悪魔くん
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ドラマ
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アニメ |
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映画 |
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テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『悪魔くん』(あくまくん)は水木しげる著の漫画および、それを原作として作成された特撮テレビドラマ、テレビアニメ、並びにこれらの作品の主人公のニックネーム。
基本設定
本作品は、水木しげるの漫画が数シリーズおよび特撮、アニメとあるがそれぞれ内容が異なっている。これらの諸作品は大別すると救世主(メシヤ)悪魔くんについての物語と、妖怪を退治するヒーロー悪魔くんの物語とに分かれる。更に後者は主人公、基本的設定の違いから2つに分けられる。
全ての漫画『悪魔くん』で共通する点を以下に記す。
- 主人公は一万年に一人という天才児で、「悪魔くん」と呼ばれている。
- 悪魔くんは全人類が幸せに生きられる世界を築こうとしており、それには悪魔の力が必要と考えている。なお、作中で「悪魔」と呼ばれる存在はキリスト教起源のものに限らず、世界中の神話・民話に語られる様々な妖怪・怪物も含んでいる。
- 物語の始まりでは、まだ悪魔くんは悪魔の召喚に成功しておらず、懸命に魔術の研究と実験を繰り返している。しかし伝説的魔術師ファウスト博士が現れて悪魔くんに秘儀を授け、ついに悪魔を呼び出すことに成功する。
- さらに、ファウスト博士は悪魔くんに「ソロモンの笛」を与える。これは悪魔を従わせる力をもつ笛で、ソロモン王が使ったというものであった。
- 悪魔くんには、自分に付き従っている部下が複数人いる。それらは「十二使徒」と呼ばれることもある(十二人のキャラクタ-はシリーズにより異なる。また、マガジン版には複数人の悪魔の部下がいるものの十二使徒という言葉自体が出てこない)
- 悪魔を呼び出す時は、魔法陣を前に「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり」と呪文を唱える。これは18・19世紀のフランスで流布した魔法書に記された、悪魔を呼び出すために黒い雌鶏を引き裂いて唱える呪文(Eloim, Essaim, frugativi et appelavi.)[1][2][3]に由来する。
それ以外の設定は各作品ごとに異なっている。
歴史
漫画はまず1963年に貸本劇画として発表され、その後1966年から1967年の間「週刊少年マガジン」などに連載。「悪魔くん(悪魔くん 千年王国)」、「悪魔くん」、「最新版悪魔くん」と主人公の異なる三種類のシリーズに大別される。詳しくは後述。
特撮ドラマは1966年(昭和41年)10月6日から1967年(昭和42年)3月30日までNET系の毎週木曜日19:00 - 19:30で全26話。当時のマガジン編集長である内田勝の著書『「奇」の発想』によると内田と渡辺亮徳によるゲゲゲの鬼太郎の企画がテレビ局に受け入れられていないことからまず制作費の安い実写により悪魔くんを作成しそのヒットにより鬼太郎の企画を進めることを目的とした旨の記述がある。各話プロットなどに水木自身が参加しているという。平山亨の初プロデュース作品であり、後の『仮面ライダー』などの東映特撮作品の原点となったテンプレート:Sfn。東映製作。モノクロ。
1986年9月15日にフジテレビの月曜ドラマランド枠で単発のドラマとして放送された。浦沢義雄が脚本を手がけている。東映製作。
日本テレビでも、実現しなかったが、大泉洋がメフィスト役、共演が蒼井優で、2008年4月から連続テレビドラマ化する企画が検討されたことがあったと報道された[4]。
アニメ版は1989年4月15日から1990年3月24日までテレビ朝日系で全42話が放送。アニメ版には千年王国や世紀末大戦、少年マガジン版のキャラクターやエピソードも登場した他、実写版のプロットが流用された話もあった。千年王国版の悪魔ベルゼブブと世紀末大戦(貸し本版)の悪魔ロソンがいずれも登場している他、貸し本版で名前のみ登場した東方の三賢人も登場している。また、他の水木作品(ゲゲゲの鬼太郎や、そのアニメ第2,3作に流用済みのものも含む)からの流用エピソードもある。東映動画(現・東映アニメーション)製作。
アニメ版を元にした劇場用映画も2回製作されている。映画2作はビデオ化されているもののテレビアニメ放送版は長らくソフト化に至っていなかったが、アニメ生誕20周年という形で2010年3月17日に『悪魔くん コンプリートBOX』が発売された。
漫画版
悪魔くん(1963年 - 1964年版)
悪魔くんの名前は松下一郎。ストーリーの骨格は「人類が平等に幸せな生活ができる理想社会『千年王国』の樹立を目指す悪魔くんが現代社会に戦いを挑む」というもので、社会問題を扱う作風でもある。
- 『悪魔くん』
- 『悪魔くん復活 千年王国』
- 『復活! 悪魔くん』(鬼太郎対悪魔くん)
- 『悪魔くん世紀末大戦』
1963年 - 1964年版の登場人物
- 松下 一郎(まつした いちろう)
- 小学二年生。大手電機メーカー「太平洋電気」の社長令息。大きな垂れ目、タマネギを思わせる髪型、突き出た額といった独特の容貌をしている。「精神的異能児」と言われるほどの天才的頭脳を持つ少年で、貧富の格差もない平和な世界を創造しようとしている。一般的な倫理の枠にとらわれず、目的のためなら手段を問わない面がある。あまりの頭の良さゆえにクラスメートから「悪魔くん」とあだ名されている。
- 貸本版・千年王国版ともに野望を叶える前にヤモリビトの佐藤に殺されるが、後に復活することが予言される。世紀末大戦版では43年後に復活を遂げ、12使徒とともに再び平和世界の実現に向けて活動を開始。死亡していた間、魂が天界で修行を積んでいたため、本物の悪魔を凌ぐほどの魔力を身につけている。
- ファウスト
- 一万年に一人あらわるという東方の神童を待ち続けて400年を生きた老人。ゲーテの『ファウスト』の主人公をモチーフにしている。松下一郎に悪魔を召喚する方法とソロモンの笛を与え、その生涯を閉じる。今際の際に「現世は夢になり、夢は現世になる」という言葉を残し、松下に深い感銘を与えた。
- 蛙男(かえるおとこ)
- 蛙男の魂を入れられた、松下一郎の家庭教師。悪魔くんの右腕というべき存在。十二使徒の一人。
- ヤモリビト(佐藤)
- 松下一郎の二番目の家庭教師。ヤモリビトの魂を入れられたが、呪医フラン・ネールにより完全に乗っ取られることを免れる。その後はヤモリビトを演じながら悪魔くんに従う。
- 十二使徒の一人。イスカリオテのユダに対応したキャラクターであり、松下一郎をあざむき暗殺する宿命を持つ。
- 容姿が少年マガジン版の「悪魔メフィスト」の元になっている。
- 悪魔(ロソン)
- 松下一郎に呼び出された悪魔。見た目は背広を着て髭を生やした男性で、特別な力もなく、人間とほとんど変わらない。狡賢く、後に日本を経済的に支配する。
- 続編の世紀末大戦にて「ロソン」という名が出る。ロソンコンツェルンの会長として君臨していたが、復活した悪魔くんによって半ば強制的に十二使徒として働かされる。悪魔を呼びだす呪符を使うなど、多少悪魔らしい力も披露している。
- 悪魔(ベルゼブブ)
- 千年王国版で松下一郎に呼び出された悪魔。ロソンと違い、毛むくじゃらで人間離れした容姿をしている。悪魔の中では最下級で魔界のハエにすぎないと言われており、腕力も弱いが、不死身で女性を魔女に仕立て上げる能力がある。十二使徒として悪魔くんのために働くふりをしながら、ヤモリビト佐藤を唆して悪魔くんを暗殺させる。
- サタン
- 世界の三分の一を占める石油会社の社長で、政財界を牛耳る権力者。
- 裏の顔は三千年前に東方の三賢人に呼び出された悪魔サタンの末裔で魔法使い。悪魔を呼び出す権利は自分だけにあると考え、悪魔くんと対立する。
- キリヒト
- 松下一郎のクラスメート。クラスでは聖人の如く振舞っているが、貸本版ではサタンの手下で松下の暗殺を計画する悪役。千年王国版では最後の十二使徒として松下の仲間となる。
- 別荘番(べっそうばん)
- 貸本版と千年王国版に登場。眼鏡をかけた禿げの老人で、悪魔くんの別荘を管理している。千年王国版では妻たちとともに家獣の内部に閉じ込められていたところを悪魔くんに助けられて十二使徒となる。
- 八仙人
- 蓬莱島の崑崙山に住む八人の仙人。悪魔くんの活動が世界の平和を乱すと危険視し、フラン・ネールを使ってソロモンの笛を奪う。
- 千年王国版では蓬莱島に来た悪魔くんたちと対面し、考えを改めて協力者となる。
悪魔くん(1966年 - 1967年版)
悪魔くんの名前は山田真吾。悪魔退治を主題としたストーリーとなっている。
- 『悪魔くん』
- 『ノストラダムス大予言』
2010年のテレビドラマ『ゲゲゲの女房』のオープニング(月曜版)とラストシーンには、この版の悪魔くん(山田真吾)とメフィストが登場した。
1966年 - 1967年版の登場人物
- 山田 真吾(やまだ しんご)
- 「人類が平和に暮らせる天国のような世界を地上に作る」と言う目的で悪魔を使役する少年。
- 学業には関心が無く、成績は振るわない。
- 漫画版での外見は松下一郎とは大きく異なり、主人公然とした見栄えの良い少年として描かれている。
- ファウスト
- 山田真吾に悪魔の召喚方法とソロモンの笛を与えて臨終する300歳の老人。松下一郎版とほぼ同じ役回り。
- メフィスト
- 山田真吾が呼び出した悪魔。外見はシルクハットを被りステッキを持ったワシ鼻の老紳士で、ハットの下には一本角。真吾と契約したものの全く忠誠を誓っておらず、やる気を見せることが少ない。好きな物はチョコレートとコーヒーとお金、そして女性である。
- 実写ドラマ版では兄弟がいることになっているが、これはメフィスト役だった吉田義夫が体調不良で降板し第11話で潮健児に交代したため、吉田版メフィストを「兄」に、潮版メフィストを「弟」とした結果である。作劇上は兄が真吾を救うために聖域にて魔力を使う禁を犯したため、謹慎処分となり弟と交代する形をとった。
- 百目(ひゃくめ)
- ある目的のため情報屋を狙い、悪魔くんたちと戦った妖怪。実は既に殺されており、別の存在がその皮をかぶって行動していた。事件の解決後、その子供が真吾の家に引き取られることになる。子供はかなり生意気な性格でやはり真吾に対する忠誠心は薄め。
- 実写ドラマ版では敵キャラクター「ガンマー」として第一話に登場する。名前は「眼魔」を意味する[6]。
- 貧太
- 山田真吾の友人で、悪魔を呼び出す研究に協力するなど松下一郎版の蛙男に似た役回りで顔も似ている。しばしば悪魔退治につきあう。実家は貧乏。
- 情報屋
- 山田真吾の友人で、しばしば悪魔退治につきあう。雑学やニュースに詳しい。
- 漫画版ではメガネに出っ歯と言う典型的な水木キャラ。
最新版悪魔くん(1988年 - 1990年版)
悪魔くんの名前は埋れ木真吾。山田真吾版と似た作風で、悪事を犯す「黒悪魔」を退治する物語。原作漫画では最終話に初代悪魔くん(詳細は不明)が登場し、2代目である事がわかる。なお、『最新版悪魔くん』は通称ではなく連載時および初刊(ボンボンコミックス)の正式タイトルであるが、後に扶桑社文庫で刊行された際には「最新版」なしの『悪魔くん』になった。アニメ版では味方側も敵も魔物は全て「悪魔」と呼ばれている(十二使徒や三賢人まで悪魔と呼ばれる、例外は妖怪と呼ばれた油すましと小豆とぎのみ)。 漫画版の序盤では、悪魔くん陣営側の使徒と思われる名称不明の悪魔が数柱居たが、中盤にかけていつの間にか居なくなり、アニメ版同様の使徒に説明無く置き換わっていた。
- 『最新版悪魔くん』
1988年 - 1990年版の登場人物
- 埋れ木 真吾(うもれぎ しんご)
- 悪魔やオカルトに造詣が深い小学5年生の少年。父・茂は売れない漫画家。漫画版では幼稚園に入るまでに博士課程を1ダース程修了した神童と設定されている。アニメ版では世間的な天才児とはいえず、むしろ学業を疎かにしがちな態度も多かったが、一般的な小学5年生の少年とは思えない程の精神面の強さを持つ。幾多の危機を自力で乗り越える事も多く、使徒達からの信頼も厚い。
- 外見は松下一郎と山田真吾を折衷させたような感じで、松下のタマネギ頭を受け継いでいる。アイテムはソロモンの笛(今作では悪魔くんと十二使徒の力を引き出すのが真の用法)の他、魔界のタロットカード(占いの他、手裏剣としても使用)や唐草模様のマント(漫画版では飛行用、アニメでは防具)を所持。
- ファウストによると埋れ木真吾こそが「一万年に一人現れ、世界を天国のような場所にすることができる救世主」とされる。
- ファウスト
- 世界を平和にする為に善なる悪魔(白悪魔)を養育する「見えない学校」の校長先生。埋れ木真吾を救世主として見出し「見えない学校」に招き入れ、悪魔の召喚方法とソロモンの笛を与えた。真吾の予備知識では「ファウストは悪魔に殺された」とされていたが、それは校長の父である初代ファウストで、アニメ版ではサタンと刺し違えたとなっている。
- 基本的には悪魔くんや12使徒たちのサポート役に徹しているが、自身の実力もかなりのもの。
- メフィスト
- 十二使徒であるメフィスト二世の父親。息子のピンチに稀に登場する。外見は山田真吾版のメフィストと全く同じ。性格は漫画版では山田真吾版とほぼ同一だが、アニメ版では頼れる保護者のようなキャラクターになっている。カブトムシ型の愛車、魔動カーを駆ってくることもある。終盤近くには味方についたベルゼブブと仲良くしていた。
- 十二使徒
- 悪魔くんの仲間である十二組の白悪魔(ただし第十使徒鳥乙女ナスカだけは例外的に悪魔と人間の混血)たち。「第○使徒」の数字は全員揃った後に運命数から決められたもので、能力の優劣や使徒に加わった順とは無関係である。個々に初登場話の記述がない者は、第1話から登場している。
- メフィスト二世
- 第一使徒。悪魔の少年であり、シルクハットにステッキと、父親であるメフィストと同じ格好をしている。魔力に優れ、様々な魔法を使いこなす(ファミコン版では雷の魔法とシルクハットの斬撃に特化)。アニメ版では最初非協力的だったが、徐々に真吾の親友となる。ラーメンが大好物。
- ユルグ
- 第二使徒。第8話初登場。狐の妖怪で狐火を操っての直接攻撃やかく乱を得意とする。序盤は非協力的な面が見られたものの、いざというときの仁義には厚い。寡黙でクールな性格だが、時折ユニークな一面ものぞかせる。半分眠っているかのようなぼんやりとした表情が特徴的で、物語序盤から中盤までは敵キャラクターの猛攻に対しても呑気な対応が目立ったが、終盤での厳しい戦いにはシリアスな態度が目立つ様になった。
- ヨナルデパズトーリ
- 第三使徒。略称ヨナルデ(クレジットの表記)。大きな目に毛むくじゃらの姿をした怪物で、魔界事典を携え様々な知識に長けている。使徒の中では解説役担当。ファミコン版では味方の攻撃力を高めたり敵の弱点を見破ったりする魔法を使う。本来のヨナルデパズトーリは見ただけで人間は呪いで死ぬといわれている妖怪。ファウストの一番弟子でもある。ゲゲゲの鬼太郎では1980年代『最新版』とアニメ第4,5作に鬼太郎と敵対する立場として同名の妖怪が登場しているが悪魔くんでは味方、協力者として登場。
- 幽子(ゆうこ)
- 第四使徒。おかっぱ髪の小柄な少女で外見はほとんど人間に近い。少々怖がりで恥ずかしがりやな性格。豆ユーレイといわれる小型の幽霊の群れを使役することができる他、「照魔鏡」という敵の魔力を反射・吸収することが出来るアイテムを使いこなすという。ファミコン版では冷気の魔法も使う。稲荷神の娘で普段はお稲荷さんの祠に住んでいる。メフィスト二世(漫画版では真吾)に好意を抱いており、アニメ版では真吾の妹・エツ子と恋敵関係になる。ゲゲゲの鬼太郎に登場する同名の少女とは別人。
- ピクシー
- 第五使徒。第2話初登場。手乗りサイズの鬼の姿で、赤ピクシーと青ピクシーの双子。薬草の調合に長け、戦闘では回復役に回る。ダジャレが趣味。
- 百目
- 第六使徒。最初に現れた使徒で、真吾を見えない学校に案内した。山田真吾版の百目の子供が原型だが、本作の百目は見た目が犬のぬいぐるみのようで、体中目玉だらけのキャラクターデザインは一見グロテスクともとれそうだが、可愛らしく親しみやすいデフォルメが成されている。性格も人懐っこい。他の水木作品同様に目玉を飛ばせる他、目から閃光を放ったり人間に催眠術をかけたり(魅了や記憶操作など)もできる。使徒の中ではマスコット的な立場。語尾に「〜もん」とつける。埋れ木家では家族として扱われており、埋れ木真吾にとっては弟分である。一族最後の生き残りとされ、親に会いたい気持ちを敵に付け込まれることもあった。
- 妖虎(ようこ)
- 第七使徒。第5話初登場。中国出身。普段は人間の老人の姿をしているが、戦闘時には「風虎」と呼ばれる獅子の姿に変身をする。無類の酒好きで、初登場時は悪魔くんへの協力よりも、自身の目的である伝説の酒探しを優先する始末。体内に蓄えたアルコールを燃やしての火炎放射が武器(ファミコン版では逆に水の魔法を使う)。ちなみに、幽子からは「おじいちゃん」と呼ばれている。
- 家獣バウー(かじゅうバウー)
- 第八使徒。多数の窓がある巨大な球体に一対ずつの手足と多数の枝が生えた、パイナップルのような外見の怪物。全身の窓を使って光のエネルギーを出し入れ出来る。空中や水中も自由に移動でき、巨大な体内に他者が入ることができる事を生かして、悪魔くん一行の遠出への移動手段としても活躍。アニメ版では喋ることができないらしく「バウー」という叫び声しかあげていない。何を考えているのか分かりづらいが、健気で一生懸命な振る舞いがよく見受けられる。漫画版ではメフィスト二世曰く「人一倍おしゃれ」で、ボディを傷付けた敵に怒りの反撃を食らわせたこともある。もともとは『悪魔くん復活 千年王国』で登場した十二使徒。デザインは世紀末大戦版と同じ。体を拡大する事もできる。
- 象人(ぞうじん)
- 第九使徒。第3話初登場。インド出身で象顔の巨人の姿(ガネーシャがモデルと思われる)をした悪魔。大食らいだが力持ち。歩くだけで凄い震動が起きるので空中に浮いて移動する。元々は人間たちに迷惑をかけていた悪魔で、封印されていたのだが十二使徒として復活した。
- 鳥乙女ナスカ(とりおとめナスカ)
- 第十使徒。その名の通り、鳥の羽が生えた美少女でナスカ高原出身。イースター島の鳥人悪魔族の母と人間の父の間に生まれたハーフ。戦闘のときは強風を起こして攻撃する。漫画版ではモアイを召喚する術も使用。イースター島のマケマケ神の化身である鳥人伝説と、南米アンデスの鳥人伝説(ナスカの地上絵は鳥人が空から描いたというもの。本作ではナスカの母が描いた設定)をモチーフにしている。こうもり猫との絡みが非常に多く、だらしの無い態度を見せる彼にはしょっちゅう憎まれ口を叩きながらも、姉さん女房的な面倒見の良さも見せる。
- サシペレレ
- 第十一使徒。第9話初登場で、最後に現れた使徒。浅黒い肌の少年型悪魔。ブラジル出身でサッカーが趣味。何にでも化けられる魔法が使える。脚力が強く、竜巻シュートという技で大風を起こせる(ファミコン版では炎と混乱の魔法を使う)。咥えているパイプを手放すと幼児化してしまう。サシペレレ(サッシペレレ)はブラジル民話に出てくるいたずら者の黒い一本足の小人である。なお、漫画版では初登場時は一本足だったが、後に二本足に改められた(アニメ版では初登場時から二本足。走る時は両足を揃えて飛び跳ねる)。
- こうもり猫
- 第十二使徒。その名の通り、コウモリの羽の生えた猫。モチーフは翼猫と思われ、ゲゲゲの鬼太郎に同名の妖怪が登場している。使徒達の中では魔力が弱い方らしく、アニメ版ではコウモリを呼び出して敵を軽く妨害するくらいしか術を見せていない(ファミコン版では味方を加速したり金を盗んだりする魔法を使う)。おだて癖のあるお調子者で口癖は「よいしょ!」。ファウスト博士から白悪魔として見えない学校に招聘されるが、元は黒魔女に仕える小悪党であり仲間を裏切ろうとすることもしばしば。一方で情にもろい面もあり、ストーリーが進むにつれ仲間との絆を深めていった。前述の通り、ナスカとは夫婦漫才的なやりとりが多く見られる。自分より手強い敵には逃げ腰な態度が目立つが、彼女の危機には男気を見せるといった面も。
- 貧太
- 埋れ木真吾の友人で、アニメ版の同級生では唯一初めから真吾の悪魔研究に理解を示す。山田真吾版の貧太とほぼ同じスタンスのキャラクター。貧太のモデルが松下一郎版の蛙男ということで、蛙に変えられた際、蛙男そっくりになった事がある。
- 情報屋
- 埋れ木真吾の友人。山田真吾版の情報屋とほぼ同じスタンスのキャラクター。アニメ版では真吾の秘密を探ろうとしてつきまとう役回り。漫画版ではしばしば悪魔退治につきあっている。
- キリヒト
- 埋れ木真吾の友人。松下一郎版のキリヒトとは異なり裏表のない善人キャラクター。実家は教会。
- サマリン
- 漫画版にのみ登場する、メフィストの妻で二世の母である魔女。
- 東嶽大帝(とうがくたいてい)
- 埋れ木真吾版『悪魔くん』の最終ボス。アニメ版では神につかえていたが慢心して世界支配の野望を抱いた黒悪魔だが、漫画版では一万年前の初代悪魔くんの召使であったムラーゴが正体で、一万年前の「全てが一つだった時代」を再建しようとしていたという設定になっている。
モノクロ実写版
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 水木しげるの大ファンでもあった東映の平山亨プロデューサーは当初、貸本漫画版を実写ドラマ化するつもりであったが、貸本版はグロテスクな内容であったため平山の同期のプロデューサーである宮崎慎一はテレビには向かないとの判断を下した[7]。しかし平山は偶然尋ねた少年マガジン編集部で発売前の少年マガジン版『悪魔くん』を目にし、児童向けの内容となっていたこの作品を原作として企画を進めることとなった[7]。1話完結形式にしたのは、原作者の水木しげるの「毎週視聴者をTVの前に捉まえるためには、この方式のほうがよい」とする意見があったためで、平山はTV業界を知らないはずの水木の卓見に驚いたと語っている。
水木しげるも、「古い文献から百目の絵を採ってきてガンマーという妖怪をこしらえたり、貸本漫画から化烏を持ってきたり、平山プロデューサーと二人で妖怪のアイディアをいろいろ考えました」とコメントしている。水木の妻の武良布枝によれば、水木は原作の貸本漫画の作風にはこだわりを持っておらず、テレビ向きに作り直したほうが良いと考え、平山に対して自ら番組のためのアイディアを出していたという[8]。
平山によると「東映だって巨大特撮をやれるところを見せよう」という気概と「映画の方をリストラされてきた人達」の情熱があわさり「今じゃ劇場用映画本編だってやれない位もの凄い凝りよう」の作品になった。この結果、予算の三倍を越える制作費となり、平山は「会社を潰す気かぁっ!」と怒鳴られたという[9]。
当時の怪獣ブームを受け、ゲストキャラクターは妖怪のみならず怪獣や未来人などバラエティ豊かなものとなっている[6]。
キャスト(モノクロ実写)
- 悪魔くん(山田 真吾) - 金子光伸
- メフィスト兄(第1-10・19話) - 吉田義夫…病気のため、第10話で降板。第19話で再登場。
- メフィスト弟(第10-26話) - 潮健児
- ファウスト博士:浜村純
- 山田 春吉(真吾の父) - 三遊亭圓歌
- 山田 松江(真吾の母) - 楠トシエ
- 山田 道子(真吾の妹) - 小笠原あずさ
- 貧太 - 渡辺義文
- 情報屋 - 塩屋浩三
スタッフ(モノクロ実写)
- 原作:水木しげる
- 企画:平山亨、坪井久智
- プロデューサー:宮崎慎一
- 監督:加島昭、佐藤肇、山田稔、小林恒夫、折田至、竹本弘一、田口勝彦
- 脚本:伊上勝、奥中惇夫、押川國秋、桂真佐喜、高久進、七条門、若林一郎、竹本弘一、藤波敏郎、豊田総治
- 特撮:矢島信男
- 音楽:山下毅雄
主題歌
- オープニングテーマ
- 作詞 - 水木しげる、八手三郎 / 作曲 - 山下毅雄 / 歌 - 水島早苗
- エンディングテーマ
- 「悪魔くん」
- 作詞 - 水木しげる / 作曲 - 山下毅雄 / 歌 - ボーカル・ショップ
放送リスト
話数 | サブタイトル | 話数 | サブタイトル | |
---|---|---|---|---|
1 | 妖怪ガンマー | 14 | 妖術師バラモン | |
2 | 化烏 | 15 | 妖怪としぬすみ | |
3 | ミイラの呪い | 16 | モルゴン | |
4 | 大海魔 | 17 | 黒猫館 | |
5 | ペロリゴン | 18 | 怪奇雪女 | |
6 | 首人形 | 19 | 地獄脱出作戦 | |
7 | 魔の谷 | 20 | 未来ゾーン | |
8 | 水妖怪 | 21 | 化石人 | |
9 | 吸血鬼 | 22 | 呪いの森の魔女 | |
10 | シバの大魔神 | 23 | 化ぐも | |
11 | 幻の館 | 24 | カマキリ仙人 | |
12 | 狼人間 | 25 | 人喰いダイヤ | |
13 | ドクロンの踊り | 26 | 透明怪人 |
関連商品
- DVD
- 悪魔くん Vol.1(2003年6月21日発売) - 1話から13話を収録。
- 悪魔くん Vol.2(2003年9月21日発売) - 14話から26話を収録。
- CD
- 主題歌やBGMを収録。
- 悪魔くん ミュージックファイル(1997年8月1日発売)
- 悪魔くん ミュージックファイル Vol.2(1998年6月21日発売)
その他
- 裏番組であったテレビアニメ『ハリスの旋風』も本作品と同様に「週刊少年マガジン」連載の漫画を原作としていたため、「マガジン」編集部は誌上での両作品の扱いに苦慮したという[10]。
- 「ゲゲゲの女房」(NHK)の第18週(2010年7月26日-7月31日=第103-108回)「悪魔くん復活」において、この実写版第1作の「悪魔くん」誕生秘話が描かれている。そのうち、7月29日・第106回で、水木(演者・向井理)らスタッフが「悪魔くん」第1回当時の映像を見る件があった。これには東映保有のライブラリーテープが使用された。
月曜ドラマランド版
前年の『ゲゲゲの鬼太郎』に引き続き月曜ドラマランド枠で放送された[11]。フィルムで製作された『ゲゲゲの鬼太郎』と異なり、VTRで撮影された[11]。
真吾の家庭環境が一般的なサラリーマン家庭になるなど現代的なアレンジがなされている[11]。
物語は真吾の姉(ドラマオリジナルキャラ)の学校「キューピー学園」のキューピー像に妖怪ストレス(人間界での生活中にメフィストが溜め込んだストレスが実体化した存在)が憑依して巨大化し、メフィストの魔力で温泉でストレスを解消させて倒すなど、脚本の浦沢義雄のカラーが強いものとなった。一度もソフト化されていない。
アニメ版
キャスト(アニメ)
- 登場悪魔(妖怪、妖精等も含む)
- ケルベロス、歯痛殿下、歯痛菌、烏人、大烏、ガハハ三人組、ツタンカーメン、カー、百目ゾンビ、月人、ゴーレム、僧魚、クエレブレ、魔火、黒小人、マンダラケ、油すまし、あずきとぎ、岩面獣、なんじゃもんじゃ、閻魔大王、モス、ティタニア、キララ、ウォーミー、視鬼魅、ベルゼブブ、摩周、タイトラー、インド四賢人、フランネール、アムドスキアス、セドナ、グラウコス、ルキフェル、ヘドラ、メキシココウモリ、チビコウモリ、セト、イシス、プルート、オシリス、ベリアル、ハクタク、青竜、朱雀、白虎、玄武、花火幽霊、アンドレアル、マケマケ、グラシエナボラス、アイン、三頭獣、アゼザル、蓬莱島八仙人(漢鍾離他7名)、クモ仙人、マルコキアス、サタン、初代ファウスト、トン・フーチン、大口童子、小鬼、透明魔人(アムリタ)、気球魔人、ピラドクロ、ラルヴィ、海賊幽霊、タコス、ゴモリー、蛙人、吸血小人、芋虫仙人、バラモン(ロソン)、リリス、エレメンタル、ソンコイの竜、大魔神、ソロモン王、バルバドス(4人組)、ヒドラ、バルキリー、グレムリン、大蛇ツエオルグ、幽霊船サルガッソ、東嶽大帝
スタッフ(アニメ)
- 企画 - 横山和夫、釘丸彰
- 原作 - 水木しげる
- シリーズディレクター - 佐藤順一
- 演出助手 - 幾原邦彦、小坂春女、南康宏、雄谷将二、宇田鋼之介
- キャラクターデザイン - 鈴木欽一郎
- 美術デザイン - 椋尾篁
- 背景 - ムクオスタジオ
- 撮影 - 沖野雅英、白井敏雄、沖田英一
- 編集 - 吉川泰弘
- 音楽 - 青木望
- テレビ朝日プロデューサー - 川田方寿
- 製作協力 - 東映
- 製作 - テレビ朝日、東映動画
主題歌
- オープニングテーマ
- 「悪魔くん」
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲・編曲 - つのごうじ / 歌 - こおろぎ'73、WILD CATS
- エンディングテーマ
- 「12FRIENDS」
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 古田喜昭 / 編曲 - つのごうじ / 歌 - Y.F ZOMBIE COMPANY
放送リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | (コンテ) 演出 |
作画監督 | 美術 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1989年 4月15日 |
魔界の見えない学校!! | 小山高生 | 佐藤順一 | 山本福雄 | 鹿野良行 |
2 | 4月22日 | 正義の呪文、エロイムエッサイム | 箕ノ口克己 | アベ正己 | ||
3 | 4月29日 | 魔法陣に、出でよ12使徒 | 菅良幸 | 山内重保 | 直井正博 | 田尻健一 |
4 | 5月6日 | こうもり猫のワナ | 石崎すすむ | 丸山泰英 | 鹿野良行 | |
5 | 5月13日 | 怒りの変身、妖虎の出現!! | 岸間信明 | 細田雅弘 | 佐々門信芳 | 田尻健一 |
6 | 5月20日 | なぜ、古代魔法界の英雄が!? | 小山高生 | 菊池一仁 | 木下和栄 | 鹿野良行 |
7 | 5月27日 | 百目一族と悲劇の月人 | 岸間信明 | 箕ノ口克己 | アベ正己 | 田尻健一 |
8 | 6月3日 | 君の心に、とどけソロモンの笛! | 菅良幸 | 山内重保 | 直井正博 | 鹿野良行 |
9 | 6月10日 | 夢の12使徒が全員集合!! | 岸間信明 | 石崎すすむ | 丸山泰英 | |
10 | 6月17日 | 魔女伝説!恐怖が待ち伏せる幻の館 | 小山高生 | 細田雅弘 | 佐々門信芳 | |
11 | 6月24日 | 肖像画に隠された美少女の秘密 | 岸間信明 | 明比正行 | 木下和栄 | |
12 | 7月8日 | 心のすき間を悪魔が笑う | 菅良幸 | (明比正行) 石崎すすむ |
アベ正己 | |
13 | 7月15日 | 絶体絶命!超怪物なんじゃもんじゃ | 岸間信明 | 箕ノ口克己 | 直井正博 | |
14 | 7月22日 | 地獄の大王エンマの怒りに傷つく12使徒 | 安藤豊弘 | 石崎すすむ | 丸山泰英 | |
15 | 7月29日 | 眠れる森の妖精王ティタニアの願い | 菅良幸 | 山内重保 | 佐々門信芳 | |
16 | 8月5日 | 氷の妖精キララが流す虹色の涙 | 岸間信明 | 細田雅弘 | 木下和栄 | |
17 | 8月12日 | 伝説の魔鏡アニマムディの予言!? | 菅良幸 | (明比正行) 石崎すすむ |
アベ正己 | |
18 | 8月19日 | 今、明かされる東嶽大帝の秘密!! | 安藤豊弘 | 菊池一仁 | 山口泰弘 | |
19 | 8月26日 | 奪われたソロモンの笛!! | 岸間信明 | 石崎すすむ | 丸山泰英 | |
20 | 9月2日 | 遠い海から来たセドナ | 菅良幸 | 箕ノ口克己 | 佐々門信芳 | |
21 | 9月9日 | 黒魔法陣と魔女ヘドラ | 岸間信明 | 山内重保 | 木下和栄 | |
22 | 9月23日 | 魔空間へ消える天空船の謎 | 菅良幸 | (明比正行) 石崎すすむ |
アベ正己 | |
23 | 9月30日 | 羽ばたけ、希望の翼よ! | 細田雅弘 | 入好さとる | ||
24 | 10月21日 | 消えた見えない学校! | 岸間信明 | 石崎すすむ | 丸山泰英 | 田尻健一 |
25 | 10月28日 | いたずらパニック、花火幽霊! | 菅良幸 | 菊池一仁 | 井上栄作 | 鹿野良行 |
26 | 11月4日 | 鳥乙女とイースター島の謎 | 岸間信明 | 箕ノ口克己 | 佐々門信芳 | 田尻健一 |
27 | 11月11日 | 精霊の家、百目たちの冒険 | 安藤豊弘 | (明比正行) 石崎すすむ |
アベ正己 | 大河内稔 |
28 | 11月18日 | 世界のヘソ、蓬莱島の危機 | 菅良幸 | 山内重保 | 木下和栄 | 鹿野良行 |
29 | 12月2日 | クモにされたメフィスト2世!! | 岸間信明 | 石崎すすむ | 丸山泰英 | 大河内稔 |
30 | 12月9日 | 生命玉が応える12使徒の夢 | 菅良幸 | 明比正行 | 入好さとる | 鹿野良行 |
31 | 12月16日 | 悪魔大使トン・フーチン | 岸間信明 | 菊池一仁 | 井上栄作 | |
32 | 12月23日 | 奥様たちは魔女がお好き!? | 菅良幸 | (佐藤順一) 石崎すすむ |
アベ正己 | |
33 | 1990年 1月13日 |
狙われたメフィスト2世 | 岸間信明 | 箕ノ口克己 | 佐々門信芳 | 大河内稔 |
34 | 1月20日 | 生きかえれ!見えない学校 | 菅良幸 | 石崎すすむ | 丸山泰英 | 鹿野良行 |
35 | 1月27日 | 死後の世界を見せる妖怪屋敷の不思議 | 岸間信明 | 山内重保 | 木下和栄 | 大河内稔 |
36 | 2月10日 | ようこそ悪魔博覧会へ | 菅良幸 | 明比正行 | 入好さとる | 鹿野良行 |
37 | 2月17日 | 奪われた集魔玉、地獄界の混乱! | 安藤豊弘 | (佐藤順一) 石崎すすむ |
アベ正己 | 大河内稔 |
38 | 2月24日 | 日本を襲う霊魂爆弾の恐怖 | 菅良幸 | 菊池一仁 | 井上栄作 | 鹿野良行 |
39 | 3月3日 | ソロモンの鍵と究極の六芒星 | 岸間信明 | 石崎すすむ | 丸山泰英 | 大河内稔 |
40 | 3月10日 | 地上に降りた最強の悪魔軍団 | 箕ノ口克己 | 林和男 | 鹿野良行 | |
41 | 3月17日 | 魔空間に突撃!急げ、見えない学校 | 山内重保 | 木下和栄 | 大河内稔 | |
42 | 3月24日 | 最終回 夢よ、とどけ君の心に! | 菅良幸 | 明比正行 | 井上栄作 | 鹿野良行 |
テンプレート:前後番組 テンプレート:テレビ朝日系列土曜夜7時台枠のアニメ
劇場版
第1作
『悪魔くん』。1989年7月15日より東映まんがまつりの一編として上映された。上映時間は40分。同時上映は『ドラゴンボールZ』、『ひみつのアッコちゃん 海だ! おばけだ!! 夏祭り』、『機動刑事ジバン』。
- スタッフ
- エンディングテーマ「嵐の神話」
- 作詞 - 白峰美津子 / 作曲・編曲 - つのごうじ / 歌 - WILD CATS
- テレビアニメシリーズの挿入歌でもある。
第2作
『悪魔くん ようこそ悪魔ランドへ!!』。1990年3月10日より東映アニメまつりの一編として上映された。上映時間は25分。同時上映は『ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ』、『魔法使いサリー』。
- キャスト
- 主要キャラクターのキャストはテレビアニメ版と同じ。
- 首人形(声 - 杉山佳寿子)
- 西洋人形(声 - 杉山佳寿子)
- スタッフ
- エンディングテーマ「OH YES!」
- 作詞 - 藤田詩織 / 作曲・編曲 - つのごうじ / 歌 - こおろぎ'73、SHINES、WILD CATS
- テレビアニメシリーズの挿入歌でもある。
関連商品
- DVD
- 悪魔くん コンプリートBOX(2010年3月17日発売) - テレビアニメと劇場用映画を全話収録。
- CD
- 悪魔くん(1989年4月21日発売) - 主題歌シングル
- 悪魔くん ヒット曲集(1989年8月1日発売)
- 悪魔くんバラエティワールド 見えない学校悪魔教室(1989年12月1日発売)
ゲーム
『悪魔くん 魔界の罠』というタイトルで1990年2月24日に発売。機種はファミリーコンピュータ。定価は5800円。メーカーはバンダイ。ジャンルはRPG。保存方法はパスワード制(平仮名61文字(清音・を・ん・濁音)と数字の組み合わせによる)。
世界征服を目論む東嶽大帝を倒すことが目的であり、舞台は全世界となっている。
キャラクター
登場キャラクターはアニメ版に準じたものである。プレイヤーキャラクターは悪魔くんと12使徒で、移動中は悪魔くんの他に3使徒までしか連れて歩けないが、戦闘中にはCP(コントロールパワー)を消費して他の使徒も魔界から呼び出す事ができる(魔界へ返すこともできる)。また、自動的に駆けつける場合もある(機嫌(後述)の良い場合)。使徒は自動で戦ってくれるが、悪魔くんが行動を命令することもできる。なお、悪魔くん自身はタロットカードか魔法で攻撃する。
使徒には「機嫌」のパラメーターがあり、笑った顔・無表情・怒った顔の3パターンで表される。機嫌が良い場合は戦闘中に駆けつけるなど悪魔くんに協力的であるが、機嫌の悪い時には悪魔くんの命令を聞かなかったり、戦闘中なのに何もしなかったりする。この機嫌は、「ソロモンの笛」を吹くことで回復することができる。
魔法
悪魔くんと12使徒はそれぞれ魔法を使うことができるが、その仕組みが多少異なる。
悪魔くんの場合、事前に「魔文字」(○、△、□、*、流水形、三日月形の6種類)を店で購入し、研究所で実験料を支払って「魔文字」を魔方陣に並べる実験を行い、新しい魔法を見つける必要がある。その実験に成功すればその魔法を覚えたことになる。また、レベルアップで覚えるものもある。そして戦闘中に魔法を使う際には「魔文字」を必要分消費する。
12使徒の場合はレベルアップで覚えていく。戦闘中、自動的に魔法を発動させた場合はCPを消費しないが、悪魔くんが命令をして魔法を使わせた場合はCPを消費する。
施設
- 悪魔くんの家 - HP・CPを無料で回復できる。
- 病院 - HP・CPを有料で回復できる。
- 研究所 - 魔法の開発・習得ができる。覚えた魔法の説明を辞書で確認することも可能。
- 魔文字屋 - 魔文字を購入できる。また、掘り出し物として特殊アイテム(防具、攻撃アイテム、回復アイテム等)も売っている。
- カジノ - カードをめくって、ペアを作るゲームができる。ペアの数に応じて、賞金・賞品が変化する。
- ファウスト博士の部屋 - パスワード、次のレベルまでの経験値、これからすべき事を教えてもらえる。
書誌情報
各シリーズ別に比較的入手しやすい書誌を記載。(一部、絶版含む)
- 貸本版
- 『貸本版 悪魔くん 普及版』 小学館クリエイティブ、2010年8月、全3巻
- 1巻、ISBN 978-4-7780-3166-4
- 2巻、ISBN 978-4-7780-3167-1
- 3巻、ISBN 978-4-7780-3168-8
- 『悪魔くん 貸本まんが復刻版』 角川書店〈角川文庫〉、2010年9月、ISBN 978-4-04-192929-2
- eBookJapanから電子書籍 全3巻が配信。
- 『貸本版 悪魔くん 普及版』 小学館クリエイティブ、2010年8月、全3巻
- マガジン版
- 世紀末大戦
- 『悪魔くん世紀末大戦』 徳間書店〈トクマコミックス〉、2010年12月、ISBN 978-4-19-780484-9
- 最新版
- 『悪魔くん』 扶桑社〈扶桑社文庫〉、1995年、全3巻
- eBookJapanから電子書籍 全3巻が配信。
- ノストラダムス大予言
- 『水木しげるのノストラダムス大予言』 扶桑社〈扶桑社文庫〉、1996年、全2巻
脚注
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 版によっては Euphas, Metahîm, frugativi et appellavi. となっている。[1]参照。
- ↑ 澁澤龍彦の『黒魔術の手帖』では「エロヒムよ、エサイムよ、わが呼び声を聞け」という『黒い牝鶏』の呪文が紹介されている。
- ↑ 「日テレドラマ、蒼井優が直訴「悪魔くんはイヤッ!」」『週刊文春』2008年4月24日号。
- ↑ 桜井昌一『ぼくは劇画の仕掛人だった』エイプリル出版、1978年、pp.146-148
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ 7.0 7.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 堤哲哉 『僕らのスーパーヒーロー伝説』 扶桑社、2002年、124頁。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 11.0 11.1 11.2 11.3 11.4 テンプレート:Cite book