍵守護神機関によって機械的に汲みだされるため、術者の霊力に依存することなく存在し、活動する。故に通常の鬼械神に見られる術者への負担や時間制限が無く、逆に術者を補強しながら半永久的な活動が可能。ゆえに「人間のための鬼械神」と評される。
- 『機神胎動』の序盤では完成には程遠く、せいぜい胎児といったところでエイダに『死にかけの巨人』と評されていた。『軍神強襲』の時点では完成しており、物語冒頭にてマスターテリオンと死闘を繰り広げ、自分もろとも、異空間内にマスターテリオンを封印する。物語終盤にて、火星人のマスターテリオン召喚(復活)の魔法陣を利用し、復活する。
- リベル・レギス
- マスターテリオンが操る鬼械神。『軍神強襲』の冒頭にて覇道鋼造と対決し、相打ちの形で封印される。復活のための魔法陣をデモンベイン復活に利用されるも、逆にデモンベインを利用し返して復活し、エドガーの駆るデモンベインと死闘を繰り広げた。
既刊一覧(小説)
- 無垢なる刃(2003年9月初版 ISBN 9784044278052)
- 魔を断つ剣(2003年12月初版 ISBN 9784044278069)
- 明日への翼(2004年4月初版 ISBN 9784044278076)
- 機神胎動(2004年7月初版 ISBN 9784044278083)
- 軍神強襲(2006年7月初版 ISBN 9784044278137)
- ド・マリニーの時計(2006年12月初版 ISBN 9784044278151)
アニメ
OVA版
PS2ソフト『機神咆吼デモンベイン』DX版に同梱のオリジナルアニメ。新聞記者リリィの視点からデモンベインの世界を描いたエピソードとなっており、アニメオリジナル魔術兵装のロイガー・ツァールはPS2版でも追加登場している。後に発売された廉価版ソフト『KADOKAWA THE Best』にも同梱された。
ストーリー(OVA)
アーカムシティに来たフリーの新聞記者リリィは、謎の巨人デモンベインのスクープを探すうちに大十字九郎と名乗る探偵に出会い、アーカムシティの闇の一端を垣間見る事になる。
キャスト(OVA)
その他のキャストはPS2版に準ずる。
スタッフ(OVA)
- 原作 - Nitro+
- 企画 - 安田猛(角川書店)、小坂崇気(デジターボ)
- プロット原案・脚本監修 - 鋼屋ジン(ニトロプラス)
- 監督 - 井之川慎太郎
- 脚本 - 高山カツヒコ
- 絵コンテ - 高津幸央、井之川慎太郎
- 演出 - 洪憲杓
- キャラクターデザイン・メカデザイン原案 - にし〜(ニトロプラス)
- キャラクターデザイン・作画監督 - 桜井正明
- 作画監督補佐・プロップデザイン - 高津幸央
- 色彩指定・色指定 - 野地弘納
- コンポジットコーディネーター - 竹内康晃
- 設定監修 - ニトロプラス
- 設定監修管理 - 小野大輔(ニトロプラス)
- 3Dレイアウト - 高津幸央
- オリジナル3DIモデリング - ニトロプラス、石渡誠、栗原直昌
- アニメーションプロデューサー - 新崎力也、川人憲治郎
- アニメーション製作 - Viewworks、グループ・ダック
- 製作プロデューサー - 藤岡迅彦(角川書店)、土居由直(デジターボ)、加藤淳(角川書店)
- 製作 - 角川書店、DEGITURBO
主題歌(OVA)
- エンディングテーマ「Redeem your Dream」
- 作詞 - 江幡育子 / 作曲・編曲 - 神保伸太郎 / 歌 - 生沢佑一
テレビアニメ
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer 2006年5月18日からWOWOWノンスクランブル枠にて『機神咆吼デモンベイン』のタイトルで放送された。全12話。アニメーション制作は株式会社ヴューワークスの単独制作元請であるが、同社は翌2007年に任意整理となっているため、結果的に同社にとっては最初で最後のテレビアニメの単独元請制作になった。
スタッフ(テレビアニメ)
- 原作 - ニトロプラス
- 企画 - 井上伸一郎、黒井和男、上玉利純宏、鈴木径男
- 製作総指揮 - 安田猛、小坂崇気
- 監督 - 増尾昭一
- シリーズ構成 - 黒田洋介
- シナリオ監修 - 鋼屋ジン
- 設定監修 - 土居由直
- キャラクター・メカニックデザイン原案 - Niθ
- キャラクターデザイン - 橋本秀樹、桜井正明
- メカデザイン - 町田能彦
- スペシャルメカデザイン - 宮武一貴、森木靖泰
- セットデザイン - 佐藤肇
- スペシャルセットデザイン - 青木智由紀
- 色彩設計 - 佐野ひとみ
- 美術監督 - 太田大
- 撮影監督 - 秋元央
- 編集 - 重村建吾
- 特殊効果 - 千場豊
- 音響監督 - 高寺たけし
- 音響プロデューサー - 中野徹
- 音楽 - ZIZZ STUDIO
- 音楽プロデューサー - 吉川明
- プロデューサー - 千葉誠、鈴木智子、団野喜人、松井智、川崎とも子
- アニメーションプロデューサー - 新崎力也
- 制作協力 - WOWOW
- アニメーション制作 - Viewworks
- 製作 - デモンベイン製作委員会
主題歌(テレビアニメ)
- オープニングテーマ「人、神、機 -Man God Machine-」
- 作詞 - 渡邊カズヒロ・江幡育子 / 作曲・編曲 - 磯江俊道 / 歌 - 生沢佑一
- エンディングテーマ「モダンローズ」
- 作詞・歌 - いとうかなこ / 作曲・編曲 - 村上正芳
第1話はOP・ED無し。なおEDについては第2話・第6話も無し。
各話リスト(テレビアニメ)
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | I AM PROVIDENCE | 黒田洋介 | 酒井和男 増尾昭一 |
吉田英俊 | 橋本英樹・桜井正明 神本兼利 |
2 | EVIL SHINE | 中村浩二郎 | 増尾昭一 | 山内東生雄 | 橋本英樹・桜井正明 |
3 | REANINATOR | 酒井和男 | 鎌仲史陽 | 鈴木雄大・神本兼利 茂木信二郎 | |
4 | THE INVADERS | 大畑晃一 | 長尾粛 | 斎藤和也・美馬健二 青木美穂 | |
5 | THE SHADOW OVER INNSMOUTH | 酒井和男 | 堀内修 | ||
6 | QUO VADIS | 高山カツヒコ | 吉田英俊 | 山内東生雄 | 立田眞一 |
7 | BIG“C" | 鎌仲史陽 | 神本兼利・鈴木雄大 | ||
8 | SHADOW IN THE DARK | 山本天志 | 橋本英樹・新田靖成 | ||
9 | THE HUNT | 中村浩二郎 黒田洋介 |
大畑晃一 | 茅路散満 | 窪敏・清水智子 |
10 | METALLIC WARCRY | もりたけし | 酒井和男 | 堀内修 | |
11 | THE RETURN OF THE SORCERER | 大畑晃一 | 山内東生雄 | 丸藤広貴 | |
12 | STRANGE EONS | 黒田洋介 | 増尾昭一 | 鎌仲史陽 | 橋本英樹 |
放送局(テレビアニメ)
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 |
---|---|---|---|
衛星放送 | WOWOW | 2006年5月18日 - 8月17日 | 木曜 24:00 - 24:30 |
CS放送 | AT-X | 2008年3月2日 - 5月18日 | 日曜 11:00 - 11:30 (リピートあり) |
OUROBOROS RONDO
全2巻。テレビアニメDVD第1巻DX版およびDVD第5巻DX版に同梱された特典DVD。Nitro+自身が製作に関わっておりゲーム版を基にしたCGアニメとなっている。タイトルのOUROBOROS RONDO(ウロボロスロンド)とは、尾を飲み込む蛇の輪舞曲の意味。
ストーリー(特典DVD)
大十字九郎とアル、マスターテリオンとエセルドレーダは幾度も時を越えて戦い続ける、無限に巡るウロボロスのように……
スタッフ(特典DVD)
- 脚本 - 鋼屋ジン
- キャラクターデザイン・メカニックデザイン - Niθ
- ロゴデザイン - 宇地原良之
- 3DCGI - polygon bangcho
- 3Dグラフィック統括 - どいよしなお
- アートディレクション - 松田充博
- 3Dデザイン - 石井覚、石渡誠、麻生院静伽
- 音響製作 - HALF H・P STUDIO
- 音楽 - ZIZZ STUDIO
- コンテ・演出 - 上田繁
- 監督 - polygon bangcho
漫画
- 『機神咆吼デモンベイン コミックアラカルト』(著作:コンプティーク編集部、発行:角川書店)
- 『機神咆吼デモンベイン』全4巻(原作:ニトロプラス、シナリオ:種子島貴、漫画:たなか友基、発行:角川書店)
- 2004年11月10日発売 ISBN 4-04-713667-0
- 2005年7月9日発売 ISBN 4-04-713735-9
- 2006年6月10日発売 ISBN 4-04-713767-7
- 2006年10月4日発売 ISBN 4-04-713867-3
ドラマCD
- 機神咆吼デモンベイン ミニドラマCD vol.1~3(脚本:宮本夕生)
- テレビアニメーション「機神咆吼デモンベイン」ドラマCD
- アニメ版の放送に併せて発売された作品で、アニメに出番のなかったメタトロンとサンダルフォンがアニメスタッフに怒りをぶつけるなどの自虐ネタ等も扱っている。
- 2006年7月21日発売
- 2006年8月25日発売
サウンドトラック
- DEUS MACHINA DEMONBANE Original Sound Track
- 発売元:ニトロプラス、販売元:ホビボックス
- 機神咆吼デモンベインオリジナルサウンドトラック
- Fabula Adamas 機神飛翔デモンベイン オリジナルサウンドトラック
- テレビアニメーション「機神咆吼デモンベイン」サウンドトラック
- アニメ版のサウンドトラック。
カードゲーム
これらのほかに機神咆吼デモンベイン専用TCGがブロッコリーより販売された。
- Dragon All Stars
- 富士見書房のトレーディングカードゲーム、ドラゴン☆オールスターズに参戦している。
- 収録エキスパンションは、どらぱれ。
- ディープエンジェルカードコレクション
- ブロッコリーのトレーディングカードゲーム、ディープエンジェルカードコレクションに参戦している。
- 収録エキスパンションは、ハイグレードエディション。
- ChaosTCG
- ブシロードのトレーディングカードゲーム、ChaosTCGに参戦している。
- 収録エキスパンションは、プロモーション専用配布。
- Lycee
- シルバーブリッツのトレーディングカードゲーム、Lyceeに参戦している。
- 収録エキスパンションは、Nitoroplus1.0など。
キャンペーン衣装
オンラインゲーム『ai sp@ce』とのコラボレーションコスプレ「アル・アジフ」が登場、キャンペーンも行われた。
クロスオーバー作品
- スーパーロボット大戦UX(2013年3月14日、3DS)
- テレビアニメ版名義での登場。収録時点ですでに担当声優が鬼籍に入っているカリグラ(郷里大輔)は三宅健太が代役を務めた。第2弾CMナレーションは九郎役の伊藤健太郎が担当。
脚注
関連項目
- Iris Motion Graphics - ムービーの製作
外部リンク
- デモンベイン総合サイト デモンベイン.com
- Project『デモンベイン7』 - 閉鎖。(2006年12月1日時点のアーカイブ)
- ↑ デモンベインの名前自体は元々、鋼屋ジンが学生時代に『第4次スーパーロボット大戦』の主人公機に付けていた名前が由来とのこと[1]。