ショゴス
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ショゴス(Shoggoth、ショグゴス)は、クトゥルフ神話作品に登場する架空の生物。初出はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『狂気の山脈にて』。
太古の地球に飛来した宇宙生物「古のもの」達によって合成された漆黒の粘液状生物。非常に高い可塑性と延性を持ち、必要に応じて自在に形態を変化させ、さまざまな器官を発生させることができる。地下鉄の車両ほどに大きなタールでできたアメーバのようだと形容される。呪文やテレパシーで操ることが可能だが、比較的知性が高く従順でないため、危険な生物である。南極圏における「古のもの」の巨大都市・狂気山脈の建設などに使役された。
元々は知性も低く、肉体労働のための奴隷種族として扱われていたが、発生させた脳を自ら固定化することで知能を持つようになり、創造主である「古のもの」に反抗して全面戦争を引き起こした。非常に生命力の強いショゴスたちは「古のもの」に壊滅的な損害を与えたが、最終的には地底深くに封印された。
「テケリ・リ、テケリ・リ」("Tekeli-li, Tekeli-li")という、独特の鳴き声をあげる。これはエドガー・アラン・ポーの作品「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」が初出であり、チャールズ・ロウミン・デイクの「奇怪なる発見」や、ルドルフ・ラッカーの編集したヴァージニア在住のメイソン・アルジャース・レイノルズの報告においても言及されている。
ラヴクラフトの『インスマウスの影』では、深きものどもがショゴスを使役しているらしいことがほのめかされる。
マイクル・シェイの短編『ファットフェイス』には、ショゴスの一種で人間に擬態できるショゴスロード(shoggoth lord)という種族が登場する。
その他の登場作品
- ロバート・ブロック『無人の家で発見された手記』(「クトゥルー1 ISBN 978-4915333507」所収)
- 邪聖剣ネクロマンサー、邪聖剣ネクロマンサー2、邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN(「2」のリメイク)
- エリザベス・ベア『ショゴス開花』(SFマガジン2010年5月号掲載)
- 静川龍宗『うちのメイドは不定形』(ISBN 978-4569674605)
- nitro+『沙耶の唄』
- nitro+『斬魔大聖デモンベイン』
- イダタツヒコ 『星屑番外地』(人工生命体の一種として登場)
- スクウェア・エニックス『ファイナルファンタジーXI』
- 這いよれ! ニャル子さん
- 魔法少女プリティ☆ベル
- バトルスピリッツ
- 邪神伝説シリーズ(第3巻 ラスト・クリエイターに登場)
- ケロQ『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』